アプリケーションエンジニアとは?仕事内容や年収、将来性も解説

最終更新日:2024年5月7日

アプリケーションエンジニアは、業務用システム・スマートフォン・Webなどさまざまなプラットフォームで動作するアプリケーションを開発する職種です。アプリケーションエンジニアとしての経験はキャリア形成にプラスになる可能性が高いです。未経験からの参入は難しいため、必要なスキルをおさえた上で転職を目指していきましょう。

本記事では、アプリケーションエンジニアの仕事に興味がある方に向けて、アプリケーションエンジニアの概要や仕事内容、求められるスキル・知識、おすすめの資格などについて解説しています。

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この記事のまとめ

  • アプリケーションエンジニアは、業務用システムやスマートフォン、Webなどさまざまなプラットフォームで動作するアプリケーションを開発する職種
  • アプリケーションエンジニアの平均年収は経験や業界によっても左右されるが、500万円~1000万円ほど
  • 近年のDX化やAI/IoTなどの新しい技術の導入により、アプリケーションエンジニアの需要はさらに高まっている

アプリケーションエンジニアとは

アプリケーションエンジニアとは、特定の目的を達成するためのソフトウェアであるアプリケーションを開発するエンジニアです。

アプリケーションは多種多様で、企業の業務をスムーズに進行させる業務システムやスマートフォンアプリ、Webアプリなどがあります。これらのソフトウェアは特定の目的を達成するために設計され、その設計と開発を担当するのがアプリケーションエンジニアの役割です。

関連記事:アプリケーションエンジニアになるには?必要スキルや学習方法も解説

アプリケーションエンジニアが開発するアプリの種類

アプリケーションと一言でいっても、仕事に使うアプリや便利ツールとしてのアプリ、ゲームアプリなど用途はさまざまです。アプリケーションエンジニアの開発業務は、主に業務系アプリケーション開発、スマートフォンアプリ開発、Webアプリ開発の3つに分類されます。

以下では、アプリケーションエンジニアが開発する3種類のアプリについて、詳しく解説していきます。

業務系アプリケーション開発

業務系アプリケーションとは、企業の業務をスムーズに行うために利用されるアプリケーションのことです。

業務系アプリケーション開発では、PCや業務システム上で動作するネイティブアプリを開発します。企業独自のシステムや業務プロセスに合わせるため、汎用性の高い言語を使うことが多いです。アプリケーションエンジニアはSIerやソフトウェアハウスに在籍することが多いです。

スマートフォンアプリ開発

スマートフォンアプリとは、スマートフォンにダウンロードして扱うアプリのことで、スマートフォンアプリ開発では、AndroidおよびiOS上で動作するネイティブアプリを開発します。

スマホアプリ市場はスマートフォンの普及によって需要が伸び続けていますが、使用するプログラミング言語が新しいためにエンジニアの供給が追い付かず、人材が不足しがちです。

Webアプリ開発

Webアプリとは、インストール不要でWeb上で動作するアプリケーションやサービスのことです。たとえば、SNSやECサイトなどもWebサイトに含まれます。

Webアプリ開発には、ユーザーが目に触れる部分を担当する「フロントエンド」とシステムやデータの管理をする「サーバーサイド」があります。

アプリケーションエンジニアとシステムエンジニアの違い

アプリケーションエンジニアとシステムエンジニアの違いとして、担当する工程が挙げられます。システムエンジニアは要件定義から設計という上流工程を担当します。一方で、アプリケーションエンジニアは、アプリケーション開発の工程全般を担当します。

しかし、企業やプロジェクトによっては、システムエンジニアも設計以降の工程を担当するケースがあるため、注意が必要です。

アプリケーションエンジニアの仕事内容

アプリケーションエンジニアの仕事内容は、業務系やスマートフォン系、Web系などのアプリケーションを開発することです。アプリケーション開発では、要件定義や設計、開発、動作テスト、保守など一連の工程を担います。

ここでは、アプリケーションエンジニアの仕事内容について解説します。なお、企業やプロジェクトによって、アプリケーションエンジニアの仕事内容は異なるため、一例として参考にしてみてください。

