- 女性システムエンジニアの人数や構成比
- 女性システムエンジニアの採用状況
- 女性システムエンジニア(SE)の年収
- 女性システムエンジニア(SE)として働く4つのメリット
- 女性システムエンジニア(SE)のキャリアパス
- 女性システムエンジニア(SE)が伸ばすべきスキル
- 働く女性エンジニアの体験談
- 女性システムエンジニア(SE)に関するよくある質問
- まとめ
女性システムエンジニアの人数や構成比
2024年版情報サービス産業基本統計調査によると、一般社団法人情報サービス産業協会に所属する正会員企業471社のうち、女性システムエンジニアの人数は41,942人、構成比は21.0%、平均年齢は37.3歳です。同調査の過去データと比較すると、以下のようになります。
| 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
|---|---|---|---|
| 女性エンジニア数 (平均年齢) |
44,089人 (37.3歳) |
45,945人 (37.1歳) |
41,942人 (37.3歳) |
| 男性エンジニア数 (平均年齢) |
145,545人 (42.1歳) |
157,436人 (42.5歳) |
157,542人 (42.5歳) |
| 女性エンジニア の構成比 |
0.232 | 0.226 | 0.21 |
| 男性エンジニア の構成比 |
0.768 | 0.774 | 0.79 |
女性システムエンジニアの人数、構成比はここ数年でやや減少傾向です。人数についてはあくまで一部のデータにはなりますが、構成比については分母を増やしても20%強程度に落ち着くでしょう。
女性システムエンジニアの採用状況
女性システムエンジニアの採用状況について、複数の観点からのデータを紹介します。データは情報サービス産業基本統計調査のものです。
新卒採用の状況
以下は、一般社団法人情報サービス産業協会に所属する正会員企業471社の新卒採用状況です。2022年~2024年の学歴別新卒採用人数のデータになります。
| 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
|---|---|---|---|
| 専門学校卒 | 326人 | 351人 | 259人 |
| 大学学部卒 | 3,684人 | 3,844人 | 3,377人 |
| 大学院卒 | 443人 | 460人 | 614人 |
| 合計 | 4,453人 | 4,655人 | 4,250人 |
いずれの年度でも大学学部卒の人数が多い状況です。また2024年度には専門学校卒の人数が減り、大学院卒の人数が増えています。このことから、女性システムエンジニアはやや高学歴化の傾向があると言えるでしょう。
中途採用・退職状況
次に中途採用・退職状況です。同様に、一般社団法人情報サービス産業協会から女性のデータを抜粋しています。
| 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
|---|---|---|---|
| 中途採用者 | 1,510人 | 1,690人 | 2,024人 |
| 退職者 | 2,565人 | 2,980人 | 2,697人 |
いずれの年度も中途採用者よりも退職者の方が多い状況です。退職者は定年を除いた数字なので、他職種への転職者が多いことがわかります。システムエンジニアは男女ともに離職者が多い職種でもあり、人手不足の一因になっています。
採用後の定着率は約49%
女性システムエンジニアの採用後定着率は49%程度です。同様に、一般社団法人情報サービス産業協会から女性のデータを抜粋しています。
| 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
|---|---|---|---|
| 10年後の定着率 | 0.496 | 0.4883 | 0.5106 |
ちなみに男性システムエンジニアの定着率も同程度なので、採用後の定着率については男女差はあまりありません。
女性システムエンジニア(SE)の年収
20歳未満から49歳までの女性SEの平均年収は約497万円程度です。統計データによって数字は異なりますが、男性システムエンジニアと比較すると女性システムエンジニアの平均年収は低い傾向があります。詳細については以下の記事をご確認ください。
関連記事:SEの平均年収を年齢・性別・企業規模別に紹介!年収1000万の求人例あり
女性システムエンジニア(SE)として働く4つのメリット

女性がシステムエンジニアとして働くことには複数のメリットがあります。実際以下のようなメリットを求めて、未経験からシステムエンジニアを目指す女性も多いでしょう。
育児休暇取得後に復職しやすい
女性SEの大きなメリットの1つは、育児休暇取得後の復職のしやすさです。厚生労働省の令和5年度雇用均等基本調査の結果によると、システムエンジニアを含む情報通信業は、育児休暇を取得したあとの女性の復職者の割合が96.4%と、全16産業のうち5番目に高い数字を示しています。
育児休暇後にスムーズに職場復帰できると、キャリアの空白期間が短くなります。そのため、職場での価値やスキルを維持しやすくなり、昇進や将来的なキャリアの発展にもつながるでしょう。
スキルがあれば性別を問わず活躍できる
システムエンジニアの仕事は力仕事が少ないため、スキルと知識があれば性別に関わらず活躍できるのが大きな特徴です。
