CCNAとは?資格を取得するメリット、勉強時間の目安を紹介

最終更新日:2024年3月11日

CCNAとは、アメリカの大手ネットワーク機器メーカーであるシスコシステムズ(Cisco Systems)が認定する、シスコ技術者認定のアソシエイトレベルに相当する資格です。CCNAは、ネットワークに関する資格の中でも、世界的に知名度が高い資格といえます。

この記事では、スキルアップを目指すネットワークエンジニアやネットワークエンジニアへの転職を検討している方に向けて、CCNAの出題範囲や資格の詳細、資格を取得するメリットなどを解説しています。

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この記事のまとめ

  • CCNAとは、大手ネットワーク機器メーカーであるシスコシステムズが認定する、シスコ技術者認定のアソシエイトレベルに相当する資格
  • CCNAの取得には、ネットワークの基礎への理解や基本的なIPアドレス指定の知識、シスコ製品の実装および管理経験が必要
  • CCNAを取得するメリットは、ネットワークやシスコ製品に関する基礎知識が身につくことや、知名度が高く能力をアピールしやすいことなどが挙げられる
  • CCNAを活かせる職種例として、ネットワークエンジニアやクラウドエンジニア、インフラエンジニアがある

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CCNAとはどのような資格?

CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、アメリカの大手ネットワーク機器メーカーのシスコシステムズが認定する「シスコ技術者認定」のうちの1つです。この資格を取得することで、ネットワークに関する基礎的な知識や、シスコシステムズ社の製品などに関する知識・技術があることを証明できます。

以前はCCNAに該当する試験が8種類ありましたが、2020年2月に試験内容が改定され1つに統合されました。

ここでは、CCNAとはどのような資格かを解説します。

シスコ技術者認定とは

シスコ技術者認定とは、シスコシステムズ合同会社が認定するネットワークに関する知識・スキルを問われる資格です。数種類の認定試験があり、レベルごとに分類されます。「エントリー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」の順番に難易度が上がり、CCNAは「アソシエイト」に属します

また、ネットワークデザインの分野の試験では「エキスパート」より上の「アーキテクト」の資格も存在します。

CCNAは有効期限が3年で資格の更新が必要

IT系の資格は、大きく分けて公的機関が認定する資格と、民間企業が認定する資格があります。このうち、CCNAは民間企業が認定するベンダー資格にあたります。ベンダー資格の多くは、一定期間ごとに更新の手続きが必要です。CCNAの有効期限は3年となっています

キャリアを積み上げてきたネットワークエンジニアであれば、CCNAの有効期限が切れても十分なスキルが身についているはずです。そのため、必ずしもすべてのエンジニアが、3年ごとに更新手続きをしなければならないわけではありません。

その一方で、実務経験から長期間離れていて、ネットワークエンジニアとしてのスキルを、客観的に証明しなければならない場合は更新が必要でしょう。

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CCNAの資格概要

CCNAの取得を検討している方は、まず試験の概要をチェックしましょう。以下の表は、2023年12月時点のCCNAの試験に関する情報をまとめたものです。

しかし、試験についての情報は変更になる場合もあるので、受験する前に公式サイトで確認するようにしましょう。

試験日 通常、月~土曜日に実施
(試験会場により、異なる場合があります)
試験会場 全国100ヶ所以上のテストセンターにて実施、もしくはオンライン試験
(ピアソンVUE:テストセンターリストに記載)
申し込み受付期間 試験希望日の前日まで受付可能
受験料 3万6,960円(税込)
試験時間 120分
出題形式 CBT方式
試験範囲 ・ネットワークの基礎
・ネットワークアクセス
・IP接続
・IPサービス
・セキュリティの基礎
・自動化とプログラマビリティ
合格率・合格点 非公開

以下では、CCNAの資格概要について詳しく解説します。

試験日

試験会場により異なる場合がありますが、基本的には、祝日を除く月〜土曜日に毎日実施されています。CCNAの試験は、試験日の指定がないため、自身のスケジュールに合った受験が可能です。

