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QAエンジニアの年収相場
QAエンジニアへの転職を検討する際、年収事情を把握することは非常に重要です。年収相場を把握することで、自身のスキルや経験が市場でどのくらいの評価を受けているかを客観的に知ることができます。また、将来的にどのくらいの収入を得たいのか、具体的な目標を設定することも可能です。
ここでは、正社員、フリーランス、未経験者のそれぞれの年収相場を詳しく解説します。今後のキャリア戦略を練る際の基準にしましょう。
正社員QAエンジニアの年収相場
2024年9月時点でレバテックキャリアに掲載されている求人から算出すると、正社員のQAエンジニアの平均年収は約863.4万円です。この数値は個人の経験やスキル、資格によって変動します。
QAエンジニアは、専門性の高い人材であり、需要が高まっている傾向です。そのため、優秀な人材を確保するために高めの年収を設定している企業もあります。
フリーランスQAエンジニアの年収相場
レバテックフリーランスで扱っている案件をもとに算出すると、フリーランスQAエンジニアの月収相場は約60万円で、年収に換算すると約770万円に相当します。フリーランスのQAエンジニアは高単価の案件が多く、魅力的な収入を得られるケースが多いです。
中には最高単価で95万円の案件も存在し、案件単価によって年収が大きく変動します。高単価の案件を継続して受注できる場合、正社員のQAエンジニアよりも高い年収を実現できる可能性があります。
未経験のQAエンジニアの年収の平均相場
未経験のQAエンジニアの平均年収は約642.5万円です。正社員や、フリーランスのQAエンジニアと比較するとおよそ100万円以上、正社員とは200万円以上の差がありますが、経験を積み重ね、実績を築くことで年収が上がる余地は十分にあります。
正社員の場合は給与のベースアップで、フリーランスの場合は案件単価を引き上げることで高い年収を実現できる可能性があるでしょう。
QAエンジニアの求人例と年収
QAエンジニアの求人例や年収情報を知っておくことで、自身のスキルや経験に対する市場価値を客観的に評価できます。以下で、具体的な例としてレバテックキャリアに掲載されている、2024年9月時点での実際の求人内容とその年収をチェックしていきましょう。
要件定義フェーズからQA観点でコミット
以下の求人例は、テスト設計と実施だけではなく、要件定義フェーズでの貢献や、テスト実施をリードする役割が求められます。
【想定年収】
・400万~600万円
【仕事内容】
・要件定義フェーズからQA観点でコミット
・運用部署の施策に問題がないかをQA観点で確認
・バグの優先度判断を実施し、リリースが成立するようにハンドリング
・リリース管理
・テストベンダのコントロール
【必要なスキル】
・ソフトウェアQA業務の経験3年程度
・Webサービス、iOS、Android、AndroidTVなどのアプリQA経験
・事業会社でのQA担当経験、もしくはテストベンダでのチームリーダー経験
・テスト設計/計画/戦略に関する業務経験や知識、および開発チームとの折衝経験
サービス開発における品質保証担当/プロジェクトのテスト支援
以下の求人例は、組織横断での開発プロセス改善が求められる点と、プログラミング経験が必要な点が特徴的です。開発経験者がQAエンジニアとしてジョブチェンジするケースといえるでしょう。
【想定年収】
・543万~661万円
【仕事内容】
・プロジェクトのテスト支援(テスト計画、テスト設計、テスト実行、管理、レポート)
・組織横断で開発プロセス全体を通したQA(リリース確認、障害管理、テストプロセスのアセスメント実施、研修実施)
【必要なスキル】
・Webサービスの開発プロジェクトにおけるQAの実務経験
・QAエンジニアチームのリーダー経験
・テスト計画 / 設計 / テストレポーティングなどを含むテストプロジェクトのマネジメント経験
・PHP、Ruby、JavaScript、Python、Javaなどによるプログラミング経験
・UNIXコマンド、サーバの基本的な知識
開発チームの一員として多彩なアプローチで品質保証活動を実施
以下の求人例はほかと比較して、年収レンジの上限が広く設定されています。開発チームへの参加や、ヒアリング、要件定義、テストプロセス改善を担当するなど、仕事内容の範囲が広いためと考えられます。
【想定年収】
・400万~900万円
【仕事内容】
・スクラムチームに参加(チームの一員として各種ミーティングに参加)
・仕様レビュー
・ユーザーストーリーやPRDに対するレビュー
・テスト実施(受け入れ条件を満たしているか確認、手動テストは主に探索的テストにて実施)