システムエンジニアは、主にITスキルを活用して、システム設計やプログラミングなどの業務に取り組みます。ITスキルは、性別に左右されるものではなく、教育や経験、自己学習によって磨かれるものです。そのため、スキルがあれば性別を問わず活躍の場があります。
関連記事:SEに必要な7つのスキル!関連職種からスキルアップの方法まで紹介
働き方の選択肢が幅広い
システムエンジニアの仕事は、多様な働き方を選択できることが大きな魅力です。自分のライフスタイルやキャリアプランに合わせて、最適な働き方を選べます。
たとえば、以下のような働き方が挙げられます。
| 働き方 | メリット |
|---|---|
| リモートワーク | ・通勤時間が削減でき、 家事育児との両立がしやすい ・妊娠期間中の自家用車や 公共交通機関での通勤に 不安がある女性にとって 良い選択肢となる |
| 社内SE | 残業や出張が比較的に少なく、 保育園などへの子どもの 送迎に影響しづらい |
| プロジェクトベース の仕事 |
・複数人のプロジェクトの メンバーとして働く場合、 急な体調不良や家庭の 事情で休んでもほかの メンバーにフォロー してもらいやすい |
このように、システムエンジニアの仕事は、個人のニーズや状況に合わせて働き方を調整しやすい職種といえるでしょう。
リモートワークができるシステムエンジニアの求人・転職情報>
社内SEの求人・転職情報>
屋内での座り仕事が多いため肉体的な負担が少ない
肉体的な負担が比較的少ないのも、女性がシステムエンジニアとして働くメリットのうちの1つです。
システムエンジニアの仕事は、ほとんどの作業がデスクワークのため、長時間の立ち仕事や重いものを持ち運ぶような肉体労働を避けられます。また、天候に左右されず、空調の効いた快適な環境で仕事ができます。屋外作業がほとんどないため、暑さや寒さ、雨などの身体的な負担を感じにくいです。
一般的に、男性よりも女性のほうが体力が少ないですが、システムエンジニアは肉体的な負担が少ないため、女性にとって力を発揮しやすい職種といえます。
関連記事:システムエンジニア(SE)のやりがい10選!大変なことも解説
女性システムエンジニア(SE)のキャリアパス
女性システムエンジニアのキャリアパスは、基本的に男性システムエンジニアと変わりません。たとえば、特定の技術分野に特化してスキル習得に力を入れる人もいれば、プロジェクトマネージャーやセールスエンジニアなど対人業務に力を入れる人もいるでしょう。また会社員として働き続ける人もいれば、フリーランスとして独立する人もいます。
ただし女性の場合は結婚や出産を期に、プライベートを優先するケースも多いでしょう。そのため、管理職やリーダーポジションを目指すよりも時短勤務やフリーランスとして時間の融通が利きやすい働き方をする人が多いと考えられます。
関連記事:SE(システムエンジニア)のキャリアプランとは?キャリアパスを詳しく解説
女性システムエンジニア(SE)が伸ばすべきスキル
システムエンジニアが伸ばすべきスキルは、男女で同じです。具体的には以下のようなスキルが挙げられます。
-
・プログラミングスキル
・論理的思考力
・ヒアリング能力
・提案力
・問題解決力
・コミュニケーションスキル
・プロジェクト管理能力
いずれのスキルも重要ですが、優先順位はプロジェクト内での役割などによっても変わってくるでしょう。性別ではなく、役割によって身につけるべきスキルが変わってくるということです。
関連記事:SEに必要な7つのスキル!関連職種からスキルアップの方法まで紹介
働く女性エンジニアの体験談
働く女性エンジニアの体験談として、以下が参考になります。
技術に対する意識の高い人が多く、満足しています。部署単位での勉強会を開催したり、外部の勉強会への参加も活発です。また、分野ごとに詳しい社員がいろいろいるので、社内で相談するだけでも勉強になります。たとえば、去年新卒で入ってきたエンジニアの女の子は、学生時代にCTF(キャプチャー・ザ・フラッグ。情報セキュリティの技術を競う競技)で優勝した経験があるほどで、いい刺激になっています。
38歳・女性エンジニア。トレンダーズへ転職し、開発に専念できるキャリアパスを獲得より抜粋
今はCRO(受託臨床試験実施機関)で、医療系の新規パッケージソフト開発のプロジェクトに携わっています。
~~~~中略~~~~
業務量は調整されていて、遅くても21時には帰宅できています。しっかり休めるようになりましたし、プライベートの時間も確保できています。
また、今の会社には産休・育休など、女性が働きやすい制度も整っています。実際、周囲には育休から復帰して活躍している女性社員もいるので、私も長期的なキャリアプランを立てられるようになりました。
女性が働きやすい制度が整った職場で、上流エンジニアとして長期的なキャリアプランを立てられるようにより抜粋
技術力向上や仕事のやりがいを重要視する人もいれば、ワークライフバランスを重要視する人もいます。また技術への高いモチベーションを持ちつつも、ワークライフバランスも保ちたいといった希望もあります。
何を優先するかは人それぞれなので、転職エージェントと相談しながら自分の希望に合った求人を探していくのがおすすめです。
女性システムエンジニア(SE)に関するよくある質問
ここでは、女性システムエンジニアに関するよくある質問とその回答を詳しく紹介します。女性がシステムエンジニアを目指す上で、適性や実務経験について気になる方が多いようです。また、女性システムエンジニアの量についても、よくある質問として挙げられます。
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Q1. システムエンジニアに向いている女性の特徴はなんですか?
