セキュリティエンジニアの年収は?年収1000万を目指す方法も紹介

最終更新日:2024年9月20日

情報流出やサイバー攻撃による事業活動停止など、情報セキュリティに関するリスクは組織の事業存続を揺るがす重要な問題です。セキュリティ対策の重要性が高まるなか、注目を集めているのがセキュリティエンジニアの存在です。

セキュリティに関する知見とスキルが必要とされ、需給のギャップも大きいことから、好待遇でセキュリティエンジニアを募集する企業は多数あります。収入向上のため、セキュリティエンジニアをキャリアパスに検討するエンジニアの方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、セキュリティエンジニアの年収や将来性など、転職希望者に役立つ情報を紹介します。セキュリティエンジニアを目指す際の検討材料としてください。

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この記事のまとめ

  • レバテックキャリアのセキュリティエンジニアの求人では、年収500万~900万円がボリュームゾーンで平均年収は約702万円
  • セキュリティエンジニアの求人数はサーバーエンジニアなどと比較すると少ないが、需要は今後も増加が見込める
  • セキュリティエンジニアが年収アップを目指す場合、セキュリティに関するスキル・知識以外にもマネジメントスキルなどが役立つ
  • セキュリティエンジニアは業種・業界を問わず活躍の場があり、ユーザー企業も選択肢となる

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セキュリティエンジニアの仕事内容

セキュリティエンジニアのミッションは、企業や組織の情報資産を守ることです。ミッションの実現に向けて、ITインフラやアプリケーションへのセキュリティ対策、組織におけるセキュリティ管理のためのルールや体制構築、従業員に対するセキュリティ教育・訓練の実施などを業務とします。

それぞれのセキュリティ対策の実施をより具体的にフェーズを分けると、下記の5段階となります。

  • ・企画・提案

    ・設計

    ・実装

    ・テスト

    ・運用・保守

関連記事:セキュリティエンジニアとは?仕事内容や必要なスキルを解説

企画・立案

ITインフラ、システムやアプリケーション、セキュリティルールや方針の策定など、セキュリティ対策に向けた企画と立案を行います。既存のIT資産に対するセキュリティ診断・脆弱性調査を行い、課題点を分析・抽出し、具体的な対策を導き出します。

設計

企画・立案であげられたセキュリティ対策に対し、実現にむけた設計を行います。

セキュリティ機器やソフトウェアの導入であれば製品の選定や導入についての設定事項を検討します。アプリケーションの脆弱性対応であれば、対応方針の策定と展開箇所のリストアップが必要です。

実装

設計で定めた内容に沿って、セキュリティ対策を実際に行います。

ITインフラやシステムの場合は、機器の設置やソフトウェアの導入などの実作業が該当します。アプリケーションへの対策では、セキュアプログラミングによる直接的な対処を行う場合もあります。

テスト

導入したセキュリティ対策が期待した通りの動作をすることを確認します。外部からの侵入を防ぐ対策であれば、外部からの侵入を行う操作を行い正しく侵入が防げること、他の範囲に悪影響がでていないことなどがテストでの確認対象となります。

運用・保守

セキュリティ対策を継続的に適用し続けるためのメンテナンスや操作を行います。セキュリティパッチの適用、機器やソフトウェアの設定変更、定期的な再起動などがメンテナンスにあたります。

また、システムやインフラの動作に異常がないことを監視し、異常があった場合には速やかに対処を行います。セキュリティトラブルが発生した場合には、被害が広がらないように通信を遮断し、被害状況の確認、再発の防止を図ることも重要な仕事となります。

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セキュリティエンジニアの年収

レバテックキャリアに掲載されている情報から算出すると、セキュリティエンジニアの年収は約702万円です。日本国内の会社員の平均年収458万円や情報通信業の平均577.2万円と比較しても高い水準にあるといえます。

※セキュリティエンジニアの年収はレバテックキャリアに2024年8月16日時点で掲載されている職種「セキュリティエンジニア」の求人情報30件を抽出して算出。国内の会社員の平均年収および情報通信業の平均は国税庁の令和4年度 民間給与実態統計調査より。

ボリュームゾーンは500~900万円であり、下限年収でも400万円以上が多いことも特徴の一つです。最大年収では1,200万円や1,500万円など、1,000万円を大きく超えるケースも多々あり、高年収を望める職種といえます。1,000万円を超える求人・転職情報の比率も、他のエンジニア職種と比較して高い傾向です。

