SESの案件についていけない!対処法やおすすめの転職先も解説

最終更新日:2025年3月12日

「SESの案件についていけない、毎日が不安。」
「このままではSESエンジニアとしてやっていけないのでは…」

そんな風に悩んでいませんか?

SESで「ついていけない」と感じてしまうのは、SES特有の働き方が原因です。この記事では、SESの案件で「ついていけない」と感じてしまう原因を3つ解説します。さらに、状況に合わせた具体的な対処法や、転職を検討する場合のおすすめの転職先も紹介しています。

ぜひ最後まで読んで、SESで「ついていけない」と感じている状況を打破し、今後のキャリアプランを明確にするための参考にしてください。

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この記事のまとめ

  • SESの案件についていけない主な原因は、スキルレベルの不一致や相談のしづらさなど
  • SESについていけないときは、上司への相談や転職などの対処法がある
  • 転職先として、自社開発企業や社内SE、インフラエンジニアなどがおすすめ

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SESの案件で「ついていけない」と感じる原因

SESの案件で「ついていけない」と感じる主な原因として、以下の3つが挙げられます。


ここでは、それぞれの原因について詳しく解説していきます。

原因1.案件のスキル要件が高い

案件のスキル要件がSESエンジニアのスキルを超えていると、「ついていけない」と感じる場合があります

たとえば、以下のような状況だと、スキル面での課題を感じやすいです。

  • ・プログラミング言語や開発ツールの使用経験が浅い

    ・システムの規模が今までより格段に大きい

    ・新しい技術要素が多く、学習時間が十分に確保できない

このような状況に直面すると、日々の業務についていくことが難しくなり、精神的なプレッシャーを感じやすいです。特に、期日を守るために残業での対応が続く場合は、心身的・精神的な負担が大きくなります。

またSES業界では、事前に聞いていた案件情報と実情にズレがあるケースもあります。そのため、想定より高いスキルレベルが必要になることが少なくありません。

SESエンジニアのスキルに対し案件のスキル要件が高過ぎるという状況は、SESエンジニアが「ついていけない」と感じる原因となります。

原因2.客先のメンバーに質問や相談がしづらい

客先のメンバーに質問や相談がしづらいことも、SESエンジニアが「ついていけない」と感じる原因の1つです。SESでは客先への一人常駐も多く、自社の社員が現場にいないため、相談相手が限られてしまうこともあります。

このような状況で課題を抱え込んでしまうと、問題解決が遅れ、作業の遅延や品質低下につながります。さらに、解決できない問題が積み重なることで、徐々に「ついていけない」という感覚が強まることもあるでしょう。

このように、客先のメンバーに質問がしづらい環境も、SESエンジニアが業務に「ついていけない」と感じる状況を生み出します

原因3.環境の変化に適応できない

案件の環境の変化に適応できないことも、SESエンジニアが「ついていけない」と感じる要因になります。SESでは、案件ごとに使用技術や業務内容、チームメンバーなどの環境が変わることが一般的です。その都度、新しい環境へ順応しなくてはならないのは、人によっては大きな負担になる場合があります。

環境の変化による主な影響は、以下のとおりです。

  • ・新しい開発プロセスやルールの習得に時間がかかる

    ・チーム特有の暗黙知やナレッジの理解が追いつかない

    ・異なる業界知識や業務知識の習得が必要になる

    ・コミュニケーションルールの違いに戸惑う

このような状況だと、作業効率が低下し期待される成果を出せなくなります。新しい環境に適応できず、作業が思うように進められないと、結果として「ついていけない」という気持ちにつながります

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【状況別】SESについていけないときの対処法

SESの案件で「ついていけない」と感じる場合の対処法は、原因によって異なります。


ここでは、状況別の具体的な対処法を3つ紹介するので、参考にしてください。

スキルレベルのミスマッチについて上司に相談する

案件のスキル要件が高過ぎて「ついていけない」と感じている場合は、案件のスキル要件と自分の保有スキルのギャップについて、自社の上司に相談することをおすすめします。上司に状況を説明することで、適切な解決策を一緒に模索してくれる場合が多いです。