Q6. 女性システムエンジニア(SE)が「つらい」「しんどい」と感じるポイントは?
Q1. システムエンジニアに向いている女性の特徴はなんですか?
職業情報提供サイトjobtagによると、システムエンジニアに必要なスキルやアビリティとして「読解力」「傾聴力」「プログラミングスキル」が高いレベルで必要とされています。また、仕事の性質として「他者との関わり」も多いとされているため、コミュニケーション能力が高い人も向いているといえます。
Q2. 未経験でも女性システムエンジニアになれますか?
未経験でも女性システムエンジニアへの転職が可能です。独立行政法人情報処理推進機構のDX動向2024によると、国内のIT人材の不足は今後も拡大していくと予測されています。そのため、いわゆるポテンシャル採用の募集が増加傾向にあります。求人の中から、研修が充実している未経験OKの条件で探すと良いです。
Q3. 女性SEが少ないのはなぜですか?
女性SEが少ない理由としては、ロールモデルの少なさや、急なトラブル対応や長時間残業の負担の大きさなどが挙げられます。ただし、女性システムエンジニアの数は増加傾向にあります。IT人材の需要も高まっているため、今後女性システムエンジニアの活躍の場は広がっていくでしょう。
Q4. 女性でSEに向いていない人の特徴は?
SEに向いていない人の特徴に男女の違いはありません。男性でも女性でも、以下のような特徴に当てはまる人はSEに向いていないでしょう。
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・予定外の出来事への対応が苦手な人
・コミュニケーションが苦手な人
・新しい技術やITトレンドに興味がない人
・納期やプレッシャーに強いストレスを感じる人
・文章の読み書きが苦手な人
・正確な作業が苦手な人
関連記事:システムエンジニアに向いていない人の特徴!合わないと感じた際の対処法
Q5. SEは激務と聞くけどライフイベントとの両立は可能?
SEの仕事がどのくらい激務か、ライフイベントとの両立は可能か、などは在籍する企業やプロジェクトによって異なります。基本的には、時短制度や育休制度が充実した企業に就職すればライフイベントと両立しやすいでしょう。
Q6. 女性システムエンジニア(SE)が「つらい」「しんどい」と感じるポイントは?
女性システムエンジニアが「つらい」「しんどい」と感じるポイントとして、以下が挙げられます。
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・女性エンジニアが少なく悩みを共有できない
・残業が多く心身ともに負担を感じやすい
・キャリア形成の見本となる女性上司が少ない
・結婚・出産・育児と仕事の両立が難しい
関連記事:女性エンジニアはつらい?向いている人の特徴や転職するメリットを紹介
Q7. 女性システムエンジニア(SE)が仕事を辞める理由は?
女性システムエンジニアが仕事を辞める理由として、以下が挙げられます。
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・女性間でのコミュニケーション機会が少ない
・ワークライフバランスが取りづらい
・ライフイベントによる休みや早退に罪悪感を感じやすい
関連記事:【実例あり】女性システムエンジニア(SE)が仕事を辞めたい理由と現場の実情
Q8. 女性プログラマーの転職理由は?
女性プログラマーの転職理由としては、以下が挙げられます。
-
・ワークライフバランスを充実させたい
・技術を追求したい
・収入アップを目指したい
・キャリア形成の過程で必要だった
一つの理由だけでなく、複数の理由から転職を考える人もいるでしょう。
まとめ
女性システムエンジニアの現状などについて解説しました。SEは女性に合わない職種と言われることもありますが、男女間で大きな差はなく、働き方の多様性を考えると女性の方が合っている部分もあるでしょう。
また仕事に対して何を求めるか、どのような環境を希望するかなどは人それぞれ異なります。女性システムエンジニアで一括りにするよりも、一人一人が自分に合った転職先やキャリアプランを考えることが重要です。