サーバーからモバイルまで、最も身近なOSになったLinuxは何が優れているのか?Linuxを使うメリットとデメリット~WindowsやMacとの違い、派生OSも解説

最終更新日:2022年11月17日

レバテックキャリアは
ITエンジニア・Webクリエイター専門の転職エージェントです

Linuxはオープンソースソフトウェアの代表格ともいえる存在です。1991年の登場以来、安定性の高さとコストの低さが評価され、企業向けITシステム構築で頻繁に使われてきました。特にサーバーOSとしては、エンタープライズIT市場で絶大な信頼を勝ち取っており、今後も広く使われていくことでしょう。

また、クラウド活用が当たり前になっている今、軽量で安価なLinuxはサーバーOSとしての地位を一層強固にしています。クラウド対応型人材を目指すエンジニアであれば、Linuxを学ぶことでキャリア、スキルの向上につながる可能性が高いです。ここでは、Linuxを使うメリットとデメリットや他のOSとの違い、必要な事前知識などについて解説しています。

Linuxとは

Linuxとは、WindowsやmacOS同様OSの1種です。OSとはオペレーティングシステムの略で、ハードウェア(PC本体やキーボード)とソフトウェア(ブラウザなどのソフトウェア)をつなぐ役割があります。

Linuxの特徴

LinuxとはどのようなOSか確認したところで、ここからは特徴を6つご紹介します。

  • ・オープンソースOSである

    ・無料で使用できる

    ・CUIで操作する

    ・カスタマイズがしやすい

    ・安全性の高いサーバーとして使用できる

    ・スペックの低いPCでも動く

オープンソースOSである

LinuxはオープンソースOSです。オープンソースとは、ソースコードを一般公開し、誰でも自由に使用できるソースコードを指します。そのため誰でも気軽に導入することができます。

無料で使用できる

Linuxはオープンソースですので、無料で公開されています。一方、WindowsやmacOSはPC購入時にインストール済みで忘れられがちですが、本来は有料です。そのため、Linuxは気軽に導入し使用できます。

CUIで操作する

CUIとはキーボードでコマンドを入力してOSを操作する仕組みです。一方WindowsやmacOSのようにマウスで操作する仕組みをGUIと言います。LinuxはCUIで操作するため、行いたい作業のコマンドを知っておく必要があります。

カスタマイズがしやすい

LinuxはWindowsやmacOSと異なり自由にソースコードを変更できます。そのため必要な機能を追加してカスタマイズが可能です。また、誤って動かなくなってしまった場合も、再度無料ダウンロードすれば修正できるので、初心者が基礎を学ぶ際にも役立ちます。

安全性の高いサーバーとして使用できる

Linuxはカスタマイズができるだけでなく、厳重にユーザー権限を管理されているため、安全性の高いサーバーとして使用できます。

スペックの低いPCでも動く

Linuxは動作の軽いOSですので、スペックの低いPCでも快適に使用できます。低性能のPCの場合、ブラウザなどのアプリが重い場合がありますが、Linuxに変更すると無料で快適になる場合があります。

LinuxとWIndows、Macの違い

Linuxとその他のOS(Windows、Mac)との違いについて解説します。

ライセンス形態

前述したようにLinuxは「オープンソースライセンス」を原則としています。そのため、Linuxディストリビューションの大半は、一部を除いて無償で使うことができます。技術的にLinuxが動作するデバイスであれば、誰もが自由にインストールして使うことができるわけです。ちなみに、有償契約を採用しているディストリビューションとしては「RHEL(Red Hat Enterprise Linux)」があります。

これに対してWindowsは、有償契約が原則でライセンスごとに費用がかかります。これは個人向けのデスクトップOSも、企業向けのサーバーOSも同じです。また、MacはOS Xまでは有償契約が基本でしたが、OS X以降は原則として無償になりました。ただし、インストール可能なデバイスに制限があります。

ベンダーロックインの有無

WindowsとMacはライセンス形態やデバイス制限の関係上、どうしてもシステムを特定のベンダーに偏らせる傾向があります。簡単に言えば、Windowsを採用したシステムはマイクロソフト製品に、Mac OSを採用したシステムはApple製品で構成される可能性が高いわけです。

