データサイエンティストにおすすめの資格一覧!種類別に取り方を紹介

最終更新日:2025年3月26日

これからデータサイエンティストを目指したいが、何から始めるべきか迷っている人もいるでしょう。未経験者の場合は特に、資格取得によって得られるメリットが大きいです。そこで、データサイエンティストにおすすめの資格、資格の取得メリット、注意点などについて解説していきます。

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この記事のまとめ

  • データサイエンティストは資格を取得することで知識を身につけつつ評価を上げられ
  • データサイエンティストが資格を取得する際はデータサイエンティスト向きのものを選ぶ必要がある
  • 資格の取得メリットも大きいが、あくまでも実務経験や実践スキルの方が重要

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データサイエンティスト資格の必要性と選び方

データサイエンティスト資格の必要性と選び方について解説します。

データサイエンティストの資格の必要性

データサイエンティストに必須の資格はありません。資格を取得しなくてもデータサイエンティストとして働くことは可能で、実際資格を持っていないデータサイエンティストも多いでしょう。しかし資格を取得すればスキルアップやスキル証明に役立ちます。

たとえばまったく実務経験がない状態からデータサイエンティストを目指すのであれば、資格取得は特に有効です。

データサイエンティストの資格の選び方

データサイエンティストの資格の選び方は複数あります。具体的には以下のような手段が挙げられます。

  • ・自分のキャリアプランに合うものを選ぶ

    ・仕事で使える、または役に立つ資格を選ぶ

    ・現状の自身のレベルに合わせる

資格を取得する目的は、あくまでも自身のスキルアップや企業からの評価アップです。この目的に合わせて資格を選定してください。また自身のレベルに合うものから段階的にチャレンジしていくことで、着実にステップアップしていけるでしょう。

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データサイエンティストの資格をおすすめ順に紹介

データサイエンティストにおすすめの資格をおすすめ順に紹介します。

資格名 資格概要
1. Python3エンジニア認定基礎試験 Pythonの基本的な文法知識を問う
2. データサイエンティスト検定 データサイエンス力、データエンジニアリング力、
ビジネス力の3つを問う
3. 統計検定データサイエンス データサイエンティストに必要な統計学の知識、
スキルを問う
4. データサイエンス数学ストラテジスト 数学をデータサイエンス、
ビジネスにつなげるための知識を問う
5. G検定 AI、ディープラーニングの基礎知識を問う
6. E資格 AI、ディープラーニングの踏み込んだ知識を問う
7. 情報技術者試験 IT業界で定番の国家資格

ひとことでデータサイエンティストと言っても求められる役割や業務内容は企業、プロジェクトによって異なります。そのため厳密にはおすすめの資格もケースバイケースですが、一般的には上記表のようなイメージです。

考え方としては、直接手を動かす業務スキルに直結するプログラミングスキルが最重要になります。次にデータサイエンスに特化した資格を優先すると良いでしょう。

Python3エンジニア認定基礎試験

試験概要・種別 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が主催する、
Pythonの基本的な文法の知識を中心に問われる試験
おすすめの人 データサイエンティストを目指す人全般
合格率 75~80%程度
試験時間 60分
試験方式 選択式
試験日 通年
受験料(税込) 一般価格:11,000円、学割価格:5,500円
参考書 『Pythonチュートリアル 第4版
(Guido van Rossum、オライリージャパン)』

『徹底攻略Python 3 エンジニア認定[基礎試験]
問題集(株式会社ビープラウド、インプレス)』

Python3エンジニア認定基礎試験は合格率からもわかる通り、難易度は低めの資格試験です。プログラミング未経験者であっても、比較的短期間の勉強時間で合格できるでしょう。

データサイエンティストにとって最重要とも言えるPythonプログラミングの基本スキルを身につけられるので、特に何から勉強すべきか迷っている人はぜひご検討ください。勉強方法としては、上記表にて紹介している公式チュートリアル、公式参考書を使用して勉強すると良いです。

