SESの案件ガチャって何?ハズレ案件の特徴や回避方法も解説

最終更新日:2025年3月12日

「SESの案件ガチャってよく聞くけど、実際どんなものなの?」「次の現場がハズレだったらどうしよう」と不安を感じていませんか?

SESの案件ガチャとは、SESエンジニアが自分でプロジェクトを選べずランダムに配属される、かつ、案件に当たりハズレがある状況のことを指します。望まない環境に置かれるリスクがあるため、事前の対策が重要です。

この記事では、SESの案件ガチャの実態や、SESの案件ガチャで当たりを引く確率を上げる方法、おすすめのSES案件の選び方を解説します。ハズレ案件と呼ばれる、注意すべき案件の特徴も紹介しているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

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この記事のまとめ

  • SESの案件ガチャとは、ランダムに案件に配属され、案件により当たりハズレがあること
  • SESの案件ガチャで当たりを引く確率を上げるには、企業選びが大切
  • 案件選びのポイントは、長期案件やスキルアップ/チーム環境を重視すること

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SESの案件ガチャとは

SESの案件ガチャとは、SES企業に所属するエンジニアが、参画する案件をランダムに割り当てられる、かつ、案件により当たりハズレがある状況を指す言葉です。

「ガチャ」という言葉は、もともとカプセルトイが由来となっており、ランダムや運任せのような状況を指すときに用いられます。SESエンジニアには参画する案件への選択権がない場合があり、このような状態が、景品を自分で選べないガチャの仕組みに例えられているようです。

たとえば、以下のような状況が発生することがあります。

  • ・希望する開発言語や技術とは異なる案件への配属

    ・経験のない業界や業務への配属

    ・スキルレベルに合わない案件への配属

    ・勤務地や労働条件が希望と異なる案件への配属

このように、SESエンジニア自身の意思や希望とは関係なく案件が決まってしまうことから、「案件ガチャ」という表現が使われるようになりました。

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案件ガチャで当たりを引く確率を上げる方法

SESでは、エンジニアに案件の選択権がない状況に陥りがちですが、案件ガチャで当たりを引く確率を上げる方法があります。当たりを引く確率を上げる主な方法は、以下の3つです。


それぞれの方法について、詳しく解説していきます。

参画案件を自分で選べるSES企業に勤める

SESの案件ガチャで当たりを引く確率を上げる方法の1つは、参画案件を自分で選べるSES企業に勤めることです。このような企業では、エンジニアの希望やスキルを考慮して案件を紹介してくれるため、キャリアプランに沿った案件選びが可能になります。

参画案件を自分で選べるSES企業に就職するには、カジュアル面談や面接での逆質問のタイミングで、以下の点を確認すると良いです。

  • ・エンジニアの希望がどの程度案件のアサインに反映されるか

    ・案件紹介の頻度

    ・面談の機会の有無

このような確認を行うことで、上記のポイントを押さえると参画案件が自分で選べるかを判断しやすくなります。

案件ガチャで当たりを引いて、モチベーションを維持し自分のキャリアプランを達成するためにも、参画案件を自分で選べるかを確認してSES企業を選ぶことが重要です。

関連記事:ITエンジニア面接の逆質問29選!パターン別の例や注意点を解説

チームで配属させられることが多いSES企業に勤める

SESの案件ガチャで当たりを引く確率を上げるためには、チームで案件に配属されることが多いSES企業に勤めることも有効です。案件にチーム体制で配属されることにより、技術的な相談がしやすくなる場合や、常駐先で不当な扱いを受けるリスクが軽減される場合があるからです。

チームで配属されることが多いSES企業を選ぶには、以下のような方法が挙げられます。

  • ・面接や説明会で「チームでの案件が多いか」「どのような配属体制になっているか」を具体的に質問する

    ・企業の求人情報で「チーム体制の案件」「チームでのアサインを前提とした案件が多い」などと記載されているか確認する

チームでの配属は、個人で案件に参画する場合と比べて、心身的・精神的な負担を軽減できる可能性が高くなります。そのため、SESの案件ガチャで当たりを引く確率を上げるためには、チーム体制の案件が多いSES企業に勤めることも重要です。

また、レバテックキャリアを利用して企業の内情を把握するのもおすすめです。レバテックキャリアでは、年間累計7,000回以上、企業に足を運んで現場のプロジェクトマネージャーやメンバーにヒアリングを実施しています。SES企業が所有する案件情報にも詳しいので、ぜひ一度ご相談ください。

上流工程の業務が多い企業に勤める

案件ガチャで当たりを引く確率を上げるためには、上流工程の業務が多いSES以外の企業に勤めることも効果的な手段です。SES以外の企業でも、場合によってはSESの案件ガチャに似た状況に陥ることがあります。しかし、上流工程を担当する機会が多い企業では、注意すべきプロジェクトを当てがわれる機会は比較的少ないです。

上流工程を担当できる機会が比較的多い企業としては、以下が挙げられます。

  • ・自社プロダクトの開発割合が高い自社開発企業

    ・プライム比率の高いSIer

自社開発企業といっても、SESや受託開発に近い企業も中にはあるので、自社プロダクトの開発割合を確認すると良いです。また、プライム比率が低く下請けの案件が多いSIerでは、SESの案件ガチャに近い状態になりやすい傾向があります。そのため、SIerを検討する際はプライム比率を確認することが重要です。

