大手メーカー系SIerへの転職で年収150万円アップ【転職体験記】29歳プロジェクトマネージャー、大手印刷会社からの転身

氏名:K.S   年齢:29歳   性別:男性   職種:プロジェクトリーダー

レバテックキャリアは
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転職は多くの人にとって一大決心です。特に業種により必要なスキルが大きく変わるうえに、技術が日々進化するIT業界では、その一歩はとても勇気のいることかもしれません。

今回はレバテックキャリアを通じて、大手印刷会社から大手メーカー系SIerへと転職を成功させたプロジェクトマネージャーのK.Sさんに、その転職体験についてお話を伺いました。
 

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29歳、初めての転職活動とその背景

─改めて、年齢とこれまでの経歴を教えてください。

今回が初めての転職で、前職ではプロジェクトマネージャーを務めていました。次の会社ではプロジェクトリーダーからスタートする予定です。

1月に入社を控えていて、いまは有休消化期間なんです(取材時は2023年12月)。転職予定の会社はかなり名の知れた大手メーカー系SIerなので、ワクワクした気持ちと不安な気持ちとが混在しています(笑)。

年齢は今年で29歳になりました。

─前の会社はどのような業種でしたか?

印刷業界では大手の会社でした。BtoB中心で、ハガキや封書などの印刷物を提供する仕事をしていました。

内容は本当に様々で、例えば金融や保険系の顧客であれば、エンドユーザーに対して送る契約更新通知や、商品案内のDMなどを製造してお届けします。
媒体は紙のDMからデジタル通知まで、多岐にわたる業務を手がけていました。

─その中で、どのような役割を担っていたのですか?

元々はシステムエンジニアとして、通知物を発送・発信する工程を設計していました。その後はプロジェクト全体を管理する立場へと変わりました。
規模としてはメンバーが10〜20人くらいのプロジェクトを管理することが多かったです。

─新卒で入社されたとのことですが、プログラミングにはもともと興味があったのですか?

実は全くなくて、大学では機械系を専攻していたので、情報技術については入社してから学びました。業界的にはそういう人が多いみたいです。
業界自体も「IT業界」というよりも「印刷業界」なので、私のような人が多いのかもしれません。

─業務ではどのような技術を使っていましたか?

職場にはプログラマーなどの開発者もいたのですが、私自身はコードを書くことはありませんでした。
私が使っていた技術的にも、JavaやC言語などの有名な言語ではなく、印刷物をPDF化するための特殊なツールを使っていました。

主には、上流工程、つまり要件定義や設計に関わる作業がメインでしたね。

ITスキル的には転職で活かせるようなものは持っていなかったので、転職活動ではマネジメントスキルをアピールしました。

─転職を考え始めたきっかけは何だったのでしょうか?

様々な社会情勢の変化のなかで、私自身の考え方が変わったり、会社が統合するという大きなイベントがあったりしたことが大きいですね。

時期的には今年のゴールデンウィークを過ぎた頃から考え始めました。

特に親会社との統合で、会社の体制や仕組みが変わることが予想されたので、改めて自身のキャリアを考え直すきっかけにもなりました。くわえて、前職ではプロジェクトマネジメントに携わっていましたが、より大きなスケールでのマネジメントにチャレンジしたいという想いもありました。

仲間と共に切り開いた転職活動

─転職は一人で進めることも多いですが、友人と一緒に活動されたとか。

はい、同期である友人も一緒に転職活動を始めました。特に、転職活動を始める前に、二人でそれぞれの軸をしっかりと定めました。本やネット、転職した知人などから手あたり次第に情報を集め、転職における優先順位を洗い出してリスト化したり、お互いのスキルや強みを確認し合ったり。

私一人ではなかなか行動に移せないことも多いのですが、彼がいたからこそ前向きに転職活動を進められたと思います。

結果的に、その友人もほぼ同じタイミングで転職に成功しました。

─お互いにいい影響を与えられる素晴らしい同期ですね。具体的にはどんな優先順位で転職活動を進めましたか?

給与面はもちろんですが、軸にしていたのはやりたい仕事やマネジメントをどれくらいの規模でできるかというところですかね。

あとはそうですね、前の会社に対して感じていたモヤっとしていた部分へ、その企業はどのようにアプローチしているのかなども確認しておこうと思いました。

─モヤっとしていた部分というのは?

例えば属人性の高い業務が多かったり、有能な人材の流出が頻繁にあったり、働いている中で少し気になる点があったんです。
そういった課題に対してしっかり対策して、良い環境でどんどん組織をまわせているような会社がいいなと。

─ありがとうございます。レバテックキャリアのアドバイザーとの面談はオンラインで行われたそうですが、その時の印象はいかがでしたか?