しかし、試験開始時間が試験会場により異なるため、事前に確認が必要です。

試験会場

試験会場は、全国100ヶ所以上のテストセンターから選択可能です。予約状況によっては受験したい日に空きがない場合もあるため、予定の確認は余裕をもってしておきましょう。

また、オンライン受験も可能になっています。しかし、オンライン受験するにあたって、Webカメラの設置や安定したインターネットの接続状況など、要件がいくつかあるため事前に確認する必要があります。

申し込み受付期間

CCNAの申し込み受付期間は、試験を希望する日の前日まで選択可能です。試験会場の予約状況を考慮して、早めに申し込むことをおすすめします。

受験料

CCNAの受験料は、3万6,960円(税込)です。オンライン受験では、クレジットカード決済にも対応しています。

テストセンターで受験の場合は、現金での支払い対応を行っているケースもあります。

試験の所要時間

CCNAの試験時間は、120分です。試験開始15分前には、試験準備を完了する必要があります。そのため、時間に余裕をもって試験に臨みましょう。

試験は選択問題に加え、記述問題もあります。1つの問題に時間を使いすぎないように、時間配分を考えて回答することが大切です。

出題形式・試験範囲

CBT(Computer-Based Testing)方式という出題形式が採用されています。これは解答用紙ではなくパソコン上で回答を行う形式の試験です。

また、試験範囲は大きく以下の6つに分けられています。割合は試験における点数配分を表しています。

  • 1.ネットワークの基礎:20%

    2.ネットワークアクセス:20%

    3.IP接続:25%

    4.IPサービス:10%

    5.セキュリティの基礎:15%

    6.自動化とプログラマビリティ:10%

合格率・合格点

CCNAの合格率・合格点は、公式では公開されていません。合格者の体験情報などを参考にする限りでは、2020年の改定前は合格率は50%前後といわれていました。

改定後は25〜30%という声もあります。

また、「Ping-t」というサイトのCCNA合格体験記には、受験者が合格したときの点数や体験談が公開されています。それによると、合格者はおおよそ850点ほどを獲得しているようです。850点というと、全体の8割を正解する必要があるのかと物怖じするかもしれませんが、1000点満点のうち、試験開始前のアンケートに答えると300点が加算されます。つまり、正答率約75%で合格できると考えられるでしょう。

あくまで一例として、参考にしてみてください。

再受験ポリシー

CCNA試験において、初回の受験で不合格となった場合、同じ科目の再受験は、前回の試験日の6日後から可能となります。もしPCのフリーズなどにより受験が適切に行えなかった場合は、別の日程で再受験ができます。

一度不合格になった場合、すぐに受験を考えるのではなく、初回の受験で解けなかった分野の復習や演習問題の解き直しなどの対策を十分に行ってから再受験を検討しましょう。

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CCNAの難易度

CCNAの難易度は、IT資格の中ではそれほど高くないといえるでしょう。CCNAは、ネットワークに関する資格としては、基礎的な位置づけになります。シスコ技術者認定の試験にはほかにもCCNPやCCIEなどがありますが、この2つと比べるとCCNAは入門者向けの資格です。

しかし、勉強しなくても受かるような簡単な試験ではありません。CCNAに合格するには、ネットワークに関する基礎的な知識を理解する必要があります。合格するためには、教材や参考書を使いながらネットワークの基礎から応用まで体系的に学習し、実際の設定やトラブルシューティングの経験を積むことが重要です。

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CCNAの資格取得に必要なスキルや知識

CCNAはネットワークに関する資格であるため、ネットワークの知識が必要となります。Ciscoの公式サイトでは以下の3つが必要とされています。

  • ・1年以上のシスコソリューションの実装および管理経験

    ・基本的なIPアドレス指定の知識

    ・ネットワークの基礎に関する深い理解

ここでは、これらのCCNAの取得に必要なスキルや知識について解説します。

シスコソリューションの実装および管理経験

シスコソリューションの実装および管理経験は、実際に現場でシスコ製のネットワーク機器を設置・操作したことがある人は、ポートの設定のコマンドなどはイメージできるでしょう。また、ネットワークの変更や追加時の管理経験も活かせます。シスコ製品を触ったことがない人にとっては、イメージがしづらいため、難しく感じてしまうかもしれません。