要件定義

要件定義では、アプリケーションを開発する目的、必要な機能、顧客からの要求などをまとめていきます。要件定義は開発を進める上での土台になるため、顧客との合意を盛り込みながら正確に進めていくことが大切です。また、要件定義の段階で想定できるリスクについても検討しておく必要があります。

設計

設計は基本設計(外部設計)と詳細設計(内部設計)に分類されます。基本設計では、アプリケーション開発の基礎となる部分を、ユーザー視点で設計していきます。アプリケーションの全体像や機能の概要、画面(UI)設計などを含むことが多いです。また、詳細設計では、機能単位の具体的な処理内容やプログラムの内部構成、画面の項目定義などを行います。

開発

アプリケーションの開発工程では、設計書に基づきプログラマーがコードを書きます。また、仕様が変更された場合、要件定義書や設計書の変更を参照しながらプログラムを修正します。

開発において使用するプログラミング言語は、アプリケーションの特性、動作環境、企業の方針などにより決定されます。これらの要素は、開発プロセス全体を通じて重要な役割を果たします。

テスト

テスト工程は、テスト内容によって「単体テスト」「結合テスト」「総合テスト」「受入テスト」に分類されます。単体テストはプログラム単体が想定通りに動作することを検証し、結合テストは外部機能との連携をチェックするテストです。また、総合テストではアプリケーションが動作するシステム全体を俯瞰したテストを行い、最後の受入テストではユーザーがアプリケーションを使用できるレベルにあるかをチェックします。テスト工程は、製品の品質を守るために非常に重要な工程です。

保守

製品納品後は、アプリの継続的なサービスの提供のため、運用・保守業務を行います。保守作業としては、障害対応(原因究明、改修)と品質改善や仕様変更対応が挙げられます。不具合や障害が出た場合、迅速な対応が必要です。また、継続的に利用してもらうために、品質改善をしたり、仕様を変更をしたりします。

運用については、Webアプリであればアプリケーションエンジニアが担うことが多いでしょう。一方で、業務アプリやスマホアプリの場合はユーザー側(クライアント側)が担うこともあります。

アプリケーションエンジニアに必要なスキル・知識

アプリケーションエンジニアに必要なスキルや知識は多岐にわたります。これらは「業務系」「スマートフォンアプリ系」「Web系」などに分類され、それぞれ特有のスキルや知識が求められます。また、プログラミングスキルやコミュニケーションスキルなど、全てのアプリケーションエンジニアに共通する基本的なスキルも必要です。

ここでは、アプリケーションエンジニアに求められるスキル・知識について解説します。

どの領域にも共通して必要なスキル・知識

領域を問わず共通して、アプリケーションエンジニアに求められるスキル・知識としては、プログラミングスキルやソースコード管理の知識、コミュニケーションスキルがあります。これらのスキルや知識は、アプリケーションエンジニアだけでなくITエンジニア全般に必要なスキル・知識といえます。

以下では、どの領域にも共通して必要なスキル・知識について解説します。

プログラミングスキル

アプリケーションエンジニアにとって、プログラミングスキルはアプリケーション開発のために必要なスキルです。ただし、業務系やスマートフォンアプリ系、Web系とでは、開発に用いられるプログラミング言語が異なります。それぞれについて、以下の表にまとめました。

業務系

C言語、C#、Java、VBA、.NET

スマートフォンアプリ系

iOS用アプリ:Swift
Android用アプリ:Java、Kotlin

Web系

フロントエンド:HTML、CSS、JavaScriptなど
バックエンド:Java、C、Ruby、PHPなど

ソースコード管理の知識

アプリケーションエンジニアは、プロジェクト内でソースコードの管理を行うことがあります。そのため、SubversionやGitHubといったソースコード管理システムの知識も身につけておくと良いでしょう。ソースコード管理は複数人で作業するプロジェクトにおいて、非常に重要です。