・ユーザーヒアリング(ユーザーの要求への理解を深めるため、顧客へのヒアリングに参加)
・テスト自動化などテストプロセスの改善(E2E自動テストやSystem SpecなどIntegration Testの検討、実装、運用)
【必要なスキル】
・WebサービスのQA(品質保証)経験
・ソフトウェアテストの設計/実行経験
ほかのエンジニアとの年収レンジの比較
レバテックキャリアに掲載されている求人によると、プログラマーの平均年収は、およそ604.2万円です。QAエンジニアの年収レンジは高く設定されています。プログラミングなどの開発を行う職種とは異なり、QAエンジニアの仕事内容はテストケースの作成やソフトウェアリリース後の不具合検出量などです。ソフトウェア開発の全般的な知識に加え、テスト設計や実行、バグ管理など専門的な知識を深く理解している必要があるため、QAエンジニアの方が高く設定されていると考えられます。
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そもそもQAエンジニアとは
QA(Quality Assurance)は品質保証という意味で、QAエンジニアは、品質保証を担当するエンジニアです。開発された製品が、仕様通りに動作するか、さまざまな視点からテストし、確認することが業務の1つです。ここでは、QAエンジニアのやりがいや将来性などについて詳しく紹介します。
関連記事: QAエンジニアとは?仕事内容や将来性を解説
QAエンジニアのやりがい
QAエンジニアは、開発者とは違う視点でソフトウェアの品質保証を行うのが特徴です。よりユーザーに近い目線でソフトウェアの品質向上に携われることは、大きなやりがいを感じられるポイントといえます。また、自分がテストした製品が、高い品質でユーザーに届けられることもやりがいの1つです。
QAエンジニアとテスターの違い
QAエンジニアとテスターの大きな違いは、役割と視点です。QAエンジニアは、製品の品質を保証するために、テスト計画の策定やテストケースの作成、テスト実行、バグ管理など幅広い業務を行います。一方、テスターは、QAエンジニアが作成したテストケースに基づいて、実際にソフトウェアを操作し、バグを発見することが役割です。
QAエンジニアとテストエンジニアの違い
テストエンジニアは、ソフトウェアの開発段階で、プログラムの動作を確認し、機能に不具合がないかをテストします。一方で、QAエンジニアは、完成した製品やソフトウェアが要求仕様に適合し、誰でも簡単に使えるようになっているかを確認することが役割です。
QAエンジニアの将来性
QAエンジニアの需要は、今後も伸び続けることが予想されています。製品やサービスの品質保証や品質管理は、企業の成功にとって欠かせない要素だからです。QAエンジニアは顧客満足度を向上させる重要な役割を果たします。
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QAエンジニアが年収を上げる方法
QAエンジニアが年収を上げる方法には、「キャリアパスを考える」「プログラミングスキルを磨く」「マネジメントスキルを磨く」「資格を取得する」などが挙げられます。知っておくことで、年収アップのために自分が取り組むべきことを明確にできるでしょう。以下で、それぞれ詳しく解説します。
キャリアパスを考える
QAエンジニアのキャリアパスは多岐にわたります。たとえば、シニアQAエンジニアやQAマネージャーには高度なスキルや知識が求められますが、その分、高額な年収が期待できるでしょう。
長期的なキャリアパスを考えながら、行動に移すことが重要です。
もし現在の職場でキャリアアップが難しい場合、ほかの企業への転職も検討しましょう。転職を考える際には、ITに特化した転職エージェントを活用するのも一つの方法です。
プログラミングスキルを磨く
QAエンジニアは、ソフトウェアの品質を判断するために開発資料を読み解いたり、単体テストや結合テストの結果を分析したりすることがあります。そのため、プログラミング言語を理解し、コードを読むスキルは不可欠です。
また、QAエンジニアは、エンジニアにコードの修正を依頼したり、テスト自動化ツールを開発したりすることもあるため、開発に使用されるプログラミング言語に関する知識やスキルを磨くことは非常に有益です。
マネジメントスキルを磨く
マネジメントスキルとコミュニケーションスキルも、QAエンジニアにとって極めて重要なスキルになります。チームをまとめ、目標達成に導くリーダーシップはチーム全体の成果に貢献することができ、自身の価値を明確に示すことが可能です。マネジメント経験は、市場価値を高める上で大きなアピールポイントになるでしょう。また、テストは開発工程の後半に実施されることが一般的で、スケジュールに制約があるため、関係各所との適切なコミュニケーションが必要です。QAエンジニアは開発チームや顧客との情報共有や、改善提案を行う能力が求められます。
