フレームワークとは
フレームワークという言葉には、枠組みや骨組みという意味が含まれています。システム開発におけるフレームワークは、システムやアプリケーションの開発において使用される処理を統合したツールのことです。PHPを用いた開発でも、フレームワークは活用されています。機能単体を利用する場合にはライブラリ、アプリケーション開発に必要な機能の集合体(枠組み)を利用する場合にはフレームワークを使います。
ライブラリとの違い
ライブラリは、プログラミングにおいて頻繁に使われる機能を集め、簡単に再利用できるようにまとめたツールです。ライブラリを活用することで、使う機会が多い機能を最初から作成する手間が省けるため、より効率的な開発を行なえます。
一方、フレームワークは、システムやアプリケーション開発において広く必要とされる機能や枠組みを集約したものです。
PHPとは
PHPは、Webページの作成に用いられるオープンソースのスクリプト言語です。HTMLに埋め込むことが可能で、データベースとの連携も容易なため、WordPressを含む多くのWebアプリケーション開発に用いられます。文法がシンプルであるため、プログラミング初心者でも内容を理解しやすいという特徴があります。
関連記事:PHPでできること一覧!転職で必要なスキルや学習方法も解説
PHPフレームワークの変遷
PHPの最初のフレームワークは、2006年3月にリリースされたZend Frameworkです。PHPにフレームワークができた理由として、Ruby on RailsやSpring Frameworkなど他言語のフレームワークが2005年頃に広まりはじめたことが挙げられます。Zend Framework以降、様々なPHPフレームワークが作成されています。
PHPフレームワークを利用するメリット・デメリット
フレームワークを使うことで、さまざまなメリットを受けることができますが、フレームワークにはいくつかのデメリットも存在します。これらのメリットやデメリットを事前に理解し、それに基づいてフレームワークを使うことが大切です。本章では、フレームワークを利用するメリット・デメリットについて、それぞれ詳しく解説していきます。
関連記事:PHPとは?できることやメリットをわかりやすく解説
メリット
フレームワークを使用することには多くのメリットがあります。主なメリットとしては、開発効率が向上しやすいことや保守・運用のしやすさ、そして高い安全性の確保などが挙げられます。これらのメリットは、フレームワークを使う際の大きな魅力です。以下では、これらのフレームワークを利用するメリットについて、詳しく解説していきます。
開発効率が向上しやすい
フレームワークは、開発に必要な頻出機能を取り揃えているため、基本的な機能群の新規開発が不要です。また、フレームワークの部分はバグを作り込んでしまうリスクがなく、テスト工数も減らせます。フレームワークをうまく利用することで、開発効率が上がります。
関連記事:PHPの環境構築とは?Windows/Macの環境構築手順を解説
保守・運用しやすい
フレームワークには、コードの記述方法に関する明確なルールが設定されているため、プログラミングの統一性が高まる特徴があります。これにより、他人が書いたコードも理解しやすくなるというメリットがあります。フレームワークによるコード規約や設計の哲学に従って開発することで、保守や運用がしやすい環境を維持できます。
安全性を担保できる
実績豊富なフレームワークを使用すると、バグの検出やセキュリティリスクの特定がしやすくなります。開発にかかる時間が削減されるだけでなく、すでに完成している機能の利用によって、テストの見落としや機能追加の漏れも減少します。フレームワークの利用は、セキュリティ面での対策を最初から検討する必要がなくなるため、開発者にとっては大きなメリットとなります。
デメリット
フレームワークの使用は多くのメリットがある一方で、それに伴うデメリットも存在します。例えば、既存のシステムへの適用には追加コストが発生することがあり、エンジニアの学習コストも考慮する必要があります。
さらに、フレームワークを詳細に理解せずに開発が進められるリスクや、カスタマイズ性の低さもデメリットとして挙げられます。以下では、これらのフレームワークを利用するデメリットについて解説します。
既存システムに適用する場合にコストがかかる
稼働中のシステムにフレームワークを利用する場合、既存のソースコードのリプレイスを行うためのコストがかかります。これは、新規開発の場合には発生しません。たとえば、社内で稼働中の複数システムを、社内全体で同じフレームワークに統一しようとするケースなどが想定されます。
エンジニアの学習コストがかかる
フレームワークを開発に導入する際、開発に携わるエンジニアの人数分フレームワークの学習コストがかかります。各フレームワークには独自の機能や特性があり、それらを十分に理解するためには時間が必要です。
