EVENT REPORTイベントレポート

ヒカラボレポートとは、開催されたヒカラボにおいて、登壇者が伝えたい講演内容を記事としてまとめたものです。ご参加された方はもちろん、ヒカラボに興味があるという方も是非ご覧ください。

イベントレポートvol.56

キッキャッ!APIだらけの新サービス開発裏舞台!by SEEDS COMPANY

2018/03/27(火)更新2018/02/22(木)19:30~21:40

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2018年2月22日のヒカ☆ラボでは、パーソルキャリア株式会社の新規事業創出部署から生まれたSEEDS COMPANYから4名の方にご登壇頂きました。

今春リリースを予定されている「新規B2Bサービス」で採用した技術について、なぜその技術を選定したか、どのように活用しているかなど様々な角度からレポートの概要をお届けします。

講演者プロフィール

■ 浅野 潤 氏
家事育児エンジニア
全部コンテナになればいいのにと思って暮らしている
インフラまわり担当
冷蔵庫が普通

講演者プロフィール

■ 小松 祐介 氏
業務委託等で各社を転々とし、サイバーエージェント、
DMMなどでも新規事業開発、データ分析事業に関わる
2016年よりこれまでの経験を活かし、日本スペシャルティコーヒー協会の会員となる
現在はコーヒーを淹れる傍らで、パーソルキャリアにて新規サービス開発に従事
バックエンドとかを担当
冷蔵庫が三菱電機 MR-P15A

講演者プロフィール

■ 柚田 智哉 氏
前職は主にSIer系企業でwebアプリケーション開発を行い、
チームで物作りする楽しさを知る
最近は電動バイクで自宅周辺を静音走行することが週末の楽しみになっている
バックエンドを担当
家に冷蔵庫がない

講演者プロフィール

■ 福田 康夫 氏
元首相と同姓同名のフロントエンドエンジニア
朝はパン
フロントエンドを担当
家に冷蔵庫がある

インフラストラクチャーの全体像について

最初の登壇者は、インフラ周辺を担当している浅野潤氏。インフラにはAWSを使用しており、メインとしてAmazon ECSにてAPIやフロントのアプリを構成しているとのことでした。インフラを構築するうえで掲げた目標は以下の通りです。

上記の目標をクリアするために「Dockerコンテナ」と「AmazonECS」を採用し、「Terraform」でインフラのコード化を行ったとのこと。

 

3種類のデータベースを活用、それぞれのメリット・デメリットとは?

2人目の登壇者は、サイバーエージェントにて新規事業開発に関わり、DMMにてデータ分析を担当していた小松祐介氏。小松氏は新サービスで使用している3種類のデータベースについて解説してくださいました。

データベースについては「Amazon Aurora」「Couchbase Server」の2種類はデータストアとして利用し、「Redis」は、キャッシュやセッションの管理として活用しているようです。今回はデータストアとして利用している「Amazon Aurora」「Couchbase Server」について、他社の利用状況やメリット、デメリットを交えたノウハウを紹介してくださいました。

最後に「Couchbase Server」を上手く活用できる状況と、活用に向かない状況をご紹介いただき、データベース編は終了。

 

Go言語を用いたAPIの利用シーン - バックエンド編

続いての登壇者は、同サービスでバックエンドを担当した柚田智哉氏が登場。まず、プログラミング言語「Go」の利用方法を以下の図を用いて説明くださいました。

APIの利用シーンについては2種類あるとのこと、ひとつはメインの用途となる「サービス内のAPIの実装」。もうひとつは「運用向けスクリプト」で、APIを使っても、手作業が伴う部分を自動化しているというものでした。例として「別システムのCSVファイルをAPIのリクエストの形式に起こして、リクエストする」というシチュエーションもあげてくださいました。

開発については、各サービスにコンパイルすることを可能にするためにメイン関数のデータを含んだディレクトリを用意したそうです、そしてこれらをGo言語でコンパイルすることでバイナリファイルを出力しているとのことでした。そしてこのバイナリファイルを含めてDockerでビルドすると、Dockerイメージを作成できるので、開発の際にはこのイメージを使い「Docker for Mac」などからローカルで動きが確認ができるそう。

バックエンド編の終盤には、苦労した点において「学習コストが高かった」など、現場のリアルな意見を交えたお話も伺うことができたことも印象深かったです。

 

様々な側面からフレームワーク選定 - フロントエンド編

最後の登壇者は、フロントエンドを担当した福田康夫氏。プロジェクトチームのフロント事情の説明のほか、UIサーバーの構成についてもお話しいただきました。

UIサーバーは、図の通りブラウザとマイクロサービスの間に立てる構成にしているそう。

ウェブフレームワーク(ライブラリ)の選定においては、事例を交えながら最終的に「React+Redux」に決定した経緯をご説明くださいました。ひとつのStateでアプリケーションの状態を管理することから、シンプルにコンポーネントを作ることができ、便利であるという理由から最終的に「React+Redux」に決定したそうです。

コンポーネントの分割に関しては「Atomic Design」という考え方を参考にし「原子→分子→生体→テンプレート→ページ」といったパーツ・コンポーネント単位で定義していく UIデザイン手法を採用し、着手したそうです。

最後には「デザイナーとエンジニアの間の溝」として、それぞれの立場で感覚が違うことなどのトラブルを、席替えや対話などのコミュニケーションを通して解決したことにも言及いただきました。

 

終わりに

それぞれのプログラム言語やサービスの選択において、明確な理由と事例を交えてくださったことで、具体的なイメージを膨らませやすい講演となりました。

本講演について、より深く理解を深めたい方は、イベントで使用されたスライドを読んで、その魅力を感じ取ってみてください。

 

 

 

 

ヒカラボでは、このような技術向上に役立つイベントを定期的に開催しております。興味の沸いた方は、下記のURLから今後のヒカラボスケジュールをチェックして、気になるイベントにぜひ参加してみてください!

https://career.levtech.jp/hikalab/​

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