エンジニア未経験でポートフォリオのレベルが低いときは?作り方を解説

最終更新日:2024年12月13日

エンジニア未経験で、ポートフォリオに載せられる成果物のレベルが低いと不安を感じていませんか? 実は、未経験からのエンジニア志望者のポートフォリオは、必ずしも高度な技術力は求められていません。学習意欲やポテンシャルを示すことが重要です。

この記事では、エンジニア未経験のポートフォリオのレベル感や、作成するメリット・デメリット、レベルの高いポートフォリオを作成するコツを解説します。ぜひ参考にして、効果的なポートフォリオを作成しましょう。

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※1 弊社にて一部加工処理を施しています

この記事のまとめ

  • エンジニア未経験の場合、ポートフォリオの提出は必須ではなく、提出する場合でも現時点でのスキルレベルが分かる内容で良い
  • エンジニア未経験者がポートフォリオを作成するメリットは、他者より優位性を高めやすくなる、スキルの定着に役立つことが挙げられる
  • エンジニア未経験者がポートフォリオを作成するデメリットは、転職活動の開始が遅れる、スキルレベルが低すぎると不採用になる恐れがあることが挙げられる

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エンジニア未経験で求められるポートフォリオのレベル

未経験者や経験の浅いエンジニアは、ポートフォリオの提出は必須ではなく、提出する場合でも現時点でのスキルレベルを正直に反映した内容で問題ありません。エンジニア未経験者や経験の浅い方が重視されるのは、スキルの高さや経験の豊富さではなく、学習意欲や仕事への熱意、将来的な成長の可能性といったポテンシャルだからです。

そもそもIT業界におけるポートフォリオとは、開発したアプリケーションやシステムなど成果物をまとめた作品集で、技術力や経験、実績を視覚的に示すものです。エンジニアの就職・転職では経験豊富なほどポートフォリオの内容が重視される傾向にあり、スキルレベルの高さや実績が分かるよりハイクオリティなポートフォリオが求められます。

しかし、エンジニア未経験者や経験の浅い方は、アピールになるほどのスキルの高さや経験がないことがほとんどです。 レベルの高いポートフォリオを作成するのは難しいといえ、採用担当者もそれを理解しています。ポートフォリオのレベルの低さで悩むより、ポテンシャル採用を見据えて意欲や熱意などが伝わるよう、書類作成や面接対策を行うことが大切です。

ポテンシャル採用について詳しく知りたい方は「ポテンシャル採用とは?メリット・デメリットや対策ポイントを紹介」を参考にしてください。

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エンジニア未経験者がポートフォリオを作るメリット

エンジニア未経験者や経験の浅い方は、ポートフォリオの提出が必須ではありませんが、提出するメリットはあります。レベルの低さが不安でも、ポートフォリオは作成したほうが良いといえるでしょう。エンジニア未経験者がポートフォリオを作るメリットとしては、以下が挙げられます。


  • ・同レベルの人より優位性が高まる可能性がある

    ・スキルの定着に役立つ


どうしてもポートフォリオのレベルが低くて不安な方や、作成するか迷うという方は、ポートフォリオを作成するメリットとデメリットを踏まえて決断するのがおすすめです。
ここでは、ポートフォリオを作成するメリットを解説します。

同じレベルの人より優位性が高まる可能性がある

ポートフォリオを提出しておくと、同じレベルの候補者がいる場合、優位になる可能性が高まります。履歴書や職務経歴書、面接だけでは伝えきれないスキルレベルを、ポートフォリオで明確に示せるからです。

たとえば、ほかの候補者がポートフォリオを提出していなければ、実際のスキル感が分かるのはあなただけとなるでしょう。未経験者や経験の浅い方はポテンシャル採用が前提とはいえ、スキル感が分からない状態よりは、ある程度明確な人材を採用するほうが企業としてはメリットと考える可能性は高いです。

また、ほかの候補者がポートフォリオを提出していても、比較した上であなたの成果物のほうが企業の求めるスキルと合致していると判断された場合、選考通過の可能性は大きく高まります。

こうした背景から、レベルが低くて不安であってもポートフォリオは作成し、提出したほうが良いと考えられます。

スキルの定着に役立つ

ポートフォリオを作成すると、スキルの定着に役立ちます。ポートフォリオに掲載する成果物を作成するには、学んだスキルを実際に活用する必要があるためです。

たとえば、成果物を作る過程で、実際に手を動かしアウトプットを行うことで、知識の整理、不明点の明確化、深い理解、記憶への定着といった学習効果が得られます。学習したスキルが実務レベルに達しているかの確認にもなるでしょう。

スキルの定着を図るためにも、ポートフォリオに利用できる成果物を作成するのはおすすめです。

エンジニアが成果物を作成するのに必要なスキルを確認しておきたい方は「ITエンジニアになるには?必要なスキルや未経験者の転職方法を解説」を参考にしてください。

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エンジニア未経験者がポートフォリオを作るデメリット

エンジニア未経験者や経験の浅い方がポートフォリオを作るメリットは豊富ですが、デメリットも存在します。きちんと理解した上で作成・提出しないと、後悔する可能性があります。提出前にしっかりと内容を確認し、納得のいく状態にすることが重要です。

