講演内容
【1時間での走行で250GB!?日産におけるビッグデータの解析&活用術とは!?】
自動車会社はデータの宝庫です。
全世界で走っている日産・ルノー・三菱の車はざっと一千万台になります。
少なくとも一千万人の顧客、一千万台の車のデータがあるということです。
車に関して言うと、コネクトされれば、
位置情報、油圧、摩擦、速度といった車体から得られる情報や、
運転手の視線、ブレーキ頻度等の人体行動情報など多種多様なデータが発生しますし、
更には不具合、故障、事故の情報も車から直接でなくともとることができます。
一説には、1つの車両が、1時間走行する間に250GBものデータが
収集されるとも言われています。
顧客に関して言うと、過去には一千万人の顧客が車を購入し、
同時にあるいは別途、自動車ローンやリースといった金融商品、
保険、ワランティ等を購入・維持・解約していますし、
これを数年保有するなかでメンテナンスを行っています。
またこの内の何割かは今現在車の購入意思を持ってサーチをしているはずです。
また何%かの方は車の保有自体をやめようとしているかもしれません。
この様な大量のデータをどのように収集・分析し、
どのように事業に活用しているのかまたしていくのか、
日産自動車におけるデータアナリティクスの最新取組を、
日産自動車グローバルマーケティング部門
M&Sアナリティクス部長 谷本一弘氏が語ります。
【GoogleやAppleも次々に参戦!今、自動車業界のIoTがアツい!】
なぜ、Web業界の巨人Googleは自動車ビジネスに取り組むのでしょうか?
また、 facebookやappleなどの超一流IT/Web企業のエンジニアたちは、
なぜこぞってUberやteslaへ職を求めるのでしょうか。
全世界で200兆円を優に超える自動車業界は今、変化の渦中にあります。
電気自動車、完全自動運転、そしてITとクルマを結びつけるコネクティッドカー等の
技術変革によって、自動車と人とのつながりは大きく変わってきています。
その中で、今後自動車業界は、純粋な「ハードウェアの提供」の競争だけでなく、
人々の生活におけるmobilityにどう関わっていくかという
「サービスの提供」の競争にも踏み込んでいくことと
講演者プロフィール
株式会社日産自動車 グローバルマーケティング部門M&Sアナリティクス部長
谷本 一弘 氏
京都大学卒。
GE CapitalやCiti Group等金融機関におけるリスクマネジメント、
CRM、プライシングなどでの意思決定分野で
統計モデルを利用したデシジョン・マネジメントを行ったのち、
日産自動車でデータを活用したセールス・マーケティング分野での
アナリティクス戦略に携わっている。
※ 内容は変更になる可能性があります。