「ネットワークエンジニアはやめとけ」といわれる理由は?その対策も解説

最終更新日:2025年2月13日

「ネットワークエンジニアはやめとけ」といわれているのは何故?…と悩んでいませんか?

結論として、ネットワークエンジニアにはトラブル対応や夜勤など大変な面があるため、「やめとけ」といわれることが多いです。しかし、この大変さは、仕事内容を理解して対策することで軽くできる場合があります。

この記事では「ネットワークエンジニアはやめとけ」といわれる理由ときつさを軽減する方法をそれぞれ4つ紹介します。

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この記事のまとめ

  • ネットワークエンジニアとは、ネットワークの設計、構築、運用、保守などを担当するエンジニアのこと
  • 「ネットワークエンジニアはやめとけ」といわれる理由は、不規則な勤務形態やミスが許されないプレッシャーなどが原因
  • ネットワークエンジニアのきつさは、担当する工程の変更やスキルアップで軽減される可能性がある

「ネットワークエンジニアはやめとけ」といわれる4つの理由

ネットワークエンジニアの職に就くのは「やめとけ」といわれることがあります。代表的な理由は以下の4つです。


詳しく解説しますので、ネットワークエンジニアへの転職を検討する際の参考にしてください。

トラブル発生時にすぐ対応しなければならない

ネットワークエンジニアの運用・保守工程の業務では、業務中にアラートが上がった場合、即座の対応が必要です。

たとえば、ネットワーク機器の故障やサイバー攻撃など、突発的なトラブルが発生した際には、昼夜問わず対応が必要なことがあります。夜間に発生したトラブルでも、現場に駆けつけて復旧が必要な場合や、復旧まで長時間に及ぶ場合があり、激務と感じられることがあります。

トラブル対応の大変さが、「やめとけ」といわれる原因の1つといえるでしょう。

また、ネットワークエンジニアの運用・保守の業務の詳細についてはネットワークエンジニアの運用・保守とは?必要なスキルも解説をご覧ください。

担当業務によっては勤務形態が不規則になる可能性がある

担当業務によっては、勤務形態が不規則になる可能性があります

たとえば、24時間365日稼働しているシステムの運用・保守を担当している場合、休日や夜間の監視業務が発生します。そのため、生活リズムが崩れやすく体調管理に苦労することがあるでしょう。こうした勤務形態の不規則性がきついと感じさせ、「やめとけ」といわれる原因となっていると考えられます。

転職先を検討する際には、担当する業務の勤務体制と自分の生活スタイルと照らし合わせることが大切です。

また、ネットワークエンジニアの夜勤についてはネットワークエンジニアの夜勤について!手当や辛いところを紹介をご覧ください。

ミスがゆるされない

ネットワークはインフラの一部であり、業務の中核であるため、ネットワークが断絶した場合、業務が停止する可能性が非常に高いです。

業務システムなどのサービスを提供する際には、顧客とのあいだにSLA(Service Level Agreement)と呼ばれる契約を締結することが一般的です。SLAとは、サービスの質や性能基準を明確にするための契約のことで、システムの稼働率や障害回復までの時間の上限などが定められます。SLAを満たせない場合、返金などの対応が必要になる場合もあります。

SLA未達とならないよう、トラブル発生時には、業務の早急な復旧に向けた正しいオペレーションが必要です。また、ネットワークエンジニアの作業ミスで業務が停止しないよう、常に細心の注意を払わなくてはなりません

いつも緊張感と責任感をもって業務に取り組まなければならず、その重圧が辛いため「やめとけ」といわれる要因になることもあります。

最新の技術を学び続けなければならない

ネットワークエンジニアは最新の技術を学び続けなければなりません。ネットワークの分野に限らず、IT業界にはクラウドや仮想化など新しい技術が次々に現れるため、「ついていけない」と感じることがあります。

普段の業務をこなしながら、常に新しい技術を学習し続ける必要がある大変さが、「やめとけ」といわれる原因の1つといえるでしょう。

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ネットワークエンジニアのきつさを軽減させる4つの方法

ネットワークエンジニアのきつさを軽減させる方法として、以下の4つを紹介します。
 


これらを参考に、業務の大変さを和らげ、やりがいを感じながら働けるよう前向きに検討していきましょう。

上流工程を担当するネットワークエンジニアへのキャリアアップを目指す

まずは、上流工程を担当するネットワークエンジニアへのキャリアアップを目指すのが良いでしょう。設計や新規の構築では、深夜帯での作業や突発的なトラブル対応が少ないためです。また、上流工程の業務においては、企業によってはリモートワークが可能な場合もあります。

上流工程に進むことで、自分の裁量で仕事を進められる機会も増えるため、やりがいを感じやすくなります。

ネットワークエンジニアのキャリアパスについてはネットワークエンジニアのキャリアパス!キャリアアップの要点も解説で詳しく解説しています。

社内ネットワークの担当になる

社内システムのネットワークを担当する社内SEを目指すのも1つの方法です。社内SEとは、インフラの設計や開発、社内システムの内製化、社内のヘルプデスクなど、幅広い業務を担当することが一般的な職種です。社内SEは、障害復旧のために客先に赴く必要はなく、保守の対象が自社であるため、障害復旧作業も比較的やりやすいでしょう。

ただし、業務の幅広さから、ネットワーク専門で従事できることは多くありません。そのため、ネットワーク以外のインフラやシステムなどの幅広い知識が必要になるという点に注意が必要です。

社内SEの場合、顧客対応がない分、落ち着いて業務に取り組めるというメリットがあるので、異動を検討してみるのも良いでしょう。

スキルや知識をブラッシュアップする

ネットワークに関する専門的なスキルが足りないために「ついていけない」と感じている場合は、ネットワークに関するスキルや知識をブラッシュアップするのも良いでしょう。ネットワークのスキルを磨けば、上流工程への対応を任されたり、トラブル発生時に原因の切り分けや対処が早くなったりと、業務でのきつさが軽減できる可能性があります。

