30代以降もSESは続けられる?今後のキャリアパスの考え方

最終更新日:2025年2月27日

「SESで働くエンジニアのまま30代になってしまい、このままで良いのか不安…」「転職すべきだろうか?」と悩んでいませんか?

SESでエンジニアを続けるにしても、転職するにしても、将来を見据えた戦略が必要です。本記事では、30代のSESエンジニアを取り巻く現状や将来の展望を解説したうえで、具体的なキャリアパスやそれを実現するポイントを解説します。SESでエンジニアとしてのキャリアアップを目指す方はもちろん、転職を考えている方も、ぜひ本記事を参考に今後のキャリアパスを検討してみてください。

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※2023年1月~2024年3月実績

この記事のまとめ

  • SESを30代でも続けるためには年齢相応のスキル習得が鍵
  • 30代未経験でもSESエンジニアになることは可能
  • キャリアパス実現には市場ニーズに合ったスキルアップと計画的な準備が重要

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SES(客先常駐)は30代でも続けられる?

SES(客先常駐)を30代でも続けられるかどうかは、所属企業の特徴や個人の目標によって変わります。エンジニアには「35歳定年説」があり、SESの寿命も30代までと言われがちです。

なぜ「35歳定年説」があるのでしょうか。いくつか理由があります。たとえば、同じ人月単価なら若い人材のほうが将来性がある分有利だと考えられがちです。また、35歳のベテランエンジニアをマネジメントしづらいケースもあります。そして、常に最新技術を学ぶ必要があり、頭の柔軟性やスピードで若手に劣ると考えられています。

しかし、人材不足が深刻なため、現在は、30代以降のエンジニアも活躍しています。30代以降も活躍し続けるには、年齢相応のスキルを習得できる環境が重要です。エンジニアは技術職なので、スキルと経験があれば30代以降も活躍できます。キャリアに限界を感じ、将来が不安なエンジニアは、所属企業に成長できる環境が整っているかを見極め、整っていなければ、成長できる環境に移ることが大切です。

たとえば、上流工程を担当できるか、新技術に挑戦できる機会があるかなどを確認してみましょう。また、転職エージェントに相談するのもおすすめです。

レバテックキャリアでは、IT業界に特化したキャリアアドバイザーが、あなたの状況や希望に合わせた転職相談に応じてくれます。市場動向や求人情報、転職に必要なスキルなど、具体的なアドバイスを得ることで、より明確なキャリアプランを立てることが可能です。

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未経験30代がSESを目指しても問題ないのか?

30代からSESのエンジニアを目指すことに問題はありません。
IT業界は深刻な人材不足であるとともに、実力があれば経歴は重要視されないためです。

しかし、30代未経験でSESのエンジニアになるには、明確な目標設定と相応の努力が必要になります。将来的にどのようなエンジニアになりたいのか、どのような技術を身につけたいのかを具体的に定めておくことが重要です。

業務に直接関わる有効的な資格を持っていると、採用もされやすく、採用後も活躍できます。そのために、将来どのようなエンジニアになりたいのか、どのような技術を身に着けたいのかを定めることが必要です。

一方で若手エンジニアと30代未経験者では、業務経験に10年程差があります。その技術や知識の差を埋めるためにはどうしても時間がかかってしまうため、多くの努力が必要となります。

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30代のSESエンジニアに関わるSES業界の将来

経済産業省の「IT人材需給に関する調査(概要)」(2019年4月)より、2030年には最大で約79万人のIT人材不足が見込まれることから、IT市場は拡大し、SES業界にも将来性があることが分かります

IT業界は技術進歩が速く、AI技術の進化に伴って求められるスキルも急速に変化しています。

現在需要が高まっているのは、AIツールの活用やデータ解析スキル、AWSAzureなどのクラウド環境の理解、ブロックチェーンや暗号技術などのセキュリティ知識です。これらのスキルを持つと高い市場価値を得られやすいです。

一方で、エンジニアの単価は年齢とともに上がっていく傾向です。時代に即したレベルの高いスキルがあれば、高単価でも受け入れ先は見つかりますが、そうでない場合は受け入れ先が限られます。