コミュニケーションスキル

アプリケーションエンジニアには、コミュニケーションスキルが求められます。開発プロジェクトは通常、チームで行われ、メンバー間の円滑なコミュニケーションがプロジェクトの成功に不可欠です。さらに、経験豊富なアプリケーションエンジニアは、クライアントと直接対話する機会が増えます。開発知識やプログラミングスキルと同様に、クライアントの要求を理解し、自身の考えを明確に伝えるコミュニケーションスキルが重要となります。

業務系

業務系アプリケーションは、企業の毎日の業務を効率化する必要があります。そのため、業務系のアプリケーションエンジニアは、クライアントと関わる場面が多く、ヒアリングスキルや業務知識といったスキル・知識が必要です。

以下では、業務系のアプリケーションエンジニアに必要なスキル・知識について解説します。

ヒアリングスキル

業務系のアプリケーションを開発するアプリケーションエンジニアは、クライアントとの距離が近いのが業務上の特徴としてあります。業務系のアプリケーションエンジニアには、クライアントからヒアリングした課題を認識し、開発や改修に活かす機会が多くあります。そのため、業務系のアプリケーションエンジニアにはヒアリングスキルは必須です。

業務知識

業務系のアプリケーションを開発するアプリケーションエンジニアには、顧客業務についての深い知識が必要です。業務を効率化するアプリを作るには関連する業務の知識がなければ、クライアントの要望以上の製品は開発できないでしょう。特に金融機関や公的機関などや特殊な業務の場合は、業務知識の有無が製品の質を左右します。そのため、業務系のアプリケーションエンジニアは、携わる業務の知識を優先的に身につける必要があります。

スマートフォンアプリ系

スマートフォンアプリ系のアプリケーションエンジニアには、UI/UXに関する知識やアプリ申請に関する知識などが求められます。スマートフォンアプリは直感的で分かりやすい操作が重要です。また、リリースするにあたって審査があるため、基準を満たしている必要があります。そのため、UI/UXやアプリ申請の知識があると良いでしょう。

以下では、これらのスマートフォンアプリ系のアプリケーションエンジニアに求められるスキル・知識を紹介します。

UI/UXに関する知識

スマホアプリを重要な顧客接点として扱うケースが増えているため、UI/UXに通じた人材は重宝されます。UIとは「User Interface」のことで、顧客と製品やサービスをつなぐ接点すべてを指します。また、UXとは「User Experience」のことで、顧客がUIまたは製品やサービスに触れて得た体験のことです。

具体的には、Adobe XDやSketch、Figmaでの設計スキル、UIをアプリに反映する術を知っていることなどが求められるでしょう。顧客が使いやすい、分かりやすいと感じる製品を作ることがスマートフォンアプリに携わるアプリケーションエンジニアには求められます。

アプリ申請に関する知識

スマートフォンアプリを開発するアプリケーションエンジニアには、アプリ申請に関する知識が求められます。スマートフォンアプリはリリースする際、申請が必要で、申請後にストアによる審査が行われます。審査基準を満たしていないアプリを申請しても、リリースができないため注意が必要です。スマートフォン系のアプリケーションにとって、スマートフォンアプリを作るだけでなく、バージョン管理やアプリ申請作業を行ったことがあるという経験は評価の対象になります。

Web系

Webアプリケーション開発はフロントエンド、サーバーサイドの2つの側面があり、必要となる知識やスキルが幅広いです。Web系のアプリケーションエンジニアには、クラウドに関する知識、経験やサーバー、ネットワークに関するスキルが求められます。

以下では、Web系のアプリケーションエンジニアに求められるスキル・知識を紹介します。

クラウドに関する知識、経験

Web系のアプリケーションを開発するアプリケーションエンジニアは、AWSやGCPといったクラウドプラットフォームを使う機会が多くあります。そのため、Web系のアプリケーションエンジニアには、メジャーなクラウドプラットフォームを扱うスキルが評価されます。また、クラウドプラットフォームはあらゆる分野で取り入れられているため、スキルを持っておくと自身の市場価値を高めることにもつながるでしょう。

