iOSエンジニアの平均年収は?給料アップに繋がる資格やスキルも解説!

最終更新日:2024年10月16日

iOSエンジニアに興味がある方にとって気になる情報の1つが年収ではないでしょうか。しかし、iOSエンジニアの年収に関するオフィシャルな情報は少なく、実態をつかみにくいのが現状です。

本記事ではレバテックキャリアの求人から、想定年収のリアルな数字について紹介していきます。AndroidエンジニアやWebエンジニアとの年収比較もあるので、併せて参考にしてみてください。また、iOSエンジニアの将来性やiOSエンジニアとして年収アップを目指すためのポイントについても解説します。

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※2023年1月~2024年3月実績

この記事のまとめ

  • レバテックキャリアの求人によるとiOSエンジニアの平均年収は732.7万円(中央値740万円)である
  • iOSエンジニアの年収は大企業とスタートアップ企業で高めに設定されている
  • 年収をアップしたいiOSエンジニアは、セキュリティなどプラスαの技術力や英語力などの習得がおすすめ

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iOSエンジニアの年収は高い?

iOSエンジニアとは、AppleのiOSプラットフォームに特化したアプリケーション開発を担うエンジニアです。iPhoneとiPadは世界中で広く利用されており、今後もiOS市場は成長が予測されます。iOSエンジニアの需要は高まっており、高い年収が期待できる仕事のひとつ1つです。

求人情報から読み解くiOSエンジニアの年収

iOSエンジニアの年収に関する公的な調査は2024年8月時点では行われていないため、レバテックキャリアの求人から年収を読み解いてみます。代表的な求人をチェックしてみると、iOSエンジニアの年収は以下の通りです。

また比較としてAndroidエンジニアやWebエンジニアの年収も掲載します

職種 平均年収 中央値
iOSエンジニア 732.7万円 740万円
Androidエンジニア 685.7万円 662.5万円
Webエンジニア 687.6万円 675万円

※2024年8月現在

このことからも、iOSエンジニアの平均的な年収は高めといえます。なお、AndroidエンジニアやWebエンジニアも年収1,000万円を超える求人が多数あり、iOSエンジニアと比較して特に低いというわけではありません。

iOSエンジニアの経験年数と年収の関係

レバテックキャリアのiOSエンジニアの求人の中から、プロジェクトリーダー(PL)やプロジェクトマネージャー(PM)に限定してみると、想定年収が1,000万円以上の求人も多く見られます。

一般的にITエンジニアの年収はキャリアに応じてアップしますが、iOSエンジニアに関しても同様の傾向にありそうです。技術力を高め、将来的に高い年収を得たいエンジニアにとってもiOSエンジニアは魅力的といえます。

iOSエンジニアの勤務地と年収の関係

レバテックキャリアの求人を勤務地別に見た場合、平均年収は下記のような結果となりました。

エリア 平均年収 中央値 求人数
東京 768.4万円 775万円 1,207件
大阪 687.45万円 612.5万円 116件
福岡 587.6万円 525万円 98件

※2024年8月現在

ITエンジニアの年収は都心部の方が高い傾向にありますが、iOSエンジニアも同様の結果です。高い年収を目指すのであれば、都内での勤務を検討してみてください。

なお、iOSエンジニアにはリモート可の求人も多く見られます。地方に住みつつ、都内企業に勤務することも不可能ではありません。

また、求人数も勤務エリアに応じて大きく異なっています。東京都内のiOSエンジニアの求人数は1,207件、大阪府内が116件、福岡県内が98件と、東京での求人が圧倒的に多いのが現状です。要件にあった求人を見つけやすいという意味でも、都内企業を検討するのはおすすめといえます。

企業の規模と年収の関係

レバテックキャリアのiOSエンジニアの求人から企業規模と年収の関係についてチェックしてみると、大企業もしくはスタートアップ企業が高めという結果が得られました。大手IT企業や大手新聞社など大規模な企業の求人は、想定年収が600~1,250万円や700~1,200万円など高めの水準が設定されています。

一方で、スタートアップ企業でも平均年収が811.5万円(中央値:775万円)と高い水準となっています。スタートアップ企業は、限られたリソースの中で革新的な製品やサービスを開発する必要があります。そのため高いスキルを持ったiOSエンジニアを求めており、その結果が年収にあらわれているようです。

スタートアップ企業では、個々のエンジニアの成果が直接的に企業の成功に影響を与えるケースも少なくありません。成果に応じたインセンティブが得られることもあります。実力を試してみたいエンジニアはスタートアップ企業の求人もチェックしてみてください。
なお、本章で紹介した年収はあくまでも平均的な値でしかありません。エンジニアの年収は個々の技術力や経験によって決まることには注意が必要です。