このように特定のベンダーでシステム全体が独占される状況では、システムの改変時に他のベンダーが採用する同種・同質の製品への乗り換えが困難になります。これは「ベンダーロックイン」と呼ばれ、システムから柔軟性や可用性を奪うものとして問題視されることもあるのです。

この点についてLinuxは、とても低リスクなOSであると言えます。オープンソースであるLinuxは、他の有償製品やOSSとも柔軟に共存でき、ベンダーロックインが発生しづらいシステムのベースとなるからです。

UIの違い

Linuxは原則としてコマンド入力のCUIを採用しています。一方、WindowsとMacはマウス操作を想定したGUIがベースです。ただし、近年はLinuxもGUIが充実してきており、必ずしもCUIベースとは言えないディストリビューションがあります。

想定する用途の違い

LinuxはサーバーOSとして評価されてきました。デスクトップOSとしても利用可能ですが、本丸はあくまでも「サーバー用途」です。これに対し、WindowsとMacは個人向けデスクトップPCとして評価され、広まってきたという違いがあります。

Linuxのメリット、デメリット

Linuxのメリットとデメリットを整理しておきましょう。

Linuxのメリット

Linuxの最も大きなメリットは、「ITインフラ構築にかかるコストを圧縮できる」という点です。Linuxは、無償のディストリビューションを選択することでライセンス費用の節約が可能です。

さらに、オープンソースのサーバーソフトウェアが豊富なことから、ビジネスユースのサーバーであっても極めて安価に構築することができます。また、サーバーマシンへの要求スペックが低いため、物理的なサーバー調達コストも抑えられるでしょう。この他にも、Linuxには次のようなメリットが挙げられます。

  • ・導入コストがかからない

    ・ディストリビューションが豊富

    ・Linuxをターゲットにしたウイルスが少ない

    ・インターネット上に情報が豊富にある

導入コストがかからない

前述の通り、LinuxはオープンソースOSですので導入にコストがかかりません。個人・企業関わらず、使用する際のコストがかからないので様々な場面で使用できます。特に大量のPCにインストールして使用する場合などに、導入コストがかからないのは大きなメリットとなるでしょう。

ディストリビューションが豊富

ディストリビューションとは、分布などを意味する英単語です。Linuxは多くの有志が再開発した亜種が大量に存在するため、必要な機能が既に開発されている場合があります。1から開発する必要がなくなるため、使用する際は使用用途にあったディストリビューションが存在しないか確認してみましょう。

Linuxをターゲットにしたウイルスが少ない

WindowsやmacOSと比較するとLinuxをターゲットにしたウイルスは少ないです。そのため、セキュリティ面の安心度が高く、不測の事態が起こりにくいです。

インターネット上に情報が豊富にある

Linuxは無料で誰でも使えるため、基礎から業務に必要な知識までインターネットで確認できます。情報の多さから「中古のPCとインターネットがあれば独学で使用できる」と言われています。

Linuxのデメリット

メリットを確認しましたが、Linuxにはデメリットもあります。デメリットとしては「導入、運用に一定以上の専門知識が必要」という点が挙げられます。Linuxはインストールから稼働までに、いくつかのステップがあり、Windowsに比べると要求される知識の量が多いです。

この他にも、Linuxには次のようなデメリットがあります。
トラブルが発生してもメーカーによるサポートがない
Officeなど他OSで使えるソフトウェアが使えない
周辺機器が対応していない場合がある

トラブルが発生してもメーカーによるサポートがない

Linuxはオープンソースですので、メーカーによるサポートがありません。分からないことは自分で調べなければならず、トラブルが発生しても助けてもらえません。

Officeなど他OSで使えるソフトウェアが使えない

OfficeなどWindows専用のソフトはLinux上では動作しません。Linuxを使用する際はソフトの購入前に必ず対応しているか確認しましょう。せっかく有料のソフトを購入しても、使用できない場合があります。

周辺機器が対応していない場合がある

一部のUSBメモリなどは、Linux上で正常に動作しない場合があります。その都度対応しているデバイスや専用のフォーマットに変更する必要があるため、手間が増える可能性が高いです。Linuxを頻繁に使用する場合は、Linuxに対応している周辺機器を事前に準備しましょう。