基本的なIPアドレス指定の知識

CCNAの試験において、IPに関する出題が30%以上あるとされています。試験の合格を目指すのであれば、シスコ製品に限らず、基本的なIPアドレスに関する知識が必要になります。グローバルアドレスとプライベートアドレスの違いなど、基礎的な知識は確実におさえておくのが望ましいです。

ネットワークの基礎への理解

ネットワークの基礎的な知識は、CCNAの試験を受験するにあたって必要不可欠です。ネットワークの基礎への理解を深めるためには、多くの学習時間が必要になります。TCP/IPモデルやVLANなどの専門用語をはじめて聞く人にとっては、ネットワークの基礎は難しく感じるかもしれません。

ネットワークエンジニアとして従事している人の場合は、復習程度で十分と考えられます。

関連記事:ネットワークエンジニアになるには?必要なスキルや資格も紹介

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CCNAの資格取得に向けた勉強方法

ネットワークの専門知識が求められるCCNAですが、より短期間で資格取得を目指すためには、効率的な勉強方法を知ることが重要です。

ここでは、CCNAの取得に向けた勉強方法を紹介します。また、それぞれの勉強方法に役立つ書籍や学習サイトも併せて紹介していきます。自分に合う勉強方法を見つけ、資格取得を目指しましょう。

書籍で学ぶ

CCNAは、多くの参考書や問題集などの書籍が出版されています。ネットワークの勉強が初めての方は、参考書を一通り読み込み、CCNAの試験範囲を全体的に網羅すると良いでしょう。

CCNAのおすすめの参考書は、以下の3冊になります。

『シスコ技術者認定教科書 CCNA完全合格テキスト&問題集 』(林口裕志、浦川晃、中道賢/翔泳社)

CCNAの参考書としておなじみのシリーズで、2020年からの改定後CCNA試験に対応した最新版です。初めてCCNA試験に挑戦する人や、ウィークポイントが克服できず悩んでいる人、効果的な勉強を実践し最短距離で合格を目指したい人に最適な1冊です。

一般的な参考書と同様に詳しい解説を網羅していることはもちろんですが、問題集も付属しているため、この1冊で十分合格が目指せるほど充実した内容となっています。

『1週間で CCNAの基礎が学べる本 第3版 (徹底攻略) 』(宮田かおり/インプレス)

CCNA参考書では、ランキング上位に入る人気の書籍です。初心者向けの内容となっており、短期間で基礎固めをするためには最適です。もちろん、2020年に改定されたCCNA試験に対応しており、試験範囲が拡大された後も短期間で効率的に学べるような工夫がされています。

本書でCCNAの基礎が習得できた後は、問題集を解いて実践力を高めていくと良いでしょう。

『マスタリングTCP/IP 入門編(第6版)』(井上直也、村山公保、竹下隆史、荒井透、苅田幸雄/オーム社)

CCNAに限らず、ネットワークの基礎を学習する上で、重宝されている参考書です。TCP/IPの基礎知識を網羅しており、わかりやすい図解やイラストも多用されています。

CCNAに合格しネットワークエンジニアとして活躍できるようになった後も、基礎知識を振り返るために常備しておきたい、まさに保存版ともいえる参考書です。

練習問題を解く

CCNAの出題範囲を参考書などで学習し終えたら、次は練習問題を解いて試験に慣れましょう。

CCNAの試験勉強におすすめの練習問題は以下になります。

CCNA Routing and Switching v3.0の練習問題
シスコシステムズでは、「CCNA Routing and Switching v3.0 練習問題」として専用サイトを開設しています。CCNA Routing and Switchingは旧試験ですが、現在のCCNAにおいても範囲に含まれているため、実践力を高める意味では大いに役立つことでしょう。PCはもちろん、スマートフォンやタブレット端末からでもアクセスできるため、スキマ時間も効率的に勉強できます。

