SES・客先常駐から脱出する方法!おすすめの転職先や注意点を紹介

最終更新日:2025年2月25日

SESから脱出したいと考えているのなら、別の客先へ常駐することを上司に相談する方法もありますが、手段の1つとして転職がおすすめです。SESは、案件によって仕事内容やプロジェクトの選択肢が限られていたり、労働環境が不安定だったりするためです。

しかし、日々忙しく働く中で、「どうやってSESから脱出すればよいのかわからない」と思っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、SESから脱出するための方法や手順について具体的に解説しています。また、おすすめの転職先や転職活動の注意点などについても紹介しているので、併せて参考にしてみてください。

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この記事のまとめ

  • 「SESから脱出したい」と考えているのであれば、転職がおすすめ
  • 転職活動を効率的に行うには、希望する働き方を明確にしてから求人を探すなど、適切な手順を踏むことが大切
  • SESからの転職するのは難しいといわれることもあるが、実際は多くのエンジニアがSESからの転職に成功している

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SESから脱出するなら転職がおすすめ

もし「キャリアが停滞している気がする」、「待遇に不満がある」、「技術力が向上しない」などと感じ、SESから脱出したいと考えているのであれば、転職するのがおすすめです。本章では、その理由について解説していきます。

なお、派遣先に不満がある場合は、派遣先の変更を交渉する方法もあります。ただし、待遇などが大きく変わることはないため、やがて同じような不満を覚える可能性もあります。不満の根本的な解決につなげたいのであれば、やはり転職を検討するのがおすすめです。

仕事内容やプロジェクトの選択肢が限られている

SESからの転職をおすすめする理由としては、仕事内容やプロジェクトの選択肢が限られていることが挙げられます。
SESは、クライアント企業に合わせて業務を行うのが基本です。そのため、自分の意思や希望が反映されにくい傾向にあります。例えば「Pythonを使って開発がしたい」と考えていても、その要望に合う案件が無いといったケースも多くあります。このような状況は、キャリアの停滞感などを感じやすい要因となります。

そのため、はっきりとしたキャリア目標や興味のある技術があるのなら、転職するのがおすすめです。

労働環境が不安定

SESでは、準委任契約に基づいて契約社員や派遣社員のような働き方をすることが多いため、働く環境が安定しにくい傾向があります。プロジェクト終了後、すぐに新しい案件に配属されるか不安になる場合も多いでしょう。希望の案件がない場合は不本意な職場で働かざるを得ないケースも少なくありません。

そのため、安定した労働環境を得たい場合や落ち着いて仕事に取り組みたい場合は、転職するのがおすすめといえます。

キャリアパスの不明瞭さ

クライアント側の都合に合わせて業務を行うSESエンジニアは、スキルを積み重ねるのが困難になりがちです。長期的なキャリアパスを見越したスキルアップが難しく、仕事がルーチン化してしまうこともあります。

目標とするキャリアパスがあるのなら、それを実現できる環境への転職を検討するのがおすすめです。

プロジェクトの納期やプレッシャー

納期に追われたり、クライアントからの要求が強かったりする場合、プレッシャーを感じることが多くなります。特にSESでの仕事では、自分の意志よりもクライアントの要求が優先されることが多く、ストレスがたまりがちです。

どのようなプロジェクトでも、納期やそれに伴うプレッシャーはつきものです。一方、自社のプロジェクトと、SESとして働く上でのクライアントのプロジェクトでは、個人にかかるプレッシャーの強さが異なります。

もし、SESから脱出するために転職を検討するのであれば、ぜひ一度レバテックキャリアを利用してみてください。まずは無料の相談だけでも利用できます。

関連記事:SESの客先常駐はどんな仕事?メリット・デメリットやSIerとの違い

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SESから脱出する方法・手順|基本の11ステップ

SESから脱出するための基本的な流れは、転職先を見つけて退職するというものです。本章では、効率のよい転職活動の流れや、退職手続きをする際のポイントについて解説します。

手順は以下の通りです。

手順 概要 ポイント・求められる成果
1 転職で大切にしたいことを明確にする ・転職で大切にしたいことをリスト化する
・大切にしたいことに優先順位を付ける
2 希望に沿った求人を探す ・転職エージェントを利用し効率的に情報収集を実施する
3 徹底的な情報収集 ・求められるスキル・人材像を理解
・志望理由の検討
4 経験・スキルの棚卸し ・自己PRの検討
・職務経歴書のベース作り
5 書類作成や面接対策 ・志望理由の作成
・職務経歴書の作成
・自己PRのブラッシュアップ
6 応募~面接 ・余裕を持ったスケジュールを立てる
・転職エージェントを利用しスケジュール管理を任せる
7 条件のすり合わせ ・スキルに見合った年収をチェックしておく
8 退職日の決定 ・就業規則を確認しておく
・退職日から逆算していつまでに伝えるべきかを明確にする
・有給休暇の残数も確認しておく
9 退職の意思を伝える ・仕事の引継ぎや、有給消化のスケジュールなどを明確にしておく
10 退職の事務手続き ・社員証や名刺などの返却
・雇用保険被保険者証、年金手帳、離職票、源泉徴収票などの受け取り
11 新しい会社に入社 ・必要な技術の習得

