自社開発エンジニアの志望動機の例・テンプレート
自社開発エンジニアを目指す方に向けて、志望動機の例文を紹介していきます。未経験者・新卒向け、自社開発経験者向け、SES経験者向けとシチュエーション別に紹介しているので、自分に近いものを参考にしてみてください。
未経験者・新卒向け
私が貴社を志望している理由はサービスのアップデートを頻繁に行うなど、品質を高めようとする強い姿勢を感じるからです。日頃から貴社の●●や▲▲を愛用しております。使い始めた当初は画面が見づらいと感じることもあったのですが、すぐに改善されました。また、次々と新しい機能が追加され、日々使いやすいサービスへと進化しています。おそらくユーザーからの声を真摯に受け止め、改善につなげているものだと思います。品質の高いサービスを提供している貴社の一員として仕事をしたいと強く考えております。
IT業界で働いた経験がないため、技術力に不安が残るとは存じますが、応用情報技術者試験やLinuCを独学で取得するなど、学習を続けております。また、PythonによるAI開発にチャレンジするなど、趣味でのプログラミングを楽しんでおります。技術的に至らない部分も多くあるとは存じますが、1日でも早く、貴社のエンジニアとして役立てる人材となる所存でおります。チャンスを頂ければ幸いです。将来的には、新たなサービスを生み出し、社会にイノベーションをもたらすエンジニアを目指しています。
ポイント:
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・ユーザーの視点から志望企業や提供しているサービスを分析し、この企業で働きたいと感じたことをアピール
・独学での資格取得など、学習能力の高さをアピール
・未経験者であることで技術力に不安を覚えられがちなため、その不安を払拭できるような内容を意識する
自社開発経験者向け
私は現在、自社開発で国内物流業界向けクラウドサービスのプロジェクトに携わっております。企画からリリースまで関わるなど、仕事にやり甲斐は感じているのですが、海外向けサービスに関わる仕事がしたいという思いから転職を決意しました。現在関わっているシステムのリリースから1ヵ月がたち、現場が落ち着いてきたこともあり、現在転職活動をしております。
貴社は海外での実績も豊富ですし、海外でのサービス展開を強化するために人材を募集していると伺っております。私は海外での仕事経験はありませんが、TOEICで900点を取得するなど、英語力は磨いてまいりました。また、外国人留学生のサポートのボランティアを通じ、異文化の理解に努めてきたことも、海外展開に役立つものと考えております。私も貴社メンバーの一員として働く機会をいただければ幸いです。
ポイント:
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・自社開発で企画からリリースまで関わった経験をアピール
・現プロジェクトへの影響を最小限に抑える転職タイミングで、周囲への気配りができることをアピール
・海外でのサービス展開の強化など、会社の方針と自分のキャリア目標がそろっていることをアピール
・同業からの転職では「なぜ転職するのか」や「採用後は長く働いてくれるか」といったことに疑問や不安を持たれやすいため、疑問・不安を払拭できるような内容を意識する
SES経験者向け
私は現在までSESとしてさまざまなプロジェクトに携わってきました。大手企業の社内システム構築や改修など、面白みを感じることも多いのですが、サービスの企画や要件定義といったフェーズから、リリース後のメンテナンスまで、幅広いフェーズに関わりたいと思い、転職を考えております。
さまざまなプロジェクトを経験したことにより、幅広い技術に対応出来ることが私の強みです。C++, C#, Rubyについては、仕事で使った経験があります。また、趣味としてPythonのプログラミングを楽しんでおります。DBの刷新といったプロジェクトに関わることが多かったため、システムの連携は特に自信を持っている部分です。
技術力を活かし、開発現場の一員として、お役に立てることが最初の目標です。やがては幅広いフェーズに携われるジェネラリストを目指したいと考えております。
ポイント
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・技術力の幅広さから即戦力となり得ることをアピール
・現実感のある入社後の目標を示すことにより、本気度をアピール
・SES経験者など、ある程度の技術をもったエンジニアであれば、「即戦力となり得るか」が重要視される。転職希望先で求められる経験やスキルにマッチした人材であることを伝えられるよう意識する
自社開発エンジニアの志望動機作成の5つのポイント
志望動機を作成する際に、いきなり文章を書き始めるのはおすすめできません。まずは、書くべき内容を検討することが重要です。自社開発エンジニアの志望動機を作成する上で考えておきたい以下5つのポイントについて解説していきます。
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・自社開発エンジニアを目指す理由を明確にする
・描きたいキャリア目標を明確にする
・志望企業が求める技術・経験・人材像を理解する
・これまでの経験やスキルをまとめる
・入社後にやりたいことや学びたいことを示す
自社開発エンジニアを目指す理由を明確にする
志望動機を作成する上で、最も重要なポイントといえるのが「自社開発エンジニアを目指す理由を突き詰め、明確にすること」です。
自社開発エンジニアを目指す理由としては以下のようなものが考えられます。
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・最新技術を使って開発をしたい
・技術力を高めたい
・サービスの企画から関わりたい
・自分が愛用しているサービスの開発に携わりたい
・客先常駐がない環境で働きたい
・反応が見える仕事をしたい
明確な志望理由にするためには、上記のような自社開発を志望する理由をもう少し突き詰めることが近道です。そのためには「自社開発以外で実現できるかできないか」という視点で考えてみましょう。
例えば「最新技術を使って開発をしたい」というのが自社開発を志望する理由であれば、「最新技術を使って、不特定多数のユーザーが使うサービスの開発に携わりたい」など、より具体的な理由につながるはずです。
関連記事:自社開発とは?メリットやデメリット、受託開発との違いを解説
