データベースエンジニアが取るべき資格10選!難易度・コストを解説

最終更新日:2024年4月30日

ビッグデータ活用が当たり前になる中で、データベースが持つ役割は一層重要さを増しています。こうした状況の中、データベースエンジニアに対する需要は堅調に推移しています。データベースエンジニアは専門性が高く、未経験からの転職はハードルが高い職種です。そのため、まずは主要な資格を取得して基礎知識の習得を目指してみると良いでしょう。この記事では、データベースエンジニアへの転職を検討している方に向けて、データベースエンジニアとしての知識を習得するのに役立つ資格を紹介しています。

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この記事のまとめ

  • データベースエンジニアはデータベースの設計、構築、管理、運用、保守などを行う職種
  • データベースエンジニアに必須の資格はないが、取得することでスキルアップや評価アップにつながる
  • システムの需要が伸びればデータベースのニーズも高まり、結果的にデータベースエンジニアを求める企業も増えていく
  • クラウド化やAI化によってデータベース関連の技術も変化しており、それに対応できるデータベースエンジニアになれば差別化を図れる

データベースエンジニアとは?

今ではほとんどのシステムでデータベースが使われており、データベースはなくてはならないものとなっています。それを扱うデータベースエンジニアの存在は重要です。データベースエンジニアとはどのようなものなのか、仕事内容や類似職種との違いについて解説します。

データベースエンジニアの仕事内容

データベースエンジニアについて詳しく知るためにも、まずは仕事内容を把握しましょう。どういった資格を取得したほうが良いのかをイメージするためにも、仕事内容の把握は役立ちます。具体的な仕事内容について確認していきましょう。

データベースの設計、構築

データベースの設計では、システムがデータベースに求める要求を理解し、データベース構造やセキュリティ性などを考慮して設計を行います。設計作業としては、概念設計・論理設計・物理設計といったフェーズがあります。

具体的には、データベースが使用するCPUやメモリ、ストレージの容量設計やパラメータ設計、可用性を高めるための物理設計などがあります。データベースは停止するとシステム全体に影響を及ぼすため、高負荷や物理障害が発生してもサービスを維持し続けられるよう考慮することが大切です。

また、設計書に即して実際の構築も担当します。構築作業としては、データベースソフトウェアのインストール、データの投入などが挙げられます。

データベースの管理

構築したデータベースが最適なパフォーマンスを発揮できるように、最適化や効率化(チューニング)を図ります。データは長期的に保存・管理するため、適切な環境となるよう整えます。

データベースの運用、保守

データベースのセキュリティ維持や障害対応などを行います。システムの利用状況に合わせたアクセス権の設定、データのバックアップ、セキュリティ対策、稼働状況の監視などが主な作業です。また、データベースソフトウェアのバージョンアップやベンダーへの問合せといった保守業務も行います。

関連記事:データベースエンジニアの仕事内容|必要なスキルと知識、学習方法も解説

データエンジニアとの違い

データベースエンジニアが対象としているのは、データを管理する入れ物であるデータベースです。一方で、データエンジニアが対象としているのはデータそのものです。

データベースエンジニアはデータベースを管理するのが主な仕事です。データを格納するテーブルなどを設計したり、データベースを停止させないよう管理したりします。データエンジニアはデータベースに格納されているデータに着目し、いかに大量データを分析・活用するかを考えます。

データベースエンジニアにおすすめの資格4選

データベースエンジニア向け資格は、「IPA主催の国家資格」「オラクル社の資格」「オープンソース系資格」の3つに大別されます。

また、難易度については特定非営利活動法人スキル標準ユーザー協会が発行している「ITSSのキャリアフレームワークと認定試験・資格とのマップ」をベースに解説していきます。同マップは、経済産業省が個人のIT関連能力を標準化したITSS(ITスキル標準)と資格との紐づけを行っており、難易度を測る指標になるためです。ちなみに同マップはレベル1~レベル4の4ランクを設けており、数字が大きくなるほど難易度が高いです。

1.基本情報技術者

基本情報技術者試験はIPAが主催しており、SEやプログラマーなど「開発者」の基礎知識を問う内容の試験です。ただし、システム開発者としての基礎知識であり、情報処理の専門知識や論理的思考力が含まれます。IT業務未経験の人、IT初心者の人は、まずこの資格の取得を目指しましょう。

試験日程 年間を通じて
受験料 7.500円(税込)
実施場所 全国複数個所
難易度 IPA資格の中では比較的優しく、「ITSSのキャリアフレームワークと認定試験・資格
とのマップ」ではレベル2に該当
勉強時間目安 開発経験3年程度で50時間以上程度
評価 「基礎力の養成」を目的とした内容です。
データベースを含む情報処理の基礎を理解していることの証明になるでしょう。