印象は非常に良かったです。面倒見が良く、とてもオープンに話ができる方でした。
本当に色々な話を聞いてもらいましたよ。私の現状の不満を親身に聞いてくれたり、企業選びについて率直な意見をいただいたり。

特に面接の時期には密にコミュニケーションを取っていただき、電話でのサポートもありました。

忙しい中でも手厚くサポートしてくれることが伝わり、いまでも本当に感謝しています。

─転職活動を始めてから、内定を得るまでの期間はどのくらいだったのでしょう?

実際の応募は8月から始めて、内定獲得までは約3ヶ月から4ヶ月くらいだったかと。職務経歴書の作成なども含めると、その前から準備は進めていましたが。

─応募した会社は全部でいくつありましたか?

書類選考を含めれば20社ほどで、面接を受けたのは5社でした。最初に紹介していただいた中で、良いなと感じた求人に絞って活動しました。

年収150万アップの鍵はアドバイザーとの二人三脚

─内定先以外には、どのような企業の面接を受けたんですか?

業界はいずれもバラバラでしたが、実はどこも日本ではかなり名の知れた大手企業ばかりでした。やはり給与や福利厚生をはじめとする求人内容が魅力的で、特にプロジェクトマネジメントができるポジションで条件が良いところを紹介してもらいました。

今思えば5社すべて大手企業なんて、なかなかリスクの高い転職活動だったなと少し反省しています……。

─面接ではどのようなことを聞かれましたか?

プロジェクトマネージャーとして働いていきたい理由や得意分野、前職での厳しい経験など、キャリアに関する深い質問が多かったですね。
ほかには実際の業務で発揮した能力や、チームをどのようにリードしていたかなど、具体的な事例を求められました。

─なかでも特に難しかった質問は?

大手HR系企業の面接では、非常に細かい質問がありましたね。自分の生い立ちから始まり、なぜその大学を選んだのか、なぜ前職に就いたのかといった過去の選択に至るまでを詳しく。

子供の頃からの経歴を振り返ることはなかなかないので、その質問には正直苦戦しました。

─そこまで詳細に聞かれることは珍しいですね。面接の準備はどのように進めましたか?

各企業ごとに志望理由や自分が貢献できる点をまとめ、それをほぼ暗記して面接に臨みました。あとは面接で聞くべき質問もあらかじめ用意しておきました。いわゆる逆質問ってやつですね。

1次面接ではこれを聞いて、2次面接ではもう少し踏み込んだこの内容を聞いて──という感じで、まとめておきました。
 

K.Sさんが面接対策で準備をした資料にはびっしりと書き込みがされていた
─その準備の甲斐あって、内定を獲得されたわけですね。

そうですね。特にアドバイザーさんとの面接練習はかなりの成果が出たと思います。

私の欠点として、話をうまくまとめきれずに冗長になってしまうところがあり、面接後にはアドバイザーさんからもそのようにフィードバックをもらいました。

そこから「先に結論を話す、その後に理由を述べる」というスタイルを身に着けるため、アドバイザーさんと徹底的に面接の練習をしたんです。内定をもらえた時は自分のことのように喜んでくれて、とても嬉しかったですね。

─転職先での、具体的な仕事内容についてはどのよう聞いていますか?

非常に多岐にわたる事業を手がけている会社です。私は官公庁向けの事業部に入ることになりました。
具体的には警視庁や警備会社向けのシステム開発に関わることになると思います。社会の安全を支える基盤となる仕事に携われるので楽しみです。

─どの程度の規模のチームを任される予定ですか?

最初は10人~20人程度のチームだと聞いていますが、将来的には100人規模のプロジェクトにも携われる可能性もあるそうです。

今後はAIなどの新しい技術もどんどん取り入れて、新しい事業も増えていくだろう、と。事業部長との話の中で、そのようなチャンスがあることを教えてもらいました。

─今回の転職で、給与面の変動はありましたか?

ありがたいことにかなりアップしましたよ。 前職に比べて年収で150万円ほど。
前の職場では500万円弱だったので、だいたい650万円くらいになる想定です。

今後の人生を考えるうえで、給与面の改善は大きな安心材料となりましたね。いまは社会情勢的にも不安定ですし、私も30歳になろうという年齢なので。

 ─新しい会社での勤務時間は決まっていますか? 

確か8時30分始業で、終業が17時15分だったと思います。
ただ、フレックス制なので実際に働くときは前後するかもしれませんが。

─働き方としてはリモート勤務ですか?出社ですか? 

どうやらリモート勤務が半分、出社が半分って感じらしいです。

会社の拠点がいっぱいあるので、リモート勤務をするにしても働く場所はかなり選べますし、お客さんのところに出向することもあるので、1つのところに留まって仕事をすることは少ないかもしれません。

それこそ警視庁に行くことなどもあると思うので、すでにワクワクしていますね。普通に生活していたら、なかなか入れる場所ではないので。

─ありがとうございます。 残業はそれほどなさそうですか?

