ネットワークエンジニアの面接の質問例と逆質問例を詳しく解説

最終更新日:2025年1月31日

「ネットワークエンジニアの面接で何を質問されるだろう?」
「ネットワークエンジニアの面接で逆質問する内容を知りたい」

ネットワークエンジニアとして面接を受ける際に、このように思ったことはありませんか?

ネットワークエンジニアが面接を受ける際、質疑応答は非常に重要です。自身の持つ技術スキルや経験をアピールできるためです。逆質問をすることで、技術的なアピールをするとともに企業に対する強い興味や関心も示せます。

本記事では、ネットワークエンジニアが面接する際の質問例と逆質問例を解説します。

この記事のまとめ

  • ネットワークエンジニアの面接では質問例と回答例を事前に想定することが重要である
  • 質問に対しては具体的な名称や数値を回答することで技術力をアピールできる
  • 逆質問で企業に対する興味や意欲を示すことができる

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ネットワークエンジニアが面接を受けるときの4つのポイント

ネットワークエンジニアが面接を受ける際のポイントは、以下の4点です。

経歴やスキルを明確にする

面接の際には、ネットワークエンジニアとしての経歴やスキルを具体的に説明し、自分の強みを明確にすることが重要です。どのような技術を扱った経験があるのか、どのくらいの規模のプロジェクトに携わったのかなどを伝えることで説得力が増すためです。また、取得した資格(例:CCNPCCIE)や使用したツール(例:Wireshark)を具体的に示すことで、採用担当者に自分の技術力を効果的にアピールできます。

関連記事:CCIEの難易度は高い?試験対策や取得者の将来性を解説

志望動機を明確にする

志望動機は、志望企業に対する理解と入社したい理由、入社後に取り組みたいことを示す上で重要です。なぜその企業を選んだのか、企業の特徴や取り組みにどう共感しているのかを具体的に説明するとよいでしょう。たとえば、「クラウド環境のネットワーク設計に関わりたい」「貴社のグローバルなネットワーク運用に携わりたい」といった、自身の成長意欲と結びつけると効果的です。

関連記事:ネットワークエンジニアの志望動機の例文8選!書き方のポイントを解説

職務経歴は具体的に話す

これまでの職務経歴を案件やプロジェクトベースで具体的に説明することが重要です。たとえば、「全国50拠点を結ぶSD-WANの設計・構築を担当」「トラブルシューティングで障害復旧時間を50%短縮」など、具体的な役割や成果を挙げましょう。また、課題や解決策、チームでの役割分担についても説明すると、自分の実力を分かりやすく伝えられます。

関連記事:ネットワークエンジニアの職務経歴書の基本!書き方やサンプルを紹介

結論から簡潔に答える

面接では時間が限られているため、質問には簡潔に答え、結論から述べることが重要です。たとえば「最も得意な技術は何ですか?」と聞かれた場合、「ルーティングの設計が得意です。その中でもOSPFBGPを使用した設計経験が豊富です」と結論を述べ、続いて具体例を話すように意識しましょう。

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ネットワークエンジニアの面接の質問例と回答例

ネットワークエンジニアの面接での質問例と回答例をいくつか紹介します。

ネットワークエンジニアの志望動機で「クラウド環境のネットワーク設計に関わりたい」とありましたが現在クラウドのスキルはどのくらいありますか?

「現在、クラウド環境におけるネットワーク設計の実務経験はまだ少ないのですが、AWSやAzureの基本的なサービスに関する理解は深めています。具体的には、VPC(仮想プライベートクラウド)やセキュリティグループ、VPN接続の設定について学び、個人でいくつかのプロジェクトを実施しました。これらのプロジェクトを通じて、クラウド特有のネットワーク構成や可用性の確保、スケーラビリティの重要性について実感しました。

さらに、現在もクラウドネットワークに関するオンラインコースを受講中で、資格取得に向けて準備を進めています。将来的には、クラウド環境におけるネットワーク設計に深く関わり、より高度なスキルを身につけていきたいと考えています。」

回答ポイント


  • ・現在のスキルレベルを正直に伝える

    ・実務経験の有無を明確にする

    ・具体的なスキルや取り組んだ内容を挙げる

これまでのネットワークに関する職務経験があれば教えてください。

「私はこれまで、主にエンタープライズ規模のネットワーク設計、構築、運用、保守に携わってきました。具体的には、ルータやスイッチ、ファイアウォールの設定、ネットワークトポロジーの設計、およびトラブルシューティングを行いました。

また、次世代ファイアウォールUTMを使用したネットワーク構築を経験しており、複数拠点間でのIPsec-VPN接続の設計・導入も担当した経験があります。さらに、セキュリティ対策としてファイアウォールポリシーの最適化やIDS/IPSの導入を行い、ネットワークの安全性を確保するプロジェクトにも取り組みました。

こうした経験を通じて、技術的なスキルだけでなく、顧客や社内関係者との円滑なコミュニケーション力や問題解決能力を向上させることができました。」

回答ポイント


  • ・担当してきた業務について説明する

    ・具体的な業務内容を説明する

    ・技術面以外の経験や貢献を示す

ネットワークエンジニアの経験がないようですが、どのように学んだり、情報収集をしたりしていますか?

