Kotlinとは?
Kotlinは、JetBrains社が2011年に公開したプログラミング言語です。2017年にGoogle社がAndroidアプリの優先言語とすることを発表し、Kotlinを採用する企業が増えています。
Kotlinは、Javaをベースに開発されており、後発である利点を活かして開発効率を高める工夫がなされています。たとえば、JavaからKotlinのプログラムを呼び出したり、その逆を行ったりできます。また、Kotlinで書かれたプログラムを、Javaの実行環境で動かす相互運用性もあります。Javaで構築された大規模プロジェクトにおいて、小規模な新機能をKotlinで開発するという使い方も考えられます。
またKotlinは、Javaに比べて簡潔にプログラムを記述できる点も特徴です。同じ機能でも、Kotlinのほうがスピーディに開発できます。すでに定義されたクラスに関数を追加する拡張関数機能なども利用可能となりました。システム開発では、既存機能にプログラムを追加していくケースが多いため、多様な表現ができるKotlinは多くのエンジニアに支持されています。
さらに、Kotlin自体が進化を続けており、現在ではAndroidアプリだけではなく、マルチプラットフォームにも対応できます。固有のビジネスロジックを実装したうえで、iOSやWebフロントエンドといった固有のユーザーインターフェースへと連携する仕組みです。サーバーサイド開発にも使えるようになり、KtorというKotlin公式のWebアプリケーション・フレームワークによって、効率的な開発が実現可能です。加えて、Javaの開発に用いられているSpringフレームワークもKotlinで利用できます。
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Kotlinの需要状況
Kotlinのレバテックキャリア求人数は2023年8月時点でJavaが約6,000件あるのに対し、Kotlinは約1,400件です(2023年8月現在)。他言語と比較すると求人数は少ないといえますが、年々増加傾向にあります。
この理由はやはりGoogleがAndroid開発言語として認定したことで、今後の需要は高まるといえそうです。
現状の採用例にはLINEやYahoo!ニュースなどがあり、大手企業の中でもKotlin導入例は増えています。今後も参入企業が期待されているため、「現状の需要は少なく感じるが、将来性はある言語」です。
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KotlinとJavaの違い
Javaは、安定した品質を保てることや、現状の主流開発言語であるため開発者を確保しやすい点がメリットとして挙げられます。
一方でKotlinはアプリ開発に用いられることが多く、Web上のアプリケーションからスマートフォンのアプリケーション開発を行うためのサーバーサイド言語として使用できます。また、アプリ開発だけではなく、Webサービスの開発も可能です。
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・JavaよりもKotlinはコードが簡潔化されておりシンプル・Javaと比較するとKotlinはコード数が少ない
・KotlinはNull Safetyが設定されている
この3点がKotlinとJavaの大きな違いです。
未経験からKotlinエンジニアへ転職できる?
Kotlinの特徴を見てみると、「学習コストが高いといわれるJavaに比べて簡易であり、習得しやすい」「実践するとバグが出にくく、エラー防止の設定もある」と取り扱いやすいイメージがあります。実際にKotlinは未経験者にとってもなじみやすい言語ではありますが、転職しやすいのかというと求人数の関係から難易度は高いです。
未経験からでも転職は不可能ではありません。しかし、JavaやScala、Swiftなど他プログラミング言語の学習やエンジニア経験もない場合は、Kotlinエンジニアの数少ない求人に応募しても、通過するのが難しく感じがちです。
最終的にKotlinエンジニアとして活躍したい場合は、まずは他言語を習得しエンジニアとしての経験を積むことから始めるとよいでしょう。他言語への理解がある分、自身の市場価値は高めやすく就職する際に企業への訴求も強められます。
関連記事:KotlinとJavaの違いとは?特徴やメリット・デメリットを比較
Kotlinエンジニアへの転職に役立つ資格
Kotlinエンジニアに転職するには特別な資格は必要ありません。ただし、IT業界では即戦力が求められる傾向にあるため、スキルをわかりやすくアピールできる検定資格を持っておくと一定の強みになります。