特に、納期が迫っているプロジェクトや時間の余裕が少ないプロジェクトでは、デメリットが生じます。エンジニアが未経験のフレームワークや不慣れなフレームワークを使用する場合、必要な学習時間を検討することが重要です。
詳細を理解せずに利用できてしまう
フレームワークには、必要となる機能を自動生成する仕組みがあります。この仕組みを用いて必要な機能群を揃えれば、フレームワークの詳細を理解していなくてもアプリケーションを稼働させることが可能です。
しかし、知識がないまま利用していると、保守・運用フェーズでバグや問題が発生した際、原因究明に時間がかかるというリスクや、拡張機能開発を進める段階で、学習コストが発生するということも考えられます。
カスタマイズ性が低い
システム独自の機能を拡張しようとする際には、注意しなければなりません。汎用的な機能を集めたフレームワークをカスタマイズすると、既存のコード規約や設計原則に対して例外を作る必要が出てきます。
カスタマイズが多くなるほど、そのフレームワークを使用するメリットは減少していきます。多くのカスタマイズを要求するプロジェクトの場合、フレームワークの選択自体を見直すことが必要になるかもしれません。
おすすめのPHPフレームワーク一覧
PHPにはさまざまなフレームワークが存在し、それぞれに独自の特徴があります。以前はCakePHPやCodeIgniter、Symfony、Zend Frameworkが主流でしたが、現在ではLaravelが注目を集めています。
次々と新しいPHPフレームワークが開発されており、開発者にとってはどのフレームワークを使えばいいのか迷うことも少なくありません。本章では、広く使われているおすすめのPHPフレームワークを取り上げ、それぞれの特徴を紹介していきます。
Laravel
Laravelは、2011年にリリースされたフレームワークで、2024年現在では最も代表的なPHPフレームワークと言えます。Laravelの主な特徴は以下のとおりです。
-
・大規模開発向け(スケーリングに強い)
・拡張性が高い(Laravel Sailの活用)
・日本語ドキュメントが豊富で学習しやすい
Laravelが代表的なフレームワークである理由は、大規模開発に強いためです。Laravel自体にRedisのような分散型キャッシュシステムのサポートがあるほか、Laravel VaporというLaravel向けのオートスケールなサーバーレス開発プラットフォームを利用できます。Laravel Vaporは、AWS Lamda上でLaravelを動作させられる有料ツールであり、各種AWSサービスとの連携もサポートされています。
Laravel Sailは、Dockerの開発環境を操作するコマンドラインインタフェースです。Dockerの利用経験がなくても、PHP、MySQL、Redisを使用したLaravelアプリケーションを構築しやすいメリットがあります。
また、利用サービスを柔軟に指定できることも特徴です。データベースサービス、キャッシュシステム、検索エンジン、オブジェクトストレージ、Webアプリケーションテストフレームワーク、Eメールテストツールなどを必要に応じて利用できます。このように、Laravelを用いれば、柔軟なアプリケーション開発を実現できます。
CakePHP
CakePHPは、2005年にリリースされたフレームワークで、Ruby on Railsの概念を踏襲しています。CakePHPの特徴は以下のとおりです。
特徴
-
・Ruby on Railsの概念を踏襲した大規模開発向けフレームワーク
・bakeコマンドを用いた開発効率の向上
・日本語ドキュメントが豊富
CakePHPのbakeコマンドは、Webアプリケーションの雛形を自動生成するコマンドです。自動生成された雛形は、CRUD機能を持ちます。bakeコマンドを活用することで、開発効率を向上できます。また、PHPフレームワークのなかでも多く利用されているため、日本語ドキュメントが豊富で学習しやすいフレームワークです。
FuelPHP
FuelPHPは、2010年にリリースされた、高速かつ軽量で自由度の高いフレームワークです。FuelPHPには以下のような特徴があります。
特徴
-
・軽量で高速
・小規模開発向け
・柔軟な設定により自由度が高い
FuelPHPは、MVCモデルのフレームワークです。他のフレームワークと比べて規約が少ないため、柔軟で自由度の高いコーディングを行えます。比較的軽量でシンプルなアプリケーション作成に向いています。
Symfony
Symfonyは、2005年にリリースされたPHP5用のフレームワークで、大規模開発に適しています。
特徴
-
・バンドルの活用によりコードを再利用しやすい
・大規模開発向け
・堅牢で開発しやすい