資格を取得する
資格を取得し、自身のスキルを証明することは年収向上に寄与する場合があります。高い専門性を持つ人材は、組織にとって貴重な存在です。資格を取得することで、保有しているスキルを証明しやすくなり、転職の際に有利に働く可能性もあるでしょう。自分に必要な資格を選択して取得を目指すことがおすすめです。
関連記事:QAエンジニアのキャリアパスは?スキルマップや役立つ資格も紹介
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QAエンジニアに役立つ資格や検定
QAエンジニアに役立つ資格や検定には、「JSTQB認定テスト技術者資格」「ソフトウェア品質技術者資格認定」「品質管理検定」の3つが挙げられます。QAエンジニアの業務に必要なスキルや専門知識を習得することができるので、おすすめな資格です。以下で、それぞれ詳しく解説します。
JSTQB認定テスト技術者資格
JSTQB認定テスト技術者資格は、日本のソフトウェアテスト技術者資格認定の運営組織JSTQBが認定する、ソフトウェアテスト技術者資格です。ソフトウェアに関する体系的な知識とスキルを有していることを証明できます。試験のレベルは、ソフトウェアテストの基本的な知識を求められるFoundation Levelと特定のテスト技術に関する高度な知識が求められるAdvanced Levelの2種類です。
ソフトウェア品質技術者資格認定
ソフトウェア品質技術者資格認定は、一般財団法人日本科学技術連盟が運営する認定資格です。初級と中級の2段階で構成され、初級はソフトウェア品質に関する基礎知識を問われます。中級は、ソフトウェアに関する専門知識と実務経験に基づいた応用力が必要です。
品質管理検定(QC検定)
品質管理検定(QC検定)は、 一般社団法人 日本品質管理学会が認定する検定で、1級から4級まであります。品質管理に関する知識やスキルを評価する国家資格です。製品やサービスの品質向上を図るための基礎的な知識から、より高度な品質管理手法まで、幅広い範囲が試験範囲となります。
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QAエンジニアのキャリアパス
QAエンジニアのキャリアパスは、多岐にわたっており、個々のスキルや経験によってさまざまな道があります。「シニアQAエンジニア」「QAマネージャー」「QAコンサルタント」「SE」が代表的なキャリアパスです。また、QAエンジニアの業務経験を活かせる職種として「セキュリティエンジニア」も挙げられます。自分の保有しているスキルや興味に合わせて、最適なキャリアパスを選択することが大切です。以下で、それぞれ詳しく解説します。
シニアQAエンジニア
シニアQAエンジニアは、QAエンジニアの取りまとめや、テスト設計のレビューを担当します。そのため、QAエンジニアよりも豊富な経験や深い技術知識、高い水準のテストに関するスキルが必要です。また、QAエンジニアのチームを管理するためのマネジメントスキルも求められるでしょう。
QAマネージャー
QAマネージャーとは、QAエンジニアの業務全般の取りまとめを行う職種です。テスト自動化の計画策定やテストフローの管理なども行います。チーム外のメンバーとのやり取りも多いため、高いコミュニケーションスキルが求められます。また、QAエンジニアの業務全般の改善に取り組むため、シニアQAエンジニアよりも高い水準のテストに関するスキルが必要です。
QAコンサルタント
QAコンサルタントは、クライアント企業に対して、ソフトウェアの品質向上に関するコンサルティングを行う職種です。プロジェクトの最上流工程において、品質向上のための戦略を立案し、プロセスを作り上げ、その実現に向けてサポートを行います。QAエンジニアでの、ソフトウェアのバグを発見しその原因を究明する経験は、クライアント企業の課題発見や原因分析に役立つでしょう。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアとは、システムを外部からのサイバー攻撃や脆弱性などのリスクから守る役割を担うエンジニアです。サイバー攻撃を防ぐための評価・検証、対策、セキュリティを考慮したシステムの設計・運用を行います。評価・検証や対策の検討において、QAエンジニアとして品質保証を行ってきた経験を活かせるでしょう。
SE
