CTOが最終面接で見るポイントとは?質問例や対策を紹介

最終更新日:2025年1月21日

「CTOの最終面接って何を聞かれるの? 」
「どんな準備をすればいい?」
このような不安を抱えていませんか?

CTOの最終面接では、技術力だけでなく、企業文化との適合性や将来的なビジョンが重視されます。つまり「一緒に働きたい」と思わせることが重要です。

この記事では、CTOの最終面接で見られるポイントや対策方法、よくある質問と回答例を具体的に解説します。最終面接の突破を目指し、理想の転職を実現しましょう。

この記事のまとめ

  • CTOの最終面接では「一緒に働きたいか」「企業文化と合っているか」が重視される
  • 最終面接の対策としては「面接の回答の振り返り」「具体的な目標の設定」「逆質問を検討」をすると良い
  • 転職エージェントで面接対策のサポートを受けるのも一つの手段

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CTOの最終面接で見られるポイント

CTOの最終面接では、「一緒に働きたいかどうか」「企業の文化や価値観と合っているか」が重要視されます。採用担当者(CTO)は、採用後できるだけ長く働いてほしいと考えているため、応募者の志向と自社文化がマッチしているかを判断します。

たとえば、レバテックラボが掲載している採用担当者へのインタビュー記事では、採用の判断について以下のように述べられています。

入社した方にはできるだけ長く働いてほしいという思いから、最終面接では、候補者さんの志向性と当社の事業戦略のマッチングを重視しています。
(中略)
いくら技術力が高くても、志向性や価値観が当社とマッチしない場合は、候補者さんのためにも泣く泣く採用を見送ることもありますね。

引用元:【さくらインターネット】日本のデジタルインフラを支えるエンジニアの共通点とは【採用担当者の本音】

最終面接でお聞きするのは、主に僕がこれまでの経験、CTOが「いまの会社でどういうバリューを発揮したか」。
(中略)
その後、「内定判定会議」を開いて、面接やカジュアル面談に参加した社員一人ひとりが応募者をレビューします。そうしたプロセスを踏んで「この人と一緒に働きたいね」となれば採用です。

引用元:【BASE えふしん】長期Webサービスのリファクタリングと、渋谷駅の切り替え工事の類似性とは? そこで高まるエンジニアの市場価値

このように、最終面接では、企業の文化・方針に合った人材かが重視されます。また、企業の文化に合うかどうかで、チームワーク力があるかも判断されます。エンジニアの仕事はチームで開発する場合が多いです。どんなに技術力が高くても、志向が合わないと、チーム全体の品質を下げてしまう可能性があるため、採用に至らないでしょう。

「最終面接はほぼ落ちない」といわれることもありますが、必ずしもそうとは限らないので注意が必要です。

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CTOの最終面接に向けた対策

CTOの最終面接を突破するには、事前の対策が必要です。最終面接の対策は、一次面接や二次面接とは異なります。対策方法として、以下が挙げられます。


エンジニアの面接についてより詳しく知りたい方はITエンジニアの採用面接 - 自己紹介で見られるポイント【例文付き】をご覧ください。

これまでの面接の回答を振り返る

最終面接対策として、過去の面接の回答を振り返ることが有効です。採用担当者は、一貫性のある人物かどうかを重視します。そのため、過去の回答と矛盾する発言をしてしまうと、信憑性が薄れてしまいます

たとえば、一次面接で語ったキャリアプランと、最終面接での発言が異なると、企業への本気度が疑われかねません。一貫性のある回答ができるように、過去の質問と回答を復習しておきましょう。

また、最終面接では、過去の回答を掘り下げた質問をされる場合があります。深く質問されそうな部分は回答を考えておくと、最終面接で落ち着いて答えられるのでおすすめです。

具体的な目標を決める

最終面接では、志望企業で実現したい具体的な目標を示すことが重要です。CTOは、応募者が自社で何を成し遂げたいのか、どれほどの熱意を持っているのかを知りたいと考えています。