エンジニア未経験者がポートフォリオを作るデメリットは主に以下の2点です。


  • ・成果物の完成に時間がかかり転職活動を開始できない

    ・スキルを確認された結果不採用になる可能性がある


ここでは、具体的にはどのようなデメリットがあるのか、詳しく解説します。

成果物の完成に時間がかかり転職活動を開始できない

ポートフォリオを作成すると、転職活動の開始が遅れてしまう可能性があります。ポートフォリオに掲載する成果物の作成には、一般的に時間がかかるからです。

ポートフォリオには複数の成果物を掲載するのが望ましいため、未経験者や経験の浅い方が作る場合、たとえ小規模な成果物でも、作成には数週間から数ヶ月かかると想定しましょう

すぐにでも転職活動を始めたい場合には、ポートフォリオの作成に時間を費やしている余裕はないと考えられます。もちろん、転職活動と並行して成果物を作成することも可能ですが、どちらも中途半端になってしまうリスクがあります。特に、現職に就きながらの場合は、集中力の分散により転職活動が長期化したり、現職でのパフォーマンス低下につながったりする可能性もあるでしょう。

ポートフォリオを作成するか迷った際には、すぐに転職したいのか、少し時間がかかっても良いのかで考えると決断しやすいです。

スキルを確認された結果不採用になる可能性がある

ポートフォリオを提出したために、不採用になるリスクがあります。IT業界におけるポートフォリオはエンジニアのスキルレベルを確認するものであるため、「スキルレベルが足りない」「マッチしない」と判断され不採用になる可能性もあるからです。

他人の成果物を真似しているだけ、ソースコードが分かりにくいなど「未経験とはいえレベルが低すぎる」と思われるポートフォリオだと、ポテンシャルもないと判断されやすいでしょう。

エンジニア未経験で求められるポートフォリオのレベル」では「現時点でのスキルレベルを正直に反映した内容で問題ない」と説明したものの、可能であればレベルの高いポートフォリオを作成するのがおすすめです。

「ポートフォリオが原因で不採用になるかもしれない」と過度に不安を感じる場合は、エンジニアとしてのスキルがまだ不足している可能性が考えられます。エンジニアは実力主義で評価される職種のため、適正がない可能性も否めません。もう一度学習内容を見直し、実際に成果物を作成してみることで、エンジニアとしての適性を見極められるでしょう。

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未経験者がレベルの高いポートフォリオを作成するコツ

未経験者や経験の浅い方でも、レベルが高いと評価されやすいポートフォリオを作ることはできます。以下のように、経験の有無を問わず簡単なコツを押さえるだけで魅力的なポートフォリオになるからです。

  • ・志望企業に関連するオリジナルの成果物をつくる

    ・制作した意図や工夫が分かる説明を加える

    ・ソースコードは分かりやすさを重視して作成し公開する

それぞれ、具体的にどのような内容か解説します。

志望企業に関連するオリジナルの成果物をつくる

ポートフォリオに盛り込む成果物は、オリジナリティがあり、志望企業や業務内容との関連性が高いものにするのがコツです。ポートフォリオはスキルレベルを判断するもののため、模倣した成果物は本来の候補者のレベルを測れないと判断されます。また、事業との関連性が低いものも、スキルがどのような場面で活かされるのかイメージしにくいです。

採用担当者が興味・関心をひく、独創性と関連性の高さが分かる成果物を盛り込むことを意識しましょう。

制作した意図や工夫が分かる説明を加える

ポートフォリオに掲載する成果物には、それぞれ制作した意図と工夫した点を詳細に記述しましょう。これにより、エンジニアとして求められる課題解決能力を効果的に示せます。

説明のない作品だけでは、採用担当者はスキルを正しく評価できません。たとえ技術力が高くても、「説明能力が不足している」と判断され、不採用につながる可能性があります

ポートフォリオを作成する際は、必ず各作品に詳細な説明を添えてください。

ソースコードは分かりやすさを重視して作成し公開する

ポートフォリオに成果物のソースコードを掲載する際は、採用担当者や採用に関わるエンジニアなどが簡単に理解できるよう、簡潔で読みやすいコードを心がけましょう。エンジニアはチームで動くため、さまざまなメンバーがコードの解読、修正、追加などの作業を行うためです。特に、そのコードを書いた人が異動や退職などをした場合には、後任者が作業を引き継がなければなりません。

チームメンバーがそのコードを簡単に理解でき、対応できるコードでないと、開発・運営に支障が出てしまうということです。

こうした背景から、可読性の高いコードを書くスキルは、エンジニアにとって重要な能力です。そのため、ポートフォリオにソースコードを掲載することを検討していなかった方も、掲載することをおすすめします。GitHubなどのプラットフォームで公開すれば、採用担当者は容易に確認できます。

未経験からエンジニアを目指す方法について、今一度詳細を確認したい方は「高卒・未経験でもエンジニアになれる?目指し方や年収を解説」もご覧ください。

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まとめ

この記事では、エンジニア未経験者がポートフォリオを作る際に求められるレベル感や、作成するメリット・デメリットなどについて解説しました。

未経験者や経験が浅い場合、「そもそもポートフォリオを作成する意味がないのでは…」と考える人もいるでしょう。本記事で紹介したメリットやデメリットを、作るかどうか決める判断材料にしてみてください。

ポートフォリオ作成に不安のある方は、エージェントの活用がおすすめです。レバテックキャリアでは、ポートフォリオ作成のアドバイスはもちろん、書類の添削や面接対策といった転職活動に関するさまざまなサポートを行っています。「志望企業に自分のアピールポイントをしっかり伝えたい!」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事は2024年12月時点の情報を基に執筆しております。

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この記事の監修

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