「システムエンジニアはブラック」は本当?理由と魅力を紹介

最終更新日:2025年1月31日

「システムエンジニアってブラックが多いって聞くけど、実際はどうなの?」
「IT業界に転職を考えているけど、ブラック企業に当たってしまうのが不安…」
このような悩みを持っていませんか?

システムエンジニアの仕事は、残業が多い、納期のプレッシャーがあるなど、大変なイメージを持たれがちですが、すべての企業がブラックというわけではありません。

この記事では、システムエンジニアがブラックといわれる理由や、システムエンジニアの魅力、ブラック企業を避けてホワイト企業に転職する方法について詳しく解説します。

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この記事のまとめ

  • システムエンジニアがブラックといわれるのは、残業が多いことや、仕事量と賃金が割に合わないこと、勤務形態などの要因が挙げられる
  • すべてのシステムエンジニアがブラックなわけではない
  • ホワイト企業に転職するには、企業研究を入念に行う方法と転職エージェントを活用する方法がある

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システムエンジニアがブラックといわれる4つの理由

「システムエンジニアはブラック」と思われがちです。システムエンジニアがブラックといわれる理由は、主に以下の4つが挙げられます。


それぞれ詳しく解説します。

関連記事:システムエンジニアはやめとけ?その理由と解決策について解説!

残業しやすい環境である

システムエンジニアは残業が多いというイメージから、ブラックといわれがちです。実際は、必ずしもそうとは限りません。しかし、システムエンジニアは残業しやすい要因があることは確かです。

残業しやすい環境になっている要素として、納期が厳しいケースがあることが挙げられます。すべての企業やプロジェクトがそうというわけではないですが、納期が短い場合、残業して間に合わせるしかありません。特に、納期前や突発的なトラブルが発生した際には、長時間労働になりやすい傾向があります。

このような状況が「システムエンジニアはブラック」というイメージにつながっていると考えられます。しかし、すべてのシステムエンジニアが毎日残業で、作業に追われているわけではありません。あくまでも、企業や時期によるということには注意が必要です。

仕事量と賃金が割に合わない場合がある

システムエンジニアは、仕事量のわりに賃金が見合わない場合があります。これは、IT業界の多重下請け構造が関係しています。3次請け、4次請けの企業になると、利益率が低くなり、結果として給与が少なくなりがちです。同時に、納期も短くなる傾向があり、激務にもかかわらず、給与が少ないという状況が発生しやすくなります

企業によりますが、特に中小企業では、この傾向が顕著です。長時間労働や大きな責任を負っているのに、給与が少ないと感じ、自分の努力に見合わないと感じる人もいるでしょう。このような状況が、「ブラック企業」というイメージにつながる一因となっています。

突発的な仕様変更により激務となる場合がある

システム開発においては、突発的な仕様変更が発生し、それが原因で激務となる場合があります。たとえば、顧客の要望や市場の変化など、仕様変更が発生する要因はさまざまです。特に、設計後の仕様変更は、既に完了している作業に影響を及ぼす可能性があり、大きな負担となるでしょう。

設計後の工程で仕様変更が発生すると、プログラムの修正や、テストのやり直しなど、多くの作業が発生します。場合によっては、既に完成していた機能を再設計する必要が生じることもありえます。

また、納期は通常変更できません。そのため、納期に間に合わせるには、必然的に残業や休日出勤が必要になるケースも出てきます。このような状況が、システムエンジニアの労働時間を増やし、ブラックといわれる要因の1つとなっています。

業務によっては夜間・休日出勤がある

システムエンジニアの業務の中には、夜間や休日の出勤が必要となる場合があります。これは担当する分野によって異なり、すべてのシステムエンジニアに当てはまるわけではありません。

夜間・休日出勤が発生しやすい業務としては、突発的なトラブル対応やシステムメンテナンスなどが挙げられます。システム障害発生時は迅速な復旧が求められるため、時間外対応が必要となるケースがあります。また、システムメンテナンスは通常業務への影響を最小限にするため、夜間や休日に行われることが多いです。

特に、ITインフラに携わるエンジニアは、24時間365日稼働のシステムを扱うため、夜間・休日出勤が発生しやすい傾向にあります。そのため、一般的な日勤のシフトで働きたい人や、プライベートの時間を大切にしたい人にとって、システムエンジニアはブラックであると感じやすいようです。

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システムエンジニアの魅力

システムエンジニアはブラックといわれることもありますが、魅力もたくさんあります。転職を検討する際は、メリット・デメリットの両方を理解しておくと良いでしょう。

システムエンジニアの魅力は以下のとおりです。


それぞれについて詳しく説明していきます。

システムエンジニアの仕事のやりがいについてさらに詳しく知りたい方はシステムエンジニア(SE)のやりがい10選!大変なことも解説もおすすめです。

需要が高い

システムエンジニアは、今後もニーズが高まっていく可能性が高い職種です。企業のDX推進、スマートフォンの普及、AI技術の発展など、ITへの依存度が高まっているためです。

経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、IT人材不足は拡大しており、今後さらに深刻化すると予想されています。特に、高度なスキルを持つシステムエンジニアが不足しており、多くの企業が優秀な人材の確保に力を入れています。

そのため、高いスキルと経験を積んだシステムエンジニアは、市場価値が高いです。専門性の高い分野での開発経験や、プロジェクトマネジメント経験を持つエンジニアは、今後特に求められます。