セキュリティエンジニアの年収は比較的高めに設定されており、年収のレンジも高めで幅広い特徴を持っています。より高い年収を目指す場合には、それに見合う経験・知識・スキルが必要です。

セキュリティエンジニアの求人・転職情報>

年代別年収

セキュリティエンジニアの年収は40代の中盤までは右肩上がりに上昇し続け、その後50代の定年までは緩やかな上昇傾向です。

厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagのセキュリティエキスパート(オペレーション)年齢別年収グラフより各年代の平均年収をまとめた情報が下記です。各年代中の年齢構成については考慮せずに計算しています。

年代 平均年収
20代 373.9万円
30代 531.8万円
40代 668.9万円
50代 709.7万円

ただし、セキュリティエンジニアという職種については登場してから日が浅く、上位の役職であるCIO、CTOなども近年国内で浸透しつつあることから、今後変化する余地が大きいです。

その他エンジニアの年収と比較

セキュリティエンジニアと他のエンジニア職種の年収を比較します。レバテックエンジニアの求人情報よりサーバーサイドエンジニア、フロントエンドエンジニア、サーバーエンジニア、ネットワークエンジニアの年収を算出し、下記にまとめました。(2024年8月16日時点)

セキュリティエンジニアの年収はスキルの必要なエンジニアの中でも中間に位置しており、AIやIoTなどの隆盛やクラウドの普及などのトレンドによる影響下でも、安定して高収入のエンジニア職であるといえます。

職種 平均年収
セキュリティエンジニア 約702万円
サーバーサイドエンジニア 約716万円
フロントエンドエンジニア 約743万円
サーバーエンジニア 約612万円
ネットワークエンジニア 約603万円

セキュリティエンジニアを目指すなら年収よりも興味が重要

年収アップを目指しているエンジニアにとって、想定年収が高めに設定されているセキュリティエンジニアの仕事は魅力的に感じるでしょう。しかし、年収だけを理由にセキュリティエンジニアを目指すことはおすすめできません。

セキュリティエンジニアの仕事は専門的であり、ITに関する幅広い知識が求められます。また、コンピューターウィルスやサイバー攻撃の手口は日々進化を続けています。それらに対抗するため、セキュリティエンジニアは常に最新の脅威についてフォローし、対策方法を学んでおかなくてはなりません。

セキュリティエンジニアとして仕事を続けていくためには、セキュリティや関連する技術に興味があることが大前提です。年収だけを理由に転職しても、学び続けることは困難です。

関連記事:
セキュリティエンジニアとは?仕事内容や必要なスキルを解説
セキュリティエンジニアのキャリアパス - 同分野・異分野に分けて解説

セキュリティエンジニアの実際の求人数

転職を考える際、求人数は気になる数字のひとつです。

2024年8月21日時点で、レバテックキャリアの公開中の求人において、職種「セキュリティエンジニア」の求人・転職情報の数は544件です。また、そのうち募集中は240件となっています。

比較のためにサーバーサイドエンジニアの求人・転職情報の数をチェックしてみると、4,738件(募集中1,942件)です。サーバーサイドエンジニアなどと比べて、セキュリティエンジニアの求人数は非常に少ないことが分かります。

とはいえ、セキュリティエンジニアは専門的な仕事であり、エンジニアの母数自体が圧倒的に少ないため、単純に求人数が少ないとは言えません。むしろ、サーバーサイドエンジニアの1割以上の求人数があると捉えることができ、情報セキュリティ対策へのニーズの高まりを考えると、求人数は今後も増えると予想されます。

セキュリティエンジニアへの転職希望者にとっては、有利な状況と言えるでしょう

関連記事:
セキュリティエンジニアになるには?必要なスキルや知識も紹介
セキュリティエンジニアになるための効果的な勉強方法

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セキュリティエンジニアの平均年収と将来性が高い理由

セキュリティエンジニアの年収で記載した通り、レバテックキャリアの求人情報からセキュリティエンジニアの平均年収は約702万円です。セキュリティに対する重要性は広く浸透しており、他のエンジニア職種と比較した場合にも高めの収入が設定されていることが分かります。

このことから、セキュリティエンジニアは将来性が高い職種といえます。以下では、平均年収が高く、将来性が高いとされる理由をより深掘りして、説明します。

関連記事:セキュリティエンジニアの将来性は?やめとけと言われる理由も解説

求められる知識やスキルが高いため

情報セキュリティに関するトラブルはIT利用のあらゆるところで起こる可能性があります。インフラに対する外部からの攻撃、アプリケーションに対する攻撃、メールなどのユーザーを狙った攻撃などITを利用する各方面が狙われる対象となるためです。このため、セキュリティエンジニアにはIT全般に対する幅広い知識が求められます。