このような企業で働くことで、SES業界以外で起こりうる案件ガチャに似た状況も避けやすくなります。従って、当たりを引く確率を上げるためには、上流工程の業務が多いSES以外の企業に勤めることも有効です。

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おすすめのSES案件の選び方

SESの案件で当たりを引くためには、案件の選び方にポイントがあります。おすすめの案件選びの方法は、以下の3つです。


それぞれの選び方について、具体的に解説していきます。

長期案件を狙う

案件選びで失敗しないためには、長期案件を狙うのが効果的です。長期案件は、短期案件と比べて、チームメンバーとの関係性を築きやすく、案件の頻繁な変更に振り回されず安定して働けるというメリットがあります。

長期案件を見極めるための主なチェックポイントは、以下のとおりです。

プロジェクト歴 ・発足からの経過期間
・今後の継続予定期間
システム規模 ・ユーザー数・システムの重要度
プロジェクトの体制 ・大規模なチーム体制

重要度が高く利用者数が多いシステムは、運用・保守期間も長くなるため、長期プロジェクトになりやすい傾向があります。また、大規模なシステムでは案件の途中でメンバーが大きく入れ替わることが比較的少ないため、長期的に参画しやすいです。そのため、これらの項目で確認することで、参画期間が長い案件を見極めやすくなります。

安定した環境で働きたい場合は、上記のポイントを確認し、長期案件を選ぶことをおすすめします。

スキルアップできる環境を重視する

スキルアップできる環境を重視することも、案件ガチャで当たりを引くための有効な方法です。スキルアップのための環境が整っていると、目標に沿ったキャリア形成を目指しやすいというメリットがあります。

スキルアップが期待できる案件の特徴は、以下のとおりです。

技術面での成長機会 ・新しい技術スタックを使用する
・チームレビューが実施される
・社内勉強会が実施される
業務範囲の広さ ・要件定義や設計工程から参画できる
・テスト計画を立案できる

これらの要素がある案件では、業務を通して技術を磨いていけるため、計画的にキャリアアップできる可能性が高まります。キャリアの実現を目指す場合は、スキルアップできる環境を重視して案件を選ぶと良いです。

協力的なチーム環境を重視する

案件ガチャで当たりを引くためには、協力的なチーム環境がある案件を選ぶことも重要です。良好なチーム環境は、業務効率の向上だけでなく、現場での精神的ストレスの軽減にもつながります。

協力的なチーム環境かどうかを判断するためのチェックポイントは、以下のとおりです。

コミュニケーション面 ・定期的なチームミーティングの実施
・質問やフィードバックを歓迎する雰囲気
・情報共有の仕組みの存在
チーム運営面 ・明確な役割分担・相互レビューの実施
・ナレッジ共有の取り組み

このような取り組みや雰囲気がある現場では、精神的な安心感が得られ、業務が円滑に進めやすいので、結果として将来のキャリアにもプラスになりやすいです。

そのため、現場での精神的なストレスを軽減して働きたいなら、協力的なチーム環境を重視すると良いです。

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ハズレ案件といわれる注意すべき案件の特徴

SES業界には注意すべき案件があります。案件の環境や条件によっては、SESエンジニアのモチベーション低下やキャリアの停滞を招くケースがあるからです。

注意すべき案件の特徴として、以下の4つの例が挙げられます。

特徴 説明
長時間残業や休日出勤が常習化している ・仕事とプライベートの両立が困難
・自己学習の時間が確保できない
テストや監視などの下流工程ばかり担当させられる ・技術力の向上が見込めない
・キャリアの幅が広がらない
・市場価値が向上しない
炎上案件への増員として配属される ・消火のために過度な残業や
休日出勤が必要な場合がある
・配属当初からチーム内の人間
関係が悪い可能性がある
常駐先で不当な扱いを受ける ・顧客に駒のように扱われている
と感じてしまうことがある
・モチベーションが低下する

特に、「長時間残業が常習化している」「常駐先で不当な扱いを受ける」などの問題は、客先の環境や人間に依存します。そのため、実際に現場に入ってみるまで分からないことが多く、ガチャのような運要素が強いです。

このような案件では、モチベーションの維持やキャリア形成が難しい場合があるため、注意が必要です。

関連記事:SESの客先常駐はどんな仕事?メリット・デメリットやSIerとの違い

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まとめ

この記事では、SESの「案件ガチャ」について、その意味や実態、対策方法を詳しく解説してきました。案件ガチャとは、SESエンジニアが案件を選べず、ランダムに割り当てられる、かつ、案件に当たりハズレがある状況のことを指します。長時間残業や不当な扱いなど、望まない環境に置かれるリスクがあるため、対策が必要です。

案件ガチャで当たりを引く確率を上げるためには、参画案件を自分で選べるSES企業に勤めることや、チームでの配属が多い企業を選ぶこと、上流工程の業務が多い企業で働くことが効果的です。また、案件を選ぶ際は、長期案件を狙う、スキルアップできる環境を重視する、協力的なチーム環境を重視するなどの工夫をすることで、より良い環境での就労が期待できます。

SESの案件ガチャに疲れてしまった場合は、転職も視野に入れましょう。レバテックキャリアでは、希望条件やキャリアプランをヒアリングし、ぴったりの求人を紹介します。転職を検討している段階での相談だけでも構いません。まずはお気軽にご相談ください。

SESの注意すべき案件を避け、充実した働き方を実現できるよう、この記事で紹介した方法を参考に戦略的に行動していくことをおすすめします。

※本記事は2025年2月時点の情報を基に執筆しております

この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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