「ネットワークエンジニアとしての実務経験はありませんが、これまで独学と実践的な取り組みを通じて知識とスキルを習得してきました。具体的には、オンライン学習コンテンツや技術書を活用して、ネットワークの基本原理から、高度な設計やトラブルシューティングまで幅広く学んでいます。

また、CCNACompTIA Network+ネットワークスペシャリスト試験(NW)などの資格取得を目標にネットワークの理解を深めています。さらに、自宅に小規模な検証環境を構築し、ルータやスイッチ、ファイアウォールを用いて設定やコマンドを学び、実践的なスキルを磨いています。」

回答ポイント


  • ・どのような取り組みをしてきたのかを説明する

    ・取り組みの中で得た知識やスキルを示す

    ・得られたスキルを活かせることをアピールする

これまで設計・構築した中で最も規模が大きかったプロジェクトについて教えてください。

「これまで設計・構築した中で最も規模が大きかったプロジェクトは、全国に100以上の拠点を持つ企業のWANネットワーク再構築プロジェクトです。既存のネットワークが老朽化しており、安定性やセキュリティに課題があったため、拠点間通信の効率化とクラウドサービスとの連携を目指して、新しいネットワークを設計しました。

私の担当は、要件定義から設計、構築、移行、運用引き継ぎまででした。SD-WANの構成を採用して設計を行い、セキュリティ強化のために今後のクラウド移行も踏まえてFWaaSを導入しました。

このプロジェクトにより、通信の安定性が向上し障害率が50%以上削減されるとともに、クラウドサービスへの接続を実現しました。」

回答ポイント


  • ・プロジェクトの規模感を説明する

    ・担当した業務や使用した技術をアピールする

    ・結果や成果を具体的に話す

ネットワークチームの中で果たした役割・人数やメンバーとどのように協力したかを教えてください。

「私が携わったプロジェクトでは、ネットワークチームの一員として、10名のメンバーで協力しながら業務を遂行しました。私の主な役割は、ネットワーク設計・構築のリードおよびトラブルシューティングの責任者として、プロジェクトの中核を担うことでした。

具体的にはメンバーと役割分担を行い、要件定義や設計フェーズではチーム内での意見交換を重視し、最適な構成案を作成しました。また、構築フェーズではメンバーが担当する設定作業をサポートし、問題が発生した際には原因分析や解決策の指示を行いました。さらに、進捗管理や技術的なドキュメント作成を通じて、他チームとの折衝も担当しました。」

回答ポイント


  • ・チームの構成や担当を具体的に話す

    ・どのような業務を行ったかを説明する

    ・業務の中で協力してきたことをアピールする

過去にネットワークパフォーマンスが低下した経験がある場合、どのように対策スケジュールを立てて対策したか教えてください。

「まず、障害が発生した直後に問題の影響範囲と影響を受ける主要な業務を特定するため、ネットワークの監視ツールでトラフィックログを分析しました。その際には自社で使用しているPATROL CLARICEを使用しました。その結果、影響範囲とともに特定の時間帯にネットワーク帯域が圧迫されていることが判明しました。

初期対策として不要なトラフィックを抑えるために帯域幅制限を一時的に適用し、恒久対応策として、リソース不足解消のためにネットワーク機器のアップグレードと、トラフィックの分散を目的としたルーティング変更を実施しました。この経験を通じて、正確な原因分析と対応策決定までの流れ、業務に影響を与えない作業実施の重要性を学びました。」

回答ポイント


  • ・トラブルに対してどのように対応したか説明する

    ・原因調査から解決までの筋道を論理的に説明する

    ・対策の結果やその後に実施した対策および経験から得られたことをアピールする

過去に設計したネットワーク構成とその設計の説明をしてください。

「過去に設計したネットワーク構成では、中規模オフィス向けのLAN/WAN構成を行いました。設計内容としましては、テナントビルのマシンルームにコアスイッチを配置し、全フロアのフロアスイッチスタック構成にしました。また、インターネットとの境界上に次世代ファイアウォールを設置し、SIEMも導入の上トラフィックの監視とセキュリティ強化を図りました。WAN接続の冗長性を確保するため複数回線を敷設し、回線障害時も業務が継続できるよう設計しています。

