EVENT REPORTイベントレポート
ヒカラボレポートとは、開催されたヒカラボにおいて、登壇者が伝えたい講演内容を記事としてまとめたものです。ご参加された方はもちろん、ヒカラボに興味があるという方も是非ご覧ください。
ヒカラボレポートとは、開催されたヒカラボにおいて、登壇者が伝えたい講演内容を記事としてまとめたものです。ご参加された方はもちろん、ヒカラボに興味があるという方も是非ご覧ください。
イベントレポートvol.37
2017/07/19(水)更新
先日、弊社主催のイベント「ヒカ☆ラボ」にて「ITベンチャー4社 合同技術勉強会」イベントが開催されました。
各社の発表から、注目ポイントをいくつかピックアップしてお届けいたします。
内容のざっくりまとめ
■どんなイベント?
→ChatWork、ブラケット、Lang-8、ランサーズの4社のエンジニアが、各社で採用している言語・フレームワーク・アーキテクチャや運用について共有しました。
■見どころは?
→AWSやAngular.jsの採用など「注目ベンチャーの水準」が垣間見える濃い時間となりました。
■詳しく見たい
→SlideShareに資料が共有されていますので、記事中よりご覧いただけます。
専務取締役CTOの山本正喜氏に登壇いただき、プロジェクト管理、フロントエンド(HTML5/JavaScript)、サーバーサイド(PHP)、モバイル(Titanium Mobile)まで幅広い領域の共有となりました。
チャットワークの現在の規模がこちら。シリコンバレー進出を果たし、世界170ヵ国というグローバルサービスです。
USにもチームをもつチャットワークの運営体制が上記。グロース担当として5人のチームが存在するようです。UIデザインは開発、Webデザインはグロースとして分かれているところも注目ポイントですね。
印象的だったのがこのスライド。
プロジェクトごとのグループチャットを作成し、関係者を全員入れる理由は、タスクの背景から全ての履歴がテキストとして残るため、国内外にメンバーが居ても機能するからとのことでした。
コミュニケーションをショートカットするためにチャットにするのではなく、深く理解するためにチャットにするという発想なのですね。
技術別の部活チャットというものがあり、スキルアップの手段になっているそうです。また、社外の専門家を「チャットコンサル」で活用しているなど、チャットサービスの会社ならではの取り組みが独特です。
チャットワークに触れた事がある方は、スムーズさに驚いた経験があると思います。
画面遷移のないフルAjaxアプリケーションで作りこまれており、リアルタイム通信とHTML5によるリッチな機能を実装しているとの説明でした。
リアルタイム通信ではChannel APIを活用。イチ押しのAPIとして紹介されていたことを付け加えておきます。
当初はWeb版とモバイル版とのコード共有に期待して導入したTitanium Mobileですが、実際にはネットワークとスペック差でコードの書き方が異なり、期待通りには行かなかったとのこと。
しかしそこからTitaniumのベストプラクティスに置き換えていったところでiOS7が登場。TitaniumSDKが対応するまで何もできない状態になったため、ネイティブ化を決意し,絶賛開発中のようです。
「絶対使った方がいい」NewRelic
資料にはインフラ周りまで広範に説明されており、なかでも「ビジネスアプリなので、平日と休日の負荷の落差が大きく、伸び縮みできる仕様を重視している」との部分がチャットワークさんならではのポイントでした。「スケーラブル」というと、すぐに拡大をイメージしますが、縮む事ができるというのも大事な利点ですね。
特記する点として「絶対使った方がいいです」という一言を添えてNewRelicを紹介されていました。
資料全編はこちら