運用保守から転職するには?キャリアパスや必要なスキルを解説

最終更新日:2025年1月31日

「運用保守の仕事はスキルアップの機会が少なく、このまま続けても大丈夫か不安…」
「運用保守から転職したいものの、どういった職に就けるか分からない…」
そんな悩みを抱えている方は少なくないでしょう。

この記事では、運用保守からの転職におすすめのキャリアパスや、転職を成功させるためのポイント、転職を迷った際の判断材料まで詳しく解説しています。あなたの次のキャリアステップを見つける参考にしてください。

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この記事のまとめ

  • 運用保守から転職しやすい職種には、SEやインフラエンジニア、クラウドエンジニアがある
  • 運用保守から転職を成功させるには、自己分析や企業分析をし、不足しているスキルを補うことが重要
  • 運用保守から転職するか迷った場合には、収入面や将来性などを踏まえて考えると良い

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運用保守から転職する際におすすめのキャリアパス

運用保守から転職を考えている方には、いくつかのおすすめのキャリアパスがあります。代表的な職種は以下の通りです。
 


また、別職種に転職する以外に、職種は変えず、キャリアアップしやすそうな企業へ転職する手段もあります。それぞれの職種や方法について、詳しく見ていきましょう。

SE

SEは、システムの設計から開発、テスト、導入まで幅広い工程に携わる職種です。運用保守の経験は、システムの安定性や保守性を考慮したシステム設計に活かせます。

必要なスキルと平均年収について、以下にまとめました。

必要なスキル ・プログラミングスキル
・データベース、ネットワークの知識
平均年収 約639万円

※平均年収は、レバテックキャリアで扱っている求人をランダムで30件抽出し、算出

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インフラエンジニア

インフラエンジニアは、サーバーやネットワーク、データベースなどのIT基盤の設計、構築、運用を担当する職種です。運用保守で培ったシステムの安定性や効率性に関する知識は、インフラの設計・構築に活かせます。

必要なスキルと平均年収は以下のとおりです。

必要なスキル ・サーバーやネットワーク、データベースなどに関するスキル
・OS、ハードウェアに関する知識
平均年収 約700万円

※平均年収は、レバテックキャリアで扱っている求人をランダムで30件抽出し、算出

SEよりもやや年収が高めであることが分かります。

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クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、クラウド環境の設計、構築、運用管理を担当する職種です。運用保守の経験は、クラウド環境の安定的な運用や効率的な管理に活かせます。

クラウドエンジニアに必要なスキルと平均年収は以下のとおりです。

必要なスキル AWSMicrosoft AzureGoogle Cloud Platformなど、主要なクラウドサービスの知識
・クラウド環境の監視/運用ツールに関するスキル
平均年収 約750万円

※平均年収は、レバテックキャリアで扱っている求人をランダムで30件抽出し、算出

クラウドエンジニアはインフラエンジニアの一種であり、インフラエンジニアに必要なスキルも備えていなければなりません。これに加え、クラウドという専門的なスキルも必要であることから、平均年収は高い傾向にあります。

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キャリアアップしやすそうな企業へ転職する

運用保守からの転職を考える際、別職種へキャリアチェンジするのではなく、今の職種でキャリアアップしやすい企業を選ぶことも検討してみるのも良いでしょう。同職種であれば運用保守で培ってきたスキルや経験をダイレクトに活かせるほか、新しい技術をゼロから学ぶ必要がなく、時間、費用、労力といった学習コストを減らせるからです。

キャリアアップしやすい企業とは、社員の成長を支援し、スキルアップの機会を提供する企業を指します。特に、現在就業中の会社にキャリアアップ支援がないために、運用保守から転職したいと考えている人には有効な手段といえます。

キャリアアップしやすい企業であるか見極めるには、以下のような内容が求人票や企業の採用ページなどに書かれているかを確認してください。

  • ・社内外の研修プログラムについて記載されている

    ・社内でのキャリアアップの道筋が明確に示されている

    ・社内での異動や新しいプロジェクトへの参加機会がある

    ・最新技術の導入に積極的で、社員が新しい技術に触れる機会がある

自分でキャリアアップしやすい企業を見極める・見つけられる自信がない方は、転職エージェントを利用するのもおすすめです。

なお、いずれの職種でも、コミュニケーションスキルと問題解決力、プロジェクト管理スキルは欠かせません。

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運用保守から転職を成功させるポイント

運用保守から転職を成功させるためには、以下のような重要なポイントがあります。


それでは、各ポイントについて詳しく見ていきましょう。

自己分析・企業分析をする

転職を成功させるには、自己分析と企業分析を入念に行うことが大切です。自己分析で明確になった自分の強みや弱み、価値観と、企業分析で分かる志望先の業界動向や企業の目指す方向性、求められるスキルなどがマッチするか見極めるためです。