手順1. 転職で大切にしたいことを明確にする

SESから脱出するための第一歩は「転職で大切にしたいことを明確にする」ことです。「Pythonで開発がしたい」、「セキュリティ関連の仕事がしたい」などの技術的なことや、「週の半分はリモートワークがよい」、「地元の企業で働きたい」といった生活に関することも重要です。

また、5年後・10年後の働き方やキャリアパスなど、時間軸に沿って考えることも欠かせません。さまざまな観点から、大切にしたいポイントやそれぞれの優先順位を考えてみましょう。

大切にしたいことが思いつかない場合は、SESのどこに不満を覚えているのかを考えてみるのもおすすめです。例えば待遇に不満がある場合は、どういった条件を求めるかが転職の軸となるでしょう。

手順2. 希望に沿った求人を探す

求める働き方が明確になったら、具体的な求人を探します。

多くの求人から自分に合ったものを効率的に探したい方は、レバテックキャリアの利用を検討してみてください。希望を伝えることで、条件に合う求人情報を提供してくれます。

手順3. 徹底的な情報収集

転職後に「この企業でよかった」と思えるためには、事前の情報収集が欠かせません。求人情報のチェックは当然ですが、社員数や社員の平均年齢、離職率なども確認しておきたいポイントです。情報収集には企業のIR情報や、東洋経済新報社の就職四季報などが役に立ちます。

情報収集を続けると、求められるスキルや人材像が見えてきます。また集めた情報は、志望動機などを考える上でも役立つでしょう。

手順4. 経験・スキルの棚卸し

SESで培った経験・スキルの棚卸しも重要です。これまでの実務経験やスキルはそのままアピールポイントになります。また、転職の際に使用する職務経歴書のベースにもなるでしょう。

  • 2020年4月~2021年10月:XX社にて社内システムの改修

    2021年11月~2022年3月:YY社にて基幹システムの構築

上記のようにリストアップすることで、これまでの経験が明確になります。また、このリストに「XX社ではマクロとMySQLを連携」など使用したスキルやツールの情報を加えることで、リストの情報に厚みを持たせることができます。

リスト作成の段階では、思いついたことをすべて書き込んでおくのがおすすめです。「MySQLの●●の設定で手間取った」といった情報が記憶を呼び起こすのに役立つことも少なくありません。また、自分にとってはささいな経験であっても、転職活動で役立つこともあります。

手順5. 書類作成や面接対策

棚卸しが完了したら、職務経歴書などの必要書類の作成や、志望理由の検討、面接対策を行いましょう。

書類や志望理由を作成する際は、相手の立場に立って検討することが重要です。見やすく理解しやすい内容になっているか、自分本位の志望理由になっていないかなど、さまざまな観点から検討してみてください。

レバテックキャリアでは、職務経歴書のブラッシュアップや面接対策などのフォローも行っています。

関連記事:ITエンジニアの面接質問集42選!各種回答例を紹介

手順6. 応募~面接

書類を完成させたら、志望企業へ応募しましょう。中途採用に関する情報は各社がリリースしており、自分で応募することもできます。とはいえ、日程の調整などのやり取りが発生するため、あまり効率的ではありません。

転職エージェントを経由して応募すれば、細かな日時の調整などもエージェント経由で行うことができます。スケジュール調整などの手間を削減して面接対策に時間を割くことで、よりよい条件での転職が実現できるでしょう。

手順7. 条件のすり合わせ

内定を得たら、年収や入社日などの条件をすり合わせるのが一般的です。レバテックキャリアではITエンジニアの年収診断を実施しています。登録不要で利用できるので、ぜひ活用してみてください。

なお、エージェント経由で転職した場合は、エージェントが条件のすり合わせを実施するのが一般的です。

手順8. 退職日の決定

条件なども決定し入社意向が固まったら、退職の手続きを実施します。まずは退職日を決めるのが第一歩です。就業規則を確認して、いつまでに伝えなければならないかなどをチェックしておきましょう。

有給休暇を無駄なく消化できるように、有給の残り日数をチェックしておくことも大切です。

手順9. 退職の意思を伝える

退職希望日を決めたら、直属の上司に退職の意思を伝えます。一般的には1ヶ月以上前に伝える場合が多いです。

退職の意思を伝えると同時に、有給消化や引継ぎのスケジュール、引継ぎ作業の内容などを詰めておくとよいでしょう。

手順10. 退職の事務手続き

退職には事務作業が伴います。社員証や名刺などは会社に返却する必要がありますし、雇用保険被保険者証・年金手帳・離職票・源泉徴収票などを受け取る必要もあります。退職手続きのスケジュールや具体的な内容などを知りたい場合は、人事部に問い合わせてみましょう。

手順11. 新しい会社に入社

ここまでの作業を終えたら、いよいよ新しい会社に入社します。転職後すぐに仕事に馴染めるよう、必要な技術の習得なども進めておきましょう。

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SES・客先常駐からの脱出におすすめの転職先

SESからは転職できないといわれることもありますが、実際は毎年多くのエンジニアがSESからの転職を成功させています。正しく自己分析を行い、やりたいことを明確にすれば、転職は可能です。本章では、SESからのおすすめの転職先を紹介していきます。

