Unityエンジニアの年収は?仕事内容や年収アップの要点も解説

最終更新日:2024年3月11日

Unityは、Unity Technologies社が提供するゲーム開発用のプラットフォーム(ゲームエンジン)です。盛り上がりを見せるゲーム市場で活躍するプラットフォームであるため、Unityエンジニアの年収が気になる方も多いのではないでしょうか。本記事では、Unityの概要や年収相場、仕事内容、Unityエンジニアに向いている人の特徴などを解説します。

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この記事のまとめ

  • Unityエンジニアの年収は約500万円で平均年収より高い傾向にある
  • 求人を確認すると提示年収幅は300〜1,500万円と非常に広い
  • 年収を上げるには多くの経験を積む、Unity以外の知識を身に着けるなどの工夫が必要

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Unityとは?

Unityとは、米国に本社を構えるUnity Technologies(ユニティ・テクノロジーズ)が提供するゲームエンジンです。ゲーム開発用のプラットフォームとして、スマホゲームやデスクトップゲームを効率的に開発するために使用されます

たとえば、Unityは「ポケモンGO」など有名なスマホゲームにも使われています。

Unityの特徴

Unityの主な特徴は、以下の4点です。

  • ・マルチプラットフォーム対応

    ・基本的にプログラミング不要

    ・さまざまなコンテンツを扱える

    ・日本語の情報やコミュニティが充実している

Unityはデスクトップ(Windows、Mac、Linux)やスマホ(iOS、Android)、家庭用ゲーム機(PlayStation、Xbox 360)などの端末に依存せずゲーム開発ができます。簡単なゲームであれば、プログラミング不要でGUI操作によるゲーム開発が可能です。

また、2Dだけではなく、3DやVR、ARなど多様なコンテンツを扱ったゲーム開発ができる点も特徴です。

Unityの将来性

ゲームエンジンであるUnityの将来性は高いと考えられます。主な理由は以下の4点です。

  • ・ゲーム市場の拡大

    ・ゲームユーザー数の増加

    ・AR/VR市場の拡大

    ・活用業界の広がり

「ファミ通ゲーム白書 2023」によると、国内のゲーム市場規模は約2兆円を誇り、直近10年間で約2倍に拡大しています。市場拡大に伴い、ゲームユーザー数の増加も顕著です。「Unity Technologiesのレポート」によると、ゲームユーザー数は年々増加しており、特にコロナ禍以降では1日あたりのアクティブユーザー数の増加率が50%を超えています。

また、ゲームに関連する市場として、AR/VR市場の急速な拡大も追い風です。「総務省の情報通信白書」によると、直近5年間でARは約11倍、VRは約5倍に市場が拡大しています。

さらに、Unityはゲーム業界にとどまらず、自動車業界や医療業界、建築業界など他の業界でも活用が広がっています。

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Unityを扱うエンジニアの仕事内容

本章では、Unityを扱うエンジニアの仕事内容について、主に以下の5つを解説します。

  • ・ゲーム開発

    ・開発したゲームのテストや改修・メンテナンス

    ・データの収集や分析

    ・要件定義や基本設計などの上流工程

    ・開発チームのマネジメント

ゲーム開発

Unityを使ってスマホゲームやデスクトップゲーム、家庭用ゲームなどのさまざまなゲームを開発します。

Unityを使うことで、基本的にはプログラミングを行わずに、画面操作だけでゲーム開発ができます。ただし、詳細なゲームの仕様などを実装したい場合は、プログラミングによる独自の調整が必要です。

たとえば、シナリオやサウンドなどの各項目の詳細を表現したい場合は、プログラミングが必要となるでしょう。

Unityでプログラミングを行う場合は、マイクロソフト社が開発したプログラミング言語であるC#を使用するのが一般的です。

開発したゲームのテストや改修・メンテナンス

ゲームの開発だけではなく、開発後のテストやバグ検出時の改修も行います。バグ改修以外でも、たとえばゲームキャラクターの行動ロジックに改善余地がある場合の修正なども仕事の一部です。

