ヒカ☆ラボ開催直前インタビューLIGエンジニア 菅原のびすけ氏が語る“伝説のクリスマス企画の裏側”

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2014年クリスマス、LIGとSHIFTBRAINの2社合同で実施された企画「SANTA CLOSE TO YOU」。
リアルとWebの融合をテーマに、2つの精鋭クリエイティブ集団によって繰り広げられた聖夜のイベントは、大きな反響を呼びました。

4月28日(火)、ヒカ☆ラボでついにその「SANTA CLOSE TO YOU」の舞台裏に迫るイベントを開催。企画、制作の中心メンバーにご登壇いただき、伝説のクリスマスイベントについてお話いただきます。

今回はイベントを目前に、登壇メンバーのおひとり、LIG新卒入社2年目のエンジニア 菅原のびすけさんを直撃。企画実施の背景や苦労話など、クリスマスイベントの裏側について伺いました。

「SANTA CLOSE TO YOU」とは?

2014年12月25日、クリスマス当日も仕事に勤しむオフィスワーカーたちに笑顔を届けたいと、LIGとSHIFTBRAINの2社がコラボレートしたクリスマス企画。

事前にTwitterでサンタクロースに来てほしい企業を募り、当日応募のなかからランダムに選ばれた企業をサンタクロースが訪問。

GPSをつけた4人のサンタクロースの位置を地図上からリアルタイムで確認できたり、サンタクロースが自撮りする企業訪問や移動中の動画をリアルタイムで視聴できるなど、さまざまな仕掛けでユーザーを楽しませた。

株式会社LIGとは?

台東区上野にオフィスを構えるWeb制作会社。 「わくわくをつくり、みんなを笑顔にする」をモットーに、キャンペーンサイトや企業サイトなどのWeb制作を始め、メディア・プロモーション、システム開発などを行う。自社メディアの「LIGブログ」は、月間400万PVを超える人気メディア。

菅原 のびすけ氏 PROFILE

1989年生まれ。岩手県立大学在籍時にITベンチャー企業の役員を務める。
同大学院を卒業後、株式会社LIGにWebエンジニアとして入社し、Web制作に携わる。
最近は特にIoT領域、インタラクティブな企画実装などに従事している。
特技はわんこそば、趣味は雪合戦。

家賃0円クリエイターズシェアハウス第1期生、ジーズアカデミー第1期メンター、
Milkcocoaエバンジェリスト、gihyo.jp特集「MilkcocoaでBaaSを体験!~バックエンドの仕組みと使い方~」、共著「JavaScriptでインタラクティブ3Dコンテンツを作ろう~Kinect+jThree+milkcocoaを使ってミクと踊る~」

1. 伝説のクリスマスイベントのスキームを決めた2つの理由

━イベントを実施されたきっかけは、何だったのでしょう。

のびすけ:「SANTA CLOSE TO YOU」は、SHIFTBRAINのディレクター 山本さんが昨年の夏ごろ、「クリスマスの時期に何か一緒にやりたい」とLIGのアートディレクター 野田に声を掛けて下さったことで始まりました。

━イベントでは、Twitterでサンタに来て欲しい企業を募集したり、サンタが動画をリアルタイム配信したりと、さまざまなギミックがあります。そうした骨組みを立てた背景を伺えますか。

背景は2つあります。まず、LIGがWebを超えた表現もできることを、世間に訴求したかったということ。2つ目は、LIGの理念にもある「わくわくをつくり、みんなを笑顔に」したかったということです。

視覚に頼る従来のWebサイトに比べて、実際に話したり、感じたりするリアルな体験は、ユーザーの心を動かしやすいと思っています。より大きくユーザーの心を動かすために、イベントではWebとリアルが連動した表現に力を入れました。

━なぜ数あるソーシャルメディアのなかからTwitterを活用されたのでしょうか。

のびすけ:気軽にイベントへ参加いただきたかったからです。Twitterは実名での登録が必要ないので、気軽に投稿できますし、フォロワー以外からもリツイートされるなど、スピーディーな拡散力があります。そこに目をつけました。

━リアルタイムのマッピングと動画配信については、いかがでしょうか。

のびすけ:可能な限りリアルタイム性のある演出を実現し、わくわく感やドキドキ感を演出したいと考えました。マッピングでは、ユーザーに分かりやすく地図上でサンタの現在地を知らせることができましたし、ユーザーが自分とサンタとの距離を測る目安になりました。

また、動画配信については、できるだけサンタがその時にいるエリアのランドマークになるもの、例えば駅や有名なビルなどを映して、ユーザーのイメージが膨らむように心がけました。

Twitterのタイムラインに「今、この近くにサンタが来ている!」「うちのオフィスにも来てくれるかも!?」など、期待通りのツイートが並んだときには、ガッツポーズをしたくなりました(笑)。