サーバー、ネットワークに関するスキル

Web系のアプリケーションエンジニアには、サーバーやネットワークに関するスキルも必要になります。特にバックエンド側を担当するWeb系のアプリケーションエンジニアは、Webサーバーの構築や設定やネットワーク設定などが行えると、アプリ開発しかできないよりも評価が高い傾向にあります。

各領域のアプリケーションエンジニアにおすすめの資格

アプリケーションエンジニアは開発するアプリによって、必要な知識が若干異なるため、おすすめの資格についても異なります。もちろん、領域を超えた知識があることは自身の市場価値を高める上で重要ですが、まずは担当する領域におすすめの資格から挑戦するのが良いでしょう。

ここでは、業務系・スマートフォンアプリ系・Web系の各領域のアプリケーションエンジニアにおすすめの資格を紹介していきます。資格取得は体系的な知識の習得に繋がり、客観的なスキルの証明にもなります。

関連記事:アプリケーションエンジニアにおすすめの資格10選!難易度も紹介

業務系

業務系のアプリケーションエンジニアにおすすめの資格としては、Oracle認定JavaプログラマやC言語プログラミング能力認定試験、Python3エンジニア認定基礎試験などが挙げられます。

以下では、業務系のアプリケーションエンジニアにおすすめの資格について、それぞれを具体的に解説します。

Oracle認定Javaプログラマ

Oracle認定Javaプログラマは、Javaの知識とスキルが問われる資格で、日本オラクル社が主催しています。この資格はJavaのバージョンアップに合わせて定期的に更新され、業界標準の高度なスキルを証明するものです。Javaは業務系のアプリケーション開発でよく使用される言語であるため、アプリケーションエンジニアにとって有益な資格といえます。この資格を取得することで、Javaの専門知識と技術力を証明できます。

C言語プログラミング能力認定試験

C言語プログラミング能力認定試験は、C言語の能力を評価する試験で、サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催しています。C言語は、高速な処理が必要な業務系アプリケーションで使用されることがあります。そのため、C言語プログラミング能力認定試験取得は業務系アプリケーションエンジニアの仕事に役立つでしょう。

C言語プログラミング能力認定試験はレベルは1級から3級まであり、それぞれのレベルで試験内容と時間が異なります。特に2級以上は転職の際、評価の対象となるでしょう。

Python3エンジニア認定基礎試験

業務系のアプリケーションエンジニアがAI関連のアプリケーションを開発する場合、Pythonに関する資格が有用です。Python3エンジニア認定基礎試験は、Pythonの基本的な文法などの知識を評価する試験で、経済産業省が定めた「ITスキル標準(ITSS)」のレベル1に相当します。この資格は、Pythonの基礎知識を証明するための信頼性のある手段となります。

スマートフォンアプリ系

スマートフォンアプリ系のアプリケーションエンジニアにおすすめの資格としては、Android技術者認定試験やApp Development with Swift、Associate Android Developer試験があります。

以下では、スマートフォンアプリ系のアプリケーションエンジニアにおすすめの資格について、それぞれを具体的に解説します。

Android技術者認定試験

GoogleのAndroid向けのアプリケーション開発を行うアプリケーションエンジニアには、Android技術者認定試験の取得がおすすめです。この試験は、Android OS上でのアプリケーション開発に関する知識とスキルを証明するものです。経済産業省が定める「ITスキル標準(ITSS)」のレベル2に相当しており、Android開発の専門性を示す信頼性のある証明となります。

App Development with Swift

iOS向けアプリケーション開発を担当するアプリケーションエンジニアには、App Development with Swiftがおすすめです。この資格はApple社が主催し、iOSアプリ開発の主要プログラミング言語であるSwiftの知識を評価します。難易度は比較的低く、Swiftの初学者が学習過程で取得するのに適しています。App Development with Swiftは、iOSアプリ開発の専門性を証明する信頼性のある資格です。