Kotlinに関する資格や、Kotlinエンジニアへの転職に役立つ資格をチェックしていきましょう。
関連記事:Kotlinの勉強方法は?勉強するメリットや資格について徹底解説
ITパスポート
ITパスポートとは、情報処理技術者試験の区分に当たる国家資格です。IT業界においてキャリアスタートに適した資格、登竜門とも呼ばれており、Kotlinエンジニアに限らずITエンジニア全般に必要な基礎知識を身につける目的で制定されました。
内容は基礎基本が問われるもので、ここからプログラミング言語の学習を始めたい人にもおすすめです。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験とは、ITパスポートと同じく情報処理者試験の国家資格です。資格を取得するとハードウェアやプログラミング、アルゴリズムなどIT関連知識の基本を押さえていると証明できます。
ITパスポートは初心者にもおすすめできる難易度ですが、基本情報技術者試験の難易度は高いです。IT業界のキャリアスタートというよりも、現在のポジションや持っている知識をより具体的に証明できる資格として扱うとよいでしょう。
Android技術者認定試験
Android技術者認定試験とは、Androidのアプリケーションやプラットフォーム開発のスキルを認定する試験資格です。国内受験だけでなく全世界でも受験が行われており、英語や中国語などでも受けることができます。
同試験はアプリケーション技術者認定試験とプラットフォーム技術者認定試験の2つがあり、目的の分野・携わりたい分野にあわせて選べます。Android開発の知識のほかに組み込み系開発の知識も習得できるため、Kotlinエンジニアを目指すためには取得を検討してもよいかもしれません。
Associate Android Developer 認定
Associate Android Developer 認定とは、GoogleによるAndroid開発者認定試験です。レベルは初級に設定されており、Kotlinを学習して日の浅いエンジニアやAndroid開発の学習を始めたいエンジニア向けの試験資格といえます。
試験は英語のみで実施されるため、ある程度の語学レベルが求められます。開発言語はJavaとKotlin両方から選べるため、行いたいスキル証明にあわせて受験を選びましょう。
Kotlinエンジニアへ転職するための準備
同じKotlinを扱うエンジニア職であっても、モバイル開発か、サーバーサイド開発かで、求人の内容は異なります。応募する企業の方針を確認し、まずは、エンジニアとしてどちらの技術領域に興味があるのかを明確にし、仕事内容や方針が自身の希望と合致する企業を見つけましょう。
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未経験からKotlinエンジニアを目指すためのポイントとは?仕事内容やスキル、転職について解説
転職希望者向け|Kotlinエンジニアの年収・求人数をチェック
業界研究、企業研究
求人サイトなどを参考にして、求められるスキルや仕事内容の理解を深めていくステップです。Kotlinエンジニアであれば、モバイルかサーバーサイドかを確認し、自身のスキルに合致しているかを検討します。また、自社サービス開発か、受託企業かも確認しておくと、開発環境や待遇の傾向が見えてくるかもしれません。詳細な情報収集については、転職エージェントを活用するのも効果的です。
履歴書、職務経歴書の準備
これまでの経験から、転職先で活かせるスキルを明らかにするステップです。過去に参加したプロジェクトを棚卸しして、自身の経験や強みを明確にします。たとえば、Kotlinエンジニアであれば、どのようなモバイルアプリを開発したか、どのような技術的課題があったか、問題を解決するために何の工夫をしたか、などの経験をまとめましょう。
志望動機の作成
志望動機の作成では、他の職種と同様、なぜ応募先の企業・職種を希望するのかを必ず記載することが大切です。過去のモバイル開発経験を応募先の企業で活かせることや、今後実現したいキャリアパスが応募先であれば実現できる理由などを伝えるのもよいでしょう。
Kotlinを扱うモバイルエンジニアの仕事内容と求人例
Kotlinの求人情報には、モバイルアプリを開発するエンジニアに加え、サーバーサイド開発を担当するエンジニアの募集もあります。転職の際は、自分が担当したい領域を明確にしたうえで応募しましょう。
本章では、レバテックキャリアに掲載されている求人を参考に、Kotlinを使ってモバイルアプリを開発するエンジニアの仕事内容と求人例について解説します。(※2023年8月現在)
Androidエンジニアの仕事内容
