HTMLとは
HTMLとは、Hyper Text Markup Languageの略で、Webページを制作するために開発された言語です。ハイパーテキストとは、ハイパーリンクの埋め込みが可能なテキストを指します。
ハイパーリンクは、Webページで下線のついたテキストをクリックすると別のページへ遷移するリンクです。Web上のボタンから別のWebページにリンクを貼ったり、Webページ内に画像や音声、動画などのデータをリンクで埋め込んだりすることが可能です。
マークアップは、文章の構成や文章の役割を示す意味を持ち、文字に印を付与していくことによってそれらを意味付けし、画像や表などを見られるようにします。たとえば、見出しや段落・表・リンクなど、文章が構成されている要素が持つ役割を指示します。
また、HTMLによって、検索エンジンがWebページの構造を把握しやすくすることも可能です。
関連記事:HTMLの勉強方法!勉強時間の目安や無料学習サイトも紹介
HTMLの歴史・バージョン
HTMLは、1980年代にSGMLから生まれた言語です。SGMLは、Standard Generalized Markup Languageの略で、当時ISOで標準化されていました。しかし、自由度は高いものの使いこなすのが難しく、環境問わず多くの人々が利用できるように、SGMLの機能をベースとしたHTMLが誕生しました。
1989年にスイスにあるCERN(欧州原子核研究機構)において、計算機科学者のティム・バーナーズ・リー氏を中心に開発されました。ティム・バーナーズ・リー氏はWWW(ワールド・ワイド・ウェブ)を考案したことでも有名で、ほかにもURLやHTTPといった概念を設計しました。
HTMLが誕生した翌年には、サーバとブラウザが誕生します。Webページの制作において、HTMLと合わせて使用されるCSSが誕生したのは1996年頃で、CSSの誕生によってHTMLだけでは表現できない高度な装飾が可能となりました。その後、HTMLは年々バージョンアップを繰り返し、2024年現在ではHTML Living Standardが最新バージョンです。
年代 | バージョン | 備考 |
---|---|---|
1989 | HTML | CERN、ティム・バーナーズ・リー氏が設計 |
1993 | HTML1.0/HTML+ | 最初のバージョンアップ 同年に、上位互換バージョン(HTML+)もリリース |
1995 | HTML2.0 | W3Cが管理することに |
1997 | HTML3.0/3.2 | 3.0の規格化がまとまらず3.2が別物としてリリース |
1999 | HTML4.0/HTML4.01 | Visual Studio 2012と共に2012年にリリース |
2014 | HTML5.0 | ブログ向けの「article」要素 マルチメディア向けの「audio」および「video」要素 |
2016 | HTML5.1 | マイナーバージョンアップデート |
2017 | HTML5.2 | マイナーバージョンアップデート |
2021 | HTML Living Standard | 2024年時点で最新版 |
HTMLの仕組み
文章に記号などで印を付けただけのHTMLが、どのように普段目にしているWebサイトとして表示されるのか、その仕組みを解説します。
たとえば、あるWebページにアクセスすると、コンピューターはそのページのHTMLファイルをサーバーに対して要求します。サーバーはその要求にこたえ、指定されたHTMLファイルをユーザーのコンピューターへ送信します。
ただし、HTMLは記号などで印をつけた文字データでしかありません。このHTMLファイルをWebページとして表示させる必要があります。その役割を持つのがWebブラウザです。Webブラウザは、HTMLパーサーやHTMLレンダリングエンジンなどの機能を利用してHTMLをWebページとして表示させます。
HTMLとCSSの違い
HTMLとCSSはセットで聞くことが多いでしょう。CSSとは、Cascating Style Sheetsの略称でHTMLを装飾するスタイルシート言語です。
HTMLとCSSは指定対象が違います。HTMLは文章の構造を指定しますが、CSSは色やサイズなどの装飾部分を指定します。また、CSSはHTMLを装飾することに特化しているため、HTMLと違って単体で使用することはできません。
関連記事:CSSとは?基本的な構造や書き方、学習方法をわかりやすく解説
HTMLの3つの構成物