相談することで、以下のようなサポートを受けられる可能性があります。

  • ・社内研修制度の活用

    ・社内で保有する学習教材の提供

    ・メンター制度の利用

    ・スキルレベルに合った案件への異動

上司は社内の資産や制度にも精通しているため、部下の状況に応じた最適な解決策を提案してくれる可能性があります。そのため、案件のスキル要件と自分のスキルのギャップが原因で「ついていけない」と悩んでいる場合は、適切な解決策がないか上司に相談すると良いです。

チーム体制の案件に変えてもらう

客先のメンバーに質問や相談がしづらいため業務に「ついていけない」状況に陥っている場合は、チームでの参画案件への異動を希望することが有効です。一人常駐の案件よりもチーム体制のほうが、課題に直面した際、相談しやすいためです。

チーム体制で参画する案件の主なメリットとして、以下が挙げられます。

  • ・同じ会社の先輩社員に気軽に相談できる

    ・複数人で知識やノウハウを共有できる

    ・困ったときにすぐにヘルプを求められる

このように、チーム体制で参画する案件では、周囲のサポートを受けやすい環境が比較的整っています。そのため、質問や相談がしづらいため業務に「ついていけない」状況に陥っている場合は、チームでの参画案件への異動を打診するのが効果的です。

転職する

案件ごとに環境に適応していくのがつらいと感じている場合は、SES企業以外への転職も選択肢の1つです。SESでは案件ごとに使用技術や業務内容、環境が変わるのが一般的です。そのため、この働き方に適応できないと感じる場合は、異なる職種への転職を検討する価値があります。

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ついていけないSES案件の相談をするときのポイント

SES案件で「ついていけない」と感じた際に上司へ相談する上での重要なポイントとして、以下の2つが挙げられます。


これらのポイントを押さえることで、上司からより適切なサポートを得られやすくなります。それぞれ詳しく解説するので、参考にしてください。

現状の課題や不安を具体的に説明する

自社の上司に相談する際には、現状の課題や不安を具体的に説明することが重要です。「案件が難し過ぎてもう嫌です」のように感情的な不満のみを伝えてしまうと、相談を受けた上司も解決策を考えるのが困難になってしまいます。

ここでは、具体的な説明の例を2つ紹介します。

技術面/進捗面での課題を伝える例
「コンポーネントの実装が難しく作業が遅れてしまい、周囲に迷惑をかけているのではないかと不安です。進捗が遅れている原因は、今の自分のスキルではReactの知識が不足しているためです。」

環境面での課題を伝える例
「現場で一人だけSESという立場のため、システムの仕様について質問したいことがあっても、客先の方々に声をかけづらい状況です。」

このように、具体的に説明することで上司は状況を正確に理解し、適切な対応策を提案しやすくなります

要望がある場合は明確に伝える

条件や方向性について希望がある場合は、明確に伝えることがポイントです。自分が考える解決策や要望を具体的に伝えることで、上司も対応しやすくなります。

要望を伝える際の具体例を以下に示します。

スキルアップに関する要望を伝える例
「SQL研修を受講させていただきたいです。」
「社内の先輩エンジニアに、週1回程度メンタリングをお願いしたいです。」

案件に関する要望を伝える例
「現在の技術レベルに合った案件から始めさせていただけないでしょうか。」
「できれば自社の先輩社員と一緒に参画できる案件に変更していただきたいです。」
「フロントエンド開発により特化した案件で経験を積ませていただきたいです。」

このように、明確な要望を伝えることで、上司との建設的な話し合いが可能になり、より良い解決策を見つけやすくなります

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SESエンジニアとして悩んでいる人の転職先の事例

SESエンジニアとして働く中で「ついていけない」と感じている方に向けて、以下の4つの転職先の選択肢を紹介します。


それぞれの特徴やSESとの違いを説明するので、自分に合った企業や職種を見つける参考にしてください。

自社開発企業

自社開発企業は、使用技術と環境の安定性を求める人におすすめの選択肢です。自社開発企業では1つのプロダクトの開発に一貫して関わることが多いため、使用技術が変化しない傾向があり、勤務場所も自社内から変わらないことが一般的です。