QAエンジニアには、品質保証プロセスにおいて、ソフトウェア開発で使われるプログラミング言語に関する知識が不可欠です。このスキルを磨くことで、QAエンジニアからシステムエンジニアへのキャリアチェンジにも道が開けます。
さらに、特定のプログラミング言語に精通することで、年収を大幅に向上させる機会が広がります。
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未経験からQAエンジニアになるには
未経験からQAエンジニアを目指す場合、「テスターからのジョブチェンジ」「プログラマーからのジョブチェンジ」「ソフトウェア開発が未経験の場合の転職」ではおさえるべきポイントが異なります。ここでは、それぞれのパターンからQAンジニアを目指す場合を詳しく解説します。
テスターからのジョブチェンジの場合
テスターは、さまざまな種類のテストの実行経験を持つため、QAエンジニアへの転職に役立つでしょう。テスターからジョブチェンジする場合におさえるべきポイントは、「テスト観点の違いを明確にする」「テスト設計スキルを身につける」の2つです。以下で、それぞれ詳しく紹介します。
テスト観点の違いを明確にする
QAエンジニアとテスターでは、テスト観点が異なります。テスターは、ソフトウェアの機能が仕様通りに動作するか検証し、不具合やバグの発見をする役割です。一方でQAエンジニアは、ソフトウェアの品質を総合的に保証する責任を持つため、担当する内容がテストの計画から実行管理まで幅広いといえます。テスターからQAエンジニアにジョブチェンジする際には、役割の違いを明確にしましょう。
テスト設計スキルを身につける
テスターのメイン業務はテストの実施です。そのため、QAエンジニアになるには、テストの実施だけではなく、テスト設計の役割を担えるようになる必要があるでしょう。また、テスト業務全体の改善や、品質改善の観点でスキルを身につけると、さらなるキャリアアップにつながります。
プログラマーからのジョブチェンジの場合
プログラマーは、プログラムの内部構造を理解していることやプログラミングスキルを保有しているため、QAエンジニアへ転職するとより深いレベルでのテストが可能になります。プログラマーからジョブチェンジの場合におさえるべきポイントは、「開発工程でのテストケース作成の経験を活かす」「テスト実施の効率化や自動化を意識する」の2つです。以下で、それぞれ詳しく紹介します。
開発工程でのテストケース作成の経験を活かす
プログラマーは、プログラムの開発工程で単体テストや結合テストのテストコードを書いた経験がある場合が多いです。QAエンジニアとしてテスト設計を行う際には、開発工程でテストケースを洗い出した経験を活かせるでしょう。
テスト実施の効率化や自動化を意識する
プログラマーで習得したプログラミング経験を、手動で行っているテスト実施の効率化や自動化に活かすことを考えましょう。この観点は、QAエンジニアとして高いパフォーマンスを発揮することができ、効率化や自動化の推進につながるため中長期的なキャリア形成に役立ちます。
ソフトウェア開発業務が未経験の場合
ソフトウェア開発に携わったことのない未経験者の場合、まずはテスターから始めていきましょう。テスター業務を通じて、テスト実施の流れや開発工程を把握することで、QAエンジニアの業務への理解が深まります。また、テスターの求人は、プログラミング経験が必須ではない場合も多いため、未経験者でも比較的入りやすいポジションといえるでしょう。
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QAエンジニアに求められるスキル
QAエンジニアに求められるスキルは多岐にわたります。これらを把握することで自身に足りないスキルが何かを理解でき、補うために取り組めるようになります。転職活動をするうえでの情報収集にとどまらず、より具体的な目標を設定できるでしょう。ここでは、QAエンジニアに必要な知識とスキルについて詳しく解説します。
テスト技法の知識
QAエンジニアの主な業務であるテストに関する知識を身につけることは必須です。ソフトウェア品質を保証するための基盤となる重要なスキルになります。テスト技法に関する資格取得などを活用して、体系的に知識を身につけると良いでしょう。
ソフトウェア開発の知識
QAエンジニアの主な業務はプログラミング開発ではありませんが、テストを設計して実施するうえでは、ソフトウェア開発の知識が必要です。ソフトウェアの構造や仕組みを理解することで、より効果的なテストケースを設計できます。基本情報技術者資格で問われる基本的なソフトウェア開発の知識を身につけておくと役立つでしょう。
品質マネジメントの知識