また、セキュリティ領域では、専門性が高く、日々アップデートされる知識を身に着けていることが問われます。

セキュリティエンジニアに求められる知識やスキルが平均的に高いため、年収も高く設定されているといえます。中途採用の人材であれば、ある程度の知識や経験が求められることが一般的です。

サイバー攻撃の激化により需要が増しているため

企業や組織に対するサイバー攻撃の激化はとどまることを知らず、大きな被害についてはニュースで取り上げられる機会も増えています。フィッシングやマルウェア感染による情報流出・漏洩、ランサムウェア感染による身代金要求や業務の停止事件は、大企業や中小規模の組織に至るまでを狙って行われ、社会的な基盤を揺るがす脅威と多くの人に認識されるようになりました。

これらのサイバー攻撃は、手口を少しずつ変え、巧妙化が進んでいます。また、観測される攻撃の総数も増加傾向にあり、これらに対処するセキュリティエンジニアの需要の増加にも繋がっています。

セキュリティ市場の拡大により売り手市場であるため

総務省の発行する令和5年版情報通信白書によると、世界のサイバーセキュリティ市場は2018年の調査開始から2022年まで右肩上がりの増加傾向を見せています。2022年は700億ドルを超えており、今後も増加傾向が続くでしょう。

企業や組織の情報資産の価値と情報セキュリティに対する重要性の認識も深まっており、セキュリティエンジニアは需要が高い人材です。その一方で、専門性の高い知識とスキルが求められるため、学習と成長に時間が必要で需要に対し供給が間に合っておらず、売り手市場であることが高い年収に繋がっています

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セキュリティエンジニアが年収1000万円を目指す方法

セキュリティエンジニアは他のエンジニア職種と比較しても高い年収が望める職種です。レバテックキャリアに掲載されている求人・転職情報においても、最大年収が1,000万円を超える情報が多数存在しています。

本項では、セキュリティエンジニアが年収1,000万円を目指すために有効な方法を紹介します。

難易度の高い資格を取得する

高年収の求人・転職情報を参照してみると、セキュリティに関する専門的なスキルと知識が高いレベルで求められている傾向が見られます。セキュリティ領域の専門性の高いスキルと知識を得て、示すための方法として、難易度の高い資格を取得することがあげられます。

資格の習得に対する学習では、専門的な知識を体系的に習得することが可能です。また、高年収の求人に対して転職を目指す際には、資格の保有によりスキルと知識を示せるため評価されるポイントにもなります。

情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士試験(RISS)は、独立行政法 情報処理推進機構(IPA)が実施している国家試験です。合格すると「情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)」に登録できます。国家資格で信頼感が高く、転職希望者にとって魅力的な試験のひとつです。

合格者は中小企業診断士試験、弁理士試験、技術士試験といった国家試験の一部免除を受けられるため、さらなるスキルアップを図りたい方にもおすすめです。

春季・秋季と年に2回の試験を実施しています。

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施し、経済産業省の認定する国家資格、情報技術者試験の一区分です。エンジニアではなく、情報システムを業務で利用する際のセキュリティを管理する立場の人を対象としています。

セキュリティエンジニアにとって、直接的に役立つ知識が問われるわけではありませんが、顧客がどの様な情報リテラシーを前提として情報セキュリティに臨んでいるかを知るための良い教材となります。

CCNP Security

CCNP Securityは、ネットワーク関連機器を数多く手がけるシスコシステムズの認定資格「シスコ技術者認定試験」の一区分です。民間企業による資格ですが通信機器大手のシスコが実施していることもあり、試験内容は実際の業務に即したものが出題されます。信頼性や業界内での評価が高い資格です。

試験は全国にあるピアソンVUEの認定試験センターにて随時行われています。

受験資格は特にありませんが、「3年から5年のセキュリティソリューションの実装経験を持つこと」が推奨されています。経験の少ないエンジニアにとってハードルは高めですが、その分挑戦しがいのある資格です。

CCIE Security

CCIE Securityは、認定資格「シスコ技術者認定試験」の一区分で、CCNP Securityの上位の資格です。シスコシステムズ認定試験の中でも上位で、受験の言語は英語、8時間に及ぶハンズオンラボ試験が課されるなど、受験のハードルは高めに設定されています。

ネットワーク系エンジニアのセキュリティ資格では最高峰とされることも多く、CCIEの取得は世界中で評価されます。

公認情報セキュリティマネージャー(CISM)