Associate Android Developer試験

Associate Android Developer試験は、Android向けアプリ開発の基本的な知識を評価する試験で、アプリケーションエンジニアにおすすめの資格です。この試験では、アプリの機能やユーザーインターフェース、データ管理、デバッグ、テストなどの範囲がカバーされます。初心者レベルとされていますが、一通りの実務作業を行う能力が前提となり、適切な学習と実務経験が必要です。また、試験は英語で行われるため、英語力も求められます。

Web系

Web系のアプリケーションを開発するアプリケーションエンジニアにおすすめの資格としては、HTML5プロフェッショナル認定試験やRuby技術者認定試験、PHP技術者認定試験があります。
以下では、Web系のアプリケーションエンジニアにおすすめの資格について、それぞれを具体的に解説します。

HTML5プロフェッショナル認定試験

HTML5プロフェッショナル認定試験は、LPI-Japanが主催する試験で、フロントエンド開発に必要なHTML、CSS、JavaScriptの知識とスキルが問われます。そのため、Webアプリ開発でも特にフロントエンドに携わるアプリケーションエンジニアにおすすめです。

この試験はレベル1とレベル2の2つのレベルに分けられており、レベル1は基本的な知識を評価し、比較的合格しやすいとされています。一方、レベル2を受験するにはレベル1認定を取得していることが必須条件です。試験内容もより専門的であるため、難易度が上がります。HTML5プロフェッショナル認定試験は、フロントエンド開発の専門性を証明する信頼性のある手段となります。

Ruby技術者認定試験

Ruby技術者認定試験は、サーバーサイド開発に不可欠なプログラミング言語、Rubyの知識とスキルを評価する試験です。そのため、Webアプリ開発でも、サーバーサイドを担当するアプリケーションエンジニアに役立つでしょう。

この試験はRubyの文法や、Ruby技術者に必要な知識を問うもので、「Silver」と「Gold」の2つのレベルがあります。資格を取得すると、Rubyの知識やスキルを持つことを客観的に証明できます。

PHP技術者認定試験

PHP技術者認定試験は、PHPの専門知識を証明する資格で、一般社団法人PHP技術者認定機構が主催しています。この試験はPHPの知識とスキルを評価し、初級・上級/準上級・認定ウィザードの3つのレベルに分けられています。PHPの知識は、Webアプリケーション開発において重要なスキルです。PHP技術者認定試験を目指して身につける知識は、アプリケーションエンジニアとしての仕事に役立つでしょう。

アプリケーションエンジニアに向いている人

アプリケーションエンジニアに興味がある方、転職を検討している方にとって、どのような人が向いているか、自分に適性があるかは非常に気になるところです。

アプリケーションエンジニアに向いている人は、具体的にはプログラミングが好きな人や同じ作業を繰り返しても苦にならない人、作業効率を考えられる人などが当てはまります。

ここでは、アプリケーションエンジニアに向いている人について解説します。もちろん当てはまらないからといって、諦める必要はないので、あくまでも参考程度に見ていきましょう。

プログラミングが好き

プログラミングが好きで、最新の開発技術に敏感な人は、アプリケーションエンジニアに向いているでしょう。自身で積極的にプログラミングを学び、新しい技術を試すようなチャレンジ精神を持つ人は、開発現場でのプロジェクトにおいても積極的にチャレンジしていける人材です。このような熱意と好奇心は、アプリケーションエンジニアとして成功するための重要な要素といえます。

同じ作業を繰り返しても苦にならない

アプリケーションエンジニアには、同じ作業を繰り返しても苦にならない人が向いています。アプリケーションエンジニアの仕事は、コードを書き、テストし、バグを見つけて修正するといった作業の繰り返しが多いです。同じことの繰り返しが苦手な人にとっては、辛さを感じてしまう可能性があります。細部にまで注意を払い、繰り返しの作業であっても丁寧に行うことができる人が、アプリケーションエンジニアに向いているでしょう。

作業効率を考えられる

作業効率を重視し、そのためのシステム構築ができる人は、アプリケーションエンジニアに向いています。プログラム作成に時間がかかる場合でも、それが最終的に業務効率化に寄与すると理解し、そのための努力を惜しまない人は、アプリケーションエンジニアに適しています。作業効率を考えられる視点と能力は、効率的なシステム開発に不可欠です。