HTMLは、タグ・要素・属性の3つで構成されています。タグと要素はHTMLで実装するのが基本で、属性についてはCSSで記載する場合が多いです。HTMLでも実装できますが、CSSで実装したほうが効率的にコードを記述できます。特に規模が大きくなればなるほど、CSSの活用は必須になるでしょう。HTMLに慣れた後にCSSの学習も進めることをおすすめします。
タグ
タグとは、テキストに意味を与える印のことです。タグの種類を示す文字や記号を「〈」と「〉」で括り、記述します。タグはコンピューターに文章構造を理解させるために必要で、意味ごとに文字や記号を括ってWebサイトを制作します。
例
〈p〉〈/p〉、〈strong〉〈/strong〉など
要素
要素は、見出しや段落などマークアップしたい対象の文字列を、タグで囲んだ情報の単位です。要素は基本的に開始タグと終了タグをセットにして「〈」と「〉」で括って使用します。
例
〈p〉こんにちは〈/p〉
属性
属性とは、HTMLの要素に追加する情報です。Webサイト上で複雑な表示をしたい場合に、要素のみでは情報不足なため、属性を追加します。属性はリンク先や動画の自動再生など要素の性質を設定するものです。
属性の指定方法
〈要素名 属性名=”属性値”〉
HTMLとCSS・JavaScriptの関係性
HTMLの習得を検討するのであれば、CSSやJavaScriptとの関係性についても知っておくと良いでしょう。HTMLとCSS・JavaScriptは合わせて使用されることがほとんどで、HTMLとセットで必要なスキルといえます。
ここではCSS・JavaScriptとの関係性や、連携方法について解説します。
CSSとは
CSSとは、レイアウトやWebサイトのサイズや色などの装飾を設定するためのスタイルシート言語で、HTMLと組み合わせて使用することにより定義ができます。単に、スタイルシートと呼ばれることもあります。
HTMLだけで表現したWebサイトは、文字と画像だけが並んだだけの単調な見た目になってしまいやすいです。しかし、CSSでデザインを加えることにより、レイアウトや視覚的な振る舞いを制御し、ユーザーエクスペリエンスを向上できます。
CSSの目的とHTMLとの関係性
HTMLだけでもレイアウトや色、フォント、ページの見え方をある程度は指定できます。しかし、HTMLは本来テキストや画像などを表示したり、文章の持つ情報をコンピューターが認識できるようにしたりするための言語であるため、CSSと目的が異なります。
たとえばCSSには下記のような目的や役割、HTMLとの関係性があります。
内容と表示の分離
HTMLは内容の構造を定義し、CSSはその表示を制御することで、内容とデザインを明確に分離することができます。これは、Webサイトのメンテナンスやアクセシビリティの向上に役立ちます。
CSSでレスポンシブデザインを実現する
メディアクエリを使用して、異なるデバイスや画面サイズに応じてWebページの表示を調整できます。
再利用性
スタイルをCSSに外部化することで、同じスタイルを都度HTMLに記載する必要がなく、複数のページに要素に簡単に適用することができ、効率的なコードの管理と再利用性を実現できます。
JavaScriptとは
JavaScriptは、ブラウザを動的なものにするためのプログラミング言語です。HTMLとCSSで表現されたWebサイトは静的なもので、ポップアップ画面やカルーセルのようにアニメーションが動くものを表現できません。
そのため、動的な部分は、JavaScriptで指示します。JavaScriptを取り入れることによって視認性や利便性が向上し、ユーザーにとって使用しやすいサイトを実現できます。
JavaScriptの目的とHTML・CSSとの関係性
JavaScriptは、HTMLをコントロールする目的で使用されます。よりリッチなデザインとWebサイトを作成するためには、HTMLとCSSだけではなく、JavaScriptの知識も必須です。
たとえばJavaScriptを活用すると下記のようなことができます。
アニメーションやエフェクト
JavaScriptを使用して、Webページに動的なアニメーションやエフェクトを追加することができます。
Webアプリケーション開発
JavaScriptフレームワーク(例:React, Vue.js, Angularなど)を使用して、高度なアプリケーションを開発することができます。
非同期通信
AJAX (Asynchronous JavaScript And XML) を使用して、ページ全体をリロードすることなくサーバーとデータを非同期的に交換できます。これは、ユーザーエクスペリエンスを向上させるために広く活用されています。
