求人情報から読み解くVBAエンジニアの年収!求められるスキルも確認!

最終更新日:2024年10月11日

VBAは業務改善を中心にさまざまな業界・業種で用いられており、転職を検討されている方であれば気になる技術の1つではないでしょうか。本記事ではレバテックキャリアの求人情報をベースに、平均年収や業界・業種別の年収などについて紹介します。また、年収に影響を与える要因や身につけるべき知識についても解説しているので、併せて参考にしてください。

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この記事のまとめ

  • レバテックキャリアの求人によるとVBAエンジニアの平均年収は587万円(中央値:527万円)である。これはJavaエンジニアとほぼ同等の数字である
  • VBAエンジニアの年収を業界別で見た場合、コンサルティングの平均年収が625万円(中央値:539万円)と最も高い
  • 業務効率化など専門性があると年収アップにつながりやすい
  • VBAエンジニアの求人数は304件と多いとは言えない。一方、現状さまざまな現場で使われていることから、今後も一定の需要が見込まれる

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求人情報から読み解くVBAエンジニアの年収

VBAエンジニアは、小規模な業務改善から大規模なシステムとの連携まで、幅広い仕事を担当します。年収についてレバテックキャリアの求人情報から解説していきます。なお、本文内の数字は特別な記載がない限り2024年9月現在のものです。

VBAエンジニアの年収

レバテックキャリアのVBAエンジニアの求人から算出した平均年収は以下の通りです。比較のためにレバテックキャリアで求人数が多いJavaエンジニアについても記載しています。

職種 平均年収 中央値 想定年収
VBAエンジニア 587万円 527万円 236~2,000万円
Javaエンジニア 598万円 587万円 336~2,000万円

※2024年9月現在

上記のように、VBAエンジニアの平均年収とJavaエンジニアの平均年収は同程度です。この結果から、VBAエンジニアの平均年収は一般的なITエンジニアと同程度であることがわかります。

VBAエンジニアの想定年収をチェックしてみると「236~2,000万円」とレンジが広く、未経験に近い人材からプロフェッショナルまで幅広く求められているとわかります。

業界別に見るVBAエンジニアの年収

VBAエンジニアの求人を「業界別」に分類すると「ソフトウェア」「SIer」「インターネット」が多く見られました。そのほか、社内SEとしての需要の高さからか「メーカー」の求人が多いことが特徴です。また、業務効率化のツールとしても用いられることが多いため「コンサルティング」の求人も目立ちます。

業界 平均年収 中央値 想定年収
ソフトウェア 596万円 550万円 300~1,500万円
SIer 618万円 575万円 300~1,500万円
インターネット 552万円 525万円 258~1,021万円
メーカー 553万円 525万円 258~1,000万円
コンサルティング 625万円 539万円 350~2,000万円

※2024年9月現在

平均年収をチェックしてみると、コンサルティングやSIer業界の年収が高い傾向にあります。

コンサルティング業界では、業務の自動化などに不可欠なツールとしてVBAが用いられています。クライアントの業務プロセスへの理解や基幹システムなどに関する幅広い知見、クライアントへの対応力など高度なスキルが要求される点が年収が高い理由として考えられます。

SIer業界では、プロジェクトを通して多くの人と関わる必要があるうえ、プロジェクト管理などの業務も必須です。これらが年収が高い理由として推測されます。

職種別に見るVBAエンジニアの年収

VBAエンジニアの求人を「職種」で分類してみると「サーバーサイドエンジニア」「社内SE」「組込・制御エンジニア」などが多く見られました。それぞれの年収は以下の通りです。

職種 平均年収 中央値 想定年収
サーバーサイドエンジニア 579万円 562万円 258~1,106万円
社内SE 510万円 488万円 280~895万円
組込・制御エンジニア 581万円 549万円 258~1,700万円

※2024年9月現在

職種別に見てみると、社内SEの平均年収はやや低めとなっています。一般的にIT系企業の年収は高めに設定されていることが多いため、「一般企業の正社員」である社内SEとの差が生まれていると考えられます。