要件定義からリリースまでの各フェーズにおける品質保証について理解が必要です。不具合やバグが起きた際、原因を分析し改善策を提案、実行することで品質向上へ繋がります。テスト技法の知識と同様に、品質マネジメントの知識についても資格取得などを通して体系的に身につけましょう。
UI/UXの知識
UI/UXの知識があれば、ユーザーがどのように製品を利用するか、どのような操作が難しいと感じるかなどを予測し、よりユーザーが使いやすい製品へ近づけることができます。テストの設計や実施では、ユーザー目線でソフトウェアに触れる機会が多くなるため、UIUXの知識も必要となるでしょう。
自動テストツールの経験
品質保証テストを実施する場合、細部にわたるテストケースが必要です。しかし、手動テストだけでは効率が悪く、開発スケジュールに間に合わないことがあります。ここで自動テストツールの経験が大いに役立つでしょう。
自動テストツールは、アプリケーションやソフトウェアのテストを自動化するツールで、開発プロジェクトの性格や使用技術に応じてさまざまな選択肢があります。自動テストツールの利用経験があると、新たなテストツールを初めて使う際にもスムーズに活用でき、テストプロセスを効果的に支援することが可能です。
プログラミングスキル
QAエンジニアは、製品が仕様通りに開発されていることを確認するために、使用されるプログラミング言語に対する理解が必要です。また、自動テストツールを使用する際には、コード入力が必要なものもあります。また、自前でテストスクリプトを開発する場面もあるでしょう。
設計書や開発資料を理解するためにもプログラミング言語に関する基本的な知識を持つことは重要です。QAエンジニアが関与するプロジェクトで使用されているプログラミング言語に対する理解を深め、スキルを向上させることは、品質保証業務の効果的な遂行につながります。
テストプロセスの改善・推進力
テストの質の向上には、定期的な見直しと最適化が欠かせません。
このため、QAエンジニアはテストを実施した際に問題となる箇所や改善点を検出し、効率的かつ精密なテストプロセスへの改善が必要です。また、QAエンジニアには、必要に応じて自動テストツールを導入して、テストの効率と正確性を向上させる役割を果たすことが求められます。
ドキュメント作成スキル
ドキュメント作成スキルもQAエンジニアに求められる能力の1つです。
品質保証テストの結果を報告書として整理し、開発チームや上司に適切に伝えることもQAエンジニアの大切な役割だからです。これらの報告書には、多くの場合、具体的な改善案や指示も記載します。そのため、Officeソフトなどを使用して資料を作成するスキルがあると、高い評価を受けやすくなるでしょう。
課題解決力
QAエンジニアには、優れた課題解決力が要求されます。課題解決力とは、不具合やバグを見つけるだけではなく、その根本的な原因を究明し、最適な解決策を導く能力のことです。この課題解決力には、高度な分析力と判断力が含まれています。
QAエンジニアは、品質保証テストを実施する際、詳細なテストを通じて問題点や不具合を綿密に洗い出す役割を果たします。その後、発見した問題点や不具合に対する解決策を開発チームに提案するのが役割です。問題点や不具合を特定し、即座に解決策を見つけるために、高度な課題解決能力が欠かせません。
特にQAエンジニアは、テストプロセスにおいてさまざまな問題点や不具合を発見する可能性が高く、迅速な対処が開発スケジュールを守るために重要です。
コミュニケーションスキル
QAエンジニアは、単体で作業するのではなく、開発チームやほかの関係者と連携しながらプロジェクトを進めていきます。また、テストの設計や実施を行う際には、ソフトウェアの仕様や実装内容について確認する作業が必要です。そのため、円滑にコミュニケーションをとれる能力は、高品質な製品開発を行うために不可欠なスキルといえます。
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QAエンジニアへの転職を検討する際のポイント
QAエンジニアは、製品の品質向上に貢献できるやりがいのある仕事なので、転職を考える方もいるでしょう。しかし、新卒からの募集は少なく、未経験からの転職に関しても、テスターやプログラマーとしてソフトウェア開発の経験を積んでから転職するパターンが一般的です。ここでは、QAエンジニアへの転職を検討する際のポイントについて紹介します。
品質保証プロセス以外にも開発プロセス全体の改善を意識する