2.応用情報技術者

応用情報技術者は基本情報技術者の上位資格です。経験3~7年程度のITエンジニアを対象としており、ソフトウェア・ネットワーク・DBなど、情報システムの開発・運用全般に関する知識が問われます。基本情報技術者と同様、広範囲に渡ってスキルを持っていることの評価につながります。

試験日程 4月、10月
受験料 7.500円(税込)
実施場所 全国複数個所
難易度 比較的高く、前述のマップでは「レベル3」に該当
勉強時間目安 開発経験3~5年で100時間以上程度
評価 SIerへの転職では評価の対象になりやすいです。
ただし、データベースエンジニアとして評価されるためには、この資格+αが必要です。
+αの部分は実務経験やデータベースエンジニアに特化した資格の取得などで
補うようにしましょう。

3.ORACLE MASTER

ORACLE MASTERはデータベースソフトウェアベンダーの世界最大手「オラクル社」のDB製品「Oracle Database」を用いた構築・運用・チューニングに関する資格です。レベルは、Bronze、Silver、Gold、Platinumの4段階に分かれています。実際の転職市場ではSilver以上が評価され、業界内では特にGold以上が評価される傾向があります。費用対効果の観点でもGoldが人気です。そのため、Goldの取得を目指すのが良いでしょう。

以前は、上位資格を受験するためには下位資格の取得と認定コースの受講が必要でした。しかし今では資格制度が改定され、認定コースの受講が不要になったので、より取得しやすくなりました。ここではそれぞれのレベルについて詳しく解説します。

Bronze

Bronzeは、ORACLE MASTERのレベルで最も低く、入門的な位置づけの試験です。データベースの一般的な知識およびOracle Database製品に関する知識が問われます。特にSQLはデータベースエンジニアにとって必須の言語であるため、必ず理解しておきましょう。

試験日程 随時
受験料 34.300円(税抜)
実施場所 日本各地にあるピアソンVUEテストセンター
試験時間 120分
出題数 70問
合格ライン 65%
難易度 4つのレベルの中で最も低く、レベル1程度
評価 オラクル社製DBに対する最低限の知識を保有しているという評価が得られます。
Silver

Silverはデータベース運用管理業務を行うための実践的な知識が問われます。具体的にはテーブルやビューなどのスキーマオブジェクトの管理、SQLPlusやSQLDeveloperなど各種ツールの使い方、データベースインスタンスの管理、ユーザーやロール、権限の管理などがあります。ある程度の実務経験があるとよいでしょう。

なお、Silverを受験するためにはBronzeに合格している必要があります。

試験日程 随時
受験料 34.300円(税抜)
実施場所 日本各地にあるピアソンVUEテストセンター
試験時間 120分
出題数 72問
合格ライン 60%
難易度 比較的低く、レベル2程度
評価 データベース運用担当者向けの資格であり、日常的な運用管理作業を行えるだけの
スキルを保有しているという評価が得られます。
Gold

GoldはOracle Database固有の専門的な知識に加え、高い運用管理スキルが問われます。具体的にはマルチテナント環境の構成および管理、Grid Infrastructure、Oracle Restart、バックアップ・リカバリ、パフォーマンスチューニングなどが挙げられます。Goldまで取得すると、Oracle Database全般について高いスキルを持っているという評価が得られるでしょう。

なお、Goldを受験するためにはSilverに合格している必要があります。

試験日程 随時
受験料 34.300円(税抜)
実施場所 日本各地にあるピアソンVUEテストセンター
試験時間 120分
出題数 68問
合格ライン 57%
難易度 比較的高く、レベル3程度
評価 Oracle Database固有の幅広く高度なスキルを保有しているという評価が得られます。
Platinum

PlatinumはOracle Databaseを扱う最高峰の資格であり、エンジニアの中でも特に高いスキルを証明できます。試験は2日間(移行試験は1日間)の実技試験となっており、Goldまでの知識はもちろん、実際にタスクを実行できなければいけません。トラブルシューティングも含め、十分な実務経験が必要です。

Oracle Databaseだけでなくデータベースエンジニアとしても最高峰の資格であり、高い評価が得られます。

試験日程 不定期(スケジュールは公式Webサイトにて公開)
受験料 231,000円(税込)
実施場所 JTP株式会社 品川トレーニングセンタ
試験時間 9:30~17:30 ※実技試験は2日間、移行試験は1日間
出題数 非公開
合格ライン 非公開
難易度 最も難易度が高く、試験時間も長いためスキルだけでなく体力も必要です。
評価 Oracle Database最高峰のスキルを保有していることが評価され、データベースエンジニア
としても特に高い評価が得られます。