━コア技術については、後ほどヒカ☆ラボでくわしくお話いただきますが、特別に今回記事をご覧の皆さんに、さわりの部分だけお話いただけますでしょうか。

今回のイベントでは、当日のアクセス数や同時接続数を予測しにくいという懸念がありました。サーバーやインフラをこちらで用意する想定だったのですが、それらに実際どのくらいのリソースを確保しておけばいいのか分かりませんでした。オーバースペックでもコストがかさみますし、スペック不足でイベントの最中にシステムダウンしても困ります。

今回は特に実装の時間が限られていたという理由もあり、Milkcocoaというリアルタイム通信に特化したBaaSを用いて、バックエンドの負荷分散を行うことにしました。Milkcocoaは、2014年8月に提供を開始したばかりのサービスですが、すごく便利で、僕は個人的にスタートとほぼ同時に使い始めていました。

LIGブログでMilkcocoaの紹介記事を書いたり、いいオフィス(LIGが運営するコワーキングスペース)で勉強会を開いたりするうちに、気がついたら公認エバンジェリストにご指名いただいていました(笑)。

その関係性もあったので、クリスマス企画のインタラクティブ実装にはMilkcocoaを使いたいと思いました。案の定、Milkcocoaは使いやすかったですし、コストもずいぶんと抑えられましたね。

2. クリスマスイベントの当日に発生したSNSの意外な問題

━イベントで大変だったこと、苦労されたことは何でしょう。

のびすけ:初めてということもあり、こうしたキャンペーン企画に対する知識と経験が不足していました。また、実装範囲が広く、時間やリソースが足りなかったと思っています。

正直を言うと、最初はそんなに不安を感じていませんでした。でも企画の設計を掘り下げていくと、検討しなくてはならない点がたくさん出てきて焦りました(笑)。

例えば、GPSの実機テスト時に生じた不具合がありました。ネットワークの問題だと疑っていたのですが、検証していくうちにどうやら端末の問題らしいということが分かりました。iPhone4S以前の端末だと、上手く位置情報を取得できないようでした。

また、ツイッターにユーザーがアップロードした写真をリアルタイムで取得していたのですが、写真が直リンクでアップされない時がありました。例えば、ユーザーがTwitter公式クライアントで写真を投稿したときには、写真の直リンクURLがTwitterに投稿されます。

しかし、Instagramで写真を投稿した場合には、Instagramの個別ページのURLが投稿されるため、写真を上手く取得できないという問題が発生しました。

そうなると、Instagramも含め幾つかのサービスの投稿形式に合わせて実装する必要があるのですが、気づいたのがイベント当日の2日前で、かなり焦りました。

━それは大変でしたね。

何とか対応したら、当日に新たな問題が起きました。ユーザーが1つのツイートにつき1枚の写真データをアップする想定でいたのですが、実際には1つのツイートにつき2枚、3枚の写真を上げてくるケースが多かったです。これには焦りました。

そうした想定で実装できていなかったため、写真取得が上手くいかず、当日にプログラムの修正もしていました。色々な想定ができなかった経験不足を感じましたし、勉強になりましたね。

3. ヒカ☆ラボでは、クリスマス企画で得たマイナスナレッジも共有したい

━そうしたご経験を踏まえ、今回のヒカ☆ラボではどういった内容のお話をいただけますか。

のびすけ:どちらかというとエンジニアリングのお話より、最初にコンセプトを立てたところから、企画に落とし込んでいくまでのプロセスに重きを置いてお話したいですね。例えば大事にしていた部分やロジックなど、考え方や注意すべきポイントとともに共有したいと考えています。

また、Node.jsやMilkcocoaの使い方に加えて、イベントで得たマイナスナレッジについてもお話ができればいいですね。いざ、エラーが出た時にどう対処するのか。すべての答えが、誰かのブログやチュートリアルに書いてあればいいのですが、なかなかそういう訳には行きません。

「プログラミングはマイナスナレッジの蓄積」だとおっしゃる方もいるくらい、エラー発生時にどれだけ冷静で正しいリアクションをできるのかが、エンジニアとしての実力を計る目安になると思います。

先ほどお話した、実際に起きたクリスマスイベントでの失敗談を交えながら、話を聞いてくれている皆さんに共有できればと考えています。

━今回のヒカ☆ラボには、どんな方に参加いただきたいですか。

エンジニアやディレクターなど、幅広い職種の方にご参加いただきたいですね。イベントやキャンペーンを企画されている、またはすでに手がけられている方、コンセプトワークを学びたいという方も歓迎します。

━最後に、参加者に向けてメッセージをお願いします。

ひょっとしたら、サンタからプレゼントをもらえるかも知れません(笑)

━ありがとうございました!

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