Symfonyは、MVCモデルを採用したフレームワークです。再利用可能なモジュールであるバンドルを活用することで、複数のアプリケーション開発で効率化を図れます。また、テストツールが揃っており、フレームワークの規約を優先する設計により、複数人が開発を行う場合でもコード規約に則った開発を進めやすいです。
Zend Framework(Laminas)
Zend Frameworkは、2006年にリリースされたPHP5用のフレームワークです。2024年現在、サポートは終了しており、後継のLaminasに置き換わっています。Laminasの特徴は以下のとおりです。
特徴
-
・豊富なパッケージを持つ(MVC、Component、Mezzio、API Tools)
・他フレームワークと比べて利用が少ない
Laminasは、豊富なパッケージを持っています。Zend Frameworkの後継であるLaminas MVC、アプリケーション開発に必要なライブラリ群であるLaminas Component、API作成ツールであるLaminas API Tools、そしてPHP標準勧告準拠のフレームワークLaminas Mezzioです。これらのパッケージは、API開発にも活用できます。
しかし、ZendFrameworkはPHP5用に作成されたフレームワークであり、2024年現在では、他PHPフレームワークと比べると利用数は多くありません。そのため、日本語ドキュメントが少なく、学習しにくいデメリットがあります。
CodeIgniter
CodeIgniterは、2006年にリリースされたPHPフレームワークで、小規模開発に適しています。
特徴
-
・処理速度が速い
・学習コストが低め
・コーディング規約が厳しくない
柔軟なコーディング規約と高い自由度が特徴的です。MVC(モデル・ビュー・コントローラー)アーキテクチャを採用しており、開発のしやすさと優れた保守性を備えています。CodeIgniterは処理速度の速さで評価が高く、PHPに精通しているエンジニアであれば、数時間程度の学習で開発できるほど学習コストが低いです。また、環境構築のしやすさもCodeIgniterの大きな特徴のひとつです。
Phalcon
Phalconは、2012年にリリースされたPHPフレームワークで、処理速度の速さを長所としています。
特徴
-
・動作が高速
・メモリ消費が少ない
・日本語の情報は少なめ
多くのPHPフレームワークがPHPで実装されていますが、PhalconはC言語とZephirで実装されている点が特徴です。Phalconは、メモリ使用量が少なく、処理速度が非常に高速であることで知られています。比較的新しいフレームワークであるため、日本語の情報は少なめですが、技術の習得が難しいというわけではありません。そのため、新しい技術に挑戦したい開発者にとって魅力的な選択肢となるでしょう。
Slim
Slimは、マイクロフレームワークとして分類されるPHPフレームワークです。WebアプリケーションやAPIの開発に適しています。
特徴
-
・軽量のフレームワーク
・学習コストが低い
オープンソースのPHPフレームワークで、基本的な機能のみを搭載しているため、さまざまな機能を手軽に利用できるのが魅力です。習得が容易で理解しやすいため、学習に要する時間やコストは比較的少なくて済みます。PSR-7とミドルウェアアーキテクチャを採用しており、Webアプリケーション開発にも適しています。
Yii
Yiiは、2008年にリリースされたPHPフレームワークで、大規模なWebアプリケーション開発に適しています。
特徴
-
・キャッシュ機能が優れている
・日本での利用は多くない
軽量さと高性能なキャッシュ機能により、アクセス負荷が高いWebサイト、例えばポータルサイト、CMS、Eコマースプラットフォームなどの大規模な開発プロジェクトに適しています。日本国内での利用は少ないのですが、海外では特に大規模プロジェクトにおいて評価されているPHPフレームワークです。
Flight
Flightは、米国のTwitter社(現在のX)が開発したシンプルさが特徴のPHPフレームワークです。RESTfulWebアプリケーション開発に適しています。
特徴
-
・シンプルかつ軽量
・初心者にもわかりやすい
他のPHPフレームワークと比べると、コードサイズが小さく軽量であることが特徴です。初心者でも理解できるシンプルな構造で、短期間で習得できる学習コストの低さも魅力です。さらに、拡張性に富んでおり、開発者が必要に応じてライブラリを追加できます。Flightは小規模なプロジェクトには適しているものの、大規模なプロジェクトや複雑なアプリケーションの開発には向いていません。
PHPフレームワーク選定のポイント
PHPフレームワークの種類は非常に多く、自分にとって最適なフレームワークを選ぶことは難しいかもしれません。PHPフレームワークを選ぶ際の重要な要素には、システムの要件にどれだけ合うか、現在の技術トレンドに合っているか、チームや企業レベルでの学習コスト、そしてそのフレームワークの市場シェアなどが含まれます。本章では、これらのPHPフレームワーク選定のポイントについて解説します。