関連記事:JavaScriptとは?基本の書き方を初心者にわかりやすく解説
JavaScriptの連携方法
HTMLからJavaScriptを呼び出す方法には、2つあります。
-
・HTMLにコードを埋め込む・外部ファイルとして読み込む
一般的には外部ファイルとして読み込むことが多いでしょう。外部ファイルでJavaScriptのファイルを用意しておき、HTMLには以下のように記述します。
〈!-- 外部ファイルとしてJavaScriptを読み込む --〉
〈script src="js/sample.js"〉〈/script〉
HTMLを使うメリット・デメリット
HTMLを習得したいと考えている人は、メリットとデメリットの両方を押さえておくと良いでしょう。どのようなツールにおいてもメリットとデメリットがあるように、HTMLにもメリットとデメリットがあります。HTMLはプログラミング言語と比較すると扱い方がまったく異なります。そのため、メリットもデメリットも明確です。
以下では、HTMLを使うメリット・デメリットを紹介していきます。
HTMLを使うメリット
HTMLを使うメリットとして、Web制作ツールが不要である点やプログラミング初心者も学びやすい点が挙げられます。
HTMLは、厳密にはプログラミング言語ではないですが、初めてのプログラミング学習に選択されることの多い言語で、ほかの言語と比較してもとにかく簡単に扱えるのが特徴です。
以下で、HTMLを使うメリット2点について詳しく説明します。
Web制作ツールがなくてもWebサイトを作れる
HTMLを使えば、Web制作ツールがなくてもWebサイトを作ることが可能です。HTMLを書いてWebページを表示するのは簡単です。たとえばテキストエディタなどに適当なHTMLを書いて保存し、拡張子を変えてダブルクリックすれば、Webページが完成します。もちろん、きちんとしたWebページを作るには、複雑なコードを書いていく必要がありますが、Webページを作るだけならツール不要で記述も簡単です。
初心者でも学びやすい
HTMLはほかのプログラミング言語と比較して非常に簡単で、プログラミング初心者にとって学びやすい言語です。当然感じ方は人それぞれですが、それでもほかのプログラミング言語に比べてHTMLの難易度が低いことは万人に共通するでしょう。HTMLはタグで囲むことで文字などが表示されるだけなので、複雑なロジックや設計を考える必要がほとんどありません。そのため、初心者でも扱いやすく、学びやすいでしょう。
HTMLを使うデメリット
HTMLを学ぶこと自体は、プログラミング学習のスタートとしておすすめです。HTMLを書いて実行し、表示できれば、プログラミングの感覚を掴めるでしょう。しかし、HTMLを学べば、ほかのプログラミング言語スキルが身につくわけではありません。Web以外のプログラミング言語はもちろん、ほかのWeb系プログラミング言語とも大きく異なるからです。
以下では、HTMLのデメリットについて解説します。
アルゴリズムを考える能力は身につかない
HTMLはタグで囲むだけなので、感覚的に記述できます。逆にいえば、アルゴリズムを考える能力は身につかないということです。プログラミングにおいてアルゴリズムは重要で、最終的には文法よりもいかに良いアルゴリズムを考えるかが良いプログラミングにつながるといっても過言ではないでしょう。HTMLでプログラミングに少し慣れることができますが、アルゴリズムを考えるスキルなどを習得するには、ほかの言語の学習も必要です。
ほかのプログラミング言語への応用はできない
HTMLの記述は非常に簡単であるものの、ほかのプログラミング言語とは仕様が全く違います。HTMLの知識を、そのままほかの言語へ応用することはできません。そのため、HTMLでプログラミングに慣れたと思っていても、ほかのプログラミング言語を始めたら難しく感じた、といったケースは多いでしょう。ただし、まずは感覚的に慣れることも重要なので、HTMLを学ぶ意味はあります。
HTMLを使用してできること
HTMLを使用すると何ができるのかを把握しておくことは、習得の検討に役立ちます。また、学習のモチベーションにもつながるでしょう。
HTMLは、主にWebサイトの開発に使用されますが、Webサイト以外にもHTMLメールやWebアプリのコーディングなどで活用されています。
以下では、HTMLを使用してできることを紹介します。
静的なWebサイトの制作
HTMLでは静的なWebサイトを制作できます。静的なWebサイトとは、誰がいつ表示しても同じように表示されるサイトです。ユーザーがどんな操作をしても、Webサイトの表示は変化しません。
