- 組み込みエンジニアの志望動機例文
- 組み込みエンジニアの志望動機のポイント
- 組み込みエンジニアの志望動機のクオリティアップのためにやるべきこと
- 組み込みエンジニアの志望動機を書く時の注意点の失敗例
- まとめ
組み込みエンジニアの志望動機例文
組み込みエンジニアの志望動機を作成するためには、複数パターンの志望動機例文を把握しておくと良いです。例文をそのまま真似するのは避けるべきですが、アピールポイントの選定や文章の流れは参考にして問題ないでしょう。ここで紹介する志望動機例文は以下です。
新卒から就職する場合
電気自動車の組み込みシステム開発に取り組みたいと考え、貴社を志望しました。現在私は、自動車整備士の専門学校に在籍しています。しかし、市場動向をリサーチして将来について考えているうちに、今後は動力が電力のみでCO2排出なしなど環境に優しく、バッテリーに充電することで走行できる電気自動車の分野に参入した方が将来性があると思うに至りました。実際電気自動車は世界的には毎年右肩上がりに生産台数、市場規模が伸びています。
そして電気自動車業界への携わり方を模索した際、整備士ではなく組み込みエンジニアになれば機械化の流れで機械に代替されることなく、自分の技術力で市場価値の高い人材になれると考えました。現在専門学校に在籍しながら、プログラミングスクールで平均週に20時間C言語の学習に取り組んでいます。貴社は未経験からでもモチベーション次第で現場に配属していただけるとのことなので、短期間で活躍できるよう尽力いたします。
志望動機のポイント
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・就職先に対する考えが変わった経緯を説明している
・実際に学習に取り組んでいることをアピールしている
・若いので大胆な方向転換も許容されやすい
未経験や文系から転職する場合
私は、これまで製造業で5年間、生産管理の業務に携わってきました。日々の業務を通して、製品の製造プロセスや品質管理の重要性を深く理解する中で、ものづくりに対する興味が強くなり、特にハードウェア開発への関心が高まりました。貴社のような、家電製品の開発に強みを持つ企業で、組み込みエンジニアとしてものづくりに直接携わりたいと考えるようになり、転職を決意しました。
これまでプログラミング経験はありませんが、業務で培った論理的思考力や問題解決能力は、組み込みシステム開発においても活かせると考えています。また、プライベートではC言語の学習を始めており、今後さらに組み込みシステム開発に必要な知識・スキルを積極的に習得していくつもりです。
貴社は、家電製品を開発することで、人々の生活をより豊かにしています。私も貴社の一員として、製品開発に貢献し、社会に役立つ製品を生み出したいと考えています。
志望動機のポイント
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・組み込みエンジニアを目指したい理由を率直に記載している
・すでに勉強を開始していることをアピールしている
・具体的な資格取得や成果物の作成はできていないが、若さが大きな武器になるので早めに転職することを目指している
組み込みエンジニアとしてキャリアップする場合
より伸びる業界の組み込みシステムを扱いたいと考え、貴社の組み込みエンジニアを志望しました。今までは金融業界のATMなどの組み込みシステム開発に携わっていましたが、業界的に縮小傾向で、組み込みエンジニアの需要縮小も避けられないと考えております。一方で貴社は主に医療業界の組み込みシステムを取り扱っており、今後長期的に需要が伸びる分野だと思います。今までに培ったスキルを活かしつつ、貴社や医療業界のシステム開発について知見を深め、即戦力として貢献させていただきたいです。
志望動機のポイント
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・前職や業界に対して否定的なことを書くのではなく、客観的な事実を記載している
・今までのスキルと経験を活かし、さらに転職後必要な知識を習得することで即戦力を目指すとアピールしている
業務システムプログラマーからの転職
もともと物理的な機械いじりが好きで、学生時代から自宅にサーバーを構築したりRaspberry Piで組み込み開発をしたりしていました。高校卒業後は高校の先輩に誘われて業務システムプログラマーとしてSIerに入社し、いろいろなプロジェクトに参画してきました。当時は就職に対してあまり深く考えておらずSIerに就職したのですが、今はIT業界についてある程度詳しくなり、好きなことをやりたいと考えています。貴社は組み込み開発に力を入れており、また技術に情熱を注ぐオタク集団ということですので私に合っていると思いました。ぜひ貴社に貢献させてください。
志望動機のポイント