また、サーバーサイドエンジニアや組込・制御エンジニアは、業務システムの開発などで複雑な処理が求められる傾向にあります。例えばAPI連携機能開発などのスキルが必要であり、求められるスキルの違いも年収の違いに関連しています。

なお、社内SEは客先常駐がないなど、職場環境面から人気が高い職種の1つです。転職を検討する場合、平均年収だけでなく働き方全体を通して考えることも大切です。

地域別に見るVBAエンジニアの年収

東京大阪福岡と勤務地ごとにVBAエンジニアの年収を見てみると以下の結果が得られました。

勤務地 平均年収 中央値 想定年収 求人数(全304件)
東京 612万円 58万円 258~2,000万円 156件
大阪 504万円 521万円 236~865万円 31件
福岡 480万円 500万円 240~900万円 23件

※2024年9月現在

年収は一般的に都心部で高くなる傾向にありますが、VBAエンジニアに関しても同様の結果です。VBAエンジニアとして高い年収を得たい場合には、都心部の企業への転職が有利と言えるでしょう。

また、求人数も東京が圧倒的です。「条件に合う仕事の見つけやすさ」という意味でも都内や周辺エリアでの転職が有利と言えます。

一方で住環境などを考慮した場合、都内が必ずしも理想的とは限りません。VBAエンジニアの求人には「リモート可」の仕事もあるため、さまざまな可能性を検討してみてください。

関連記事:VBAは転職で有利になる?需要と将来性、関連資格や学習方法を解説

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VBAエンジニアの年収に影響を与える4つの要素

VBAエンジニアとして転職を検討する場合、「どうすれば年収アップにつながるのか」や「どういった技術が評価につながるのか」などが気になるのではないでしょうか。VBAエンジニアの年収に影響を与える4つの要素について具体的に解説していきます。

技術の幅広さ

VBAはMicrosoft Officeの機能を拡張するためのプログラミング言語であり、VBA単体での汎用性は高くありません。高度な使い方をする場合、VBA以外の技術と組み合わせる必要があります。

VBAと合わせて用いられることの多い技術として、JavaやPythonなどのプログラミング言語、データベース管理の知識などが挙げられます。これらの知識があれば、VBAのスクリプトだけでなく、より複雑なデータ処理やWeb開発のタスクにも対応することが可能です。

専門性の高さ

VBAは業務の効率化に使われることが多いプログラミング言語です。業務の効率化に関するコンサルタント的な知識や視点があれば、評価につながる可能性があります。

そのほか、「基幹システムとMicrosoft Officeを連携して業務の自動化を図る」といった案件では、SAPやOracleなど基幹システムに関する知識が求められます。

VBAエンジニアとして役立つ専門性はエンジニアとしての強みに直結するので、転職などの場で評価につながるでしょう。

経験した案件の多さ

VBAはさまざまなシーンで利用される技術です。そのため、経験した案件の多さが評価につながりやすい傾向にあります。

特に大規模なデータ処理や複雑な業務フローの自動化などの経験を持つエンジニアは、幅広い企業で求められています。

事務作業に関する経験・知識の有無

VBAエンジニアは、事務作業に関連した帳票作成の自動化なども多く担当します。それらのケースでは、事務作業に関する経験や知識が評価につながることも少なくありません。

在庫管理を例に取ると、入出庫のタイミングで作られる入荷明細表や出荷明細表がありますが、国内向けの出庫か海外向けかで必要となる書類は変わってきます。また、定期的に在庫一覧表が作られ、過去のデータと照らし合わせて在庫の推移をチェックする作業も発生します。このように事務作業は複雑なケースが多いものです。

「事務作業の流れ」や「誰がどのタイミングでどのような数字を必要としているのか」への理解は、VBAエンジニアとしての強みとなりえます。

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VBAエンジニアの市場動向

本章ではレバテックキャリアのVBAエンジニアの求人数や、そこから読み解ける将来性について紹介していきます。

VBAエンジニアの求人数

2024年9月現在、レバテックキャリアのVBAエンジニアの求人数は304件です。比較のために、人気の高いJavaエンジニアの求人数を見てみると7,300件登録されています。

VBAは、Microsoft Office製品のみで利用できるプログラミング言語です。Javaなどのプログラミング言語と比べると汎用性が高くなく、求人は少なめです。