『(模擬問題、スマホ問題集付き)徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応』(株式会社ソキウス・ジャパン、インプレス)
2020年からの新CCNAに対応した問題集です。688ページにもおよぶボリュームで、ネットワークの基礎からTCP/IP、IPv6、無線LAN、仮想化やセキュリティ機能まで幅広く網羅しています。また、スキマ時間を有効に活用できるよう、スマホで手軽に閲覧できる問題集も付いており、この1冊で合格が十分狙えるほどの充実度です。

また、試験分野に応じて章が分かれているため、自分自身のウィークポイントが可視化され効率的な試験対策を講じやすくなります。

勉強サイトで学ぶ

CCNAの試験の雰囲気や難易度を確かめてみたい方には、勉強サイトを活用する方法もあります。

ここでは、おすすめのCCNAの勉強サイトを紹介します。

CCNAイージス
『CCNAイージス』は、その名の通りCCNAに特化した試験対策サイトです。ネットワークの基礎からシスコデバイスの操作、ルーティングの基礎、ネットワークセキュリティ、IPv6、無線LANまですべてを網羅しており、各分野の練習問題も含めてすべて無料で利用できます。

また、効果的な勉強方法や参考書の情報など、試験に役立つ情報も提供されているため、このサイトに記載されてある内容を理解すれば、CCNAの一発合格も目指せるでしょう。

Ping-t
『Ping-t』はCCNAをはじめとしたネットワーク分野の学習サイトです。ユーザー登録さえ行えばほとんどのコンテンツを無料で利用でき、PCやスマートフォン、タブレット端末で利用できます。

シスコデバイスのコマンド集や問題集など情報が豊富で、実際にCCNAに合格したユーザーの体験記も掲載されています。自分の勉強方法に不安がある方は、参考になる情報が見つかるかもしれません。

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CCNAの資格取得にかかる勉強時間の目安

CCNAの資格取得にかかる勉強時間は、初学者とエンジニア経験者で異なります。また、ITエンジニア経験者とネットワークエンジニア経験者でも違いがあります。

資格の取得には、勉強が必要です。2020年の試験内容改定後、試験が1つに集約されたことから、試験範囲が広くなっているため、必要な勉強時間も増加しています。

ここでは、CCNAの取得にかかる勉強時間の目安を初心者、ITエンジニア経験者、ネットワークエンジニア経験者の場合に分けて解説します。

初心者の場合は300時間以上

ネットワークの基礎知識が無い初心者にとっては、ネットワークの基礎から体系的に学習をしていく必要があります。基礎知識がなければ、応用的な内容も理解ができません。さらに、シスコ製品の実機に触れたことがない場合、問題がイメージしづらく、理解に時間がかかるでしょう。シスコ独自のコマンドの実行なども、シミュレーターで試す必要があるため、学習には300時間以上かかる可能性があります。

ITエンジニアとしての経験がある場合は200時間ほど

ITエンジニアとしての経験がある場合は、大体200時間ほどの勉強時間が必要です。

シスコ製品の使用経験がある場合は、シスコ製品の独自仕様やネットワークの基礎の知識があるでしょう。しかし、技術の背景、原理などの理解度合いの確認のためにも、基礎部分から復習することをおすすめします。実務経験がある分、勉強内容がイメージしやすく、内容が理解しやすいでしょう。

ネットワークエンジニアの経験があれば100時間程度

ネットワークエンジニア経験者の場合、ネットワークに関する基礎的な知識はすでに理解しているため、体系的に学ぶというより、苦手分野や業務で携わらない分野に対する重点的な試験対策が必要です。試験対策にかかる時間として大体100時間程度が目安とされています。