公認情報セキュリティマネージャー(CISM)は、情報セキュリティに関する国際的な資格です。

セキュリティマネージャーやセキュリティ担当役員などを対象としており、「情報セキュリティプログラムの開発と管理」や「情報セキュリティのインシデントの管理」など、管理者に必要な知識が問われます。

CompTIA Security+

CompTIA Security+は、情報セキュリティに関する国際的な資格です。信頼性が高く、米国国防総省指令 8570.01(DoD Directive 8570.01)により承認されています。難易度は比較的低いため、入門者におすすめです。

「脅威・攻撃・脆弱性」や「アーキテクチャと設計」などの分野から出題されます。ピアソンVUEの認定試験センターやオンラインでの受験が可能です。

ITコンサルタントや管理職へとキャリアアップする

セキュリティエンジニアの中でも年収1,000万円を超える求人では、セキュリティコンサルティングを主な業務とするケースやセキュリティエンジニアの管理職のケースも多々見られます。業務の内容が上流工程であったり、多くのセキュリティエンジニアの業務を管理するためより大きな責任範囲を持つことなどが高い年収に繋がっています。

セキュリティエンジニアとして活躍中の方は、ITコンサルタントや管理職へのキャリアアップを選択肢に入れ、スキルアップを目指すことも検討すると良いでしょう。

スキルが評価されやすい外資系企業に転職する

セキュリティエンジニアとして高いスキルと知識を持ち合わせているのに、会社に正当に評価されず、年収が伸び悩んでいると考えている方の場合には、外資系企業への転職も年収を高める方法となります。

外資系企業では、一般的に年功序列よりもスキルや成果に対する評価を重視しており、年収にも直接的に反映されやすい傾向が有ります。また、スキルの高い人材には高い年収を用意していることも多く、年収1,000万円という基準の到達もしやすくなる選択肢でしょう。

フリーランスとして独立する

年収1,000万円という金額をターゲットにするのであれば、フリーランスとして独立することも選択肢となります。

フリーランスのセキュリティエンジニアは案件単位のアサインで、月額での報酬制度をとっていることが多いです。スキルの高いセキュリティエンジニア向けには、100万円を超える単価の案件も存在しているため、年収1,000万円を超えることも具体的にイメージしやすいです。

ただし、フリーランスの報酬は売上高であり、会社員の給与とは異なります。また、安定した稼働への保証がないため、年間では想定した通りになるとは限らないことにも注意が必要です。

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セキュリティエンジニアの年収アップに役立つスキル・知識

セキュリティエンジニアとして活躍するためには、情報セキュリティに関する知識が欠かせません。一方、セキュリティエンジニアとしての市場価値を高めるためには、それ以外の知識やスキルを身につけることも重要です。

本章では、情報セキュリティ分野やそれ以外の部分で、年収アップにつながりやすい知識・経験について解説します。

関連記事:セキュリティエンジニアに求められるプログラミングスキルとは

セキュリティスキル

セキュリティエンジニアの専門分野であるセキュリティに関するスキルが年収に関係する重要な要素であることは間違いありません。セキュリティに関する知識とスキルも幅広く存在しますが、代表的な内容には下記が挙げられます。

  • ・暗号、認証などのセキュリティを支える基礎技術

    ・セキュリティソフトやサービス、機器に関する知識

    ・ハードウェアやOS、プログラムの仕組みとセキュリティ脆弱性

    ・サイバー攻撃手法と対策

    ・組織におけるセキュリティマネジメント体制と運用管理

サーバースキル

サーバーは企業や組織の中でも重要な情報を格納先であり、業務を支えるプログラムの稼働環境でもあります。これらの情報が集中するため、情報セキュリティ上でも重要な位置を占めており、サーバーの操作スキルや知識の高いことはセキュリティエンジニアの評価にもつながります。

サーバー上にはOSが搭載され、ユーザーや権限管理などの概念があり、これらのコントロールもセキュリティと関係深い内容です。サーバーの設計・構築に関するスキルがある場合には、あわせて業務にあたれるため高い評価につながるでしょう。

ネットワークスキル

ネットワークは企業や組織のコンピュータとインターネットなどの外部を繋ぐ境界にあたります。近年では、ゼロトラストのセキュリティが求められるようになりましたが、境界におけるセキュリティ対策の重要性が失われたわけではありません。