VBAエンジニアの将来性

多くの企業のさまざまな現場でMicrosoft Excelによる情報の集計・管理が行われています。Microsoft Office製品が業務用のツールとして必要不可欠な現状を考えると、VBAを用いた業務効率化などの仕事の需要は続くことが予想されます。
レバテックキャリアのVBAエンジニアの求人でも業務の効率化を求める仕事は少なくありません。

また、VBAを使ったシステムは多くの企業で用いられています。それらシステムが使い続けられる限り、保守・管理といった仕事は必要不可欠です。

実際、レバテックキャリアのVBAエンジニアの求人には、社内システムの運用・保守・改修といった案件も登録されています。

これらのことから、VBAエンジニアの需要は今後も一定数あることが予想されます。

一方、RPA(Robotic Process Automation)ツールなどの発達により、VBAで実装していた業務効率化システムが新しい技術に置き換わっていくことも考えられます。

VBAエンジニアとして安定した仕事を得るためには、トレンドにも目を向け、技術力をアップデートし続けることが欠かせません。

関連記事:VBAの将来性は?概要やマクロとの違い・仕事での活用法も解説

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年収アップを目指すVBAエンジニアが身につけておきたいスキル・知識

VBAエンジニアとしての市場価値を高めるためには、最新技術の習得が欠かせません。VBAエンジニアに関連したスキルや知識について解説します。

RPA

RPA(Robotic Process Automation)とは、マウス操作やキーボードの操作などを含め、人間が行っていたパソコン操作を機械に任せる技術です。タブの切り替えやボタンのクリックなどの動作を自動化できます。VBAと組み合わせることにより、さらなる業務効率化を実現可能です。

Python

業務の自動化・効率化の分野ではPythonも多く利用されています。VBA・Pythonの両方を理解し、状況に応じて使いわけできるスキルがあれば、VBAエンジニアとしての大きな武器となりえます。

また、VBAからPythonへの乗り換えといった案件にも対応可能となるため、仕事の幅が広がることもメリットです。

SQL

SQLは、データベース言語の1つで、データベースの定義や操作に欠かせません。SQLを習得すれば、VBAで作成したExcelファイルから直接データベースにアクセスし、データを取得・更新できます。これによりリアルタイム性が向上し、さらなる業務効率化につながります。

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未経験からVBAエンジニアを目指すなら

VBA未経験からVBAエンジニアへの転職を目指す場合、ハードルとなるのが「技術力への不安」や「経験の不足」です。ハードルを乗り越えるための方法について解説します。

資格試験「VBAエキスパート」を取得する

VBAに関連する資格試験として、株式会社オデッセイコミュニケーションズの「VBAエキスパート」があります。資格の取得は技術力の証明につながるため、未経験者であれば取得しておくのがおすすめです。

作成したプログラムを公開する

VBAの自己学習では、実際にプログラムを作成することが欠かせません。作成したプログラムはGitHubなどで公開してみてください。転職活動時にプログラムを直接見せることで、技術力をアピールすることができます。

プラスアルファの技術を身につける

VBAに加えプラスアルファの技術があれば、転職活動時のアピールにつながりやすくなります。業務効率化の仕事を目指すのであれば、前章で紹介したRPAなどがおすすめです。

システム開発に関わりたい場合、システム間連携の開発スキルや外部プログラムとの連携スキルなどが評価につながります。Excelファイルからその他システムへのデータアップロードやダウンロード開発といった技術の習得にチャレンジしてみてください。

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まとめ

VBAエンジニアは幅広い業界の多くの業種で求められています。求人数が多いとは言えませんが、さまざまな現場でVBAが利用されていることから、今後も一定の需要があると考えられます。

VBAエンジニアへの転職を検討しているのであれば、エンジニアに特化したエージェントの利用がおすすめです。これまでの経験・スキルなど、さまざまな視点で個人に合わせたおすすめの求人情報が得られます。

条件に合う求人情報のみを得られるなど、転職活動を効率化できることはメリットです。効率化で生まれた時間で新たな技術を身につければ、よりよい条件での転職につながります。

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この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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