業務経験があっても、分野によって経験に差があり、知識が薄い分野もあるでしょう。そのような苦手分野を重点的に勉強していくと、CCNAの合格が見えてくるでしょう。

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CCNAを取得するメリット

CCNAの受験を検討している方は、取得するメリットを確認しましょう。CCNA取得のメリットを知っておくことは、取得に向けた勉強のモチベーションにもなります。

代表的なメリットとして「能力をアピールしやすい」「基礎知識が身につく」「資格手当がつく場合がある」などがあります。

以下では、紹介した3つのメリットについて詳しく説明していきます。

知名度が高いため能力をアピールしやすい

ネットワークに関する資格は多くありませんが、CCNAは国際的に知名度の高い資格です。取得することで、ネットワークに関する基礎的な知識や技術を身につけていることが客観的に証明できるでしょう。ネットワーク関連の企業への就職や転職の際にも役立ちます。

もちろん、資格がなくても能力をアピールすることはできますが、明確な基準として提示しやすいため、CCNAの取得はおすすめです。

ネットワークやシスコ製品に関する基礎知識が身につく

資格取得の勉強を通じて、ネットワークやシスコ製品に関する基礎知識が身につくこともメリットです。シスコ社の製品は、ネットワーク構築の現場で多く使用されています。実践的な知識が身につくことは、業務の効率化やミスの減少にもつながります。

また、試験は幅広い分野から出題されるため、苦手分野についても学習する必要があり、網羅的に知識を身につけることができます。

会社によっては資格取得により手当がつく場合がある

ネットワークなど高度なスキルが求められる職場では、従業員のスキルアップが重要な課題となっています。そのため、CCNAなどの資格取得を推奨する会社も多くあります。会社によっては、指定の資格を取得すると手当が支給されることもあり、実質的な年収アップも期待できるでしょう。昇給や昇格につながる場合もあります。

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CCNAを活かせる職種例

CCNAの資格を活かせる職種としては、ネットワークに関連する職種が多いです。

代表的な例として「ネットワークエンジニア」「クラウドエンジニア」「インフラエンジニア」などが挙げられます。

以下では、それぞれの職種の概要とCCNAがどのように活かせるか詳しく説明していきます。取得を検討している方は参考にしてみてください。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアとは、ネットワークを使うシステムの構築や保守を行う職種です。ネットワークの構築には、ネットワークやハードウェアの知識が必要です。ネットワークエンジニアは、インフラエンジニアと同じ職種に分類されることも多いですが、ネットワークに特化していることが大きな特徴です。

CCNAの取得に必要な、ネットワークやシスコ製品の知識は、ネットワークエンジニアの仕事に活かせます。そのため、ネットワークエンジニアへの就職や転職の際にも、CCNAは知識やスキルのアピールになります。

関連記事:ネットワークエンジニアとは|役割や仕事内容、未経験から目指す方法

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、AWSやAzureなどのクラウドを用いて、システムを構築する職種です。最近はオンプレミス型のサーバーから、クラウドサーバーへの移行が急速に進んでいます。

クラウドエンジニアは、サーバーなどのハードウェアに直接触れる機会は少ない職種です。しかし、クラウドエンジニアも、ネットワークやハードウェアの知識を身につけることは大切です。CCNAで習得した知識があることで、クライアントからの信頼も高まることでしょう。

関連記事:クラウドエンジニアの需要が高い理由を解説!将来性や年収も紹介

インフラエンジニア

ほかにもCCNA資格を活かせる職種の一つとして、インフラエンジニアがあります。
インフラエンジニアは、ネットワークおよびシステムインフラストラクチャの設計、構築、管理、トラブルシューティングなどを担当します。

CCNA資格を持つことで、ネットワークの基礎知識やスキルを習得し、ネットワークインフラストラクチャの構築と運用において重要な役割を果たすことができます。

具体的には、ネットワーク機器(ルータ、スイッチ、ファイアウォールなど)の設定や管理、ネットワークトポロジの設計、ネットワークセキュリティの実装などを担当します。また、ネットワークの監視、パフォーマンスの最適化、障害の解決なども重要な業務です。インフラエンジニアは、企業や組織のスムーズなネットワーク運用を確保し、安定性とセキュリティを維持する役割を果たします。