アクセス制御のためのネットワーク構成やファイアウォール、IDS、IPSなどのハードウェアやソフトウェアによるセキュリティ対策を知り、ネットワーク構築のスキルを身に着けたセキュリティエンジニアは活躍シーンが広く、年収を高めるこも可能です。

企画力・実行力

想定年収を高く設定している企業では、「情報セキュリティ対策の企画立案や実行・管理ができるエンジニア」を求めているケースが多くあります。

これまでセキュリティに力を入れていなかった企業にとって、考えうるリスクを具体的に洗い出して適切な対策を実行できる人材、すなわち「企画力・実行力を持つエンジニア」は喉から手が出るほどほしい存在です。セキュリティ分野に限らず、何らかの企画立案・実行をした経験があれば、積極的にアピールしましょう。

マネジメント力

個人情報の漏えいなどが大きな話題となる昨今、サイバーセキュリティの重要性は高まり続けています。その一環として、多くの企業がセキュリティに強いエンジニアを自社でも育てたいと考えています。そのため「マネジメント経験があり、若手の育成もできるセキュリティエンジニア」は高く評価されるでしょう。

マネジメントは誰でも経験できるものではありませんが、「チームを率いた経験」や「マネージャーのサポートをした経験」も評価につながる可能性があります。また、現職で新人研修などを担当できるチャンスがあれば、積極的に関わっておくことをおすすめします。

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年収を上げたいセキュリティエンジニアはIT業界以外もチェック

POSやERPなど、ITシステムがないと企業活動そのものが動かないケースは少なくありません。また、顧客の情報や売上など、企業活動に関連するほぼすべての情報はITで管理されます。

情報セキュリティ対策は企業だけではなく、官公庁・学校法人・医療法人など、さまざまな業種で必須です。そのため、セキュリティエンジニアはIT関連企業以外の幅広い分野で求められています。実際、レバテックキャリアでも小売業・メディア・メーカー・サービスなど多彩な業種の求人があります。

一般的に、IT企業以外でのセキュリティエンジニアは、インフラの整備からスタッフの教育まで、情報セキュリティに関する仕事を全般的に担うため、幅広い知識や経験が必要とされます。また、セキュリティに関する企画立案から実行までを行うマネジメント力も欠かせません。

想定年収が高め(700万円~など)に設定されている傾向があるため、さまざまな仕事にチャレンジしたいエンジニアや、年収をアップさせたいエンジニアは、IT企業以外の転職先も検討してみてください。

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セキュリティエンジニアが活躍している業界

従来はセキュリティエンジニアはIT関連企業に所属して、ユーザー企業にセキュリティ対策を提供する形態が多く見られました。近年では、より高度で迅速な対処が求められるため、ユーザー企業も直接的にセキュリティエンジニアを雇用するケースが増えています。

セキュリティエンジニアの活躍が顕著な業界の代表例を紹介します。

コンサルティング業界

顧客の課題解決を提案するコンサルティング業では、情報セキュリティに関するコンサルティングが登場し、増加しています。セキュリティ診断をもとに、セキュリティ上の課題を抽出し、対策までを提案するセキュリティコンサルティングもセキュリティエンジニアの活躍する仕事です。

セキュリティベンダー

セキュリティベンダーとは、セキュリティソフトやセキュリティ対策用のハードウェアの製造、販売などを行う企業です。これらの製品の開発には、高度なセキュリティに関する知識とスキルが求められるため、技術的スキルの高いセキュリティエンジニアが多く活躍しています。

メーカー・製造業

メーカーや製造業では、顧客の情報や企業の機密情報を取り扱うため、情報セキュリティは重要です。顧客との取引、生産の計画や管理、出荷などの輸送、サプライチェーン間のやり取りまで、様々な範囲でITを活用しており、これら全てを守るためのセキュリティエンジニアが必要とされます。また、多くの従業員を抱えているため、セキュリティに対するルールの策定や浸透、リテラシーの向上などについてもセキュリティエンジニアの活躍する機会があります。

SIer

顧客にITによる課題解決を提供するSIerでは、提供するITシステムやサービスにおけるセキュリティ確保が必要です。また、顧客の課題がセキュリティそのものにあれば、その対処も行うため、セキュリティエンジニアが必要とされる業界です。

金融業界

ITによる改革が進む金融業界では、扱う情報の重要度が高く、高度なセキュリティが求められます。顧客の個人情報のなかでも、特に流出・漏洩を避けなければならない金銭的な得失に関わる情報を扱うためです。これらの安全性確保のため、セキュリティエンジニアが活躍します。