研修や資格取得などを通して、継続的に学習していくことが重要です。

また、ネットワークエンジニアに必要な知識や学習方法ついてはネットワークエンジニアに必要な勉強内容とその学習方法で詳しく解説しています。

ほかのエンジニア職に転職する

どうしてもネットワークエンジニアが向いていないと感じる場合は、ほかのエンジニア職を検討するのも1つの手段です。エンジニア職にはさまざまな職種があり、特徴や働き方もそれぞれ異なるためです。

たとえば、以下の2つの職種は在宅勤務が可能な場合が比較的多いので、働き方が合わずきつさを感じている方は、転職によりきつさが軽減できる可能性があります。

  • ・サーバーサイドエンジニア

    ・フロントエンドエンジニア

リモートワーク可能なサーバーサイドエンジニアの求人・転職情報一覧>
リモートワーク可能なフロントエンドエンジニアの求人・転職情報一覧>


しかし、同じエンジニア職の中でも、求められるスキルや知識は企業や求人によりさまざまです。そのため、ネットワークエンジニアからほかのエンジニア職へ転職することで、スキルのミスマッチが起こり、働きにくさを感じてしまう可能性もあります。

レバテックキャリアでは、スキルのミスマッチを防げるよう、専門のキャリアアドバイザーがスキルの棚卸しからあなたにぴったりの求人のご提案まで、一貫してサポートします。お気軽にご相談ください。

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ネットワークエンジニアにおすすめの資格5選

ネットワークエンジニアのスキルアップやキャリアアップにおすすめの資格として、以下の5つを紹介します。


資格取得を目指す際の参考にしてください。

基本情報技術者試験・応用情報技術者試験

ITエンジニアの登竜門ともいえる資格である基本情報技術者試験は、ITに関する基礎知識を問う、IPA主催の国家資格です。ITパスポートを取得した人が、次のステップとして目指すことが多い資格でもあります。また、応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格に位置づけられる国家資格です。

これらの資格は、ネットワークエンジニアだけでなく、ITエンジニア全般の基礎知識を身につけていることを示せます。ほかの分野のエンジニアとの連携を問題なくこなせる証にもなるため、取得しておくと良いでしょう。

Cisco(シスコ)認定

Cisco(シスコ)認定は、世界的に有名なネットワーク機器メーカーであるシスコシステムズが提供する資格です。Cisco(シスコ)認定には、さまざまな難易度や分野の認定資格があり、中でもCCNAは、ネットワーク構築の基礎知識を証明する資格です。ネットワークエンジニアとしては、ぜひ取得しておきたい資格といえます。

AWS認定資格

AWS認定資格は、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスであるAWS(Amazon Web Services)に関する知識やスキルを認定する資格です。ネットワークの分野では、「AWS Certified Advanced Networking - Specialty」があり、AWS環境での高度なネットワーキングスキルを証明する資格です。クラウドの需要が高まっている現代においては、取得しておくと有利に働くことがあるでしょう。

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリストは、高度なネットワーク技術に関する知識とスキルを有することを証明する、IPA主催の国家資格です。ネットワーク資源の管理、システムの開発・運用・保守などについて、知識や実践能力が要求されます。ネットワークエンジニアとして一定の経験を積んだエンジニアが、ネットワーク管理者としてのキャリアアップを目指す際におすすめです。

また、ネットワークエンジニアに必要なスキルや資格についてさらに詳しく知りたい方はネットワークエンジニアになるには?必要なスキルや資格も紹介もご覧ください。

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ネットワークエンジニアに関するよくある質問


ネットワークエンジニアに関するよくある質問と回答を紹介します。

ネットワークエンジニアの適性や大変さを知っておくことで、目指すべきかどうかの判断や、モチベーションアップに役立ちます。ネットワークエンジニアへの転職を検討している場合には、質問と回答や本記事内で紹介した内容を押さえた上で取り組むと良いでしょう。

Q1. ネットワークエンジニアに向いている人はどんな人ですか?

ネットワークエンジニアは、ネットワーク機器や仕組みに興味がある人、トラブルを察知して注意深く作業できる人に向いています。障害発生時には冷静に状況を判断し、関係者と協力して対応していく必要があるため、協調性やコミュニケーション能力も重要です。

Q2. ネットワークエンジニアの残業は多いですか?

納期を守ることが最優先されるため、設計・構築工程では残業時間が多い傾向にあります。運用・保守工程では、比較的残業時間が少ない傾向にあります。ただし、企業やプロジェクトによって状況は異なるため、事前に確認することが大切です。

Q3. ネットワークエンジニアの年収はいくらですか?

ネットワークエンジニアの平均年収は、663万円です(2024年12月時点でのレバテックキャリアの求人より算出)。ただし、最低年収が249万円、最高年収が2,000万円と幅が広いことから、経験やスキル、勤務地、企業規模などによって年収は大きく変動するといえるでしょう。

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まとめ

本記事では、「ネットワークエンジニアはやめとけ」といわれる理由や、その対策について解説しました。ネットワークエンジニアは、社会のインフラであるネットワークの正常稼働を支える重要な職種です。しかし、ミスの許されないプレッシャーや勤務形態の不規則性などが「ネットワークエンジニアはやめとけ」といわれる原因となっています。エンジニアの仕事の大変さを緩和させるためにも、ネットワークに関するスキルや知識を磨きつつ、自分のスキルレベルや生活スタイルに合った働き方を目指すのが良いでしょう。

※本記事は2024年12月時点の情報を基に執筆しております

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