そのため、個人で使用するサイトや、会社のコーポレートサイトなど、更新頻度が少なめで常に同じ情報を伝えたいサイトの制作に適しています。もし、ショッピングカートの更新などが行える動的サイトを制作したい場合は、HTMLに加えてJavaScriptを使用する必要があります。
HTMLメール
HTMLメールとは、画像やリンクが組み込まれたメールのことです。文字のフォントや色、大きさを変えることができ、テキスト内に画像や動画を入れて自由にレイアウトが可能です。単純な文章だけが並ぶメールよりも可視性が高く、よりユーザーの興味を引くように使用されます。HTMLメールの代表例として、企業のDMやメールマガジンなどが挙げられます。
Webアプリの基本的なコーディング
Webアプリとは、端末にダウンロードやインストールが不要で、Webブラウザ上で動作するアプリケーションのことです。GmailやYouTubeなどがWebアプリの代表例です。世界的に有名なこれらのWebアプリもHTMLによって制作されています。
HTMLの基本的なタグの書き方
HTMLの具体的なタグを知ることで、タグのルールが分かり、記述のイメージがつきます。ここでは、基本的なタグの書き方について解説します。HTMLを書くようになると、よく使うタグは覚えていけるでしょう。そのため、紹介する内容を丸暗記する必要はありません。参考程度にさらっておくと、HTMLのタグ記述をイメージしやすくなります。
a(アンカー)
a(アンカー)はリンクを入れるためのタグです。anchorの略でaと記載しています。リンク先を示すhrefとセットで以下のように記述します。
〈a href=”URL”〉リンク先〈/a〉
上記のように記載すると、「リンク先」という文字列が表示され、その文字列にhrefに記載したURLのリンクが付与されます。
br(改行)
br(改行)はbreakの略です。改行したい部分に記述するというシンプルな使い方です。ほとんどのタグは後ろに「」が必要ですが、brは「<>」のみで使用します。改行したい箇所に以下のように記述するだけです。
〈br〉
head(ヘッダー)
headタグは、タイトルや説明文などWebページに関する情報を記述する範囲を示します。実際にユーザーの画面上に表示される領域ではなく、ブラウザや検索エンジンに情報を提供する領域です。
〈head〉Webページに関する情報〈/head〉
body
bodyタグは、実際にWebページ上に表示する文章や画像などを記述するタグです。
〈!DOCTYPE html〉
〈html lang="ja"〉
〈head〉
〈meta charset="UTF-8"〉
〈title〉タイトル〈/title〉
〈/head〉
〈body〉
〈p〉body内に文章や画像を記述する〈/p〉
〈/body〉
〈/html〉
title(タイトル)
titleタグは、headタグの内部に配置するものです。タイトルバーやブラウザのタブに表示されるWebページのタイトルを伝えるために使用します。
〈!DOCTYPE html〉
〈html lang="ja"〉
〈head〉
〈meta charset="UTF-8"〉
〈title〉タイトル〈/title〉
〈/head〉
〈body〉
〈p〉body内に文章や画像を記述する〈/p〉
〈/body〉
〈/html〉
h(見出し)
見出しタグは、テキスト情報に対して、重要なテーマ、またはユーザーに伝えたい内容であることを定義します。h1からh6まであり、見出しタグを挿入すれば検索エンジンが見出しであることを認識します。
〈!DOCTYPE html〉
〈html lang="ja"〉
〈head〉
〈meta charset="UTF-8"〉
〈title〉タイトル〈/title〉
〈/head〉
〈body〉
〈h1〉見出し1〈/h1〉
〈h2〉見出し2〈/h2〉
〈h3〉見出し3〈/h3〉
〈h4〉見出し4〈/h4〉
〈h5〉見出し5〈/h5〉
〈h6〉見出し6〈/h6〉
〈/body〉
〈/html〉
p(段落)
p(段落)は、Paragraph(パラグラフ)の略で、段落を表すタグです。文章を表示させる場合に使用します。〈p〉〈/p〉で囲まれた部分が1つの段落であることを意味します。
〈body〉
〈h2〉大見出し〈/h2〉
〈p〉ここに文章を記述する〈/p〉
〈/body〉
ul/ol/liタグ
ul / ol / liタグは、箇条書きを表示させるタグです。〈ul〉と〈li〉 のペアで数字無しの箇条書き、〈ol〉と〈li〉のペアで数字付きの箇条書きとなります。
〈body〉