QAエンジニアに求められる役割は、テストの設計や実施だけにとどまりません。テストプロセスの改善や、仕様検討の段階からQAエンジニア観点での貢献が必要となる場合もあります。たとえば、テスト実施の際にプロダクトに触れる時間が長いことから、よりユーザーに近い視点での意見や、網羅的な観点でテスト設計に携わることが求められるでしょう。またプログラマー出身者は、開発経験をテスト自動化に活かすことも意識するべきです。
品質保証やセキュリティ・UIUXの知識を独学で身につける
未経験からジョブチェンジする場合は、スキル面での適性が見えにくいです。そのため、QAエンジニアとしての素養があることを客観的に証明できると、転職活動を有利に進められるでしょう。具体的には、資格を取得しておくのがおすすめです。資格取得が難しい場合には、QAエンジニアに必要なスキルを身につけるために、どのような努力をしているのかをアピールできるようにしておきましょう。
キャリアプランを明確にする
QAエンジニアになった後のキャリアプランを明確にしましょう。企業によっては、別の職種からQAエンジニアへのキャリアパスが存在する場合もあるため、現職でのジョブチェンジも視野に入れることをおすすめします。自身のキャリアプランと合わないと感じた場合には、求人情報や企業が公開している情報からキャリアパスを確認したうえで、転職を検討しましょう。
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QAエンジニアに関するよくある質問
QAエンジニアを目指す方や興味のある方の中には、求められるスキルやテスターとの違いなどが気になる方が多いようです。また、どんな人に向いてる職種なのか知っておくことで、自身に合っているのか、足りない要素は何か確認することができるでしょう。ここでは、QAエンジニアに関するよくある質問に回答しています。似たような疑問を持つ方は、ぜひ参考にしてください。
Q1. QAエンジニアとテスターの違いは何ですか?
QAエンジニアとテスターは、テストを行う際の観点が大きな違いです。QAエンジニアは、完成したソフトウェアに対するテストを行うため、仕様を満たしているかという観点でテストを実施します。一方テスターは、開発工程でプログラムが正しく動作しているかという観点でテストの実施が役割です。
Q2. QAエンジニアに向いている人はどんな人ですか?
マルチタスクに長けた人がQAエンジニアとして適しています。
品質管理を通じて、さまざまなタスクに対処し、それらを効果的に管理する必要があります。
Q3. QAエンジニアに求められるスキルは何ですか?
QAエンジニアには、プログラミングスキルが必要です。ソフトウェアの各機能をテストするために、ソースコードから機能を解析する能力が求められます。さらに、テストで発見された問題の解決方法を調査するためにもプログラムの理解が欠かせません。
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まとめ
この記事ではQAエンジニアの年収相場やQAエンジニアが年収を上げる方法について紹介しました。
プログラミングスキルやマネジメントスキルを磨いたり、資格取得に力を入れることで自身のスキルレベルを上げつつ、年収アップを目指すことが可能です。
また、仕事内容やスキル・転職活動のポイントも解説しました。
QAエンジニアには、幅広いスキルが必要です。具体的には、テスト技法の知識、ソフトウェア開発に関する知識、品質マネジメントに関する洞察力が求められます。さらに、プログラミングスキルからドキュメント作成スキルまで、多くのスキルが必要です。
品質保証と品質管理の重要性が増しているため、QAエンジニアの需要は増えており、将来性も高くなっています。キャリアパスには多くの選択肢があり、上級ポジションへの昇進やほかの職種への転向も可能です。
ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア
レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通しており、現状は転職のご意思がない場合でも、ご相談いただければ客観的な市場価値や市場動向をお伝えし、あなたの「選択肢」を広げるお手伝いをいたします。
「将来に向けた漠然とした不安がある」「特定のエンジニア職に興味がある」など、ご自身のキャリアに何らかの悩みを抱えている方は、ぜひ無料のオンライン個別相談会にお申し込みください。業界知識が豊富なキャリアアドバイザーが、一対一でさまざまなご質問に対応させていただきます。
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※転職活動を強制することはございません。
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