描きたいキャリア目標を明確にする
志望動機に説得力を持たせるためには、転職後のキャリア目標を明確にしておくことが欠かせません。自社開発エンジニアのキャリア目標であれば「不特定多数に提供するサービスについて企画からリリース後まで面倒を見られるジェネラリストを目指す」といったことが考えられます。
キャリア目標が明確になると、「この目標を実現するためにはどんな職場で働くべきか」や「どんなプロジェクトで働くべきか」といったことがはっきりしてくるはずです。その観点で志望企業の事業内容やサービスを見てみると、「例えば「将来的には●●を実現したいと考えています。その環境が整っている貴社で、エンジニアとして働きたいと強く希望しています。」といったように志望動機でアピールすべきことが明確になります。
志望企業が求める技術・経験・人材像を理解する
採用につなげるためには志望企業側の視点に立ち、求められる技術・経験・人材像を理解する必要があります。
企業側の立場で考えると、「どういった技術や経験を持った人材であれば即戦力となり得るのか」や、「どんな人材と一緒に働きたいか」などが明確になります。それは、志望動機でアピールすべきことに直結します。
求められる技術・経験・人材像を理解するためには、徹底的な企業調査が求められます。企業のHPをチェックすることはもちろん、中途向け採用情報や新卒採用者向けのページなどにも目を通しておきましょう。また、IR情報などには将来のビジョンが記載されていることも多く、企業のニーズを確認するのに役立つはずです。
これまでの経験やスキルをまとめる
これまでの経験やスキルは「即戦力として役立つ人材か」の判断につながります。これまで関わったプロジェクトや使った技術などについて、リストアップしておきましょう。そこから、自社開発のエンジニアとしてアピールできる経験やスキルを検討します。アピールにつながりやすいものには以下のようなものがあります。
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・同業他社でのサービス開発
・SESでのシステム開発
・SIerでの要件定義
・プログラミングスキル
・セキュリティ関連の知識
など
経験やスキルの中から何をアピールすべきかは「自分が描きたいキャリア目標」や「志望企業が求める人材像」によって決まります。これまでの経験やキャリアの中から、キャリア目標・求められる人材像につながるものがあるのなら、それこそが志望動機でアピールすべきことです。
入社後にやりたいことや学びたいことを示す
入社後にやりたいことや学びたいことを具体的に示すことにより、「同業他社ではなくこの会社だからこそ転職したい」という思いを伝えることにつながります。自社開発エンジニアとしては以下のようなことが考えられるはずです。
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・企画から運用・保守まで一貫して関わりたい
・ユーザーからのフィードバックをもとにしたUI・UXの改善を行いたい
・最先端技術をシステム開発に活かしたい
など
入社後にやりたいことを考える際には「それはこの企業以外では実現できないことなのか?」という視点で考えてみるといいでしょう。同業他社でも実現できそうな内容であれば、考察を重ねる必要があります。
作成した志望動機をより魅力的にする方法
作成した志望動機をより魅力的なものにするためにはブラッシュアップが欠かせません。そして、ブラッシュアップに最適な方法のひとつが第三者に確認してもらうことです。
志望動機をブラッシュアップするための視点は以下のようなものが挙げられます。
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・伝わりやすい内容になっているか
・自分本位の志望動機となっていないか
・自分の魅力を伝えきれているか
一方で、「自分で書いた文章が他人にとって伝わりやすいものであるか」といったチェックは簡単ではありません。
レバテックキャリアでは、転職のサポートとしてプロによる志望動機の添削などを実施しています。また、希望に沿った転職情報を得られるなど、効率的な転職活動が可能です。
自社開発エンジニアを目指す人でなにから始めたらいいか分からない方は、エンジニア・クリエイター専門の「年収診断」を利用して、自身の市場価値を診断してみるのがおすすめです。
自社開発企業の志望動機に関するよくある質問
自社開発エンジニアの志望動機を作成していると、さまざまな疑問が浮かんでくるものです。本章では、よくある質問について解説しています。
・当社に興味を持った理由と志望動機の違いは何ですか?
・自社開発企業で必要とされるスキルは何ですか?
Q1. 当社に興味を持った理由と志望動機の違いは何ですか?
「当社に興味を持った理由」は会社を知ったシーンや、興味を惹かれた理由です。例えば「技術系ニュースサイト〇〇で、貴社の新サービス××に関する記事を読み興味を持ちました」といった返答が考えられます。
一方で「志望動機」とは、数多ある企業の中でなぜこの会社を選んだかを表します。「PythonでAI開発に携わった経験を活かせると感じ、貴社を志望しています」といった内容が考えられるでしょう。
Q2. 自社開発企業で必要とされるスキルは何ですか?
自社開発企業のエンジニアは高いスキルを持っていることが多く、転職希望者にも高い技術力が求められます。「サーバーサイドとフロントエンド開発経験に加えて、セキュリティに強い」など、自分ならではのスキルがあるとアピールにつながります。
また、自社開発企業では、企画力も求められるスキルのひとつです。社内環境の改善やレクリエーションイベントなどITサービス以外のことでも、企画を立案し実行した経験があるのなら、アピールにつながる可能性があります。
まとめ
自社開発エンジニアはサービスの企画から運用までを幅広くカバーできる、魅力的な仕事のひとつです。採用担当者の目に留まる志望動機を作成するためには、「自社開発エンジニアを目指す理由をはっきりさせる」などのポイントを抑えておくことが欠かせません。紹介した例文も参考に、志望動機を作成してみてください。
作成した志望動機は、ブラッシュアップも欠かせません。レバテックキャリアでは専門家による志望動機のチェックなど、効率的な転職活動を実施するためのさまざまなサービスを提供しています。ぜひ利用を検討してみてください。
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