SESと自社開発企業の、作業環境と技術面での方向性の違いを以下に示します。

  作業環境 技術力の方向性
SES 案件ごとに環境が変わる 多くの技術を広く浅く習得する必要がある
自社開発 自社内 特定の技術の専門性を高めていく傾向がある

このように、SESでは案件ごとに環境や使用技術が変わりますが、自社開発では基本的に社内で継続して業務を行い、開発でも同じ技術を使い続ける傾向があります。そのため、自社開発企業は案件ごとに使用技術や環境が変化することについていけないと感じている人に適した転職先といえます。

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IT業界以外の企業の社内SE

IT業界以外の企業の社内SEは、案件ごとの環境の変化に適応するのが難しいと感じているエンジニアにとっておすすめの転職先です。社内SEは、SESと異なり、基本的に社内で業務を行うため環境の変化が少ないです。

SESと社内SEの違いを以下に示します。

  作業環境 必要なスキル
SES 案件ごとに環境が変わる 案件に応じた幅広い技術が必要
社内SE 自社内 社内のインフラからセキュリティまで幅広い技術が必要

このように、社内SEは案件ごとに作業環境が変わることもなく、自社内で継続して業務が可能です。また、スキル面では、特定の領域で専門性の高いスキルを使用することよりも、さまざまな技術を幅広く活用する傾向にあります。そのため、社内SEの業務では、SESの案件で身につけた豊富な技術が重宝されることも少なくありません。

上記のような理由から、IT業界以外の企業の社内SEは、SESで培った幅広いITスキルを活かしながら安定した環境で勤務したい人におすすめです。

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インフラエンジニア

インフラエンジニアは、新しい技術の習得に追われることの多いSESから、より安定した技術領域で働きたい方におすすめです。インフラエンジニアは、技術の変化が比較的穏やかな職種であるためです。

SESでは、案件が変わるごとに新しい技術やツールへの対応が求められます。一方、インフラエンジニアの領域である基盤技術は、技術の更新が比較的安定しています。

そのため、常に新しいスキルを習得し続けることがつらいと感じているSESエンジニアにとって、インフラエンジニアは魅力的な選択肢です。

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プログラマー

プログラマーは、案件ごとに業務内容が変わることについていけないと感じている人にとっておすすめの転職先です。

SESでは案件によってさまざまな業務を担当しますが、プログラマーはコーディングを中心とした業務に集中できます。また、業務内容に慣れてスキルを磨きをかけていけば、将来的にシステムエンジニアへのキャリアアップも可能です。

このように、プログラマーは業務範囲が明確なため、案件ごとに業務内容が変わりついていけないと感じている人にとって良い選択肢となります。

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まとめ

この記事では、SESの案件で「ついていけない」と感じる原因とその対処法、相談する際のポイントなどについて解説しました。

SESエンジニアが「ついていけない」と感じる原因には、案件のスキル要件が高いこと、客先のメンバーに質問や相談がしづらいこと、環境の変化に適応できないことなどがあります。これらの課題に対しては、上司への相談が有効な解決策です。その際、現状の課題や不安を具体的に説明し、要望がある場合は明確に伝えることで、より適切なサポートを受けられる可能性が高まります。

また、現在の状況を改善することが難しい場合は、自社開発企業や社内SE、インフラエンジニア、プログラマーなどに転職することも1つの選択肢です。それぞれの職種にはSESとは異なる特徴があり、自分の課題や希望する働き方に合わせて選択可能です。

「ついていけない」と感じているSESエンジニアの方は、この記事で紹介した内容を、自分に合った働き方を見つけるための参考にしてみてください。

※本記事は2025年2月時点の情報を基に執筆しております

この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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