EVENT REPORTイベントレポート
ヒカラボレポートとは、開催されたヒカラボにおいて、登壇者が伝えたい講演内容を記事としてまとめたものです。ご参加された方はもちろん、ヒカラボに興味があるという方も是非ご覧ください。
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イベントレポートvol.49
2018/01/17(水)更新2017/12/07(木)19:00~21:30
今回のヒカラボでは、スタートアップのミートアップイベントTsumuguを主催する株式会社Empathに、人工知能に着目した『Tsumugu Vol.4 人工知能特集』を開催していただきました。ここでは、4名のエンジニアが発表した登壇内容の、概要レポートをお届けします。
1人目の登壇者は、株式会社ユカイ工学COOの原田氏。原田氏には、そもそも人工知能とは何か、というところをお話いただきました。人工知能の仕組みを獲得する基本について取り上げたほか、昨今では人工知能を取り入れることが前提になり、本来行いたい目的に対して人工知能の仕組みが合わないことも多いことにも言及。「AIを取り入れて何をするか」ということが、AIプロジェクトの成功のカギを握っているとのことです。
続いて登壇した株式会社Nextremeエンジニアの壹岐氏には、現在研究されている“汎用人工知能”シーンについてお話いただきました。人工知能には「特化型」と「汎用型」の2種類があり、さらに「汎用型」の人工知能には「汎用特化型」と「汎用型」の2種類に分類できるそう。特化型ではない「汎用型」人工知能は究極の人工知能と言っても良いもので、現在、世界で数十社ほどの機関が、ロボットやセンサリング解析に応用するために研究したり、宇宙の原理や脳の仕組みを解明するために研究しているそうです。
▲汎用人工知能の研究機関について語る壹岐氏。
3人目の登壇者は、「アフェクティブ・コンピューティング」という分野で活躍する、株式会社Empathデータ・アナリストの赤岡氏。アフェクティブ・コンピューティングというのは、「感情解析」といったような意味合いのもので、人間のコミュニケーションに欠かせない「感情」をコンピューターに理解させ、機械とのやりとりをより自然にさせようというもの。株式会社Empathでは音声上の感情の動きを、年齢や性別、文化的背景などの属性情報も組み入れながら特定していく研究をしており、世界ではまだ研究ベースのものを、当社ではビジネスレイヤーで機能させているそうです。
最後は、フリーランスとしてさまざまな企業のR&D顧問や、大規模データ・機械学習に関わるプロジェクトのサポートに携わる粟飯原氏に、R&Dのマネジメントについて登壇いただきました。粟飯原氏によると、10年前には大学に通わないと得られなかった知識やデータが、現在ではWeb上で簡単にアクセスできたり、書籍を読んで学習できる時代になってきているそう。また、そういったものを活用し教育コストやデータ獲得の費用を抑えながら、製品に耐えうるクオリティの90%ぐらいまでは製作可能とのこと。残りの10%を埋めるための資金を得るためにも、まずは低コストで製作できるプロダクトでビジネスを回していくのが現実的で、それができる環境造りをしていくことが重要だと語っていただきました。
▲R&Dについて熱弁を振るう粟飯原氏。
ヒカラボでは、このような技術向上に役立つイベントを定期的に開催しております。興味の沸いた方は、下記のURLから今後のヒカラボスケジュールをチェックして、気になるイベントにぜひ参加してみてください!