企業の戦略や方針に絡めた具体的な目標を提示することで、入社への熱意をアピールできます。なぜ同業他社ではなく、自社を選んだのかを明確に示すとさらに良いです。

そのため、面接前に、企業研究に基づいた具体的な目標を設定しておくことが重要です。

逆質問を考える

最終面接への対策として、CTOに聞きたい逆質問を5つ以上用意しておくと良いです。最終面接はCTOに質問できる良い機会です。ほかの面接よりも、長い時間用意されていることもあるので、積極的に質問し、意欲を示しましょう。

最終面接に効果的な逆質問の例を、下記の表にまとめました。

分類 質問例
企業方針 企業理念の「〇〇」について、実現するために大切にしていることは何ですか?
事業内容 御社は〇〇が主力のサービスであると思いますが、今後力を入れていきたい事業領域などは教えていただけますか?
面接官の価値観 〇〇様が考える、御社の魅力と課題を教えていただけますか?

このように、「企業方針」「事業内容」「面接官の価値観」の分類でそれぞれ質問を考えておくのがおすすめです。

面接の逆質問についてはエンジニア面接の逆質問29選!パターン別に技術面接の例や注意点を解説も参考にしてください。

転職エージェントでサポートを受ける

転職エージェントの活用は、最終面接対策を効率的に行う上で非常に効果的です。転職エージェントは、業界の動向や企業情報に精通しており、的確なアドバイスを受けることができます。

たとえば、レバテックキャリアはIT業界に特化した転職エージェントです。企業ごとの過去の質問例やお見送り理由を集約した独自の資料をもとに、模擬面接を行い、アドバイスをします。自分で面接対策をすることに不安がある方は、活用することをおすすめします。

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CTOの最終面接に関するよくある質問

ここでは、CTOの最終面接でよく聞かれる質問と回答例を紹介します。紹介する質問・回答例は以下の5つです。


面接でよく聞かれる質問について詳しく知りたい方はITエンジニアの面接質問集42選!各種回答例を紹介もあわせてご確認ください。

Q1. 今までの経験の中で1番苦労した開発は何ですか?

「今までの経験の中で1番苦労した開発は何ですか?」という質問は、応募者の問題解決能力や成長力を見極めるためにされます。また、苦労や失敗をポジティブに捉えられるかについても重視される傾向があります。

「今までの経験のなかで1番苦労した開発は?」の回答例は以下のとおりです。

前職での既存システムのリニューアルが、私にとって最も苦労した経験です。特に、連携部分で、仕様の理解不足からエラーが頻発し、リリースに影響する深刻な事態となりました。そこで、既存システム担当者と連携し仕様を再確認、チームメンバーと協力して原因究明に尽力しました。徹夜作業もありましたが、チーム一丸となって取り組み、リリース期限に間に合わせることができました。この経験から、事前の準備と情報共有の重要性、そしてチームワークの力を学びました。今では、どんなプロジェクトでも情報収集とコミュニケーションを徹底しています。この経験を活かし、貴社でも貢献したいです。

単に苦労話をするだけでなく、その経験から何を学び、どのように成長できたのかを具体的に説明することで、高い評価につながります。

Q2. 今の会社でどのような成果を残しましたか?

「今の会社でどのような成果を残しましたか?」という質問は、応募者の実績や貢献度を測るための質問です。CTOは、これまでの面接の回答との整合性や伸びしろを重視しています。また、回答の仕方から仕事への向き合い方を見ています。

「今の会社でどのような成果を残しましたか?」に対する回答例は以下のとおりです。

私は現職で、社内システムの開発効率向上に貢献しました。具体的には、自動化ツールの導入により、従来〇時間かかっていたデプロイ作業を〇分に短縮、年間約〇時間の工数削減を実現しました。このツール導入は、私がデプロイ作業の非効率性に着目したことがきっかけです。最適なツールを選定し、導入計画から実装、運用まで主導しました。当初、新しいツールへの抵抗感を持つメンバーもいましたが、メリットや操作方法を丁寧に説明し、理解と協力を得ることができました。結果として、チーム全体の生産性向上につながりました。この経験を活かし、貴社でもシステム改善や業務効率化に貢献したいと考えています。

具体的な数値や事例を交えて説明することで、自身の貢献度を客観的に示せます。ただし、前回の面接の回答と矛盾があると、信憑性を失ってしまうので注意しましょう。過去の業務内容を振り返り、具体的な成果を整理しておくことが重要です。

Q3. 入社してどのようになりたいですか?

