- 前職
- 職種:SIエンジニア
- 内容:中規模SIerで、インフラ系企業のシステム開発から保守まで幅広い工程に携わる。しかし、次第にマネジメントの仕事が増え、自ら開発する機会が少なくなっていた。
- 現職やりがいUP
- 職種:Webアプリケーション開発エンジニア
- 内容:中小企業向けのクラウドWebアプリケーションサービスを展開する株式会社ラクスにて、経費精算システムなどの開発に携わる。
新卒で小さな受託システム会社に入り、2社目で激務のSIerへ
─ラクス社へ入社されるまでには、どういったお仕事をされてきたのでしょう。
三田:現在、勤めているラクスは3社目でして、新卒で入社した1社目の企業は、小さな受託のシステム会社でした。私が就職活動を行った90年代の終わりは、就職氷河期の真っ只中。複数社を受けて、ようやく見つけた勤め先でした。
そこでは約3年の間、ユーザー企業のもとへ出向して、サーバーの保守・運用業務をメインに担当していました。でも、トラブルへの対応を行うことが続いてしまって。システムの開発・設計をしたのは自分たちの会社ではなかったので、今度は自分で開発を手がけてみたいと思い、2社目のSIerへ転職しました。
その会社では、主に大手インフラ系企業のシステム開発に携わっていました。例えば工事や業務端末を管理するシステム、資材調達のためのシステム、地震防災システムなど、さまざまなプロジェクトに参画することができました。
なかでもJavaを使う案件が多かったのですが、バックエンドからフロントエンドまで幅広い領域を担当させていただくことができました。後半には、チームのリーダーとしてプログラミングを行いながら、プロジェクトメンバー10~20名の管理も担当していました。その会社には、12年ほどお世話になりましたね。
─その後、転職活動をされてラクス社への入社につながったわけですが、転職の理由は何だったのでしょうか。
三田:理由は2つあります。まず1つ目は、エンジニアとしてのキャリアが頭打ちになってしまったことです。前職ではチームリーダーを務めていましたが、その先に見えていたキャリアパスが、管理業務を中心に行うマネージャー職に就くことでした。でも、私はもっと現場にとどまって、チームリーダーとしての役割を果たしながら、エンジニアとして開発の技術に磨きをかけていきたかったのです。
2つ目は、ちょうどその頃に2人目の子どもを授かったことです。前職ではSIerという立場上、上流からのしわ寄せが来ることも多くて、がんばればがんばるほど火消しのような仕事をする割合が増えて、肉体的にも精神的にも消耗していました。このままでは育児に参加する時間もほとんど取ることができないし、妻に負担がかかり過ぎる。そう考えて転職を決めました。
─前職では、どのくらいハードワークをされていたんでしょうか。
三田:稼動率はつねに高くて、1ヵ月で300時間を超えることも珍しくありませんでした。週末出勤もざらで、さらにオフショアで思うようなクオリティーの代物があがらず、こちらでフォローをすることもあり、それなりに大変でしたね。
大手エージェントの対応が合わず、エンジニア向けのエージェントを探す
─そんななか、どのように転職活動をされましたか。
三田:主にエージェントを利用して、半年ほどかけて転職活動を行いました。テレビCMを流しているような大手とレバテックキャリア、2つのサービスに登録しましたが、前半では大手のエージェントを使い、苦戦をしていました。たくさんの求人情報がメールで送られてきて、数は紹介してもらえたのですが、求人のチョイスや電話での対応などが機械的な感じで。求人の内容についても、これまでのキャリアや志向に沿わないものが多かったですね。
これではマズイと思い、自分のやってきた仕事と進みたい方向をきちんと理解してくれる、信頼できるエージェントがいないかと調べていたところ、レバテックキャリアのサービスに出会いました。「IT・Webエンジニア向け」という特徴にひかれました。
─どんなことにポイントを置いて転職活動を行われましたか。
三田:これまで顧客の依頼を請けてシステムを開発したり、運用したりする経験を積んできたので、「自社でサービスを展開する企業であること」。そしてお伝えした通り、キャリアと技術の追求とを両立させたかったので、「現場でリーダーをしながら開発を続けていける環境があること」ですね。
大手のエージェントを通して約20社、レバテックキャリアを通して10社くらいにエントリーしたのですが、39歳(当時)という年齢のせいなのか、書類で落とされてしまうことが多くありました。また、職務経歴書を作ることにも手こずりましたね。仕事がかなりハードな時期を迎えていて、書く時間をなかなか取れなかったですし、ようやく書けても書類を書くこと自体に慣れていなかったので、ひどい出来で。コーディネーターの方には、何度もアドバイスをもらったり、手を入れてもらったりしました。
例えば、自己PRの部分。私は、フロントとサーバー周りで複数の言語を扱えることや、管理業務をやってきたことが売りになるとは思っていなくて、コーディネーターさんに言われて初めて気がついたんです。しかも、ただそれらを表記するだけなく、効果的にアピールする書き方を教わることができたのは、大きなプラスになりましたね。
書類通過率UP。無意識にかけていたフィルターを外し、ラクスに出会う