幅広いスキルを習得できる

システムエンジニアは、業務を通して幅広いスキルを習得できる点が大きな魅力です。システム開発は、要件定義から設計、開発、テスト、運用・保守まで、さまざまな工程を経て完成します。システムエンジニアはこれらの工程すべてに関わるため、多様なスキルを身につける機会があります。

プログラミングスキルはシステムエンジニアに必須ですが、それ以外にも、顧客との折衝能力、プロジェクトマネジメント能力など、幅広いスキルが必要です。

たとえば、要件定義や設計の段階では、顧客のニーズを正確に理解し、システムに落とし込むヒアリング力や設計力が重要です。開発段階では、プログラミングスキルだけでなく、チームメンバーと協力して開発を進めるための協調性も求められます。

このように、システムエンジニアの仕事は多岐に渡るため、努力次第で幅広いスキルを習得し、自身の市場価値を高めることができます。技術的なスキルだけでなく、ビジネススキルやヒューマンスキルも磨くことができるため、キャリアアップの選択肢も広がるでしょう。

比較的高年収である

企業や職種によって異なりますが、一般的な給与所得者と年収と比べると、システムエンジニアは比較的高年収である傾向です。一般的な給与所得者とシステムエンジニアの平均年収を比べると以下のようになります。

職種 平均年収
一般的な給与所得者 460万円
システムエンジニア 557万円

出典:厚生労働省「令和5年分 民間給与実態統計調査」、職業情報提供サイトjobtag「システムエンジニア(業務用システム)」
上記のように、システムエンジニアは、一般的な平均年収よりも高い傾向にあります。上記では、業務用システムに関わるシステムエンジニアの例を記載していますが、基盤システムやWebサイト開発などでも一般平均を上回っています。

ただし、システムエンジニアの年収は、スキルや経験、企業規模、仕事内容によって大きく異なるため注意しましょう。高年収を得るには、専門性の高いスキルの習得や、大規模プロジェクトの経験など、自身の市場価値を高める努力が重要です。また、企業選びも重要です。成長中の企業や、IT投資に積極的な企業は、高い年収を提示する傾向があります。

システムエンジニアの年収事情についてより詳しく知りたい方はシステムエンジニア(SE)の平均年収は?1000万円を目指す方法も紹介をご覧ください。

キャリアパスが幅広い

システムエンジニアは、キャリアパスが幅広いことも魅力の1つです。ITは常に進化しており、さまざまな分野で専門知識やスキルが求められています。そのため、システムエンジニアとしての経験を活かし、多様なキャリアパスを描くことができます。

以下は、システムエンジニアの代表的なキャリアパスです。

職種 概要
プロジェクトマネージャー システム開発プロジェクト
の管理・推進を行う
インフラエンジニア サーバーやネットワーク
などITシステムの基盤の開発・
運用を担当する
AIエンジニア AI技術を用いたシステム開発や
研究開発を担当する
Web系エンジニア WebサイトやWebアプリ
ケーションの開発・運用を担当する
セキュリティエンジニア システムやネットワークの
セキュリティ対策を担当する
データサイエンティスト データを活用・分析し、ビジネス
課題の解決や意思決定を支援する

このように、システムエンジニアのキャリアパスは多岐に渡ります。マネジメント分野に進むキャリア、特定の技術分野に特化していくキャリアなど、興味や強みに合わせて選択肢があります。キャリアの幅広さは、システムエンジニアという職種の大きなメリットといえるでしょう。

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システムエンジニアとしてホワイト企業に転職する方法

ブラック企業を避け、ホワイト企業に転職するには、以下の2つの方法があります。
 


ここでは、これらの2つの方法について詳しく解説します。

企業研究を念入りに行う

優良企業に転職するためには、企業研究が非常に大切です。念入りに企業研究を行うことで、ブラック企業を避けられる可能性が高まります。

企業研究において、チェックすべきポイントは以下の通りです。

  • ・社歴

    ・主要事業と利益

    ・資本金

    ・平均年収

    ・残業時間

    ・平均勤続年数

    ・男女比

    ・口コミ

    ・離職率

たとえば、社歴や主要事業と利益などは、経営の安定性や将来性を判断する上で参考になるでしょう。これらの情報は、企業の公式サイト、会社四季報、転職サイト、口コミサイトなどで確認することができます。複数の情報源を比較することで、より客観的な判断材料を得られます。

転職エージェントに紹介してもらう

ホワイト企業に転職したい方は、転職エージェントの活用がおすすめです。転職エージェントは、求職者の希望やスキルに合った求人を紹介してくれます。さらに、企業情報に精通しているため、ブラック企業を避けられる可能性が高まります。

レバテックキャリアは、IT業界に特化した転職エージェントです。業界トップクラスの求人保有数と深い企業理解を活かし、求職者に最適な求人を紹介します。仕事内容だけでなく、社風や雰囲気、新入社員への教育体制など、多角的な情報を提供することで、求職者が納得のいく転職をサポートしています。

自分で企業研究することに不安がある方は、転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。

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まとめ

本記事では、システムエンジニアがブラックといわれる理由、魅力、ホワイト企業に転職する方法について解説してきました。

システムエンジニアは、残業が多い、仕事量と賃金が見合わない、突発的な仕様変更で激務になる、夜間・休日出勤があるなどのブラックといわれる側面があるのは事実です。一方で、高い需要や幅広いスキル習得の機会がある、比較的高年収である、多様なキャリアパスが広がっているなど、多くの魅力も存在します。転職を検討する際は両方の面を理解して、検討するのがおすすめです。

システムエンジニアへの転職について悩んでいる方は、本記事を参考に検討してみてください。

※本記事は2024年12月時点の情報を基に執筆しております

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