アプリケーションエンジニアの年収

レバテックキャリアで職種を「アプリケーションエンジニア」の条件で検索し、表示された求人データから30件を抽出して、年収の上限、下限の中間値の平均を計算しました。(2024年3月19日現在)

その結果、アプリケーションエンジニアの平均年収は約626万円となりました。一般的には、経験年数が長く、高度なスキルを持つエンジニアほど高い年収を得る傾向があります。レバテックキャリアの求人を見ると、想定年収が1000万円台の求人も存在します。アプリケーションエンジニアとして経験やスキルを積めば、高年収を目指せるでしょう。

関連記事:アプリケーションエンジニアの年収|おすすめの資格や将来性も解説

アプリケーションエンジニアの需要と将来性

アプリケーションエンジニアを目指す方にとって、アプリケーションエンジニアの需要と将来性は気になる要素です。

結論からいうと、アプリケーションエンジニアの需要、将来性は高いといえるでしょう。その理由として、スマートフォンの普及やWebサービスの増加などが挙げられます。

ここでは、アプリケーションエンジニアの需要と将来性について解説します。アプリケーションエンジニアを目指す方は、参考にしてみてください。

アプリケーションエンジニアの需要

アプリケーションエンジニアの需要は非常に高いといえます。なぜならば、スマートフォンの普及やビジネスのデジタル化により、モバイルアプリやクラウドアプリなどアプリケーション自体の需要が増加しているからです。

さらに、近年では、AIやIoTなどの新しい技術の導入により、アプリケーションエンジニアに対する需要が高まっています。

そのため、アプリケーションエンジニアは、IT業界での求人ニーズが高く、比較的高い年収が期待できる職種の一つといえるでしょう。ただし、求められるスキルセットや経験年数などによって、年収には差が出るため、個人の能力や経験に応じて年収が変動することもあります。

アプリケーションエンジニアの将来性

アプリケーションエンジニアの将来性は非常に高いといえるでしょう。スマートフォンやタブレットなどの普及により、アプリケーション市場は拡大し続けており、現代社会において、アプリケーションは重要な役割を担います。

また、AIやIoT、ブロックチェーンなどの新しい技術の導入により、アプリケーションエンジニアに対する需要は高まると予想されています。これらの技術を活用した新しいアプリケーションの開発に携わることで、アプリケーションエンジニアは今後ますます将来性が高まるでしょう。

さらに、近年はDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が進んでおり、企業や組織がIT化することでビジネスの効率化や新たな価値創造を目指しています。アプリケーションを活用し、DX推進を図りたい企業も多く、アプリケーションエンジニアの需要はしばらく続くでしょう。

未経験からアプリケーションエンジニアに転職するには

エンジニア未経験からアプリケーションエンジニアに転職することは非常に難しいです。開発職を経験していない場合は、まず何らかの開発経験を持つことを優先していきましょう。そのために1〜2つのプログラミング言語を習得し、小規模なアプリを単独で開発できるレベルを目指します。

ある程度の開発経験、スキルが身についたら、中小規模の開発会社やSIerでプログラマーとして経験を積み、転職を目指していきましょう。

もし余裕があれば、Python3エンジニア認定基礎試験やAndroid技術者認定試験などの資格試験にも挑戦してみてください。アプリケーションエンジニアになるために資格は必要ありませんが、資格取得によって基礎的な知識があることを証明できます。

関連記事:未経験からアプリケーションエンジニアになるには?