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・組み込み開発に趣味で取り組んでいることをアピールしている
・組み込み開発が好きで情熱を持って取り組めることをアピールしている
・前職での経験、スキルを活かせることも示唆している
インフラエンジニアからの転職
IoTやAIなど最先端技術に触れたいと考え、貴社の組み込みエンジニアを志望しました。現職では8年間インフラの設計や構築を担当しております。以前からプログラミングを含むシステム開発をやりたいという思いがあり、その中でどの職種に転職するか迷っていました。
そして組み込みエンジニアは現状技術の変化が激しく、また貴社はその変化を取り入れて次世代型モビリティや半導体開発のプロジェクトに積極的に参画しています。貴社の一員になることで私自身の市場価値が高まり、貴社や社会に貢献できると考えました。
インフラエンジニアとして身につけたネットワークやサーバーやセキュリティのスキルは組み込みエンジニアの業務にも活かせるはずです。またオンライン学習コンテンツと書籍で、3か月前から週に25時間程度組み込みエンジニアに必要なC言語とC++の学習に取り組んでいます。
これからは実戦を通してよりスキル習得していく所存なので、貴社のプロジェクトで尽力させていただきたいです。
志望動機のポイント
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・長期的に組み込みエンジニアへの思いがあり、またスキル習得にも取り組んできたことをアピールしている
・即戦力になれるスキルを習得できた段階で転職活動に取り組んでいることで、計画性や堅実性をアピールしている
組み込みエンジニアの志望動機のポイント
組み込みエンジニアの志望動機を作成する際には、以下に紹介するポイントを押さえてください。
また志望動機を作成する前に組み込みエンジニアの難易度や現状を把握したい人は、以下の記事を確認してください。
関連記事:組み込みエンジニアは難しい?なぜ人材不足なのか
組み込みに特化した技術をアピールする
組み込みエンジニアを目指しているので、なるべく直接的に役立つ組み込みに特化した技術をアピールしてください。企業の業務に直接役立つスキルの方が、採用担当者は高く評価する傾向にあるからです。また実務経験がある場合はもちろん、勉強中の場合も組み込み技術をアピールしてください。
たとえば組み込み以外の技術の方が自信がある場合でも、既存のスキルと経験を活かして学習中の組み込み技術をより掘り下げていく、とアピールすれば組み込みに特化した技術のアピールにつながります。
以上のことから、組み込みエンジニアを目指している人は、組み込みに特化した技術をアピールしてください。
企業や業界・職種の志望理由を明確にする
志望動機は企業、業界、職種で分けて考えることが重要です。具体的には以下のようになります。
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・組み込みエンジニアを志望した理由
・その業界を志望した理由
・その企業を志望した理由
これらを意識することでそれぞれの志望動機が明確になり、採用担当者が応募者の意欲や成長の可能性を判断しやすくなるからです。
まず組み込みエンジニアを志望した理由とその企業を志望した理由は明確にする必要があるでしょう。なぜその企業の組み込みエンジニアなのかということです。組み込みエンジニアの場合、企業の志望理由と業界の志望理由はセットになる場合が多いと考えられます。
たとえば医療業界の組み込みシステム開発を行っている企業を志望した場合、企業の志望理由を記載すればなぜ医療業界の組み込みエンジニアを志望したのかの志望理由にもなるからです。以上のことから、組み込みエンジニアの志望動機では企業や業界・職種の志望理由を明確にしてください。
組み込みエンジニアの志望動機のクオリティアップのためにやるべきこと
組み込みエンジニアの志望動機のクオリティを高めるためには、以下に取り組んでください。
企業が求める人材の分析
志望動機のクオリティを高めるためには、企業が求める人材の分析が欠かせません。企業が求める人材に合わせて志望動機を作成する必要があるからです。自分がアピールしたいスキルや経験ではなく企業が求めるものをアピールすると、採用担当者からの評価が良くなりやすいでしょう。
たとえば企業が高い専門スキルを求めている場合はそのスキルや経験をアピールし、チームをまとめるマネジメントスキルを求めている場合はマネジメントスキルや経験をアピールすると良いです。企業のニーズと自分がマッチしていることをアピールするために、まずは企業が求める人材を分析してください。
アピールポイントの選定
企業が求める人材を分析できたら、それに合わせてアピールポイントを選定していきます。またどのようにアピールするかも企業が求める人材に合わせていくと良いです。同じアピールポイントでも、アピールの仕方によって印象が変わってくるからです。