たとえば、自己分析で「協調性を重視し、新しい技術にも積極的に挑戦したい」という潜在欲求が分かった場合、チーム制を採用しており、最新技術の導入に積極的な企業とのマッチ度が高いと考えられます。

このように、自分自身を深く理解し、企業の現状と将来像と照らし合わせることで、ミスマッチを防ぎ、納得のいく転職を実現できる可能性が高まります。

足りないスキルがあれば補う

自己分析と企業分析により、自分に足りないスキルがあると判明したら、習得または別スキルでの補完を検討しましょう。当然ながら、足りないスキルがあれば転職では高く評価されず、書類選考の時点で不採用になる可能性が高いからです。

志望企業に応募する際には、事前に必要スキルを身につけておき、歓迎スキルについても可能な限り習得しておきましょう。歓迎スキルについては、現在学習中である旨を伝えるのもおすすめです。

転職エージェントを利用する

運用保守からの転職を成功させるには、転職エージェントの利用もおすすめです。転職エージェントは、求人情報の提供だけでなく、キャリアカウンセリングや面接対策など、転職活動全般をサポートしてくれるからです。

転職エージェントを利用するメリットには、以下のようなものがあります。

  • ・一般に公開されていない求人情報を得られる可能性がある

    ・経験豊富なアドバイザーから、客観的なキャリアアドバイスを受けられる

    ・履歴書や職務経歴書の作成をサポートしてくれる

    ・企業の特徴や面接官の傾向など、内部情報を基にした面接対策ができる

    ・給与や待遇の交渉を代行してくれるサービスもある

転職エージェントを選ぶ際は、IT業界の転職に強いエージェントを選ぶことが大切です。

レバテックキャリアは、IT業界で10年以上の実績を持つエージェントです。「ITエンジニアが利用したい転職エージェント」でNo.1になった実績もあります(日本マーケティングリサーチ機構調べ調査概要:2021年1月期)。あなたにマッチした求人を紹介するので、ぜひお気軽にご利用ください。

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運用保守から転職するか迷ったときの判断材料

運用保守から転職するかどうか迷った場合には、以下の要素を考慮しても「続けても良い」と思えるかどうかで判断するのがおすすめです。


具体的な内容を詳しく見ていきましょう。

運用保守の仕事を続けていると収入が上がりにくい

運用保守の仕事は、システムの安定的な稼働を維持する重要な役割を担っていますが、収入面ではほかのIT職種と比べて上がりにくい傾向があります。

これは、運用保守の仕事はルーチンワークが一般的なため付加価値を生み出しにくい、キャリアアップには限界があり管理職などの上位ポジションが限られているなどの一面があるからです。

たとえば、開発職は、経験年数が増えると同時にスキルアップし、担当できる業務の幅も広がり、それに伴って給与も上がっていく傾向があります。一方、運用保守では、スキルアップや業務範囲の拡大が難しく、昇給の機会も少なくなりがちです。

スキルアップできず市場価値が上がりにくい

運用保守の仕事はルーチンワークが基本とお伝えしましたが、これは収入面だけでなく将来の市場価値にも関わってきます。本格的に転職を検討するようになった際、スキルのなさから転職先が見つからないという状態になりかねません。

転職活動の前に必要なスキルを習得したとしても、年齢に対して求められている経験が伴わないため、不採用になりやすいと考えられます。

将来は必要とされるスキルが変わる可能性がある

IT業界は急速に進化しているため、運用保守の分野も将来的に必要とされるスキルが変わる可能性があります。

たとえば、以下のような変化が考えられます。

  • ・オンプレミスからクラウドへの移行が進み、クラウド環境での運用保守スキルが求められる

    ・運用保守業務の多くが自動化やAI化され、これらの技術を扱えるスキルが求められる

    ・開発と運用の境界が曖昧になり、両方のスキルを求められる

    ・サイバー攻撃の脅威が増し、セキュリティ関連のスキルがより重要視される

このように、キャリアチェンジをしなくても、将来的には専門性の高いスキルが求められるようになる可能性があります。しかし、現職でのスキルアップや業務範囲の拡大・深化が給与に反映されるかどうかは企業次第です。場合によっては、現段階で転職したほうが、確実に給与アップが期待できると考えられます。

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まとめ

運用保守から転職を考える際の、おすすめのキャリアパス例や決断を迷ったときの判断材料についてお伝えしてきました。

運用保守の仕事は監視やメンテナンス作業などが中心で、ほかのIT職種と比べると専門的なスキルが必要ないケースが多いです。そのため、「どのような職種につけるか分からない」「気になる職種はあるものの、スキル不足が不安」といった悩みを抱える人が多いです。

本記事を参考に、今後のキャリアパスを決めたり、スキル不足を補ったりすると良いでしょう。また、転職活動を行う際には、転職を成功させるポイントも参考にしてください。

※本記事は2024年12月時点の情報を基に執筆しております

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この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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