iOSエンジニア向けポートフォリオの作成方法!記載事項や手順、注意点も

最終更新日:2025年1月31日

「iOSエンジニアのポートフォリオはどう作れば良いの?」「何を記載すれば良いのか分からない」と悩んでいる方もいるでしょう。

ポートフォリオに記載することや作成の手順が分かれば、自分だけのポートフォリオが作成できるようになります。

この記事では、iOSエンジニアへ転職したい方に向けて、ポートフォリオに記載する項目や作成方法、注意点を紹介します。

この記事のまとめ

  • ポートフォリオは、スキルや経験をアピールするためのツールの1つ
  • ポートフォリオには、プロフィールやスキルセット、経験、成果物、問い合わせフォームを記載すると良い
  • 作成時は著作権と守秘義務に違反しないよう注意が必要

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iOSエンジニアのポートフォリオに記載すること

ポートフォリオは、エンジニアとしての技術力や実績を効果的にアピールするための重要なツールです。ポートフォリオを作成する際は、主に以下の項目を記載します。

プロフィール

氏名や生年月日、これまでの経験、どのような人柄なのかを簡潔に記載します。誰のポートフォリオなのか、どのような経歴があるのかを最初に提示することで、見た人が人物像をイメージしやすくなります。

転職活動で使用する場合は、採用担当者が応募書類と照らし合わせて内容を確認する可能性が高いため、経歴を正しく記載しましょう。

スキルセット

ポートフォリオには、自分のスキルセットを記載することが大切です。プログラミング言語や開発環境に関するスキル、使用できるツールなどをリストアップしましょう。その中で、特に自信のあるスキルや強みを明確に記載しておくと、企業側にアピールしやすいです。

たとえば、「Swiftでの開発経験3年、 SwiftUIを用いたUI設計に従事」のようにプログラミング言語やツールの種類、経験年数を具体的に記載します。

iOSエンジニアが主に扱うプログラミング言語としては、以下が挙げられます。

  • ・Swift

    ・Objective-C

    ・C言語

    ・C++

また、フレームワークにFlutterを使用するならDart、React Nativeを使用するならJavaScriptやTypeScriptといったプログラミング言語のスキルが必要です。さらに、iOSアプリとAndroidアプリを連携する場合には、KotlinやJavaのスキルも必要となります。

事前に求人情報を確認し、応募先の企業がどのようなスキルを求めているのかを把握しておくと、より効果的にアピールできます。

iOSエンジニアの求人・転職情報一覧>

iOSエンジニアの仕事内容や求められるスキル、年収について詳しく知りたい方は、iOSエンジニアとは?仕事内容や求められるスキル、年収を解説をご覧ください。

これまでの経験

エンジニアとしての実務経験がある場合は、これまでの経験を具体的に記述します。プロジェクトでどのような役割を担い、どのような成果を上げたのかを記載することで、自身の経験に基づいた実績をアピールできます。

また、エンジニア未経験の場合でも、現在に至るまでの経験や、エンジニアになるために行った学習の取り組みなどを記載しましょう。たとえば、独学でアプリ開発の勉強をしてきたことや、関連資格を取得したことを記載すると、学習意欲や向上心をアピールできます。

成果物

iOSエンジニアに転職する際やスキルを示したい場合、 自作の成果物をポートフォリオに載せるのがおすすめです。スキルセットや経験に関連する成果物は、自身の技術スキルの裏付けとなり、アピールしたい内容の説得力を高められます

たとえば、自分で作成したアプリケーションやWebサイト、システムなどの成果物は、エンジニアとしての技術力を示せます。

問い合わせフォーム

問い合わせフォームは必須ではありませんが、ポートフォリオを見た人が質問や連絡を取りたい場合に備えて設置しておくと便利です。ポートフォリオを不特定多数の人に公開している場合は、どのような人がいつ連絡してくるか分かりません。ポートフォリオを公開していることで技術が評価され、ビジネスにつながる可能性もあります。このような可能性も踏まえた上で、問い合わせフォームを設置するか検討してみてください。

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iOSエンジニア向けポートフォリオの作成方法

iOSエンジニアのポートフォリオサイトは以下の手順に沿って作成します。


以下では、これらの工程について詳しく解説していきます。

1. 掲載する成果物を選ぶ

まず、誰に向けたポートフォリオなのかを明確にします。ターゲットによって、掲載すべき成果物が変わります。たとえば、ゲーム開発企業に転職したいのであれば、ゲームアプリの開発実績を載せるのが望ましいです。

提示できる成果物が何もない場合は、開発するところから始めましょう。簡単なiOSアプリでも、自作した成果物をポートフォリオに掲載することで、学習意欲やスキルを伝えられます。

2. ポートフォリオサイトの構成を決める

掲載する成果物を決めたら、ポートフォリオの構成やデザインを設計します。ポートフォリオは見やすさや分かりやすさ、掲載する成果物の選定などが大切です。そのため、見る人に何をアピールしたいかをイメージしながら構成を決めます。

どのような構成にするか迷ったときは、ほかのiOSエンジニアのポートフォリオを参考にするのがおすすめです。たとえば、QiitaZennなどの技術情報共有サービスでは、エンジニアのポートフォリオを見ることができます。それぞれの情報共有サービスの検索窓で「ポートフォリオ」と検索すると、関連する情報が出てくるので、興味がある方は試してみてください。