30代以降もスキルアップを怠り、若手と同レベルであれば、成長の伸び代が大きく、単価も低い若手の方が好まれる傾向です。その結果、仕事を得られにくくなります。

年齢が上がっても活躍するには、計画的なスキルアップと市場ニーズに合わせたキャリア戦略の構築が重要です。将来的な市場動向を見据えたスキル習得をおすすめします。

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30代でSESになった人の体験・経験談

ここでは、レバテックキャリアを活用し、30代でSESエンジニアになった人の体験・経験談を紹介します。

体験談1.
30代で未経験としてSESエンジニアに転職しました。「手に職をつけたい」「技術を習得したい」という強い意志を面接でアピールしました。

(中略)

未経験でSESエンジニアに転職するなら、まずは資格取得がおすすめです。AWSなどのベンダー資格は、現場で需要の高い技術に関する知識を証明できるので良かったです。資格のおかげで、クラウド系のプロジェクトにアサインしてもらえたと思います。

体験談2.
30代未経験からエンジニアへの転職は正直大変でしたが、今思い返すと資格を取っていて良かったと思っています。例えば、基本情報技術者試験やデータベーススペシャリスト試験など、業務に関連しそうな資格を複数取得することで、ITスキルに対する自分の自信にもつながりました。

SESエンジニアの魅力は、複数プロジェクトに参画できることです。私はこれまで、Webアプリケーション開発やシステム運用など、多様なプロジェクトを経験しました。それぞれのプロジェクトで新しい技術を学び、スキルアップしていくことができます。

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30代SESの将来のキャリアパスについて

30代のSESエンジニアのキャリアパスは、SESで技術力や管理スキルを高めキャリアアップを目指す道、他職種へ転向する道などさまざまです。
ここでは、2つのキャリアパスについて紹介します。


以下で詳しく解説します。

SESでキャリアアップする

ここでは、30代以降もSESでのキャリアアップを望む方におすすめのキャリアパスを紹介します。

キャリアパス おすすめの理由
スペシャリストを目指す ・膨大で複雑な知識求められるシステムでは、
 一つの分野に特化して成果が上げられる人材の
 ニーズが高まっている
・需要がある分野のスペシャリストになることで
 高い市場価値を得られる
プロジェクトマネージャー
を目指す
・より責任のある立場で仕事を任されるようになり、
 単価の向上にもつながる

それぞれのキャリアパスには異なる特徴があり、自身の適性や目標に合わせて選択することをおすすめします。

SES以外のエンジニア職へ転職する

SESエンジニアからSES以外で活躍するエンジニア職へ転職する場合のおすすめのキャリアパスは以下のとおりです。

職種 おすすめ理由
SIerのエンジニア ・SESで培ったスキルを活かしながら、
 より上流工程に携わることができる
・これまでより上流工程で業務をする
 ことになるため、年収UPが見込める
自社開発のエンジニア ・製品開発の全行程に関わるため、
 深い知識の習得やスキルの向上が見込める
・自社サービスを開発するため、成果が
 給料に反映されやすく、スキルや実績に
 より年収が上がりやすい
フリーランスのエンジニア ・より自由な働き方を選択できる
・案件の選択や収入の幅も自分次第
 で大きく広がる
異業種のエンジニア ・これまで培ってきた問題解決能力や
 プロジェクト管理スキル知識は他業界でも
 高く評価されることが多い
・IT化が進み、システム開発やデータ分析が
 必要とされる金融業界や医療業界で
 特に需要が高い

自身のスキル、経験、そして将来の目標に合わせて最適なキャリアパスを選択することが重要です。また、転職を考える際は、市場動向や必要なスキル要件についても十分に調査することをおすすめします。

関連記事:
SIerで働く人材のキャリアパス!キャリアアップのポイントも解説
自社開発とは?メリットやデメリット、受託開発との違いを解説

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30代SESから他職種への転職は難しい?