4.データベーススペシャリスト試験

データベーススペシャリスト試験はIPAが主催している高度専門職向けの資格です。午前午後4部構成の試験であり、さらに記述式の問題があることから、試験対策は必須です。最大の難関とされる「午後2試験」は10ページ超の問題が出題されるため、普段から長文読解に慣れておく必要があります。

試験日程 10月第2日曜日
受験料 7.500円(税込)
実施場所 全国複数個所
難易度 前述のマップでは最高難易度のレベル4に該当
勉強時間目安 100~300時間程度
評価 ビッグデータ活用の普及を受けてデータベースエンジニアの需要が増していることから、
同試験の合格者は一目置かれる存在になるでしょう。
転職活動においても評価される可能性が高いです。

OSS-DB技術者認定資格

OSS-DB技術者認定資格は、LinuCの提供元として知られる特定非営利活動法人LPI-Japanが主催する資格試験です。PostgreSQLを用いたデータベース開発・運用管理に関する知見を問う試験で、特定のベンダーに依存しない知識を習得することできます。

難易度別に「Silver」「Gold」の2試験が用意されており、Silverは小規模データベース、Goldは中〜大規模データベース向けの試験です。

Silver

Silverはオープンソースデータベースについて基本的なスキル、小規模なデータベースの運用やそれを利用した開発についても問われます。そのためこの資格を所有することで実務的なスキルを有していることの証明になります。対象のDBとしてPostgreSQLついて問われるため、実際に使用しておくとよいでしょう。

試験日程 随時
受験料 16,500円(税込)
実施場所 全国複数個所
難易度 レベル2程度
勉強時間目安 100時間程度
評価 PostgreSQLを使用したプロジェクトでは一定の評価を得られます。
Gold

Goldはオープンソースデータベースについて応用的なスキルを有していることが評価されます。大規模データベースの運用管理、PostgreSQLの内部構造やパフォーマンスチューニング、トラブルシューティングについて問われます。合格のためには、PostgreSQLの実務経験があるとよいでしょう。

試験日程 随時
受験料 16,500円(税込)
実施場所 全国複数個所
難易度 レベル3程度
勉強時間目安 100時間程度
評価 PostgreSQLに対する十分なスキルを有していることが評価されます。
データベーススペシャリスト試験やORACLE MASTERのGoldと比べればハードルは低いため、
実務未経験者でも積極的に取得を目指したいところです。

関連記事:
データベースエンジニアの転職|年収や求人例、将来性も紹介
未経験からデータベースエンジニアを目指す方法とは?
データベースエンジニアの年収|年収アップや転職のコツも解説

クラウド関連のデータベース資格4選

近年では、データベースとしてクラウドサービスを採用する企業も多く、データベースエンジニアにもクラウドサービスの知識が求められています。ここでは、クラウド関連のデータベース資格を紹介します。

5.AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト

AWS(Amazon Web Services)は、Amazonが提供しているクラウドサービスの総称です。AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイトは、AWSの利用者(AWSサービスを活用する職種)向けの認定資格です。

資格には「アソシエイト」と「プロフェッショナル」があります。アソシエイトの対象者は1年程度の経験者で、プロフェッショナルは信頼性・可用性・耐障害性を考慮したアプリケーションの設計スキルが求められます。

試験日程 随時
受験料 150USD(税別)
実施場所 自宅か全国各地にある試験センター
難易度 レベル2程度
勉強時間目安 30時間程度
評価 試験の難易度は低いものの、AWSの評価が上がっているので試験の
コストパフォーマンスは高いです。
取得することで今後ますます役立つ可能性が高いです。

6.Microsoft認定

Microsoft認定は、AzureのSQL Serverベースのデータサービスの設計スキルを認定する資格です。Azure SQL Database、SQL Server Managed Instance、SQL Server on VMといった、SQL Serverを利用するAzureサービスの管理者としての知識を問う問題を中心に出題されます。

試験日程 好きな日時を選択
受験料 Fundamentals:13,750円(税込) Fundamentals 以外:23,212円(税込)
実施場所 全国各地
難易度 初級から上級まで幅広い
勉強時間目安 これまでの経験や試験レベルによって異なる
評価 9種類の分野に分かれていて、それぞれ難易度別に4段階に分かれています。
そのため、業務に関係が深い種類で、なおかつレベルがある程度高ければ評価が高いです。