関連記事:iOSエンジニアとは?仕事内容や求められるスキル、年収を解説

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iOSエンジニアに必須のスキル

続いては、未経験からiOSエンジニアを目指す方に向けて、必須のスキルを紹介していきます。

Swift

「Swift」はAppleが開発したプログラミング言語で、iOSアプリケーションの開発に推奨されています。そのため、iOSアプリケーション開発では多くの場合でSwiftが用いられます。このように、iOSエンジニアにとっては必須のプログラミング言語です。

Objective-C

Swift登場以前にiOSアプリケーションの開発で用いられていたプログラミング言語が「Objective-C」です。Swiftの利用が推奨されているとはいえ、Objective-Cが用いられるケースはまだまだあります。幅広い仕事をこなしたいiOSエンジニアにとっては必須の言語です。

Xcode

「Xcode」はAppleが提供している統合開発環境(IDE)です。プログラミング・UIの開発・シミュレーターを用いた複数のデバイスでのテスト・デバッグなど、開発に必須のさまざまなことがXcode上で実行できます。

iOSアプリケーション開発は基本的にXcode上で行われるため、iOSエンジニアはXcodeを使いこなす必要があります。

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iOSエンジニアに求められるマインド

iOSは技術の進歩が速いことやドラスティックな変化が起こり得ることなどから、他のエンジニアとは求められるマインドがやや異なっています。自身がiOSエンジニアに向いているのか、チェックしてみてください。

柔軟である

iOSエンジニアにとって「柔軟さ」は重要な要素です。Appleは定期的にiOSのアップデートや新機能の追加を行うため、これに伴い開発環境やガイドラインが大きく変更されることもあります。

例えばカメラ機能に目を向けてみると、2017年のiPhone X/XS/XS Maxでは広角と望遠のデュアルカメラが導入されました。2019年のiPhone 11 Pro/Pro Maxでは広角+超広角+望遠のトリプルカメラが導入されています。

カメラ機能を利用するアプリ開発に上記の変更は大きな影響をもたらしたはずです。場合によっては、これまでの開発が無駄になるケースもあり得ます。
iOSエンジニアにとって、さまざまな外的要因に柔軟に対応することは必須です。

新しい技術に興味を持つ

iPhone・iOSはハード・ソフトの両面で常に進化しています。iOSエンジニアとして仕事を続けていくためには、新しい技術に興味を持ち、積極的に理解しようとする姿勢は欠かせません。

例えばAppleが毎年開催するWWDC(Worldwide Developers Conference)では、新しいiOSバージョンやツール、APIが発表されます。これらの情報をキャッチアップし、製品開発にいち早く反映することが求められます。

ユーザー目線で製品をチェックできる

iPhoneアプリは「インストール・アンインストールが容易」という特徴を持っています。使いにくいアプリはすぐにアンインストールされてしまいます。

このような特性から「使い勝手のよさ」や「見た目のよさ」などをユーザー目線でチェックする必要があります。ユーザーテストやフィードバックの結果を分析し、ユーザーのニーズや意見をプロダクトの改善に反映させることが重要です。

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iOSエンジニアを目指す人におすすめの資格

これからiOSエンジニアを目指す方や、転職を通じて年収アップを狙いたいエンジニアにおすすめの資格を紹介します。

App Development with Swift‬

App Development with Swift」‬はSwiftの基礎的な知識を証明する資格です。仕事でSwiftを使った経験がない場合、取得しておくことで経験不足のカバーにつながります。

また、資格取得の勉強を通じて体系的な知識が身につくこともSwift入門者にとってのポイントです。

仕事でSwiftを利用した経験がない方は、習得した技術や知識を利用しサンプルプログラムを作成してみてください。それらをGitHubなどで公開すれば、技術力のアピールにつながります。

TOEIC

iOSに関する最新情報は英語で発信されるため、英語力はiOSエンジニアにとって大きな武器になります。

リスニング力に自信がない方はTOEICの受験にしり込みしてしまうかもしれませんが、それでも受験するのはおすすめです。

TOEICのスコアは「リスニング」と「リーディング」に分かれており、リーディング力があれば最新情報の理解や活用に十分役立ちます。

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iOSエンジニアの将来性

日本国内においてiOSのシェアは圧倒的で、多くの人がその優勢な状況を実感していることでしょう。StatCounterの調査によると、日本国内のモバイルOS市場シェアはiOSが69.27%と7割近くを占め、Androidの30.48%を大きく上回っています。

iPhoneユーザーの多くは今後もiPhoneを使い続けると予想されており、iOSエンジニアの需要は将来的にも一定の水準が保たれると考えられます。

一方、iOSエンジニアのキャリアは「Apple」に依存していることに注意が必要です。仮にAppleがiOSの開発をストップすることがあった場合、iOSエンジニアの需要は大きな影響を受けることになります。