30代でSESエンジニアから他職種への転職は十分に可能です。SESで培ってきたスキルは、エンジニア以外の職種でも高く評価されます。

SESでは、さまざまなクライアント企業のプロジェクトに参画するため、新しい環境に適応する能力が求められます。また、チームメンバーやクライアントとの円滑なコミュニケーションも不可欠です。これらの経験を通して、高い適応力とコミュニケーション能力が身についています。

さらに、SESでは、プロジェクトの目標達成に向けて、自己管理能力や問題解決能力、業務遂行能力も鍛えられます。これらのスキルは、どのような職種においても必要とされる重要な能力です。たとえば、営業職では顧客との良好な関係構築にコミュニケーション能力が役立ち、企画職では問題解決能力や業務遂行能力が役立ちます。

30代での転職を成功させるためのポイントとして、以下の要素が重要になります。

  • ・自身の強みと市場価値を正確に把握し、それを活かせる職種や企業を選ぶ

    ・キャリアパスを明確にイメージし、必要なスキルを計画的に習得する

    ・齢に応じた待遇や将来性についても慎重に検討する

関連記事:SESから転職できないといわれる理由は?失敗しない対策や転職先を紹介

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30代SESの将来のキャリアパスを実現するポイント

30代SESエンジニアがキャリアパスを実現するためには、以下のような市場のニーズに合わせたスキルアップと、計画的な準備が重要です。


以下で詳しく解説します。

需要が高い分野の技術を身につける

現在、多くの企業がAIやDX(デジタルトランスフォーメーション)の導入を進めています。ITシステムの刷新やデータ活用が進んだことにより、特に以下の分野の技術の需要が高いです。

  • ・クラウド技術(AWS、Azure、Google Cloud)

    ・データエンジニアリング(データ基盤の構築、ELT開発)

    ・AI関連技術(機械学習モデルの開発・運用)

これらのスキルを効果的に身につけるには、技術書籍の活用や技術カンファレンスへの参加がおすすめです。実践的な知識を得られるだけでなく、業界の最新トレンドも把握できます。

フリーランスとして独立するためにスキルを磨く

フリーランスとして独立する場合、技術力に加えて、特に以下の2つのスキルを磨くことが重要です。

  • ・営業スキル

    ・コミュニケーションスキル

フリーランスとして独立した際、案件の獲得は自身で行わなければなりません。そのため、自己PR力や市場価値の分析力、価格交渉力などの営業スキルが求められます。自分の技術スキルを棚卸しして強みを明確化することも営業力を磨く手段の一つです。

また、案件情報の収集力や契約書の理解力も重要です。業界の動向やトレンドを日常的にチェックし、情報収集力を高めることで、より良い案件の獲得につながります。

さらに、フリーランスの場合はさまざまな企業や人と関わることになるため、ヒアリング力やプレゼンテーション力、報告・連絡・相談の適切な実施など、コミュニケーションスキルおよびビジネススキルも不可欠です。

これらのスキルは、計画的に準備を進め、段階的にスキルアップを図ることが重要です。そうすることで、安定した案件の獲得や、クライアントとの良好な関係構築が可能になります。フリーランスとして独立する前に、副業などで実践的な経験を積むこともおすすめです。

SESから別職種への転職を目指すための準備をする

転職を成功させるためには、以下の3つのステップを確実に実行することが重要です。

  • ・スキルの棚卸しを行う

    ・ポートフォリオを作成する

    ・転職エージェントを活用する

これらの準備を整えることで、希望する職種へ転職できる可能性が高まります。ただし、転職市場の動向や企業の採用ニーズは常に変化しているため、情報収集を怠らず、必要に応じて計画を修正することも大切です。また、現在の業務に支障が出ないよう、転職活動は計画的に進めることをおすすめします。

レバテックキャリアでは、経験豊富なキャリアアドバイザーに無料で相談することが可能です。
キャリアアドバイザーからの援助を受けることで効率的な転職活動が可能となるので、興味がある方はぜひ気軽にご相談ください。

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まとめ

SESエンジニアは30代でも、所属する企業や自身の目標に応じてキャリアを継続できます。ただし、30代以降もSESエンジニアを続ける場合は、継続的なスキルアップが不可欠です。未経験からの参入でも、明確な目標設定と努力があれば十分に道は開かれています。

30代からのキャリアパスは、プロジェクトマネージャーや他職種への転職など、さまざまな選択肢があります。実現させる鍵は、市場ニーズに合わせたスキルアップと計画的な準備です。

本記事では、SES業界の将来を解説したうえで30代SESエンジニアの将来のキャリアパスと実現のポイントについても紹介しました。
SESでキャリアアップを目指す方、別のエンジニア職や他職種への転職を考えている方は、本記事を参考に今後について検討してみてください。

※本記事は2025年2月時点の情報を基に執筆しております

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この記事の監修

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