また、ゲームのリリース後の定期的なメンテナンス作業も担当します。

データの収集や分析

開発したゲームの稼働状況やユーザーの利用状況などのデータを収集し、分析を行うこともUnityエンジニアの業務範囲です。

データ分析によって判明した改善事項などをもとに、ゲームのアップデートや次回のゲーム開発時の企画に反映していきます。

要件定義や基本設計などの上流工程

実際のゲーム開発やテストに限らず、企画されたゲームの要件定義や基本設計などの上流工程を担当する場合もあります。

上流工程では、クライアントとの要件検討や仕様の合意など人とコミュニケーションをとる機会が増えるでしょう。

開発チームのマネジメント

ゲーム開発業務に慣れてきたUnityエンジニアは、開発チームのマネジメント業務を担当することもあります。

自分自身で成果物を作るだけではなく、チームの進捗状況や課題状況を把握し、チームとしてのパフォーマンス最大化を図るための作業指示などを行います。

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Unityエンジニアの年収相場

Unityエンジニアを目指す方の多くは、年収相場が気になるのではないでしょうか。Unityエンジニアに限らず、エンジニアの年収はスキルや経験、案件内容、求人の募集タイミングなどで大きく異なります。

そのため、画一的に平均年収を割り出して判断することは難しいのが実態です。平均年収を調べることよりも、実際の求人情報を確認していくことが重要でしょう。

Unityエンジニアの求人件数は、「レバテックキャリアの求人検索」(※2023年11月現在)では約200件です。JavaScript(約2,000件)と比べると求人数はまだ少ないですが、市場規模の拡大などを踏まえると今後ますます増えていくと想定されます。

ここでは、レバテックキャリアの求人情報(※2023年11月現在)をもとに、実際のUnityエンジニアの仕事内容や年収を見ていきます。

Unityエンジニアの求人例①:【ゲームエンジニア】Unityを使用したクライアント制作業務を担当/フレックス制

想定年収
500~800万円

仕事内容
Unityを使用したクライアント制作業務をご担当。ゲームメイン部分の制作だけでなく、エディタツール等の制作に関わる全作業のいずれかを担当していく

必要なスキル
Unity(C#)を使用した経験が5年以上

Unityエンジニアの求人例②:【Unityエンジニア】クライアントアプリを設計/システムのドキュメンテーション/国内フルリモート可

想定年収
600~1,100万円

仕事内容
・Unityを使ったクライアントアプリを設計、実装、レビュー、保守
・新機能や機能改善によって実現しようとした成果が得られたのかを計測/分析
・プランナーと連携して新機能の要件を把握し、デザイナーやサーバーエンジニアと協力して詳細な仕様を決定
・システムのドキュメンテーションを実施
・KPIを理解し、チームメンバーと新機能や機能改善の要件や実装について互いにフラットにフィードバック

必要なスキル
・Unityを使ったソーシャルゲームの開発経験
・テックリードやリーダーの経験

Unityエンジニアの求人例③:【PM】シニアクラス/ゲーム制作部門の事業責任者/PJT予算策定・管理など/リモート可

想定年収
700~1,200万円

仕事内容
スマートフォン向けアプリを中心にモバイルオンラインゲームの企画、開発

必要なスキル
・プロジェクト全体の計画策定、コントロール
・プロジェクト全体的な問題/課題の解決
・プランナーリーダー、デザイナーリーダー、エンジニアリーダーの統括
・プロジェクトの体制構築

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Unityエンジニアとして年収を上げていくためのポイント

Unityエンジニアになったとしても、自動的に年収が上がる保証はありません。Unityエンジニアとしてのスキル・経験を蓄積していくことが重要です。Unityエンジニアとして年収を上げるためのポイントを6つ解説します。