これらの構成を図に示し、管理者が迅速に機器配置や設定を把握できるようにしました。この構成図は現在の運用でも利用され、トラブルシューティング時に活用されています。」

回答ポイント


  • ・どのようなインフラを設計したかを説明する

    ・設計内容を具体的に話す

    ・設計によって貢献できたことをアピールする

前職でネットワークセキュリティに対して行った施策と効果を教えてください。

「前職では、ネットワークセキュリティの強化に向けて複数の施策を実施しました。具体的には、ファイアウォールポリシーを見直し、外部からの攻撃リスクを低減しました。また、IDS/IPSの導入を行い、ネットワーク内外の脅威をリアルタイムで検知・遮断できる環境を構築しました。さらに、定期的な脆弱性診断を実施し、外部侵入のリスクを大幅に低減しました。

これらの施策により、セキュリティインシデントの報告件数が前年度比で約50%減少し、システムの稼働率を99%以上に向上させることに寄与しました。」

回答ポイント


  • ・どのようなセキュリティ施策を行ったかを話す

    ・ネットワークセキュリティの施策を具体的に説明する

    ・施策によって得られた効果をアピールする

ネットワークに関する技術の中で1番得意とするもの、興味のあるものがあれば教えてください。

「ネットワークに関する技術の中で私が最も得意とするのは、ネットワーク設計とトラブルシューティングです。特にOSPFBGPといったルーティングプロトコルを用いたダイナミックルーティングの設計や、冗長性を確保したネットワークの構築に自信があります。また、問題発生時には、パケットキャプチャツールやモニタリングツールを活用して迅速かつ正確に根本原因を特定し、解決策を提示するスキルを磨いてきました。

現在特に興味を持っているのはSD-WANやクラウドのネットワークです。近年のネットワーク環境の変化に対応するため、SD-WANの導入による柔軟なネットワーク構成、クラウド環境向けのネットワーク構築に関心を持っています。」

回答ポイント


  • ・これまでの経験の中で得意とする技術を話す

    ・技術の詳細を簡潔に説明する

    ・現在関心があり取り組みたい技術を伝える


関連記事:ITエンジニアの面接質問集42選!各種回答例を紹介

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ネットワークエンジニアの面接での逆質問例

ネットワークエンジニアの面接での逆質問例をいくつか紹介します。
 

御社のネットワークに対する取り組みがあれば教えてください。

質問の意図:
企業がネットワークに対してどのように取り組んでいるのか、その方針や方向性を確認します。

確認ポイントの例:


  • ・ネットワークの最新化や拡張計画有無

    ・セキュリティ対策強化の状況

    ・クラウドやIoTへの対応状況

御社のネットワークの特徴、強みがあれば教えてください。

質問の意図:
企業のネットワークインフラの特徴や技術的な強みを確認します。

確認ポイントの例:

ネットワークチームの雰囲気や特筆すべき点があれば教えてください。

質問の意図:
ネットワークチームの体制や雰囲気を知ることで、自分が働きやすい環境かどうかを具体的にイメージできます。

確認ポイントの例:


  • ・チームの協力体制やコミュニケーションの状況

    ・メンバーの専門性やスキルの多様性有無

    ・働き方や成長支援に対する姿勢

御社のネットワーク環境の規模感を教えてください。

質問の意図:
ネットワーク構成の全体像を知る上でネットワークの規模感を掴むための逆質問です。

確認ポイントの例:


  • ・拠点数と地理的な分散状態

    ・接続機器やトラフィック量

    ・使用技術と現在のアーキテクチャ

ネットワーク設計や構築で注意されている点はありますか?

質問の意図:
ネットワーク設計および構築時の特徴や、特に注意すべき点を確認します。

確認ポイントの例:


関連記事:エンジニア面接の逆質問29選!パターン別に技術面接の例や注意点を解説

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まとめ

ネットワークエンジニアが面接をする際には、職務経歴やスキルに絡む専門的な質問に回答できるよう、質問を想定することが重要です。具体的な話ができると自分のスキルのアピールにつながり、採用担当者が受ける印象を強められるためです。逆質問においても、具体性のある質問をすることで専門性をアピールできます。

こうした面接対策を行う際は、レバテックキャリアの面接対策を活用すると、さらにレベルの高い質問に回答できるようになるでしょう。転職をする際にはレバテックキャリアをぜひご利用ください。

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