C#は難しい?その理由と学習ポイントを解説

最終更新日:2024年8月9日

初めてのプログラミング言語としてC#を選択しようと考えている人もいるでしょう。ではプログラミング未経験者がC#のスキルを習得することは可能なのか、どのように学習すれば良いのかなどについて解説していきます。C#が自分が開発したい対象に合っているかを検討し、また自分に合う学習方法を選んでください。

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この記事のまとめ

  • C#の難易度はプログラミング言語全般の平均よりは難しく、C/C++、Javaよりは易しい
  • C#で可能な開発対象は幅広いが、実際に使用されているのはUnityでのゲーム開発などが多い
  • C#の学習方法は他のプログラミング言語と同じで、書籍、学習サイト、プログラミングスクールなどが挙げられる

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C#とはどういうプログラミング言語か

C#はC言語とC++の後継となるC言語系のプログラミング言語です。2000年にMicrosoft社から発表されました。もともとは「.NET Framework」および「.NET」上での利用が前提とされていましたが、現状は幅広い開発環境で利用可能なプログラミング言語になっています。以下ではC#の特徴やできることについて解説していきます。

関連記事:C#とは?特徴やメリット、C言語やC++との違いを解説

C#の特徴や開発例

C#には「汎用性が高い」「オブジェクト指向の設計になっている」「Microsoftのサポートがある」「クロスプラットフォーム対応」「総合開発環境が無料公開されていて便利」といった特徴があります。

C#での開発例はいろいろありますが、ジャンルとしては、業務用アプリケーション、Webアプリケーション、Unityでのゲーム開発などが挙げられます。特にC#と言えばUnityでの開発を目的に学習する人が多いでしょう。

関連記事:C#エンジニアの将来性が高い8つの理由!Javaとの比較や平均年収も解説

C#のメリット・デメリット

C#のメリットとして、Visual Studioという開発ツールを使えば環境構築が簡単なことや、Unityで本格的なゲーム開発ができることなどが挙げられます。Unityはゲーム開発において大きなシェアを誇っているので、ゲーム関連のプログラマーを目指すのであればUnityのスキルは必須かつ基本と言えるでしょう。そのため、Unityでメインで使用されるC#のスキルも必須になり、C#のスキルを習得するメリットは大きいです。

C#のデメリットとしては、Linuxでの開発に適しておらず、結果的にそこまで幅広いプロジェクトでは使用されていないことが挙げられるでしょう。システム開発現場で使用されるパソコンはWindowsが一般的なので、Windowsに対応していれば問題ないと思われるかもしれません。

しかしサーバーのOSはLinuxを使用しているケースが多いので、Linuxサーバーを前提に設計されていないC#はどうしても活躍の機会が減ってしまうということです。

関連記事:C#でできることは?メリット・デメリットや学習方法も紹介

C#でできること

C#でできることは複数あります。Windowsアプリ開発、Webアプリ開発、iOS・Androidアプリ開発、VR開発、AI開発、ゲーム開発などが挙げられます。もともとはWindowsアプリ開発に使用されることが多かった言語ですが、現状は特にUnityでのゲーム開発にC#が使用されることが多く、ゲーム開発のためにC#のスキルを習得する人が多いでしょう。

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C#は難しい?難易度を解説

C#はどちらかというと難しいプログラミング言語と言われています。C#が公開された当初は扱いやすいプログラミング言語という位置づけだったようですが、現在はより記述が簡単で、内部の処理を自動的に実行してくれるようなプログラミング言語が増えています。その結果、相対的にC#は難しいプログラミング言語になってきたということです。

プログラミング初心者に

プログラミング初心者がC#の勉強を始めると、簡単な処理でも宣言やクラス設定が必要でコードが冗長に感じるかもしれません。とはいえ比較基準がないので、プログラミング自体簡単な処理でもけっこうなコードを書かなければならないものなのだな、と解釈するかもしれません。実際はC#よりも簡単な記述で同じような処理を実行できるプログラミング言語は複数存在します。

