EVENT REPORTイベントレポート

ヒカラボレポートとは、開催されたヒカラボにおいて、登壇者が伝えたい講演内容を記事としてまとめたものです。ご参加された方はもちろん、ヒカラボに興味があるという方も是非ご覧ください。

イベントレポートvol.21

継続受注するクリエイターの共通点は○○思考!戦略コンサルタント×受託制作会社が伝授する思考法|ヒカ☆ラボレポート

2017/07/19(水)更新

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技術には自信があるのに、なぜかクライアントやディレクターから制作物を差し戻されてしまう…。
そんな経験はありませんか?

今回のヒカ☆ラボレポートはイラストレーター・デザイナーの方必見!
「継続受注するクリエイター」に共通する思考法や、クライアントからの要望を的確に掴むコツに関するイベントレポートをお届けします。

講演のプレゼンターは、数多くのコンサルテーションの実績を持つ戦略コンサルタント・辰巳いちぞう氏と、ゲーム業界にてイラスト受託制作のノウハウを持つクラウドゲート社。

現在イラストレーター・デザイナーとして活躍している方はもちろん、いつかは独立を考えている方は、ぜひご参考ください!講演者プロフィール

株式会社SGOソリューションズ
代表取締役・辰巳いちぞう氏

1969年6月生まれ。大阪府出身 / 神奈川県在住。

中小企業における営業戦略・マーケティング・マネジメント改善系のコンサルテーションを得意とし、施策立案の具体性や問題発見力・仮説思考力に定評がある。
営業戦略・戦術の設計は、リアルな営業場面にとどまらず、バーチャル(インターネット)の領域にも広げ、
中小企業に最適な価格で最大成果を出すためのweb戦略の設計にも強みを持つ。

 

株式会社SGOソリューションズ
コーポレートサイト
http://www.sgos.jp/

 
クラウドゲート株式会社
2万人を超えるクリエイターと共に各業界にクリエイティブを提供し続けているイラスト受託制作会社。
無料オンライン動画授業サイト「Creaple」など日本のみならず世界中のクリエイターの『創る』を支援している。
クラウドゲート株式会社
コーポレートサイト
https://www.crowdgate.co.jp/
無料オンライン動画授業サイト「Creaple」
http://creaple.jp/

講演当日のスライドショー

受注が継続するクリエイターになろう!!売れるクリエイターの思考術をイラスト受託制作会社と戦略コンサルタントが伝授します!!

技術はあくまでも「前提」である

売れるクリエイターの特徴としてはまず、絵が上手であることが挙げられます。しかし、それだけではビジネスは成立しません。絵が上手、つまり技術があるという『前提』と、買い手の要求を理解する『思考』、そして、コミュニケーションを円滑に進めるための『会話』。この3点セットがあって初めて、継続受注するクリエイターになれるのです。

中には技術の高さでビジネスを成立させている人もいます。でも、それは「カリスマ」と呼ばれるほんの一握りの人達です。
例えば、「台本を読まない」「役作りをしない」ベテラン俳優など。
映画製作者からすれば、台本を読まない俳優さんなんてたまったもんじゃないですよね?
でも、それが許される人もいるのです。

なぜか?
その役を任せることができる人物が「彼だけ」だからです。

もし、若手人気俳優が同じように、役作りをしてこなかったらどうでしょう?若手俳優の代わりはたくさんいますからね。最初はたくさん依頼が来たとしても、徐々に受注は減っていくでしょう。

売れるクリエイターは仕事を「特技」としている

さて続いては、売れるクリエイターの仕事観についてお話をさせていただきます。
まず、仕事に対する価値観を「娯楽」「趣味」「特技」の3つに分けてみました。

「娯楽」と「趣味」と「特技」、これらの違いは何かというと、外部思考の「あり」「なし」なんですね。

娯楽は「自分基準」、つまり内部思考なんです。投資がないから、途中でやめたところで誰も困らない。だから、自分の気分次第でいつでもやめることができます。
趣味は、共通の趣味の人がいると少し外部思考が入ってきます。それでもまだ、こだわりのレベルです。

これが特技になると、もう完全に気持ちは外に向いています。
「周りが見ている」「やらないといけない」「下手じゃかっこ悪い」「しっかりと準備しよう」
そんな想いが溢れてきます。

それはなぜか?
外部思考があるからです。

内部思考と外部思考、仕事をする上でこの二つの違いはとても大きいです。
やっぱり、娯楽じゃ稼ぐことはできません。
当然ですよね、相手から「御代を頂戴する」という物理的な状況が発生しているわけですから。自分の都合でやめるわけにはいかないし、そんなマインドでは稼ぐことなんて無理です。

反対に、仕事を「特技」として捉えている方は、稼げます。
なので、みなさんには特技をさらに磨いて欲しいというのが本音です。

外部思考のクリエイターは仕事観が高く、顧客の定義が広い

みなさんを取り巻くこの社会は、外部基準の世界です。決して、自分基準で図れるものではありません。
そのような社会で成功を収めるクリエイターさんというのは、やはり仕事観が高いです。
成功するクリエイターさんは外部基準について良く理解しています。また、外部基準を内部基準にアジャストする能力もお持ちです。

外部基準を持つ、つまり外部思考のできる優れたクリエイターさんには、仕事でも大きな裁量が与えられることが多いですね。発注者側からすれば当然、こちらの制作の意図をきちんと理解してくれるクリエイターさんの方が、安心して仕事を依頼できますからね。

あと、売れるクリエイターさんというのは「顧客の定義」が広いです。
発注者だけを顧客として見るのではなく、発注者にとっての顧客(エンドユーザー)も顧客として捉えています。

「話しやすく」「発注者の背景に強い」クリエイターになろう

発注者にとってみなさんは「相談しやすい相手」「話していて楽しい存在」になってもらいたいと思っています。それが継続受注を獲得するための第一歩です。

話しやすい人って会話がスムーズですよね。
いつでも、そして誰とでも楽しく会話ができるよう「例えば話」や「あるある話」をたくさん身につけておくと良いでしょう。

あと、「背景に強いクリエイター」になることもすごく重要です。

「発注者がどのような意図で依頼してきたのか?」と背景をきちんと理解した上で作画すれば、発注者の想いに合った絵を完成することができます。
あなたの絵に対する情熱も、ちゃんと伝わるはずです。

さいごに

最後に一言。
仕事の多くを「リスク」として捉えるのではなく、「機会」として捉えてください。そうすれば、必ずチャンスは巡ってきます。

今日はありがとうございました。

 

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