システムの要件にどれだけ合うか
PHPフレームワークは、それぞれ特徴が異なります。PHPフレームワークを採用するパターンとして、新規のシステム開発と、既存システムのリプレイスが考えられますが、PHPフレームワークの特徴がシステムの要件にどれだけ合うかが選定のポイントです。技術トレンドや学習コストとの兼ね合いはあるものの、システムの要件に適していることは、一番優先度が高いと言えるでしょう。
技術トレンドとマッチするか
PHPフレームワークには、歴史が長くPHPのバージョン毎に適した構成になっているものや、定期的にアップデートが繰り返されているものがあります。フレームワーク採用予定システムのPHPのバージョンとの相性を考慮したり、必要に応じて技術トレンドを考慮したりすることも、選定の際に重要なポイントです。
企業やチーム全体での学習コスト
フレームワークを採用する場合、使い方を覚える必要があり学習コストがかかります。採用する範囲やチームの規模感によって学習コストは変化するため、利用開始までにどれくらいの期間がかかるかを考慮すべきでしょう。
シェア率が高いかどうか
PHPフレームワークを選定する際には、実績が豊富で市場シェアが高いものを優先すると良いでしょう。市場シェアの高いフレームワークのスキルを習得しておくと、そのフレームワークを使用するプロジェクトへの参加が容易になります。
さらに、一部のプロジェクトでは、特定のフレームワークに対する経験者のみが求められることもあるため、市場シェアの高いPHPフレームワークの知識を身につけることは重要です。
求人から見るPHPフレームワークの需要
レバテックキャリアの求人検索では、条件を指定できます。PHPフレームワークを条件に指定した場合の求人数は以下のとおりです(※2024年6月現在)。
Laravelの求人数が、他と比較して非常に多いことがわかります。ただし、「必須経験」として特定のPHPフレームワークを用いた開発経験が記載されているケースは少なく、PHPの開発経験となっていることがほとんどです。
また、年収のレンジは300万円から1,000万円と広く、携わる業務領域や求められる技術要素によって変わってきます。例えば、AWSやMicrosoft Azureなどのクラウドの知識、複数のPHPフレームワークの知識が求められる場合では、年収が高めに設定される傾向があります。
関連記事:PHPエンジニアの年収はどのくらい?フリーランスの単価相場も紹介
PHPフレームワークの学習方法
PHPフレームワークを学習するには、いくつかの学習方法があります。PHPフレームワークの学習方法としては、最初に学習対象のフレームワークを選定することが重要です。そして、関連書籍を活用したり、各種コミュニティの勉強会やカンファレンスに参加して、PHPフレームワークを学習するといいでしょう。本章では、PHPフレームワークの学習方法について詳しく解説します。
関連記事:未経験からPHPエンジニアになるには?学習のメリットも解説
学習対象のフレームワークを選定する
最初に、どのフレームワークを学習するのかを決定する必要があります。ここでは選定する際のポイントを3つ挙げます。最新トレンドや学習コスト、転職したい業界などをポイントに学習したいフレームワークを選びましょう。特に実際の求人を見ればフレームワークについて記載されている場合が多いので、フレームワーク選定の参考になるはずです。
関連書籍を活用する
PHPフレームワークの学習方法として、オーソドックスな方法は関連書籍の活用です。PHPフレームワークの関連書籍は多数出版されており、出版数や出版年などからフレームワーク自体の流行り廃りを予測することもできます。ここでは、おすすめのLaravelやCakePHP、Symfonyの関連書籍を紹介していきます。
Laravelの関連書籍
-
『PHPフレームワーク Laravel入門』(秀和システム、掌田津耶乃)
『PHPフレームワーク Laravel実践開発』(秀和システム、掌田津耶乃)
「PHPフレームワーク Laravel実践開発」はより実践的な内容となっているため、Laravelについての理解を深めてから読むのがおすすめです。入門用としては、他の3冊のなかから、自分のレベルに合った書籍を選ぶとよいでしょう。
CakePHPの関連書籍
「CakePHPで学ぶ継続的インテグレーション」は、CakePHPを用いて継続的インテグレーションを学ぶという経験者向けの内容となっています。入門用としては他の2冊から選んでください。
Symfonyの関連書籍
これら2冊は、対象となるSymfonyのバージョンが異なります。基本的には新しいバージョンの入門書をおすすめしますが、バージョンによらず、フレームワークの仕組みを理解することが目的であれば、どちらを選んでもよいでしょう。