自社で開発を行う企業であれば、多くの場合企画を担当する部門と、まずどのようなモバイルアプリを開発するかを定義します。一方、顧客企業からの依頼を受けて開発する企業の場合、顧客側の担当者にヒアリングを行い、アプリの要件を定義する作業が必要です。
モバイルアプリの開発では、使い勝手の良さが評判に大きく影響します。そのため、UI/UXを定義し、リリースした後も継続的に改善していく必要があります。Androidの仕様を考慮し、カメラやGPSといった固有の機能を利用する方法を決定するのが設計の局面です。
Androidの開発では、Android StudioやEclipseといった開発環境を利用するのが一般的です。Androidエンジニアは、Kotlinを使って開発及びテストの作業を担当します。アプリを一般に公開するには、アプリストアからの審査を経て、リリースする流れとなります。
Androidエンジニアの求人例
モバイル開発の受託開発を行う企業を例に、求人情報を紹介します。
業務内容
・iOSまたはAndroidのアプリ開発
・新規アプリの要件定義、設計、実装
・既存アプリの機能追加、パフォーマンス改善
必須スキル
・直近の業務でのiOSもしくはAndroid開発実務経験3年以上
・言語:Swift / Kotlin
マインド
・変化を楽しみ、新しいことにもチャレンジできる
・技術的な向上心が強く、新しい知識の習得に積極的
・ユーザー目線で物事を考えられる
Kotlinを扱うサーバーサイドエンジニアの仕事内容と求人例
Kotlinをサーバーサイド開発に用いるエンジニアの仕事内容と求人例について解説します。(※2023年8月現在)
サーバーサイドエンジニアの仕事内容
データの読み出し・書き込みや、ビジネスロジックといったサーバー側で動作するプログラムの開発を担当します。ユーザーからは見えない部分であり、アプリケーションを安定して運用するための対策を講じるのが特徴です。
Webアプリケーションを開発する場合、KtorやSpringといったフレームワークを活用し、効率的な開発を目指します。開発プロジェクトによっては、データベースの設計や運用をサーバーサイドエンジニアが担当する場合もあるでしょう。また、モバイルアプリから呼び出される機能をAPIとしてサーバー側で実装するケースもあります。
サーバーサイドエンジニアの求人例
Webサービス運営企業を例に、求人情報を紹介します。
業務内容
・Webサービス運営に必要な管理画面などを含めたサーバーサイド開発
・モバイルアプリ版向けサービスのバックエンド開発におけるAPI設計から実装
・パフォーマンスや保守性を向上するための検討
必須スキル
・Webアプリケーションをチームで開発/運用した3年以上の経験
・JavaまたはKotlinを用いて開発した経験
・大規模システムの設計を担当した経験
マインド
・技術をビジネスの成長へ活用するのに興味がある
・経験が無い技術要素でも貪欲に学習へ取り組める
・チームとして行動できる
Kotlinエンジニアに求められるスキル
Kotlinは、2011年に公開された比較的新しい言語のため、モバイルアプリ開発やJavaの経験があれば、Kotlinのスキルは必須ではないケースも多く見られます。Kotlinがモバイルアプリとサーバーサイドのどちらに使われるかによって、求められるスキルが変わってくるため注意しましょう。
モバイルアプリ開発
Kotlinを扱うAndroidエンジニアへ転職する場合、モバイルアプリ特有の開発の流れに精通していると有利です。また、エミュレーターと呼ばれる仮想環境でアプリの動作をテストしてから、アプリストアに公開するといった流れを理解しておくとよいでしょう。
また、Androidだけではなく、iOS開発も手掛ける企業がモバイルアプリ開発エンジニアを募集しているケースもあります。その場合、Kotlinに加えて、iOS/SwiftやFlutterによる開発の経験があると、選考でプラスに働く可能性が高いです
UI/UX
ユーザーが直接触れるモバイルアプリの開発においては、UI(ユーザーインターフェース)を工夫し、アプリ利用全体の流れを通じて、使い勝手の良さを感じられるUX(ユーザー体験)にしなければなりません。モバイルエンジニアは、ユーザーからのフィードバックを収集し、UI/UXについて改善提案するスキルが必要です。また、位置情報やカメラなどスマートフォン特有の機能を理解し、できること・できないことを明確にして設計・開発を進めます。
サーバーサイド開発
KotlinはJavaをもとに開発された言語であるため、Javaと共にKotlinが使われるプロジェクトが多いです。たとえば、Javaで構築された大規模プログラムに対して、独立した小規模の機能をKotlinで開発する使い方が考えられるでしょう。