前職の先輩が、すでに転職先の別部署で働いているんですが、部署によって残業時間の偏りが大きい、という話を聞いています。

その先輩が所属する部署は結構残業が多いと聞いていたんですけど、 私が配属予定の部署はそれほどでもないらしいです。 とは言え、まったくないわけではなく、プロジェクト次第かなって感じだと思います。

300時間の熱意──PMP取得から見えるK.Sさんの強み

─少し話は変わりますが、現在何かしらの資格は持っていますか?

実は今年PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)の資格を取得しました。転職に際して、この資格が有利に働くと聞いていたので挑戦してみたんです。

─PMPの試験はかなり難しいと聞きますが、いかがでしたか?

事前の情報以上に難しい試験でした。特にアジャイル開発に関する内容が増えているので、そこに対する理解を深めるためにもかなり勉強しました。日本ではまだアジャイル開発が浸透していないと感じていたので、その知識を転職先での業務に活かせればと思っています。

─勉強にはどのくらいの期間を要しましたか?

約2〜3ヶ月間は集中して勉強しましたね。毎日数時間は確実に取り組んでいて、週末は特に時間を割いていました。

平日は毎日3時間程度、そして週末は1日5時間は勉強していましたから、週に25時間、月に100時間以上は勉強していた計算になります。
改めて計算すると、我ながら良く頑張ったと思いますね……。

─2〜3ヶ月でその勉強量は相当ですね。研修なども含めた上での取り組みだったんですか?

はい、PMPはただの試験勉強だけではなく、ある程度の研修も受ける必要がある資格なんです。研修も受けつつ、自分自身でしっかりと知識を身につけるための勉強もしていました。

─PMとしてのご自身の強みはどのようなところにあると感じていますか?

若手のうちからファシリテーション能力を養ってきたことが私の強みかなと思っています。議論を進めることが得意で、前職でもそのスキルは評価されていました。会議とかでも「君がいると話が上手くまとまってスムーズだよ」と。

ほかにはマネジメント管理能力もそれなりにあるかなと。チームメンバーの状況をつぶさに把握し、適切に指導することができると自負しています。

─ファシリテーション能力を身につけるのは難しいと聞きますが、そのコツはありますか?

そうなんです!難しいんですよね。私も最初は全然ダメでした。

ただ、ファシリテーションって単に仕切ることではなく、議論を活性化させるための技術なんです。その考え方が非常に大事で、それを実践していくうちにコツを掴むことができました。

─新しい会社ではどのようにスキルを伸ばしていきたいですか?

前職では身につけられなかった専門的なITスキルを伸ばしていきたいですね。AWSなどのトレンドの技術にも触れつつ、高い専門性を持つジェネラリストを目指していきたいと考えています。

─そうした専門的な技術を学ぶ意欲もお持ちなんですね。今後のご活躍が楽しみです。

ありがとうございます。技術力をさらに高めて、次のステージでの転職も見据えつつ、まずは新しい職場で結果を出していきたいと思っています。

マネジメント力を磨き、より大きな飛躍を目指す

─最後にプライベートの話も少し聞かせてください。ご結婚はされていますか? 

結婚はしていませんが、同棲中の彼女がいまして……この2023年は結婚するかどうかをずっと迷っている1年になってしまいました。
ひとまず転職は成功したので、職場にも慣れて、仕事がある程度落ち着いたらその辺りもゆっくり考えていきたいですね。

─休日はどのような過ごし方が多いですか? 

以前はインドア気質だったんですが、最近は結構出かけるようになりましたね。 
ちょうど今は退職して時間があるので、旅行に行ったり、先週はライブに2回連続で行ったりしました。

とにかく今しかできないと思って、行きたいところに手当たり次第行ってますね(笑)。

─ちなみに今のお住まいはどのあたりですか? 出社するとしたら通勤時間はどれくらいになるのかなと。

神奈川県の川崎駅の近くに住んでます。 
会社は田町にあるので、出勤時間としては40分くらいかかる予定です。

─最後に今後の目標を教えてください。  

これまで培ってきたマネジメント力に磨きをかけて、まずは新しい職場でプロジェクトリーダーとして活躍することですかね。 

あとはやっぱり年齢的にも30歳という節目が近いので、より大きなプロジェクトを管理できるようになりたいです。そしてゆくゆくは事業部単位などで、会社の中核を担えるポストを目指したいなと。

新しい環境では多様なコミィニティやイベントも数多くあるようなので、積極的に参加して視野を広げ、仕事もプライベートも充実させていきたいです。

─本日は以上になります。スキルアップに対する熱意と計画性をお持ちで、非常に印象的でした。ありがとうございました。

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