各種コミュニティの勉強会やカンファレンスに参加する
勉強会やカンファレンスへの参加は、フレームワークの活用事例を知るよい機会です。発表内容は公開されていることが多いため、過去に開催されたカンファレンスのなかから、気になるトピックをチェックしてもよいでしょう。
PHPエンジニアへの転職のポイント
PHPエンジニアに転職を考える際、特に重要なのはPHPフレームワークに関する経験です。転職を成功させるためには、求められるスキルや経験を理解し、さまざまなフレームワークを使用した開発経験を強みとしてアピールすることが大切です。本章では、PHPフレームワークという観点から、PHPエンジニアへ転職する際のポイントを解説します。
関連記事:PHPエンジニアの転職事情 - 実務レベルの人材が不足中
求められるスキルや経験の考慮
実際の求人では、必要な経験やスキルとして具体的なフレームワーク名が指定されているケースは少ないです。PHPを用いた開発経験があれば、フレームワークに関わらずアピールできるでしょう。また、PHPでの開発経験がなくても、業務に活かせる経験やスキルを整理しておくことが大切です。例えば、オブジェクト指向のプログラミング言語の経験や、似ている分野でのシステム開発経験などが挙げられます。
異なるフレームワークを用いた開発経験をアピールする
ITエンジニアとしてPHP以外のフレームワークを用いた開発経験がある場合は、積極的にアピールしましょう。異なるフレームワークであっても開発経験があれば、今後の開発イメージが湧きやすいメリットがあります。志望先の企業で採用しているフレームワークを用いた経験がなくても、開発経験やスキルを整理しておくことが大切です。
関連記事:PHPエンジニアとは?仕事内容や平均年収、求められるスキルを解説
PHPフレームワークに関するよくある質問
PHPフレームワークを学ぼうと考えている方々は、様々な疑問を抱えている方も少なくありません。PHPフレームワークに関するよくある質問としては、PHPフレームワークの概要やPHPのフレームワークの種類に関するものが含まれます。本章では、これらのPHPフレームワークに関するよくある質問に回答していきます。
Q1. PHPフレームワークとは何ですか?
PHPフレームワークとは、PHPを使用した開発作業をより簡単かつ効率的に進めることができるよう設計された枠組みです。PHPフレームワークには、開発過程で必要となる多くの機能が予め組み込まれています。PHPフレームワークを用いることで、開発に集中することが可能です。
Q2. PHPのフレームワークの一覧は?
PHPフレームワークは数多くありますが、代表的なPHPフレームワークは以下のようなものが存在します。
-
・Laravel
・CakePHP
・FuelPHP
・Symfony
・Zend Framework(Laminas)
・CodeIgniter
・Phalcon
・Slim
・Yii
・Flight
Q3. Laravelが人気な理由は何ですか?
Laravelはシンプルでコーディングしやすく、結果的に学習もしやすいです。フレームワークは使いやすさが重要なので、その点でLaravelは人気があると考えられます。またコード入力の自動化など開発を楽にするための機能が充実しているので、Laravel自体扱いやすくLaravelはPHPも扱いやすくしてくれるということです。
まとめ
フレームワークはプログラミングにおいて必須のツールです。ほとんどの開発プロジェクトではフレームワークを土台に開発を進めていて、可能な限りフレームワークの機能を利用して人間が記述するコードの量は少なくしています。
言い換えれば、エンジニアにとってフレームワークをいかに使いこなすかによって生産性が大きく変わってきます。PHPにおいてもフレームワークは必須ですが、PHPのフレームワークは複数存在します。
開発プロジェクトでもどのフレームワークが使用されているかはケースバイケースなので、学習するフレームワークは用途や求人を見て検討するのがおすすめです。
ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア
レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通しており、現状は転職のご意思がない場合でも、ご相談いただければ客観的な市場価値や市場動向をお伝えし、あなたの「選択肢」を広げるお手伝いをいたします。
「将来に向けた漠然とした不安がある」「特定のエンジニア職に興味がある」など、ご自身のキャリアに何らかの悩みを抱えている方は、ぜひ無料のオンライン個別相談会にお申し込みください。業界知識が豊富なキャリアアドバイザーが、一対一でさまざまなご質問に対応させていただきます。
「個別相談会」に申し込む
転職支援サービスに申し込む
※転職活動を強制することはございません。
レバテックキャリアのサービスについて