  • ・VR/ARコンテンツに関する業務経験を積む

    ・C#の知識・スキルを高める

    ・UI/UXの知識・スキルを高める

    ・Unityを扱う業界の知識を深める

    ・チームマネジメントや上流工程の業務にシフトしていく

    ・Unity認定資格を取得する

VR/ARコンテンツに関する業務経験を積む

「総務省の情報通信白書」がまとめたAR/VR市場規模の拡大傾向からもわかるとおり、ゲーム関連でもVR/ARコンテンツの需要は今後増加していくと予想されます。

そのため、VR/ARコンテンツを使ったゲームの開発経験があると、よりよい条件で転職できる可能性があり、年収アップにつながるでしょう。

VR/ARコンテンツを使ったゲーム開発が未経験の場合は、実際に自分自身でVR/ARのゲーム体験をしてみることも有効です。

C#の知識・スキルを高める

Unityの特徴の1つは、プログラミング不要でゲーム開発ができることです。しかし、ゲーム上の表現に幅を持たせたい場合、プログラミングが必要となるケースも少なくありません。

そのため、Unityの使用言語であるC#の知識・スキルを高めることで、Unityエンジニアとしてできることが広がり、年収アップを実現しやすいでしょう。

UI/UXの知識・スキルを高める

ゲーム開発においてグラフィカルな処理などを行う際は、UI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザー体験)に関する知識が重要です。

UI(ユーザーインターフェース)はユーザーがゲーム上で直接触れる画面やデザインを指し、UX(ユーザー体験)はユーザーがゲームを通じて得られる喜びや感動といった体験を意味します。

ゲーム開発の目的は、ゲームを通じてユーザーが満足する体験を提供することであるため、UI/UXの観点をしっかりと押さえることが重要です。

Unityを扱う業界の知識を深める

ゲーム業界をはじめ、自動車業界や医療業界、建築業界など、Unityを扱う業界の知識を高めることも大切です。

業界知識が深まれば、よりユーザーの満足度向上につながるコンテンツの企画・開発を行えるようになるでしょう。

チームマネジメントや上流工程の業務にシフトしていく

ゲーム開発業務だけではなく、チームマネジメントや要件定義、設計もできるようになると、Unityエンジニアとしての価値が高まります。

活躍の幅を広げることで、より高収入な求人にも挑戦できるようになります。

Unity認定資格を取得する

資格によって年収アップにつながる確実な保証はないものの、Unity認定資格を取得することで一定レベルのスキルを証明できます。

たとえば、Unity認定資格のなかでもエキスパートやプロフェッショナルなど高度レベルの認定を取得すれば、より希少性の高いUnityエンジニアを目指せます。

その結果、よりよい条件の求人に応募できる可能性が高まるため、Unity認定資格を取得することは有意義といえます。

Unity以外の開発スキルを身につける

Unityエンジニアで年収を上げるにはUnity以外の開発スキルを身に着けると良いです。以下はその一例です。

C#やJavaScriptなどのプログラミング言語

前述したC#やJavaScriptを身に着けると、Unityで開発した言語をブラウザで再現する、より高度な設定を行えるなど選択の幅が広がります。

3Dモデリングやアニメーション

Unityは3Dゲーム開発も得意としているため、3Dモデリングの経験を積むとより高度なデザインのゲームを開発できます。

OSの知識

AndroidやiOS、Windowsの知識を身に着けることで開発環境の幅が広がり多くの求人から転職先を選択できます。

これらの知見を身に着けて、選択肢を広げることで年収が上がる可能性が高まります。

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Unityエンジニアに向いている人の特徴

自分にUnityエンジニアとしての適性があるか、気になっている方も多いでしょう。ここでは、あくまで一例ですが、Unityエンジニアに向いている人の特徴について解説します。

ゲームに興味がある人

Unityはゲームエンジンであり、携わる業務の多くがゲーム開発に関する仕事です。そのため、ゲームに興味がある人のほうがUnityエンジニアとして働きやすいといえます。