おすすめの転職先 おすすめのタイプ
社内SE ・自社内で落ち着いて仕事をしたい
・納期などのプレッシャーが苦手
SIer ・上流工程に携わりたい
セールスエンジニア ・クライアントと密に関わりたい
・IT全般の知識を活かしたい
他業種への転職 ・心機一転して新しい仕事にチャレンジしたい

SESエンジニアから社内SEへの転職

客先常駐が苦手だと感じている方は、社内SEを目指すのがおすすめです。社内SEは、企業内のシステム開発や運用などを請け負うのが主な仕事で、IT企業のエンジニアではなく、一般企業のIT部門という位置づけで仕事をします。

基本的にクライアントがいないため、自社内で落ち着いて仕事ができるのが特徴です。また納期などは比較的調整しやすいため、仕事量が安定していることが多いです。

社内SEはITに関するさまざまな業務を行うため、ITインフラ・業務アプリケーション・セキュリティなどの幅広い知識が求められます。

関連記事:社内SEの仕事内容とは?業務や必要なスキル・資格など向いている人も解説

SESエンジニアからSIerへの転職

上流工程に携わりたいのであれば、SIerへの転職がおすすめです。SIerは、クライアントの求めに応じて要件定義・システムの選定・導入・運用などを実施します。

SIerを目指すには、クライアントが抱える問題を分析する能力や、ERPなどの業務システムに関する知識が必要です。また、スケジュールや予算などのマネジメントスキルや、クライアントとの密なやり取りをするためのコミュニケーション能力も重要になります。

関連記事:SIerの種類とは?業界構造を理解して最適な転職先を選ぼう

SESエンジニアからセールスエンジニアへの転職

コミュニケーション能力に自信があるのなら、セールスエンジニアへの転職も検討してみるのもよいでしょう。セールスエンジニアとは、技術的な側面から営業をサポートする職種です。

IT全般に関する知識が求められますが、SESとしてさまざまなプロジェクトに関わった経験があれば、基本的な知識は身についているはずです。

関連記事:未経験からセールスエンジニアに転職できる?求人や資格も紹介

SESエンジニアから他業種への転職

ITエンジニアの仕事には向いていないと感じているのであれば、小売業や製造業など、まったくの他業種への転職を検討してもよいでしょう。他業種の仕事であれば心機一転、新しい気持ちで仕事に向き合えます。

一方で、まったくの他業種だからといって、これまでの経験が無駄になるわけではありません。社内のネットワーク構築やHPの作成など、ITに詳しい人材はさまざまな企業で必要とされています。特に中小企業では、ITに詳しい人材が強く求められています。

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SESから脱出する時に注意すべきこと

SESから脱出するためには転職がおすすめですが、その際に注意しておきたいポイントについて解説します。

契約内容を確認しておく

SESからの脱出で重要なポイントのひとつが、契約内容を確認しておくことです。確認する項目は、契約期間中の退職を禁止する条項の有無や退職の通知時期です。例えば、「退職希望日の2ヵ月前までに通知すること」などの記載があれば、それに沿う形で転職活動を進めなくてはなりません。
もし、契約期間中の退職が困難である場合は、会社と交渉し、可能な限り円満な解決策を見つける必要があるでしょう。

転職先でやりたいことやキャリアプランを明確にしておく

SESから脱出したいという思いが強まると、どこでもいいから転職したいと考えるかもしれません。しかし、情報不足のままで転職すると、思いがけない不満にぶつかって後悔につながる可能性もあります。

このような事態を避けるには、転職してどんなキャリアを描きたいのか、将来どんな働き方をしたいのかなどをしっかりと検討した上で転職活動に挑むことが大切です。キャリアプランを明確にするのには時間が必要ですが、しっかりとしたキャリアプランがあれば志望理由なども明確になりやすく、結果として転職活動がスムーズに進みます。

一人で悩み過ぎない

SESから脱出したくても、転職活動が上手くいかないのではと思い悩むケースは多いです。そのような悩みを一人で抱え込むのはおすすめできません。

レバテックキャリアでは、個人の経験やスキルに応じた転職活動のサポートを実施しています。転職活動で悩んでいるのであれば、転職のプロにまずは相談してみましょう。

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まとめ

待遇への不満やキャリアプランに関する不安などを覚え、SESから脱出したいと考えているのであれば、思い切って転職するのがおすすめです。転職活動を成功させるためには、「転職で大切にしたいことを明確にする」など、適切な手順に沿って進むことが欠かせません。転職を成功させ新たなキャリアを実現したい方は、レバテックキャリアをぜひ利用してみてください。

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この記事の監修

レバテックキャリア編集部

レバテックキャリアは、IT/Web業界のエンジニア・クリエイター向けに特化した転職エージェントです。当メディアでは、エンジニア・クリエイターの転職に役立つノウハウから、日々のスキルアップや業務に活かせる情報まで、幅広いコンテンツを発信しています。

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