データサイエンティスト検定

試験概要・種別 一般社団法人データサイエンティスト協会が実施する
データサイエンスの知識、スキルを問う
おすすめの人 データサイエンティストに必要なスキルを幅広く身につけたい人
合格率 60%程度
試験時間 100分
試験方式 選択式
試験日 随時
受験料(税込) 一般10,000円、学生5,000円
参考書 『徹底攻略データサイエンティスト検定問題集
(小縣 信也/斉藤 翔汰/山田 弦太朗、インプレス)』

『最短突破 データサイエンティスト検定(リテラシーレベル)
公式リファレンスブック(菅 由紀子/佐伯 諭/高橋 範光/田中 
貴博/大川 遥平/大黒 健一/森谷 和弘/參木 裕之/北川 
淳一郎/守谷 昌久/山之下 拓仁/苅部 直知/孝忠 
大輔/福本 信吾、技術評論社)』

データサイエンティスト検定の勉強をすることで、データサイエンティストに必要な知識を幅広く学べます。データサイエンティスト検定では、以下3つの要素について幅広く問われるからです。

  • ・データサイエンス力

    ・データエンジニアリング力

    ・ビジネス力

これらの知識はデータサイエンティストにとって土台になるので、その後のキャリアアップにも役立ちやすいでしょう。勉強方法としては、上記表の問題集や公式リファレンスブックを使用してください。

統計検定データサイエンス

試験概要・種別 一般社団法人日本統計学会が認定し、
一般財団法人統計質保証推進協会が実施する
統計学に関する知識や活用力を評価する検定試験
おすすめの人 データサイエンティストに必要な統計学を網羅的に学びたい人
合格率 【統計検定4級】80%程度
【統計検定3級】50%程度
【統計検定2級】50%程度
【統計検定準1級】35%程度
【統計検定1級】非公開
【統計検定データサイエンス基礎(DS基礎)】60%程度
【統計検定データサイエンス発展(DS発展)】60%程度
【統計検定データサイエンスエキスパート
(DSエキスパート)】30%程度
【統計検定統計調査士】65%程度
【統計検定専門統計調査士】70%程度
試験時間 【統計検定4級】60分
【統計検定3級】60分
【統計検定2級】90分
【統計検定準1級】90分
【統計検定1級】統計数理:90分(午前)統計応用:90分(午後)
【統計検定データサイエンス基礎(DS基礎)】90分
【統計検定データサイエンス発展(DS発展)】60分
【統計検定データサイエンスエキスパート(DSエキスパート)】90分
【統計検定統計調査士】60分
【統計検定専門統計調査士】90分
試験方式 選択式
受験料(税込) 【統計検定4級】
一般価格:5,000円
学割価格:3,500円
【統計検定3級】
一般価格:6,000円
学割価格:4,000円
【統計検定2級】
一般価格:7,000円
学割価格:5,000円
【統計検定準1級】
一般価格:8,000円
学割価格:6,000円
【統計検定1級】
統計数理:6,000円
統計応用:6,000円
【統計検定データサイエンス基礎(DS基礎)】
一般価格:7,000円
学割価格:5,000円
【統計検定データサイエンス発展(DS発展)】
一般価格:6,000円
学割価格:4,000円
【統計検定データサイエンスエキスパート(DSエキスパート)】
一般価格:8,000円
学割価格:6,000円
【統計検定統計調査士】
一般価格:7,000円
学割価格:5,000円
【統計検定専門統計調査士】
一般価格:10,000円
学割価格:8,000円

統計検定データサイエンスは10種類の試験で構成されています。いずれもデータサイエンティストに必要な統計知識、スキルを問う内容ですが、種類が多いのでどれを受けるべきか迷う人も多いでしょう。

現状データサイエンティストではなく、網羅的に統計学を勉強したい人は統計検定4級や3級からチャレンジするのがおすすめです。2級まで取得すれば実務で活用できるスキルを持っていると評価されやすいです。