─他に、レバテックキャリアを使って印象に残っていることはありますか。
三田:そうですね、まず紹介してもらった案件では、面接に進む確率が高かったことです。他のエージェントを利用していたときには書類で落とされてしまうケースが多かったのですが、応募書類をブラッシュアップしてもらった成果なのか、レバテックキャリアから案内された求人では、書類選考の通過率がぐっと上がりました。
あとは、自分では見落としてしまうような企業を紹介してもらえたことでしょうか。条件に当てはまる求人情報を少しでも多くキャッチしようと、自分ではできる限り広くアンテナを張っているつもりでした。しかし、レバテックキャリアを利用するまでは、求人情報に対して「会社規模」や「社名を聞いたことがある」といったフィルターを、無意識にかけてしまっていた部分があったようです。
振り返ると、レバテックキャリアは私のスキルや経験、家庭環境などを分かってくれて、会社規模に関わらず、私に相応しい企業の求人を紹介してくれていたんだと思います。
─今回、ラクス社に転職を決められた理由は何でしたか。
三田:Webアプリケーション開発エンジニアとしての技術力をしっかりと磨いていくことができる、エキスパート職の採用枠が新たに設けられたことが大きかったですね。また、安定した自社サービスを展開しているという点もポイントでした。子どもがいるので、自社サービスを手がけているとしても、スタートアップど真ん中の企業に飛び込むことは、リスクが高すぎると考えていました。
ラクスは、メール配信サービスの「メールディーラー」や交通費・経費精算をスムーズにする「楽楽精算」など、豊富な実績があり、安心できました。また、日本の経済を支える中小企業を、そうしたサービスを通して支援できるということにも魅力を感じましたね。
─実際に働かれてみて、いかがですか。
三田:ラクスは比較的若い会社だからか、社内には活気が満ちていますが、適度に落ち着いた雰囲気もあります。また、風通しが良い企業体質も気に入っています。会社が社員の意見に積極的に耳を傾ける姿勢を持っていることがうれしいですね。自社サービスなので、「新しいツールや技術を導入したい」などという意見も通りやすいですし、毎月一時間ずつ上長と面談の機会が設けられているなど、上司との距離が近いことも仕事のしやすさにつながっています。
社員については、前職と比べて向学心が強い気がします。社内では、毎月「ビアバッシュ」というエンジニア向けの勉強会が開催されていて、参加者がビールを片手にライトニングトークを行ったりしています。
開発メインの仕事、子育てへの参加。オン・オフ両方で好影響が
─前職のSIerのお仕事から、自社サービスを開発するお仕事に移られて、どのような変化がありましたか。
三田:ラクスに転職してから、“想像”と“創造”、2つの力をより強く求められるようになったと感じています。SIer時代には直接お客様企業の担当者と接することが多かったので、その要望がダイレクトに伝わってくる環境でした。しかし、ラクスに勤めるようになってからは違います。
サービスのユーザーが何を求めているのか、社内の営業担当者から提供される情報を元に、想像を膨らませて開発に取り組んでいく必要があります。また、自社サービスを創造していく楽しさも感じています。ユーザーのことを考えながら新しい機能を採用したり、サービスの改良を重ねていくことは、自社サービスの開発を手がけるエンジニアならではの醍醐味だと感じています。
私生活でも、変化がありました。SIer時代には残業続きでしたが、ラクスに入社してからはワークライフバランスを保てるようになりました。そのため、子どもや妻との時間をちゃんと持てるようになりましたし、日によって子どもの保育園への送り迎えをできるようになりました。
あとは、仕事以外でも新しい技術を学ぶ時間が持てるようになりましたね。勉強会には、ひと月に数回のペースで足を運んでいます。そうした場でインプットしたことを、仕事に還元できると楽しいですよね。
─今後、どのようなキャリアを歩んでいきたいとお考えですか。
三田:フロントエンドとバックエンド、両方の技術を磨いて、開発とマネジメントの業務とを上手く両立させていきたいですね。仕事ではもちろん、プライベートでもアウトプットをしたり、オープンソースのコードを書いたりしながら、好きな技術をどんどん磨いていきたいと考えています。そして近い将来、「管理職だけど、若い人に技術的なことを言われても負けないよ!」と胸をはれるベテランエンジニアになりたいですね。
─最後に、転職を考えている方にひと言お願いします。
三田:転職活動は、培ってきたスキルや経験を棚卸しできるチャンス。今の職場に不満がある人も、新しい環境に移りたい人も、応募する企業や転職エージェントなどに自分の価値を客観的に評価してもらうことができます。実際には転職しなくても、とりあえずアクションを起こしてみるのも手だと思いますよ。
また、名前を聞いたことがない企業であっても、事業内容やビジョンを調べて、ぼんやりとでもそこで働くイメージを持てたのなら、とりあえず受けてみるのもいいでしょう。私のように、自分に適した企業と出会えるかもしれません。
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