Webアプリケーションのサーバーサイド開発では、フレームワークを利用するプロジェクトが多く見られます。Kotlinの場合、公式フレームワークであるKtorや、JavaのWebアプリフレームワークであるSpringが使われています。フレームワークやデータベースを含めて、サーバーサイド開発を包括的に理解しているエンジニアは、高く評価されるでしょう。
インフラ
経験のあるエンジニアとしてサーバーサイド開発に携わる場合、インフラに関する基礎知識が求められます。具体的な仕事内容は、データベースの設計・開発やクラウド基盤の設定などです。プログラムの開発にとどまらず、サーバーやネットワークの設計・運用を実施し、アプリケーションの安定した稼働を目指します。また近年では、CI/CDを実現するツールや、テスト駆動開発に代表される品質や効率を高める開発プロセスに関するスキルが求められることもあります。
Kotlinエンジニアの将来性
Kotlinは比較的新しい言語であるため、Kotlinエンジニアの求人数は、他の言語と比べるとそれほど多くありません。しかし、モバイル市場の拡大やKotlin自体の発展を考慮すると、今後さらに需要が高まると予想されます。気になるKotlinエンジニアの将来性について解説します。
関連記事:Kotlinのメリット・デメリットとは?今後も使われていく言語なのか解説
成長が著しいKotlinコミュニティ
2017年にGoogle社がAndroidの公式言語として認定したことで、Kotlinを利用するエンジニアは急激に増加しました。2021年に公開されたSlashData社の調査では、過去3年間でKotlinの開発者数は2倍に増え、約300万人に達したと報告されています。また、RedMonk社の調査では、プログラミング言語人気ランキングにおいて、Kotlinが18位に選出されました。このように、Kotlinの人気は急速に高まっており、今後のコミュニティの発展が期待されています。
拡大するモバイルアプリ市場
Kotlinが主に採用されるモバイルアプリ開発市場は、今後も拡大が予想されています。総務省が公表した「令和4年 情報通信白書」によると、世界のモバイルアプリ売上高は、2020年の1,924億ドルから成長を続け、2023年には2,647億ドルに達する見込みです。スマートフォン・タブレット向けのアプリケーション市場は、消費者向けゲームに加え、学習や翻訳、健康管理、SNSなどの分野で成長していくでしょう。これらのアプリを開発する企業では、Kotlinエンジニア及びモバイルアプリ開発者に対する需要が続くと考えられます。
Kotlinの技術的な発展
前述のとおり、KotlinはAndroid向けモバイルアプリ開発だけではなく、サーバーサイド開発でも利用できます。さらに、Kotlinは発展を続け、iOSの開発やWebフロントエンド開発にも対応できるようになりました。今後は、一般的なWebアプリケーションやデータ分析プロジェクトにも活用されていくかもしれません。開発できる分野が広がれば、より多くの企業で採用され、求人も増えると予想されます。
Kotlinエンジニアになるための勉強方法
Kotlinは、モバイル開発に関する教材が多く公開・出版されています。Kotlinエンジニアを目指す人におすすめの勉強方法を紹介します。
関連記事:Kotlinエンジニアの資格とは?必要なスキルや勉強法を解説
入門用の書籍やオンラインサイトで学習する
Kotlinの基礎的な文法を学習するには、書籍やWebサイトの活用がおすすめです。最近では、動画やオンライン講座も増えており、実際にコードを書くことでプログラムの実行方法を視覚的に理解できます。特に、Javaを使った開発経験があれば、Kotlinには共通点が多いため、スムーズに学習を進められるでしょう。
プログラミングスクールを活用する
プログラミングスクールで、Androidアプリ開発に関する講座を受けるのもひとつの方法です。開発言語としてKotlinを採用している講座であれば、Kotlinの基礎的な文法や、開発環境の設定などを効率的に学習できます。
資格取得に向けて勉強する
資格の有無は、採用に直接つながるわけではありませんが、理解を深め、学習意欲をアピールするために有効な手段です。たとえば、Androidアプリ開発者向けの代表的な資格として「Android技術者認定試験」や先述の「Android技術者認定試験」が挙げられます。Android技術者認定試験では、プログラミングやデバッグ手法の分野に関する包括的な知識が求められます。また、「応用情報技術者試験」は、アプリケーション開発全般の知識を身につけるために有用です。
未経験者におすすめの勉強方法