将来の安定性を求めるのであれば、iOSアプリだけに特化せず、セキュリティやUI・UXなど、アプリケーション開発に関連した技術を身につけておきましょう。

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iOSエンジニアのキャリアパス

iOSエンジニアからのキャリアパスについて紹介します。なお、iOSエンジニアからのキャリアパスは多岐にわたるため、以下はキャリアパスの一例にすぎません。

プロジェクトマネージャー

iOSエンジニアからのキャリアパスとして一般的なものが「プロジェクトマネージャー」への昇進です。

プロジェクトマネージャーの役割は、アプリケーションの企画から保守までをマネジメントすることです。技術力だけでなくUI・UXに関する知識、スケジュール管理、課題管理、関係者との折衝など幅広いスキルが必要とされます。

プロジェクトマネージャーの求人では、想定年収を1,000万円以上としているケースが多く見られます。高い年収を目指すエンジニアにとっても、1つの目標といえそうです。

テックリード・シニアiOSエンジニア

マネジメントよりも「技術」に特化したいエンジニアにおすすめなのが「テックリード」や「シニアiOSエンジニア」のポジションです。技術面でのリーダーとして、品質の担保、若手エンジニアの技術的なサポート、課題の解決などを行います。

iOSに関連したテックリードの求人をチェックしてみると、年収1,000万円以上としているケースが多く見られます。プロジェクトマネージャーと比較しても遜色のない年収です。

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iOSエンジニアの年収アップにつながりやすい知識・スキルは?

iOSエンジニアにとってSwiftなどの技術力は必須であり、だれもが一定以上の実力を持っています。本章では「年収アップ」を目指したいiOSエンジニアが身につけておきたい知識やスキルについて紹介していきます。

プラスαの技術力

エンジニアにとって技術力は必須です。当然ですが、SwiftやObjective-Cを使いこなせる必要があります。エンジニアとして評価をさらに高め、年収アップにつなげるためには、セキュリティ・ネットワーキング・メモリ管理などアプリ開発に関連したプラスαの技術力を身につけるのがおすすめです。

プラスαの技術は、仕事の幅を広げることや将来性を高める上でも役立ちます。

英語力

iOSエンジニアはiOSの仕様変更にいち早く対応する必要があります。Appleからの公式な発表は英語で行われるため、英語の読解力があれば素早い対応が可能です。

また、仕様の日本語訳には誤訳が含まれていることもあり得ます。英語の読解力があれば、Apple公式の正確な一次情報にアクセス可能です。

上記のような理由から英語の読解力は重要です。さらに文章作成力や会話力があれば、オフショア開発などで役立ちます。

UI・UX

App Store経由で手軽に入手できるiOSアプリは、使い勝手のよさや見た目のよさがシビアに評価されがちです。使い勝手が悪いと判断されるとすぐにアンインストールされてしまいます。

UI・UXに関する理解・経験・デザイン力などは、iOSエンジニアにとって大きなアピールポイントとなり得ます。

また、UI・UXに関する知識があれば、仕様の検討などアプリ開発の上流工程に係ることも可能です。

テストスキル

iOSアプリ開発では、OSアップデートのたびにアプリケーションが正常に動作するかを確かめる必要があります。最新のOSや技術に対応し、想定通りの動作を実証することは簡単な作業ではありません。

また、修正したバージョンが「古いデバイス」で動作するかどうかも確認が必要です。

機能を網羅したテストケースの立案や効率的なテストの設計、課題の管理など、テストに関連する能力は評価につながりやすいスキルの1つです。

コミュニケーションスキル

iOSアプリケーションの開発には、エンジニアの他、デザイナーやマーケティング担当者などさまざまなメンバーが関係しています。エンジニア同士であれば常識と思える話でも、他分野のメンバーには伝わらないケースは少なくありません。

情報の行き違いや齟齬は、互いの不信感や製品品質の低下につながりかねない重大な問題です。異なるバックグラウンドを持つチーム内メンバーで円滑な意思疎通をはかり、スムーズな開発を行うためには、コミュニケーション能力が欠かせません。

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まとめ

ここまで紹介してきた通り、iOSエンジニアの年収は比較的高めに設定されています。また、iPhoneの普及率などを考慮すると、将来性も高いといえそうです。

そんなiOSエンジニアへの転職を検討しているのであれば、ITに特化したエージェントの利用がおすすめです。

エージェントを利用すれば、希望に特化した求人のみが提供されます。また、職務経歴書のチェックといったサービスが受けられるなど、効率的な転職活動につながります。

転職活動にかける時間を最小限に抑え、空いた時間を技術力や英語力などの習得に利用してみてください。それは「よりよい条件での転職」につながるはずです。

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この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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