7.GoogleCloud認定(Professional Cloud Database Engineer)

GoogleCloud認定は、Google Cloudデータベースについての知識が問われる資格です。データ処理システムの設計、開発、運用監視の能力が評価されます。

試験日程 好きな日時を選択
受験料 200ドル(税別)
実施場所 リモートまたはテストセンター
難易度 2 年以上のGoogle Cloudの経験者。5 年以上のデータベースとIT全般に関する経験を持つ
データベースエンジニアが対象
勉強時間目安 100時間程度
評価 Google Cloud の基礎スキルが評価されます。

そのほかデータベースエンジニアのキャリアアップに役立つ資格

ここではデータベースエンジニアからキャリアアップするのに役立つ資格を紹介します。キャリアパスとしては経営層に対してIT技術をもって経営課題の解決、企画・計画の立案を行うITコンサルタント、プロジェクト遂行の責任者であるプロジェクトマネージャがあります。

9.ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は基本情報技術者試験、応用情報技術者試験と同じくIPAが主催する試験の1つで、最難関とされる試験です。システム開発において経営課題の解決をIT技術を用いて企画、計画の立案を行うコンサルティングスキルが問われます。

ITコンサルタントやCIO、CTOを目指す人におすすめの資格です。

試験日程 4月第3日曜日
受験料 7.500円(税込)
実施場所 全国複数個所
難易度 前述のマップでは最高難易度のレベル4に該当
勉強時間目安 100~300時間程度
評価 ITコンサルタントとして高いスキルを有していることが評価されます。
ITコンサルタントとしてキャリアアップする場合は、ぜひとも取得しておきたい
資格といえるでしょう。

10.プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験はIPAが主催しており、システム開発プロジェクト遂行の責任者であるプロジェクトマネージャが求められる知識を問う内容の試験です。プロジェクトマネージャはプロジェクトの計画・実行、全体管理を行う職種であるため、マネジメントに関するスキルが問われます。

試験日程 10月第3日曜日
受験料 7.500円(税込)
実施場所 全国複数個所
難易度 前述のマップでは最高難易度のレベル4に該当
勉強時間目安 100~300時間程度
評価 プロジェクトマネジメントにおける高いスキルを有していることが評価されます。
プロジェクトマネージャとしてキャリアアップを目指すなら、ぜひとも取得しておきたい
資格です。

データベースエンジニアが資格を持つメリット

データベースエンジニアは資格を持つことで、客観的なスキル証明になります。就職・転職時などにスキルを実演することは難しく、書類や口頭でスキルの説明をしても確かな信憑性にはつながりません。そこで資格を取得していれば、資格を取得するための知識、スキルを有していることを客観的に証明できます。

資格によってスキルを証明すれば、就職・転職で有利になり、データベースエンジニアとしての需要も高まるでしょう。データベースエンジニア自体の需要も高いので、その中でより需要が生まれるということです。

客観的に能力を証明でき、就職・転職の際に有利になる

企業はより高い能力を持った人材を採用しようと考えます。そのため、就職・転職を少しでも有利にするためには、できるだけ自分が持っている能力をアピールすることが大切です。資格取得は客観的に能力を証明でき、就職・転職に有利に働きます。

特に基本情報技術者試験は、応用情報技術者試験を取得することで、ITに関する基本的な知識を持っていると証明できるでしょう。また、ORACLE MASTER Gold以上を所持していると、Oracle Databaseを扱うのに十分なスキルを持っているといえます。

IT人材が不足しているとはいえ、誰もが企業に採用されるわけではありません。企業に対して少しでも能力をアピールするために、資格取得は有効です。

企業によっては資格手当で年収がアップすることがある

資格取得は能力の証明になるため、就職・転職以外でも評価という面で有利になります。企業によっては資格取得時や一定期間に手当が支給され、年収アップにつながります。

自分の実力に自信を持つきっかけになる

特定のスキルを身につけようと考えても、目標がないとモチベーションの維持が困難です。そのため、資格取得を目標にしておくと、目標達成後も目に見える形で実力向上が確認でき、自信に繋がります。

データベースエンジニアに必要な知識・スキル

自分はデータベースエンジニアに向いているのか?足りない知識やスキルがあるか知るためにも、データベースエンジニアに必要な知識・スキルについて確認しておきましょう。もし足りていない要素があれば、これから努力して培っていくこともできます。諦めず前向きに検討してみましょう。

SQLやストアドプロシージャなどのデータベースの知識・スキル

データベースエンジニアはデータベースを扱うので、データベースに関する知識とスキルが必須です。具体的には、SQLを書ける、データベースの仕組みや全体設計を理解している、といったことが挙げられます。