すでにデータサイエンティストや関連するエンジニア職種で働いている人は、Excelでの処理問題が出題されるなどより実務に直結しやすい統計調査士やDS基礎も候補に挙がってきます。

データサイエンス数学ストラテジスト

試験概要・種別 日本数学検定協会が実施する数学スキル、
リテラシーを問う試験
おすすめの人 数学を技術やビジネスと連動させたい人
合格率 【中級】小学校~高校1年生程度の数学レベル
【上級】高校2年生~大学1年生程度の数学レベル
試験時間 【中級】90分
【上級】120分
試験方式 五肢択一
試験日 随時
受験料(税込) 【中級】7,000円
【上級】9,000円
参考書 『データサイエンス数学ストラテジスト[中級]公式テキスト
(公益財団法人 日本数学検定協会、日経BP)』

『データサイエンス数学ストラテジスト[中級] 公式問題集
(公益財団法人 日本数学検定協会、日経BP)』

『データサイエンス数学ストラテジスト[上級]公式テキスト
(公益財団法人 日本数学検定協会、日経BP)』

『データサイエンス数学ストラテジスト[上級]公式問題集
(公益財団法人 日本数学検定協会、日経BP)』

データサイエンス数学ストラテジストを取得することで、一定の数学的思考が身についていて、なおかつそれをデータサイエンティストの仕事に活かせることのアピールになります。プログラマーやシステムエンジニアの仕事は数学力が不要の場合も多いですが、データサイエンティストの場合は一定の数学力は必須でしょう。

もともと数学が得意な人はもちろん、そうでない人も数学の基礎を勉強し直しつつデータサイエンス数学ストラテジストを取得するのがおすすめです。勉強方法は、中級も上級も上記の公式テキストを使用してください。

G検定

試験概要・種別 一般社団法人日本ディープラーニング
協会(JDLA)が実施する、
AI・ディープラーニングの活⽤
リテラシー習得のための検定試験
おすすめの人 エンジニアではないけれどAIなどを理解したい人
合格率 75%程度
試験時間 120分
試験方式 選択式
試験日 年6回
受験料(税込) 一般:13,200円
学生:5,500円
参考書 『深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト
(一般社団法人日本ディープラーニング協会/山下 隆義/猪狩 宇司/今井 翔太/巣籠 悠輔、翔泳社)』

G検定はAIやディープラーニングの基礎を身につけるのに適した資格です。AIやディープラーニングに関する幅広い知識が問われるからです。G検定はE資格と比較されることが多いですが、この2つでは対象者が異なります。

G検定はエンジニア以外のビジネスマン、E資格はエンジニアやデータサイエンティストが対象です。G検定は今後エンジニアやデータサイエンティストを目指しているわけではないが知見を深めたい人、もしくは現状の知識が少ないのでまずは簡単な資格にチェンジしたい人におすすめです。

勉強方法は、公式テキストをベースに気に入った問題集を消化していくと良いでしょう。

E資格

試験概要・種別 一般社団法人日本ディープラーニング
協会(JDLA)が実施する、
AIやディープラーニングスキルを身に
つけたいエンジニア向けの資格
おすすめの人 AIスキルを高めたいデータサイエンティストや
データサイエンティストを目指す人
合格率 70%程度
試験時間 120分
試験方式 選択式
試験日 年2回
受験料(税込) 一般:33,000円
学生:22,000円
会員:27,500円
参考書 『徹底攻略ディープラーニングE資格エンジニア問題集
(小縣 信也/斉藤 翔汰/溝口 聡/若杉 一幸、インプレス)』

E資格は本格的にディープラーニング、AIスキルを身につけたいエンジニア関連職種の人におすすめの資格です。G検定と比較されることが多いですが、E資格の方が本格的な内容になっています。たとえば深層学習の問題では計算も求められます。勉強方法は、上に紹介しているインプレスの問題集を使用するのが一般的でしょう。