〈ul〉
〈li〉箇条書きの項目を記述〈/li〉
〈li〉箇条書きの項目を記述〈/li〉
〈li〉箇条書きの項目を記述〈/li〉
〈/ul〉
〈/body〉
〈body〉
〈ol〉
〈li〉1番目の箇条書きの項目を記述〈/li〉
〈li〉2番目の箇条書きの項目を記述〈/li〉
〈li〉3番目の箇条書きの項目を記述〈/li〉
〈/ol〉
〈/body〉
imgタグ
imgタグは画像を表示させるタグで、終了タグは不要です。〈img src=” ” alt=” ” /〉と書き、「src=" "」の中には画像のファイル名とある場所を、「alt=" "」の中には代替テキストを入力します。
〈body〉
〈img src=”img/photo.png” width=”640” height=”480” alt=”代替テキスト”/〉
〈/body〉
divタグ
divタグは、複数の要素をまとめるためのタグで「division (ディビジョン、仕切り)」の略です。
〈body〉
〈div class=”クラス名入力”〉
〈p〉テキスト入力〈/p〉
〈/div〉
〈/body〉
navタグ
navタグは、文書内の主要なナビゲーションのセクションを表示させるタグです。Webサイトの各ページに共通して表示されるグローバルナビゲーションや、サイドバーにあるカテゴリーリストなどに使用します。
〈body〉
〈nav〉
〈h1〉メイン〈/h1〉
〈ul〉
〈li〉〈a href=”/”〉ブログ〈/li〉
〈li〉〈a href=”/menu”〉メニュー〈/li〉
〈li〉〈a href=”/contact”〉お問合せ〈/li〉
〈/ul〉
〈/nav〉
〈/body〉
tableタグ
テーブルタグを使うことで、表を作成できます。
〈table〉~〈/table〉の形で記述し、表内を線で区切るための「border=”XX”」を追加します。このテーブルタグのあいだに、以下のタグを追加すれば、表ができます。
〈tr〉〈/tr〉 | 行を表現するタグ。 このタグのあいだに必要なセルのタグを入れる。 |
〈th〉〈/th〉 | テーブルの見出しを追加するタグ。 |
〈td〉〈/td〉 | テーブルにセルを追加するタグ。 |
以下は、「にんじん:100円、きゅうり:200円、大根:300円」の表を作る例です。
〈table border=”1”〉
〈tr〉
〈th〉野菜〈/th〉
〈th〉にんじん〈/th〉
〈th〉きゅうり〈/th〉
〈th〉大根〈/th〉
〈/tr〉
〈tr〉
〈th〉価格〈/th〉
〈td〉100円〈/td〉
〈td〉200円〈/td〉
〈td〉300円〈/td〉
〈/tr〉
〈/table〉
spanタグ
spanタグは囲った部分を切り出すタグです。spanタグで切り出した要素に属性を付与するという使い方です。たとえば、一部の文字のみ赤色にしたい場合などに使用します。
〈p〉黒〈span style="color:red;"〉赤〈/span〉黒〈/p〉
上記のように記載すると、spanタグの部分のみ赤色になります。
HTMLを使用してWebサイトを作る方法
実際にHTMLを使用してテキストエディタでコードを書いて表示させる方法を紹介します。
手順は簡単で、今までにプログラミングを一度もやったことがない人でもすぐにWebサイトを作れます。実際に体験することで、今後の学習の際に実際のプログラミングを掴んだ上で学習を進められるでしょう。
HTMLの学習を始めたい方は、以下の手順を参考に挑戦してみてください。
関連記事:HTML5プロフェッショナル認定試験とは?難易度や勉強方法も解説
ブラウザとテキストエディタを用意する
テキストエディタは、テキストが入力できれば何でも問題ありません。よく使用されるテキストエディタは、Visual Studio Code・Brackets・Atomなどです。使用しやすいものを選びましょう。また、ブラウザにおいても、Google ChromeやMicrosoft Edgeなど普段使用しているもので問題ありません。
テキストエディタにコードを記述する
テキストエディタを開いてコードを記述します。以下のサンプルコードをテキストエディタに貼り付けて保存してください。保存する際のファイル名の拡張子は「.html」をつけて保存します。
〈!DOCTYPE html〉
〈html〉
〈head〉
〈title〉ここにタイトルを入力〈/title〉
〈meta charset="UTF-8"〉
〈/head〉
〈body〉
〈h1〉HTML入門〈/h1〉
〈p〉こんにちは〈/p〉
〈/body〉
〈/html〉