「入社してどのようになりたいですか?」という質問は、応募者のキャリアビジョンと企業のビジョンとの整合性を見るための質問です。CTOは、応募者が自社で長期的なキャリアプランを描けているか、企業の成長に貢献する意欲を持っているかを知りたいと考えています。

「入社してどのようになりたいですか?」の回答例としては以下のとおりです。

貴社に入社後、貴社の主力事業である〇〇システムの開発に携わり、3年後にはチームリーダーとして活躍したいと考えています。特に、貴社が推進している〇〇を活用したサービス開発に強い興味があり、自分のスキルを活かして貢献できると確信しています。入社後は、先輩エンジニアから積極的に学び、貴社のサービスをより良いものにするための提案を積極的に行っていきたいです。そして、チームリーダーとして、メンバーの育成やチーム全体の技術力向上にも貢献することで、貴社の更なる成長に貢献したいと考えています。

企業のビジョンや事業内容を理解した上で、具体的なキャリアプランや目標を説明することで、入社意欲を強くアピールできます。そのため、企業研究を入念に行い、自身のキャリアプランと企業のビジョンを結びつけた回答を準備しておくことが重要です。

Q4. スキルアップのためにしていることはありますか?

「スキルアップのためにしていることはありますか?」という質問を通して、CTOは仕事に対して主体的な姿勢を持っているかを見極めようとしています。業務中のエピソードだけでなく、自主的な学習や日々の努力、挑戦について具体的に示すことが重要です。

「スキルアップのためにしていることはありますか?」の回答例としては以下のとおりです。

私は最新の技術動向を把握するため、業務時間外も積極的に学習しています。特に、貴社が力を入れているAIや機械学習の分野についてUdemyで講座を受講し、技術ブログや論文で知識をアップデートしています。また、個人でAIチャットボット開発に取り組み、得られた知見を業務に活かしたいと考えています。さらに、週末は勉強会やハッカソンに参加し、他社のエンジニアと交流することで新たな技術や視点を吸収しています。このように多角的な学習を通して、継続的なスキルアップを目指しています。

自分がスキルアップのために行っている学習をアピールする際は、企業が求めているスキルを意識すると良いでしょう。主体的な姿勢があることに加えて、入社意欲が高いことも同時にアピールできます。

Q5. 仕事で大切にしていることは何ですか?

「仕事で大切にしていることは何ですか?」という質問の意図は、応募者自身の仕事に対する価値観や考え方が、会社の方針や文化とマッチしているかを確認することです。

「仕事で大切にしていることは何ですか?」の回答例は以下のとおりです。

私が仕事で最も大切にしているのは、顧客志向です。システム開発は最終的に顧客に価値を提供するものであり、顧客のニーズを深く理解し、期待以上の成果を出すことを常に意識しています。そのため、要件定義の段階から顧客と密にコミュニケーションを取り、ニーズを汲み取るように努めています。また、開発中も定期的に進捗状況や成果物を共有し、フィードバックを頂きながら開発を進めることで、顧客満足度向上に繋げていると考えています。この顧客中心の姿勢は、貴社が掲げる「顧客第一主義」の理念にも合致すると考え、貴社で貢献したいと考えています。

応募者が仕事で大切にしていることなので、回答に正解はありません。ただし、質問の意図を理解して回答することが求められます。自分が大切にしていることと企業の理念が一致していることを示すと好印象が与えられるでしょう。

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まとめ

本記事では、CTOの最終面接で見られるポイントや対策方法、よく聞かれる質問・回答例を紹介しました。

面接対策を行うには、見られるポイントを意識することが必要です。CTOの最終面接では、「一緒に働きたいか」「企業文化に合うか」が重要視されます。そのため、企業の価値観を理解し、自分のキャリアプランとの整合性を示すことが大切です。

また、事前の準備として、過去の面接回答の振り返り、具体的な目標設定、逆質問の準備、そして転職エージェントの活用が効果的です。CTOの最終面接の前に、しっかりと対策を行い、理想の転職を成功させましょう。

※本記事は2024年12月時点の情報を基に執筆しております

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