情報技術者試験

試験概要・種別 情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格
おすすめの人 知名度、評価の高い資格を取得したい人
合格率 【基本情報技術者試験】50%程度
【応用情報技術者試験】20%程度
【スペシャリスト試験】15%程度
受験料(税込) 7,500円

情報技術者試験はIT業界ではもっとも有名な資格試験と言っても過言ではなく、以下の13資格で構成されます。

  • ・ITパスポート試験

    ・情報セキュリティマネジメント試験

    ・基本情報技術者試験

    ・応用情報技術者試験

    ・ITストラテジスト試験

    ・システムアーキテクト試験

    ・プロジェクトマネージャ試験

    ・ネットワークスペシャリスト試験

    ・データベーススペシャリスト試験

    ・エンベデッドシステムスペシャリスト試験

    ・ITサービスマネージャ試験

    ・システム監査技術者試験

情報技術者試験はデータサイエンティストに限らず、エンジニア関連職種全般で評価されやすい資格と言えるでしょう。中でも基本情報技術者試験、応用情報技術者試験はエンジニア関連職種に必要な幅広いIT知識が身につくのでおすすめです。

またデータサイエンティストを目指す人は、応用情報技術者試験の次にデータベーススペシャリスト試験にチャレンジすることでスキルアップ、評価アップに役立ちます。

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データサイエンティストが資格を取得するメリット

データサイエンティストが資格を取得するメリットとして、以下が挙げられます。

就職や転職時に評価されやすくなる

データサイエンティストが資格を取得すると、就職や転職時に評価されやすくなります。資格を取得すれば、一定の知識やスキルの証明になるからです。たとえばこれまで紹介したようなデータサイエンティストのスキルに直結するような資格は評価されやすいでしょう。逆にITパスポートのような、簡単かつデータサイエンティストのスキルに直結しにくいような資格は評価されにくいです。

データサイエンティストとしてどのように成長すべきか迷っている人は、まずは資格取得してみるのもおすすめです。

実務に必要な知識を身につけられる

資格を取得することで、実務に必要な知識も身につけられます。たとえばデータサイエンティスト検定を受ければ、データサイエンス力、データエンジニアリング力、ビジネス力といったデータサイエンティストに必要な知識が身につきます。知識習得のためにも、資格取得をご検討ください。

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データサイエンティストの資格を取得する際の注意点

データサイエンティストの資格を取得する際の注意点は以下です。

あくまでも実務経験や実践スキルを重視する

データサイエンティストにとって資格は評価アップやスキルアップに有効ですが、あくまでも実務経験や実践スキルを重視してください。実務に直結するスキルの方が企業から評価されやすく、また当然現場で活躍できるからです。

たとえばすでにプロジェクトに在籍していて求められているスキルが明確である場合、資格取得よりも目の前の仕事やそのためのスキル習得に集中した方が良いでしょう。実務経験や実践スキルの補助的なツールとして、資格をご活用ください。

目的に合った資格を取得する

目的に合った資格を取得することも重要です。目的に合った資格を取得しないと、実務に役立つ知識習得や企業からの評価アップにつながりにくいからです。たとえばデータサイエンティストとして成長することが目的なら、データサイエンティストの業務に役立つ知識を習得できる資格を取得してください。資格を検討する際には、目的に合っているかどうかもよくご検討ください。

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まとめ

データサイエンティストが資格を取得することで、知識を身につけつつ企業からも評価されやすくなります。あくまでも実務経験や実践スキルが重要である点は意識すべきですが、資格取得もキャリアにプラスに働くでしょう。今後データサイエンティストを目指しているものの何から始めるべきか迷っている人は、資格取得から始めてみるのもおすすめです。

この記事の監修

レバテックキャリア編集部

レバテックキャリアは、IT/Web業界のエンジニア・クリエイター向けに特化した転職エージェントです。当メディアでは、エンジニア・クリエイターの転職に役立つノウハウから、日々のスキルアップや業務に活かせる情報まで、幅広いコンテンツを発信しています。

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