たとえば勉強熱心さをアピールしたい場合、その根拠となるエピソードにはいろいろな選択肢が考えられます。例として、以下のようなものが挙げられるでしょう。
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・企業の技術志向が強い場合は、プログラミングの勉強に取り組んで結果につなげたエピソードを伝える
・サービス志向が強い場合は、サービス改善のためにいろいろなプロジェクトをサービス面から研究し、成果につなげたエピソードを伝える
このようにアピールポイントの選定では、企業に合わせて選定し、企業と自分のマッチングを重視します。ぜひ企業に合わせてアピールポイントを選定してください。
転職エージェントの活用
転職エージェントを活用すれば、志望動機を含めた書類のブラッシュアップや面接対策に役立ちます。転職エージェントの担当者はIT業界や転職に詳しいので、適切なアドバイスをもらえるからです。
しかし転職エージェントは複数あるので、選択に迷うかもしれません。IT業界で転職するなら、IT業界に特化していて、なおかつ実績の豊富な転職エージェントを選ぶのがおすすめです。たとえばレバテックキャリアはIT業界に特化した実績豊富な転職エージェントです。転職エージェントの選択に迷っている人はぜひご利用ください。
このように、転職エージェントを活用することで志望動機のクオリティアップに役立ちます。
組み込みエンジニアの求人・転職情報>
組み込みエンジニアの志望動機を書く時の注意点
組み込みエンジニアの志望動機を書く時にはいくつかの注意点があります。ここでは以下のやってしまいがちな注意点について解説するので、志望動機作成時にはご注意ください。
組み込みと関係ない技術をアピールの主軸にしない
組み込みと関係ない技術をアピールの主軸にしないようにしましょう。組み込みと関係ない技術をアピールしても、企業にとって直接採用動機につながらないためです。志望動機では「入社後に活躍してくれそう」と思ってもらうことが重要です。
自身の得意なスキルをアピールするのはもちろん良いのですが、組み込み開発と結び付けるようにしてください。たとえばWeb開発のスキルに強みがある場合、そのスキルを活かして組み込み開発の勉強に役立てていることや、今後の技術習得が早くなることなどをアピールすると良いです。
同じ技術をアピールするにしても、企業のニーズを的確に捉えそのニーズに合わせる形でアピールすると、企業側は採用後のメリットのイメージをしやすいはずです。
他のエンジニアにも当てはまる志望動機にしない
組み込みエンジニアの志望動機を作成する際は、なぜ組み込みエンジニアなのかを明確にしてください。他のエンジニアにも当てはまる志望動機だと、企業側から見て組み込みエンジニアへのモチベーションが低く見えるからです。
たとえば「自身がスキルを身につけることで社会に貢献したい」「需要の大きいスキルを身につけて自分の市場価値を高め、企業の利益にもつなげたい」などの志望動機は他のエンジニア職種にも当てはまります。
組み込みエンジニアにしか当てはまらないような、たとえば物理的な機器に触れるという特徴や、AIとの連携が進んでいるなどのポイントを挙げることで組み込みエンジニアならではの志望動機になりやすいです。組み込みエンジニアにしか当てはまらないようなポイントを意識し、他のエンジニアにも当てはまる志望動機にならないようにしてください。
企業のニーズとずれた志望動機にしない
企業のニーズを汲み取ったうえでニーズにマッチした志望動機を作成してください。同じ組み込みエンジニアでも企業ごとにニーズは異なり、志望動機を採用につなげるには企業のニーズに合わせることが重要だからです。たとえば技術特化で技術に力を入れている企業に対してマネジメントスキルをアピールしても、採用につながりにくいと考えられます。
志望動機では企業のニーズと自分のスキル・経験がマッチしていることをアピールする必要があるので、その点を見落とさないようにご注意ください。
まとめ
組み込みエンジニアの志望動機は、例文や作成のポイントを把握してから自分オリジナルのものを作ると良いです。志望動機に何を書けば良いかわからないという声は多いかもしれませんが、それは作成方法を知らないために起こる問題でしょう。
志望動機の例文や作成方法を把握していれば、現状のスキルや経験がどのようなものであっても志望動機を作成することは可能です。ただし必要なスキルを習得していた方が志望動機に書けることが増え、魅力的な志望動機を作成できます。
さらに転職エージェントを活用すれば客観的な視点が入るので志望動機はよりブラッシュアップされていくでしょう。
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