加えて、他の活用業界である自動車業界や医療業界、建築業界などにも興味があるとよいでしょう。

ユーザー体験を深く考えることが好きな人

優れたゲームを開発するためには、ユーザーが没頭できるかどうか、ユーザー体験を重視することが大切です。

どのようにしたらユーザーが楽しめるのかを深く考えることが好きな人は、Unityエンジニアに向いています。

C#の知識・スキルがある人

Unityを使ったゲーム開発では、基本的にはプログラミングが不要です。ただし、細かい仕様や動作などを実装したい場合は、プログラミングが求められます。

Unityエンジニアとしてプログラミングを行う場合は、C#を使うことが一般的です。したがって、すでにC#の知識・スキルがある人であれば、Unityエンジニアとして早期に活躍できる可能性があります。

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Unityエンジニアを目指す方におすすめの学習方法

Unityエンジニアとしての転職を検討中の方に向けて、事前に取り組んでおくと役立つことを3つ紹介します。


  • ・Unityを使って実際にゲーム開発を経験してみる

    ・書籍や動画で勉強する

    ・「Unity認定ユーザー:プログラマー」の取得を目指す

Unityを使って実際にゲーム開発を経験してみる

Unityエンジニアの業務内容の一例として、レバテックキャリアの求人情報(※2023年11月現在)に以下の記載があります。

Unityを利用したスマホアプリの設計/開発/テスト/運用/保守

事前の取り組みとして、実際にUnityを使って簡単なゲームアプリなどを試作してみるとよいでしょう。

書籍や動画で勉強する

Unityを使ったゲーム開発は、いきなり自分でやろうと思っても難しい場合もあります。その際は、書籍や動画を使って知識を深めることがおすすめです。

さまざまなUnityの参考書やYouTube動画などがあるため、自分に合った教材で学習できます。

「Unity認定ユーザー:プログラマー」の取得を目指す

Unityエンジニアに転職するために資格は必須ではありませんが、スキルや意欲をアピールするうえで、Unity認定資格は効果的です。

Unity認定資格の第一歩として、「Unity認定ユーザー:プログラマー」の取得を目指すとよいでしょう。

「Unity認定ユーザー:プログラマー」であれば実務経験を求められないため、Unityをこれから勉強する方や、Unity認定をはじめて受ける方におすすめです。

Unityエンジニアは、しっかりと自分で学習していけば未経験からでも挑戦可能です。Unityエンジニアへの転職を実現し、エンジニアとしてさらなるステップアップを図っていきましょう。

関連記事:未経験からUnityエンジニアとして就職・転職する方法とは?

Unityを使う企業でアルバイトとして実務経験を積む

Unityエンジニアの求人の多くは実務経験〇年以上など経験を要求されます。求人で記載されている条件は正社員での経験に限る必要はないため、Unityを使ったアルバイトなどに挑戦してみましょう。

また、アルバイトで実務経験を積むと独学やデモアプリ開発より多くの経験を学べます。経験実績を積む以外にも多くのメリットがあるため挑戦してみると良いでしょう。

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Unityに関するよくある質問

最後にUnityエンジニアに関する質問に回答します。

Q1. Unityエンジニアの平均年収はいくらですか?

2023年11月時点でレバテックに掲載されているUnityエンジニアの平均年収は約500万円です。また、求人数は498件で年収幅は300〜1,500万円と非常に広く、年齢や経験で年収が大きく異なることが分かります。

Q2. Unityに将来性はありますか?

Unityの将来性は高いです。Unityはゲーム開発エンジンですが、VRやAR開発、3Dアニメーションなど多岐にわたる分野で使用されています。また、技術の進歩に合わせて使用分野が広がる可能性が高いです。これらの理由からUnityは将来性が高いといえます。

Q3. Unityエンジニアにはどのような人が向いていますか?

Unityエンジニアが向いている人は以下のような特徴を持つ人です。

  • ・創造性が高く独自のアイデアを持っている人

    ・ゲームが好きで、自身もゲーム開発に携わりたい人

    ・問題解決力が高く課題の洗い出しが得意な人

    ・様々な職種の人と連携できるコミュニケーション力を身に着けている人

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この記事の監修

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