コミュニケーションスキル

データベースエンジニアを含めて、エンジニアにはコミュニケーションスキルが必要です。プロジェクト内、他部署、クライアントなどとコミュニケーションを取る必要があるからです。特にエンジニアの仕事の性質上細かい連携が必要になるので、細部で認識がズレないように正確にコミュニケーションを取るスキルが求められるでしょう。

論理的思考力

データベースの設計や構築は論理的な作業なので、論理的思考力が求められます。SQLのコードは覚えれば感覚的に扱えるものですが、全体構造を効率的にするためには矛盾や無駄が生じないように組み立てていくことが重要です。この点はデータベースだけでなく、プログラミングなどでも同じです。

ビジネスも含めた多角的な視点

データベースエンジニアとして経験を積むと、上流工程を担うことが増えていきます。上流工程では、クライアントや自社の経営層とやり取りし、ニーズを汲み取ってデータベース設計に落とし込む必要があります。

ニーズを汲み取るためには、ビジネスを含めた多角的な視点が重要です。なぜなら、クライアントや自社の経営層はビジネス視点で考えていて、それに沿ったデータベースを作るためには自分もビジネス視点を持っておく必要があるからです。

製品知識

データベースを構築したり操作したりする際、そのデータベースはなんらかの製品です。具体的には、Oracle Database、Microsoft SQL Server、PostgreSQL、MySQLなどを使用するケースが多いです。一つの製品で慣れておけばほかの製品も概ね扱い方は同じなのですが、細部で違いはあります。そのため、それぞれの製品知識を身につけておくと設定や操作などの細かい部分で役立つでしょう。

データベースエンジニアの年収

レバテックキャリアの求人では、データベースエンジニアの平均年収は630万円程度です。ただし年収の幅が広く、300万円~1,100万円程度の募集があります。スキルによって差が出やすいということです。データベースエンジニアとしてスキルアップしていけば、平均年収よりも大幅に年収を伸ばしていくことが可能でしょう。

データベースエンジニアは将来性が見込まれる職種

システムの需要が続く以上データベースに対するニーズも続きます。そして、結果的にデータベースエンジニアへの需要も続きます。むしろ需要は伸びていく可能性が高いでしょう。企業や社会のシステム化は今後も進んでいく可能性が高いからです。

クラウド化やAI化の影響が気になっている方も多いでしょう。データベースエンジニアにとって、クラウド化やAI化は一部の業務が自動化され、便利になるという状況です。単純作業の割合が減るのでデータベースエンジニアの需要が減りそうな印象もあるかもしれませんが、技術変化の波に乗れば差別化できるので、より需要のあるデータベースエンジニアになれるでしょう。

関連記事:データベースエンジニアの将来性と主なキャリアパス

データベースエンジニアに関するよくある質問

データベースエンジニアに関するよくある質問と回答を紹介します。多くの人は、平均年収や関連資格についてが気になることが多いようです。類似の疑問を抱いている方は、参考になるでしょう。

Q1. データベースエンジニアの平均年収を教えてください

レバテックキャリアの求人では、データベースエンジニアの平均年収は630万円程度です。ただし年収の幅が広く、300万円~1,100万円程度の募集があります。ハイスキルで経験が豊富なほど年収は高くなるため、今からキャリアビジョンを描き叶えられるよう努めると良いでしょう。

Q2. データベーススペシャリスト試験の難易度を教えてください

データベーススペシャリスト試験は、IT資格全体の中でも難易度が高いです。国家資格なので知名度、評価が高く、どのプロジェクトでもスキル評価につながるでしょう。応用情報技術者試験に合格した後に取得を目指すのが一般的です。

Q3. ネットワークスペシャリストとならどちらを取るべき?

ネットワークスペシャリストはデータベーススペシャリストと同じ国家資格でレベルも概ね同程度です。どちらも専門分野に特化した資格であるため、どちらをとったほうが良い、というのはありません。データベースを扱うならデータベーススペシャリスト、ネットワークを扱うならネットワークスペシャリストが役立ちます。

まとめ

データベースエンジニアとは、データベースの設計・構築、管理、運用・保守などを行う職種です。データエンジニアと混同されることがありますが、データエンジニアがデータを扱うことが多いのに対し、データベースエンジニアは土台となるデータベースを扱うことが多いです。インフラ側に近いイメージといえます。

データベースエンジニアに必須の資格はありませんが、資格を取得することでスキルアップや評価アップにつながります。実務で経験を積むことが最重要ではありますが、余力があれば資格取得にも力を入れるのがおすすめです。

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この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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