ブラウザにHTMLファイルをドラッグして表示する
次に、保存したHTMLファイルをブラウザにドラッグします。ブラウザではHTMLファイルに記述されたコードが自動で変換され、Webページとして認識し、表示されます。自分だけが見られるWebページであれば、サーバーをレンタルしなくても制作できるため、この手順に沿ってHTMLコードの練習が可能です。
ブラウザで確認し、Webサイトを公開する
練習段階では不要ですが、ブラウザで確認した後にWebサイトを公開することが可能です。Webサイトを公開する方法は複数ありますが、レンタルサーバーを契約するのが一般的でしょう。レンタルサーバー上にWebサイトを公開すれば、ほかの人がアクセスできるようになります。
HTMLを習得し、理想のWebサイトを作成できたら、公開してみましょう。ほかの人がアクセスすることで改善点が発見できる可能性があります。
HTMLを扱うフロントエンドエンジニアの需要
HTMLを扱うフロントエンドエンジニアは、Webサイトやアプリなどの画面に表示される部分の設計・構築に携わります。これらは、ユーザーが実際に操作する部分です。Webサイトやアプリの入口となるフロントエンドエンジニアは、あらゆるサービスを作る上で欠かせない存在です。
現在はPCだけではなく、スマートフォンやタブレットなど、さまざまな画面サイズのデバイスでWebサイトが閲覧されています。これらの対応はすべてフロントエンドエンジニアの役割です。
また、HTMLと同様に、現在のWebサイトのほとんどに使用されているJavaScriptに注目してみましょう。JavaScriptは、Webサイトを動的に見せられる言語です。海外のプログラミング言語コミュニティstack overflowの調査において、JavaScriptは最も使用されているプログラミング言語として11年連続1位となっています。
ちなみに第2位はHTML/CSSで、JavaScriptとHTML/CSSを主に扱うフロントエンドエンジニアに高い需要があることが推測できるでしょう。
関連記事:フロントエンドエンジニアに必要なスキル!勉強法も一挙紹介
HTMLに関するよくある質問
HTMLは感覚的に記述するだけでも動かせる、プログラミング初心者におすすめの言語です。しかし、これから習得しようと思っている方のなかには、HTMLの概要や使用用途、CSSとの違いなどについて疑問に持つ方が多いようです。
ここでは、HTMLに関するよくある質問と回答を紹介します。類似の疑問を持つ方は参考にしてみてください。
Q1. HTMLとは何ですか?
HTMLはHyperText Markup Languageの略で、文章を構造化するのに用いられるマークアップ言語です。プログラミング言語に比べると簡易的に扱える特徴があります。HTMLを使用することで、Web制作ツールを用意しなくともWebサイトを構築できます。
Q2. HTMLはどのようなときに使いますか?
HTMLは主にWebページを作成するときに使用されるマークアップ言語です。ページ内の文章などを構造化します。構造化とは、文章の表示や表示する際の形式指定などのことです。Webページの表面パーツを作る役割を担います。
Q3. HTMLの主な用途は何ですか?
HTMLの主な用途は、文章などWebページに配置するパーツを作ることで、Webサイト制作において使われます。また、Webサイト制作以外の用途としては、Webアプリの開発や企業のDMなどにも使用されます。
Q4. HTMLとCSSの違いは何ですか?
CSSはCascading Style Sheetsの略です。HTMLとCSSは指定する対象が違います。HTMLは文章の構造、CSSはフォントや色などの装飾部分を指定します。また、CSSは単体使用ができず、必ずHTMLとセットで使います。
まとめ
HTMLとは、Webページの表面を作成できるマークアップ言語です。簡単に扱えることから、プログラミング入門者が学習を始める際に、最初に触れることが多いです。厳密にいえばプログラミング言語とは異なるので本格的なプログラミングスキルが身につくわけではありませんが、学習の入り口としておすすめです。
HTMLに慣れることでプログラミングがどのようなものかを体験し、そこからJavaScriptなどの言語を扱うことでアルゴリズムやロジックを学んでいくと良いでしょう。またHTMLは簡単ですがCSSでは案外つまづく人も多いため、思うように動かなくてもあきらめずに粘り強く取り組むことが重要です。
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