アプリケーションエンジニアからのキャリアパス

アプリケーションエンジニアへの転職を検討する際、その後のキャリアパスを知っておくと、よりクリアに将来をイメージでき、どの道に進むか検討することができるでしょう。

アプリケーションエンジニアからのキャリアパスは、フルスタックエンジニアやITスペシャリスト、プロジェクトマネージャー、ITコンサルタントがあります。

ここでは、アプリケーションエンジニアからのキャリアパスについて解説します。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアを目指すことは、アプリケーションエンジニアのキャリアパスの一つです。

フルスタックエンジニアとは、複数の技術領域にわたる高度なスキルを持つエンジニアで、開発プロジェクトにおける多様なフェーズを一人で担当できる貴重な存在です。学習の難易度は高いですが、ハードウェアやソフトウェア、インフラの知識とスキルを習得することで、活躍の幅を広げることができます。

ITスペシャリスト

アプリケーションエンジニアから、ITスペシャリストへのキャリアパスも一つの選択肢です。

ITスペシャリストは、データベースやアプリケーションなどの特定の分野に、深い知識と高度なスキルを持つ専門家です。高度なスキルを持つ人材は常に需要があります。自分が深く掘り下げたい領域が明確であれば、ITスペシャリストへの道はおすすめのキャリアパスです。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーになることも、アプリケーションエンジニアのキャリアパスの一つです。

プロジェクトマネージャーは、システム開発プロジェクト全体を統括する役割を担う職種です。プロジェクトマネージャーには、アプリケーションエンジニアとしての経験や知識に加えて、顧客との交渉やチームの統括を行うためのコミュニケーション能力とマネジメント能力が求められます。

ITコンサルタント

アプリケーションエンジニアからITコンサルタントへの道も、一つのキャリアパスです。

ITコンサルタントは、顧客の経営課題を解決するための提案を行う役職で、システム導入の提案や業務効率化のためのシステム企画、立案、運用評価などを行います。アプリケーションエンジニアの経験が大いに活かされる一方で、問題解決能力、経営知識、マネジメントスキルなど幅広いスキルが求められます。そのため、ITコンサルタントは高い報酬を期待できる職種です。

アプリケーションエンジニアに関するよくある質問

アプリケーションエンジニアへの転職を検討する際、アプリケーションエンジニアに関する疑問が浮かぶこともあるでしょう。そのような疑問を解決することで、より具体的なイメージが可能です。

アプリケーションエンジニアに関するよくある質問としては、仕事内容やプログラマーとの違い、向いている人の特徴などが挙げられます。

ここでは、アプリケーションエンジニアに関するよくある質問と回答を紹介します。

Q1. アプリケーションエンジニアとはどのような職種ですか?

アプリケーションエンジニアとは、特定の目的を達成するためのソフトウェアであるアプリケーションを開発する職種です。アプリケーションエンジニアは、業務系やスマートフォン、Webなどのさまざまなプラットフォームで動作するアプリケーションを開発します。

Q2. アプリケーションエンジニアとプログラマーの違いは何ですか?

アプリケーションエンジニアとプログラマーは、業務範囲に違いがあります。アプリケーションエンジニアはアプリ開発における要件定義から保守・運用まで広範な業務をカバーし、複雑な開発を担当します。一方でプログラマーは、エンジニアの設計をもとに、プログラミングとテストなどを担当する仕事です。

Q3. アプリケーションエンジニアに向いている人の特徴は?

アプリケーションエンジニアの仕事は、プログラミング言語を用いて、開発やテスト、修正といった作業を繰り返し行います。そのためアプリケーションエンジニアには、プログラミングが好きな人や同じ作業を繰り返しても苦にならない人、作業効率を考えられる人などが向いています。

まとめ

アプリケーションエンジニアとは、特定の目的を達成するためのソフトウェアであるアプリケーションを開発する職種です。開発するアプリは、業務系、スマートフォン、Webなどさまざまです。

本記事では、アプリケーションエンジニアの仕事に興味がある方に向けて、アプリケーションエンジニアの概要や仕事内容、求められるスキル・知識などについて解説しました。スマートフォンの普及やAIやIoT、ブロックチェーンなどの新しい技術によって、アプリケーションエンジニアの需要は非常に高くなると予測されています。

アプリケーションエンジニアの仕事に興味がある方は、本記事を参考に、アプリケーションエンジニアへの転職を目指してみてはいかがでしょうか。

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