freee株式会社取締役 横路氏が語る「スタートアップに必要なプロダクト志向」

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今回は、freee株式会社取締役 横路隆氏の記事をお届けします。
freee設立の経緯、プロダクト企画のきっかけ、さらにはスタートアップを成功させるために大切にしてきたことを伺いました。

freee株式会社
2012年7月設立。2013年3月、全自動のクラウド会計ソフト「freee(フリー)」をリリース、個人事業主や自営業のバックオフィス業務に対する負担軽減に貢献する。目指すのは、中小企業のイノベーション促進。
http://www.freee.co.jp/

freee株式会社 取締役 横路隆 氏

freee株式会社 取締役 横路隆氏の画像


Ruby City 松江育ち。慶應義塾大学大学院理工学研究科修了。学生時代からベンチャー企業でのインターンでBtoB向けのWebソフトウェアを作る経験を持つ。
新卒でSonyに就職、デジタルイメージング事業領域で多岐に渡るソフトウェア開発を行う。
2012年、CEO佐々木大輔氏との出会いをきっかけに、2名でfreeeの元となる旧CFO株式会社を設立した。
好きな言語はRuby、Javascript、Scala、Haskell。趣味はピアノ・オルガン・シンセなどキーボード演奏。

1. 横路氏が語るfreee設立のエピソード

小さなチームで大きなインパクトを求めて起業

Q.freee株式会社立ち上げはどのような経緯でしたか?

きっかけは元々、代表の佐々木が今のfreeeのようなサービスのアイデアを持っていまして。
で、エンジニアを探していたんです。その当時、ちょうど僕も小さなチームでビジネスインパクトが大きいソフトウェアを作るってところにすごく興味があったので「是非やろう!」となりました。それが2012年のゴールデンウィークですね。
実際に軽く物をつくってみてやっていけそうだな、って2人で判断して。その2ヶ月後には会社を辞めて起業に至りました。

大船に乗ったつもりで不安はなかった

Q.これまで企業に勤めていた状態で、ゼロから起業するというのは不安が多かったのではないでしょうか?

不安はなかったです。佐々木がベンチャーでCFOを経験していたり、Googleでスモールビジネス向けのマーケティングを担当していたりと、既に中小企業のバックオフィスに詳しかったので。僕は大きな船に乗った気でいました(笑)

Q.失敗は怖くなかったですか?

失敗は、怖くないですね。スタートアップ当時はまだ新卒3年目だったので、まあ何とでもなるだろうと。
それに今でも、会社自体そういう組織でありたいと思っています。

新卒3年目で!すごい行動力ですね。

プロダクトは「ローンチ&イテレート」で開発

Q.ちなみにそういう組織、というのは?

もちろん製品の性質上、お客様の大事な情報を扱う分野ですので、セキュリティを一番大事に考えています。でも業界を見渡してみると、そういう部分だけを大事にしすぎていてイノベーションが起こりにくいのかな?というところがありますので、そこを切り開いていきたいっていうのはありますね。

反発もあるかもしれませんが、新しいことにどんどんチャレンジして「生産性を上げるには?」「世の中を良くする仕組みとは?」っていうのをみんなで模索して行きたいです。

Q.そのようにイノベーションを起こす体制を作るために、一番大事にしているのはどのようなことですか?

やっぱり、「まずは出す」っていうところです。佐々木は昔から「ローンチ&イテレート」って言っているのですが。ユーザが使いやすいかは置いておいて、まずは使えるものを出す。で、お客様からフィードバックをいただいて、どんどん良くしていくっていう考え方です。
社内では「まず、手を動かしアウトプットする。進めながら考える。」というのが意思決定のための1つの基準になっています。

freeeは現状への不満から生まれた

Q.この考え方に行き着いたきっかけとなるエピソードはありますか?

ちょっと失敗したことがあって。最初の方は「サインアップしたユーザはどうこれを使うか」のような細かい部分をやりすぎて、何週間かたっても成果を出せないことがありました。最初から作り始めてどんどん人や自分たちで使いながら改善していった方が良かったな、っていうのは今でも思います。
やっぱり、まずは作るのが大事ですね。

Q.では、会計ソフトfreeeを企画されたきっかけは何ですか?

CEOの佐々木が、過去にベンチャー企業でCFOをやっていたときに使っていた会計ソフトが非常に使いにくくて不満があった、というのがあります。
あと僕も実は両親が自営業をやってまして。在庫管理とか経理まわりでかなり苦労しているのを見ていました。両親はコンピュータに弱いので、僕がエクセルのマクロとか書いてたんですけど。
でもこれって実は「他にも同じように困っている人がたくさんいるのでは」とずっと思っていました。それで、佐々木のアイデアを聞いて、「じゃあ作ろう!」って始めたのがきっかけです。

Q.ご自身の実体験が背景にあるのですね。リリース後、どんどんユーザ数が拡大していますがサービスの成長に合わせて技術的な問題はどのようにクリアされていったのでしょうか。

たとえばインフラの再構築など拡大にあわせて適宜変えてきた部分はいくつもありますね。組織体制も同様に、成長に合わせて最適化してきました。ここに関してはイベントで詳しくお話したいですね。

スタートアップから成長期にかけて、技術面での変遷は気になるところですね。講演が楽しみです。

2. スタートアップには「プロダクト志向」が重要!

Q.では最後に、横路さんから見て、どのようなエンジニアがスタートアップに向いていると感じますか?

「プロダクト志向」なエンジニアですね。スタートアップでサービスを展開していくと、適宜環境を変えたり、何かと変化が多い。自分の役割や居心地のよい環境に固執せずに柔軟に対応できて、プロダクトを良くすることを第一に考えられるってことが大事かなと。そうやってプロダクトと一緒に成長したいエンジニアの方がいたら、ぜひ一緒に働きたいです。

お話ありがとうございました!

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