インフラ業界

電気・ガス・水道などの公共的なサービスを提供するインフラ業界は、多くの人々の生活を支えている社会的意義の高い業界です。ITシステムの停止やトラブルは多くの顧客に不利益を与え、社会の維持にも被害が想定されます。このため、万全のセキュリティが必要であり、セキュリティエンジニアの活躍の場となっています。

小売・卸業

小売業や卸業では、顧客の個人情報や企業の機密情報などを取り扱う機会が少なくありません。また、大小様々な企業が存在しており、ITの導入の度合いやセキュリティの対策状況にもバラつきがあり、近年では中小企業をターゲットとした攻撃も増加しています。

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未経験からセキュリティエンジニアへの転職は可能か

IT業界が未経験の場合、大学院博士課程でセキュリティに関する研究をしていたなど、よほどのバックグラウンドがない限り転職は困難です。将来的にセキュリティエンジニアになりたい場合でも、まずはITエンジニアとしての経験を積むことが欠かせません。

一方、エンジニアとしてある程度のキャリアを積んでおり、セキュリティに関する知識や関心を持っているのであれば、未経験からの転職も不可能ではないでしょう。

しかし、経験が不足している分、採用担当者が技術力に不安を覚えることはほぼ確実です。その不安を払拭できるかどうかが転職成功のカギを握ります。

これまでの経験をセキュリティの分野でどう活かせるのかを明確にしておきましょう。また、先に挙げた資格を取得しておくなど、学習意欲をアピールすることもおすすめです。

関連記事:
未経験でセキュリティエンジニアになれる?求人や必要なスキルを紹介
セキュリティエンジニアへの転職を成功させる方法!年収や求人例も紹介

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セキュリティエンジニアに関するよくある質問

セキュリティエンジニアに関して、よくある質問と回答をまとめました。

セキュリティエンジニアの必要性や重要性は、将来性にも強く関連しています。高年収も期待できるセキュリティエンジニアをキャリアパスのひとつとして検討する際には、将来性や適性を確認するうえで参考にして頂ければ幸いです。

Q1. セキュリティエンジニアに向いているのはどのような人ですか?

セキュリティは成果が見えづらい分野ですが、企業や組織を支える上では重要な意味をもっています。責任感をもってセキュリティ対策に取り組み、やり遂げることのできる人が適しているといえます。また、サイバー攻撃とその対策は常に新しい情報が登場する分野のため、継続的な学習が苦にならない人に向いています。

Q2. セキュリティエンジニアは必要ですか?

社会的にデジタル化が推進される状況下、情報資産の価値は高まり、扱いに対する責任も増大しています。企業や組織の継続的な事業推進において、情報資産の活用は欠かせず、これを守るセキュリティエンジニアは必要な存在です。インシデントや被害事例が知れ渡り、経営課題として浸透し、さらに重要性は高まっています。

Q3. セキュリティエンジニアとホワイトハッカーの違いは何ですか?

セキュリティエンジニアは、企業や組織におけるセキュリティ確保を業務とするエンジニア職種の名称です。一方、ホワイトハッカーはコンピュータに対する深い知識と技術を持ちセキュリティ保護に活かす人という意味合いで、職種を指す言葉ではありません。

なお、上記に明確な定義はなく一般論です。

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まとめ

企業や組織の情報資産を守るセキュリティエンジニアは重要性が高まるエンジニア職種です。レバテックキャリアの求人・転職情報では、想定年収500~900万円の案件が多く見られます。

他のエンジニア職種と比較しても年収は高めの傾向があり、高いスキルと知識が求められることがその要因の一つです。サイバー攻撃の激化、巧妙化もセキュリティエンジニアの需要を高め、年収が高まる要因と考えられます。

セキュリティエンジニアの求人数は、職種別で見た場合に多くはありませんが、確実な需要があり今後も需要が伸びると想定されます。したがって、将来性の高い職種といえるでしょう。IT系の企業だけでなく、従来のユーザー企業でもセキュリティエンジニア人材を求める動きが強まっており、キャリアパスを考える際には有効な選択肢となりそうです。

セキュリティエンジニアが年収アップを目指す場合には、スキルの向上、習得が重要です。特にセキュリティに関するスキル、マネジメントスキル、コンサルティングスキル、関連深いインフラのスキルなどを持つことで高年収を目指すことが可能です。

また、年収アップに向けた手段として、難易度の高い資格の取得やITコンサルタント、マネージャーへの転職、スキル評価の傾向が強い外資系企業の転職などもあげられます。

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この記事の監修

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