C/C++、Javaよりも難易度は低い

C#はどちらかというと難しいプログラミング言語ということでしたが、特別学習難易度が高いわけではありません。C#よりも簡単な言語が複数あるように、C#よりも難しい言語も複数あります。たとえば、)C/C++、JavaはいずれもC#よりも難しいと言われる場合が多いです。特にC言語はポインタといってメモリ上のアドレスを考慮して実装する必要があるのでC#よりも明らかに難しいでしょう。

C#を習得するのに要する勉強時間

C#を習得するのに要する勉強時間は、これまでのプログラミング言語経験や、そもそもの勉強経験などによって変わってくるはずです。他のプログラミング言語経験があれば当然C#の習得にかかる時間は少なくなり、また勉強自体が得意な人も短時間で効率的にスキル習得できるでしょう。

プログラミング初学者でなおかつ特別勉強が得意といった人でない場合は、1000時間程度が目安とされています。1000時間程度学習すればC#の基礎を習得し、なおかつ簡易的なアプリケーション開発はできるレベルになるということです。

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C#初心者におすすめ学習方法

C#の学習方法は他のプログラミング言語と同じです。書籍、学習サイト、プログラミングスクールなどが挙げられるでしょう。プログラミング自体の経験はある場合、書籍でわからない部分を拾って学習するのが効率的なはずです。プログラミング自体が初めての場合、どの方法を選択するかは学習能力や性格などによって変わってくるでしょう。

書籍の利用

書籍は自分のペースで学習を進めやすく、また流し読みしながら自分のわからない部分のみ重点的に学習するようなことも可能です。動画学習ではチャプターを飛ばしたりするのに手間がかかり、プログラミングスクールでも完全に自分のやりやすいように進められるわけではありません。その点書籍は比較的学習が得意な人にとっては利便性の高い方法でしょう。おすすめの書籍を紹介していきます。

独習C# 第5版

『独習C# 第5版』(翔泳社、山田祥寛)はC#を学習するのに定番の書籍です。独習シリーズ自体がプログラミング学習において定番の書籍なので、他のプログラミング言語も独習シリーズで学習している人は多いでしょう。ゼロから基礎知識を体系的に身に着けられます。

確かな力が身につく C#「超」入門 第3版

『確かな力が身につく C#「超」入門 第3版』( SBクリエイティブ、北村愛実)はイラストが多く丁寧に解説された書籍です。基礎からWindowsアプリケーション作成まで含まれているので、ゼロから一定レベルのスキルを習得できます。

新・標準プログラマーズライブラリ なるほどなっとく C#入門

『新・標準プログラマーズライブラリ なるほどなっとく C#入門』(技術評論社、出井秀行)はプログラミング未経験者を想定してC#の基本を解説しています。要点を厳選して解説されているので、まずは必要な情報に絞って最低限の知識・スキルを身に着けていきたい人に合っているでしょう。

学習サイトを利用

最近は学習サイトが充実しているので、学習サイトだけでも実践的なプログラミングスキルが身に着きます。学習サイトで学習できるプログラミング言語は幅広く、C#もそのうちの一つです。以下では定番の学習サイトを紹介します。

Udemy

Udemyはプログラミングを含むいろいろな学習コンテンツが提供されている学習プラットフォームです。特定の目的に合わせた動画コンテンツをまとめて提供していて、このパッケージを購入して視聴することでスキルが身に着きます。C#に関するコンテンツも複数提供されています。

ドットインストール

ドットインストールはプログラミング学習サイトの定番で、現在のようにいろいろな学習サイトが増える以前から人気かつ知名度の高いサービスでした。一部の動画コンテンツは無料で提供されているので、視聴してみると良いでしょう。月額1,280円(税込)でC#を含む多くの動画を視聴できます。

paizaラーニング

paizaラーニングはプログラミング学習に特化した動画コンテンツサービスです。手を動かしながら学習可能で、動画も3分程度に短くまとめられているので学習しやすいでしょう。アニメーションやプロの声優によるナレーションもついています。

プログラミングスクールに通う

プログラミングスクールに通えば効率的なカリキュラムで学習でき、また講師が質問に答えてくれるので学習につまずいたときにも安心でしょう。最近は通学せずに完全オンラインのプログラミングスクールが主流なので、自宅にいながらスクールを利用できます。