はじめてプログラミングを学ぶ場合は、初心者向けの書籍やプログラミングスクールを選択しましょう。プログラミング経験者に向けたKotlinの教材では、前提とする知識が大きく異なるため、挫折してしまうおそれがあります。まずは、基礎的なモバイル開発を体験し、全体の流れを理解することから始めてください。
未経験者向けの求人は、Kotlinに限定して検索すると、それほど数が多くありません。そのため、モバイル開発全般に範囲を広げて、求人を探してみるのがおすすめです。
Kotlinエンジニアのキャリアパス
Kotlinエンジニアへ転職した後は、一般的なアプリケーションエンジニアと同様のキャリアパスを進むケースが多いです。Kotlinエンジニアの代表的なキャリアパスについて解説します。
モバイルエンジニア
Kotlinを扱うモバイルエンジニアへ転職したら、要件定義・設計・開発・テストを担当できるようスキルを身につけるのが第一歩です。Kotlinを用いたAndroid開発を学んだ後は、iOS開発のスキルを身につけて包括的なモバイル開発のスペシャリストを目指す道もあります。また、モバイル開発の専門家として独立し、フリーランスになる人もいます。
UXデザイナー
モバイルアプリ開発の経験を積むなかで、UI/UXのスキルを得る機会もあるでしょう。ユーザーエクスペリエンスに興味がある人は、UXデザイナーの職種に進むキャリアパスも考えられます。自社サービスの方向性や競合企業との差別化を念頭に、製品のあるべき姿を描く仕事です。
サーバーサイドエンジニア
Kotlinを用いたサーバーサイド開発の経験を深めた後は、Javaを含めた大規模開発のプロジェクトへ参画するキャリアパスが考えられます。大規模システムを運用するには、保守性や可用性などを十分に考慮しなければならず、多くの経験が必要です。KotlinやJavaの知識を活かし、チームをリードする立場へ挑戦しましょう。
アーキテクト
モバイル開発、サーバーサイド開発といった領域を問わず、技術的な知識を活かしてシステム全体を設計するITアーキテクトを目指すキャリアパスもあります。アーキテクトの役割としては、システム要件に合ったプログラミング言語やフレームワークの選定、開発プロセスの手順化、運用・保守要件の検討などが挙げられます。
プロジェクトマネージャー
エンジニアとして経験を積んだ後、ソフトウェア開発の進行管理・予算管理など、チームを統括する役割を担うプロジェクトマネージャーに就く人もいます。これまでの開発経験を活かして、製品の品質・納期・予算に責任を持ちます。コミュニケーションやリーダーシップといったソフトスキルがもとめられる職種です。
Kotlinに関するよくある質問
Kotlinに関するよく見られる質問をまとめました。未経験者から見るKotlinの立ち位置や、将来性、強みなどをチェックしていきましょう。
Q1. Kotlinの将来性は?
現時点では、Kotlinエンジニアの求人数は少なく、実際の導入事例もJavaと比較すると少なめです。しかし、Kotlinは比較的新しい言語であるために将来性にスポットが当たっておらず、情報が明るくなるにつれてKotlinエンジニアの需要も高まると考えられます。
今後Javaに変わる言語としてはKotlinの将来性は高く、今のうちから習得してエンジニアとしての市場価値を高めるのがおすすめです。
Q2. Kotlinの強みは?
Kotlinの強みはKotlinの特徴とも共通しています。
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・シンプルなソースコードである・扱いやすく未経験者でも取り組みやすい
・Null Safetyにより安全性も高い
KotlinはJavaを改良し開発された言語であるため、今後の需要に対しても期待が高まっています。
Q3. KotlinとJava、どっちが良い?
Javaは、安定した品質を保てることや、開発者を確保しやすい点がメリット。大規模開発向けのプログラミング言語です。
一方でKotlinはアプリ開発に用いられることが多く、Web上のアプリケーションからスマートフォンのアプリケーション開発を行うためのサーバーサイド言語として使用できます。また、アプリ開発だけではなく、Webサービスの開発も可能です。
まとめ
安全性が高く学習コストの低いKotlin。現状の求人数が増加段階であるために、未経験からの転職の難易度は高いといわれています。しかし、相応の経験やエンジニアとしての実務があれば言語習得へのハードルは低いため、Kotlinエンジニアを目指すのもおすすめできる範疇です。
Kotlinエンジニアが気になる人は、まずはKotlinエンジニアの求人をチェックして自分のキャリアアップに役立ててみてはいかがでしょうか。
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