Linuxの主な派生OS(ディストリビューション)

続いて、Linuxの主要ディストリビューションを3つ紹介します。

CentOS

CentOSはRedhat系ディストリビューションの代表格ともいえる存在です。有償OSであるRHELをリビルドし、商用Linuxと同等の機能を無償で使うことができました。そのため、2021年現在でもCentOSをベースとするシステムが多数存在しています。ただし、CentOS8以降はこの流れが変わり、RHELのテストプロジェクトとして位置づけられることが決まっています。これまでは、RHELがビジネスユースを想定して正式にリリースされた機能を使用できましたが、今後は正式リリース前の機能のみが提供されるようになるかもしれません。

Ubuntu

Ubuntuは、LinuxでありながらユーザーフレンドリーなGUIを持つOSです。デスクトップPC向けのOSとして普及し、近年はDebian系ディストリビューションを代表する存在になりました。また、徐々にサーバー用OSとしての評価も高まっています。

Arch Linux

Arch Linuxは、「軽量」で「シンプル」かつ「柔軟」なLinuxとして知られています。カスタマイズの自由度が高く、一定以上の知識を持つエンジニアであれば扱いやすいOSです。また、アップデートが随時適用されて最新の状態を維持することから、バージョンの概念がありません。これは、「ローリング・リリース」と呼ばれ、Arch Linuxの特徴のひとつでもあります。

事前に確認すべきLinux用語

LinuxはCUIを採用しているなどITの知識がないと扱いが難しいです。ここからはLinuxを使用する上で事前に確認すべき単語をご紹介します。

カーネル

カーネルとは、OSの中核部分を指す単語です。OSの役割であるソフトウェア、ハードウェアをつなげる役割をになっています。Linuxのカーネルはメモリ管理機能やファイルシステムで構成されています。

コマンド

コマンドとは、Linuxへの命令文です。行いたい作業に対応するコマンドを入力することで、Linuxに作業してもらいます。例えば「ls」と入力するとディレクトリ内のファイルを一覧で表示するなど様々なコマンドがあります。

シェル

シェルとは、コマンドを入力するツールです。Windowsのコマンドプロンプトもシェルの1種になります。シェル上にコマンドを入力することでLinuxに指示します。カーネルに指示を伝える窓口のようなものです。

パッケージ

パッケージとは、Linuxが導入している配布形態を指す単語です。Windowsではインストーラーを使用してアプリをインストールしますが、Linuxはパッケージ管理ツールを使用してアプリをインストールします。

コンパイル

コンパイルとは、入力したコマンドをコンピュータが理解できる形式に変換する作業です。人間が理解できる形式のコマンドをコンピュータはそのまま受け取っても理解できません。そのため、コマンドをコンピュータが理解できる形式に変換する必要があります。

まとめ

LinuxはオープンソースのOSとして普及しており、企業のITシステム構築でも頻繁に使われてきました。特にサーバーOSとしてエンタープライズIT市場で絶大な信頼を得ており、今後も広く使われていくことが予想されます。また、クラウド活用が当たり前になっている今、軽量で安価なLinuxはサーバーOSとしての地位を強固にしつつあります。したがって、Linuxを学ぶことでエンジニアとしてのキャリア、スキルの向上につながるといえるでしょう。

ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア

レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通しており、現状は転職のご意思がない場合でも、ご相談いただければ客観的な市場価値や市場動向をお伝えし、あなたの「選択肢」を広げるお手伝いをいたします。

「将来に向けた漠然とした不安がある」「特定のエンジニア職に興味がある」など、ご自身のキャリアに何らかの悩みを抱えている方は、ぜひ無料のオンライン個別相談会にお申し込みください。業界知識が豊富なキャリアアドバイザーが、一対一でさまざまなご質問に対応させていただきます。

「個別相談会」に申し込む

転職支援サービスに申し込む
※転職活動を強制することはございません。

レバテックキャリアのサービスについて

プロのアドバイザーがあなたのお悩みや疑問にお答えします

- 転職個別相談会開催中 -

相談内容を選択してください

※転職活動や求人への応募を強制することはありません

人気の求人特集

内定率が高い

関連する記事

人気の記事

スキルアップ記事トップへ

Linuxの求人・転職一覧