あらゆる情報をどのように配置すれば効果的にアピールできるか検討しながら、ポートフォリオの構成を決定しましょう。

3. ポートフォリオサイトを開設する

ポートフォリオサイトの構成が決まったら、Web上で公開するためのホスティングをどうするか検討します。自分で一からWebサイトを立ち上げる場合は、サーバーやドメインなどの契約が必要です。

簡単な方法として、GitHubにアップロードしたソースコードを取得できるGitHub Pagesでポートフォリオを作成するエンジニアもいます。

また、Webサイト開設の手間を省きたい場合は、ポートフォリオ作成サービスを利用するのも1つの方法です。

ポートフォリオ作成ができるオンラインサービスに興味がある方は、無料で使える!ポートフォリオ作成オンラインサービスまとめの記事をご覧ください。

4. ワイヤーフレームに沿ってWebページを作成する

ワイヤーフレームに基づき、プロフィールやスキルセット、経歴などのページを作成していきます。各ページの内容は、簡潔で分かりやすいよう心がけましょう。特に、成果物の説明は、作成した意図や想定ユーザー、サービスの内容、成果物によって何が実現できるのかを具体的に記述します。そうすることで、創造力や技術力、問題解決力などを効果的にアピールできます。

5. ポートフォリオサイト全体のデザインを整える

見やすさ、分かりやすさを考慮する上で、デザインは重要です。視覚的に理解しやすいデザインは、採用担当者の負担を軽減し、ポートフォリオの内容を伝わりやすくします。

ポートフォリオサイトで使用する文字や背景など色の選定、文字の大きさ、フォントの種類もデザインを決める大切な要素です。さらに、UI/UXの概念を学習しておくと、ユーザー視点でのデザインに役立ちます。

UI/UXについて詳しく知りたい方は、UI/UXとは?違いや活用事例、求められる背景を解説の記事をご覧ください。

6. ポートフォリオに成果物のリンクを掲載する

ポートフォリオサイトに、自作のWebサイト・アプリケーションやスマートフォンアプリ、システムなどのリンクを、アクセスしやすいよう配置します。iOSアプリだけでなく、複数の成果物を掲載しても構いません。自身の開発経験やスキルに関する成果物を複数載せることで、豊富な経験と技術力を評価してもらえます。

7. ポートフォリオサイトを公開する

完成したら、誰でも見ることができるようにポートフォリオサイトを公開することをおすすめします。転職活動に限らず、ポートフォリオを一般公開しておくと、自身のスキル向上に役立つ場合もあるからです。たとえば、QiitaZennといったエンジニアのコミュニティや、SNSでリンクを共有すると、経験豊富なエンジニアから意見やフィードバックをもらえる可能性があります

さまざまな意見を取り入れて改良を重ねることで、iOSエンジニアの転職に強い、質の高いポートフォリオを作成できるでしょう。

レバテックキャリアでは、ポートフォリオをはじめ、履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策などを行っています。ポートフォリオの作成について不安がある方には、無料で相談・サポートを行いますので、ぜひ転職支援サービスを活用してみてください。

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iOSエンジニアのポートフォリオ作成時の注意点

iOSエンジニアのポートフォリオを作成するときには、以下の2点に注意しなければなりません。


何も確認せずに前職での実績をそのまま載せると、法律に違反する可能性があります。

著作権を確認する

前職での実績は、在籍していた会社の著作物となり無断で掲載できません。そのため、必ず会社に確認し、許可を得てから掲載する必要があります。特定の画像やイラストを使いたい場合も、著作権者の許可が必要です。

著作権とは、「創作物を自由に利用できる権利」のことです。作成者が著作権を持つため、他人が無断で使用することはできません。

ポートフォリオに画像やイラストを掲載する際は、なるべくフリー素材もしくは自作のものを使うのがおすすめです。なお、フリー素材サイトは多数存在するので、利用規約をよく読んで適切に使用してください。

前職の守秘義務を守る

ポートフォリオに成果物を載せる際は、過去に在籍していた会社の守秘義務を守れているか確認してください。守秘義務は「職務に従事する中で知った秘密や個人情報を開示しない」という法律上の義務のことです。意図的でなくても、会社の機密情報を漏洩すると、損害賠償請求や刑事罰に問われる可能性があるため細心の注意が必要です。

秘密保持契約や機密保持契約を交わしたことがある場合は、契約内容を再確認し、違反する内容が含まれていないか確認しましょう。不安な点があれば、前職の担当者や社労士、弁護士などの専門家に相談するとより安心です。

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まとめ

本記事では、iOSエンジニアのポートフォリオ作成について、記載する内容や作成方法、注意点などを解説しました。

ポートフォリオはエンジニアとしてのスキルや実績をアピールする重要なツールです。今回紹介した内容を参考に、効果的なポートフォリオを作成し、転職活動を成功させましょう。

充実したポートフォリオを作成するためには、日頃から自身のスキルアップや成果物の作成に励むことが重要です。作成したポートフォリオは、コミュニティやSNSなどで公開しておくと、転職活動だけでなく、ほかのエンジニアとの交流や情報共有にも役立ちます。

※本記事は2024年12月時点の情報を基に記載しております

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この記事の監修

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