ただしプログラミングスクールは完全に自分のペースで進められるわけではなく、費用も高めです。自分の状況や向き不向きを考えて学習方法を選択してください。

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初心者がC#を学ぶためのロードマップ

初心者がC#を学ぶ場合、基本的には気になること、やりたいことから始めて問題ありません。学習効率も重要ですが、最初の段階では特に興味を持ってモチベーションを高めることの方が重要だからです。まだ何も学習方針が決まっていない場合は、以下に紹介するロードマップを参考にしてください。順を追って学習を進めると、効率的にスキル習得できます。

プログラミングの基本を学ぶ

C#の学習を始める前に、可能であればプログラミングの基本を学んだ方が良いです。具体的には、プログラミング全般に通じるアルゴリズム、HTML/CSSによる画面の表面作成、Webの仕組み、データベースの基礎などが該当します。これらをすべて網羅すれば万全ですが、一定の時間がかかります。早くC#の学習を始めたい人は、これらの流れの一部は省略して後から戻っても問題はないでしょう。

学習サイトや書籍で基礎を学ぶ

ある程度プログラミングの基礎を学んだら、C#の学習に入ります。C#の学習方法は上で説明した通り、書籍、学習サイト、プログラミングスクールなどがあります。どの方法が良いというわけではなく、その人の状況や性格によって向き不向きがあるでしょう。

開発環境を構築しプログラミングを行う

C#の学習が進んだら、開発環境を構築して実際にプログラミングをしていきます。環境構築の方法やプログラミングの始め方は上記の学習コンテンツ内でも説明されているでしょう。つまり学習コンテンツで学習を進めていけば、開発環境を構築してプログラミングを行うことになります。

関連記事:C#の効率的な勉強方法は?学習時間の目安やおすすめのサイトも紹介

アプリケーションを開発してみる

一通り学習が済んだら、自分でアプリケーションを設計して開発してみると良いです。ただしいきなり本格的なアプリケーション開発を始めると挫折する原因になるので、簡易的なアプリケーション開発から始めることや、まずは設計から公開されているアプリケーションを真似て開発してみるとスムーズに進むでしょう。

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C#に関するよくある質問

C#に関するよくある質問と回答を紹介します。プログラミング言語は複数あり、またC#はどのような開発にも使われる定番の言語というわけでもありません。そのため、C#の特徴や実際にどのような開発で使用されているのかを把握し、他の言語とC#のどちらを優先すべきか検討すると良いでしょう。

Q1. C#は難しいですか?

C#はプログラミング全般と比較すると、やや難しい部類に入るでしょう。ただしC/C++、Javaなどと比較するとC#の方が難易度は低いと考えられます。目的と合っていれば、最初のプログラミング言語としてC#を選ぶのも良い選択肢です。

Q2. C#の利点と欠点は何ですか?

C#の利点は環境構築が簡単なことや、Unityと組み合わせると便利にゲーム開発ができることです。欠点は実際の開発現場の幅がそこまで広くないことや、OSに依存する場合もあることでしょう。

Q3. C#はどのような用途で使用できますか?

C#を使用可能な用途は幅広く、業務用アプリ、Webアプリ、ゲーム、スマホアプリの開発などで使用可能です。ただし実態としてはC#はそこまで幅広く使用されているわけではなく、特に使用頻度が高いのはUnityを使用したゲーム開発でしょう。

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まとめ

C#の難易度はプログラミング言語全般と比較するとやや難しいですが、C/C++、Javaなどと比較するとやや難易度は低いと言えるでしょう。とはいえどこに難しさを感じるかは人それぞれなので、一概には言えません。たとえば一般的にはオブジェクト指向の概念よりもポインタの概念の方が難しいとされることが多いですが、逆に感じる人もいるはずです。

C#は幅広い開発に対応可能ですが、実際には用途はある程度限定されています。具体的には、Unityでのゲーム開発が代表的です。C#の学習方法は他のプログラミング言語と同じで、書籍、学習サイト、プログラミングスクールなどが挙げられます。C#が自分の開発目的と合っている場合は、自分に合う学習方法で学習を進めてください。

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