関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容や年収、将来性を解説

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CCNA取得後に目指しやすい資格

CCNAを取得した後に目指す資格として、ネットワークスペシャリスト試験があります。

ネットワークスペシャリスト試験はCCNAと比較すると、難易度が非常に高く、より深い知識が必要となる資格です。CCNAを取得し、基礎的なネットワークの知識やスキルを身につけた後は、より専門的なネットワークスペシャリストを目指すことをおすすめします。

ネットワークスペシャリスト試験(NW)

ネットワークスペシャリスト試験(NW)は、IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験です。ITスキル標準(ITSS)のレベル4に該当する、難易度の高い資格です。試験に合格することで、ネットワークの高度な専門知識を持ち、ネットワークの企画や要件定義、構築、運用などを担うエンジニアであることを証明できます。

NW試験は、ネットワークの企画や設計、構築、運用などの幅広い領域にわたる知識が求められるため、難易度が高いといわれています。取得することで、より上位のポジションやプロジェクトへの参加など、キャリアのさらなる飛躍が可能となるでしょう。

関連記事:ネットワークスペシャリストの年収|難易度や合格率も解説

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CCNAに関する質問

CCNAの資格に興味がある方、取得を検討している方の中では、難易度や取得を通じて得られる知識・メリット、他資格との違いについて疑問を持つ方が多いようです。

ここではCCNAに関するよくある質問に答えていきます。類似の疑問を持つ方は参考にしてみてください。

Q1. CCNAで学べることは何ですか?

CCNAでは、ネットワークネットワーク全般に関わる幅広い知識を学べます。

  • ・ネットワークの基本原理と情報の伝送方法

    ・通信プロトコルに関する知識

    ・LANで広く使用されるネットワーク規格

    ・ネットワーク上のデバイスを識別するためのIPアドレスの知識

    ・Ciscoのネットワーク機器に関する知識や設定方法

Q2. CiscoのCCNAの難易度は?

CCNAの難易度はあまり高くないといえるでしょう。シスコ技術者認定の中でも、「アソシエイト」に分類され、難易度的には下から2番目に位置しています。ネットワークに関する基礎的な知識が問われるため、しっかりとおさえておきましょう。

Q3. ネットワークスペシャリストとCCNAの違いは何ですか?

CCNAとネットワークスペシャリストを比較すると、ネットワークスペシャリストは国家資格であり、ITスキル標準のレベル4に該当する難易度の高い資格です。一方、CCNAはシスコシステムズ社が運営するベンダー資格であり、基礎的な内容を問われるネットワーク入門者には目指しやすい資格となっています。

Q4. CCNAとは何ですか?

CCNA(Cisco Certified Network Associate)とはシスコシステムズ合同会社が運営するシスコ技術者認定の1つです。取得するとネットワークに関する基礎的な知識やスキルがあることを証明できます。

Q5. CCNAを取るメリットは?

CCNA取得のメリットは、資格に向けた勉強を通じてネットワークに関する基礎的な知識やスキルを体系的に身につけることがあります。さらに、その知識やスキルを客観的に証明することが可能です。

また、企業によっては資格手当が支給される場合もあります。

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まとめ

この記事では、スキルアップを目指すネットワークエンジニアに向けて、CCNAの出題範囲や資格の詳細、資格を取得するメリットなどを解説しました。

CCNAは、ネットワークに関する資格では、知名度が高い資格です。2020年2月の改定後は、試験範囲が拡大したため、幅広い知識が求められます。今回紹介した参考書や問題集、勉強サイトなどを効果的に活用することで、短期間の合格も不可能ではありません。この記事を参考に、CCNAの取得を目指してみてはいかがでしょうか。

CCNAを取得することで、ネットワークエンジニアとしてのキャリアにおいて有利な位置を築くことができます。また、求人市場での競争力が高まり、より多様な仕事の機会を得ることができるでしょう。さらに、CCNAはCCNPやCCIEなどの上位資格の取得へのステップとしても重要な役割を果たします。ぜひ、CCNA取得を目指してみてください。

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この記事の監修

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