システムエンジニア(SE)の残業は平均21時間!残業理由と対策も解説

最終更新日:2025年10月2日

システムエンジニア(SE)は「残業が多い」「激務になりやすい」といった声を耳にすることも多く、不安に思っている人もいるのではないでしょうか。

実際の平均残業時間は月21時間前後です。突出して長いわけではありませんが、人手不足や仕様変更、トラブル対応などによって、働き方によっては長時間労働になってしまうこともあります。

この記事では、SEの残業時間の実態をデータで示しながら、残業が発生する主な理由と、その負担を軽減するための対策を解説します。SEとして働く上での実情を知りたい人や転職を検討している人はぜひ参考にしてください。

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この記事のまとめ

  • SEの平均残業時間は月21時間前後で、他業界と比べても突出して長いわけではない
  • 「残業が多い」というイメージはプロジェクト単位での働き方が影響している
  • 残業の要因や対策を理解し、自分に合った職場環境を選ぶことが働きやすさにつながる

この記事の監修者

レバテックキャリア編集部

レバテックキャリアは、IT/Web業界のエンジニア・クリエイター向けに特化した転職エージェントです。当メディアでは、エンジニア・クリエイターの転職に役立つノウハウから、日々のスキルアップや業務に活かせる情報まで、幅広いコンテンツを発信しています。

システムエンジニア(SE)の残業は多い?

SEの平均残業時間はおよそ月21時間で、他業界と比べて突出して長いわけではありません。ただしIT業界は残業が多い印象があるため、その一部であるSEも「激務」というイメージが強調されやすいのです。

なぜSEは「残業が多い」と思われるのでしょうか?ここからは具体的な数値や他業界との比較をもとに解説します。

システムエンジニア(SE)の平均残業時間は21時間

2024年12月時点でレバテックキャリアに掲載している求人をもとに、主なエンジニア職種の毎月の平均残業時間を計算したところ、下記のような結果になりました。

職種 残業時間
システムエンジニア 21時間
フロントエンドエンジニア 20.5時間
サーバーサイドエンジニア 19.3時間
インフラエンジニア 18.4時間
社内SE 17.8時間

表のとおり、SEの平均残業時間は月21時間です。他のエンジニア職との差は最大でも数時間程度で、SEだけが特に長いわけではありません。

月21時間は、営業日20日換算で1日あたり約1時間の残業に相当します。法定の上限(原則45時間/月)と比べてもおおむね平均的な水準ですが、プロジェクトの状況によって振れ幅が出やすい点には注意が必要です。

残業時間は、担当する工程や業務内容によって大きく変わります。たとえば要件定義やリリース直前のような工程では残業が増えやすく、逆に保守・運用が中心の業務では比較的抑えられる傾向があります。

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IT業界は残業が多いイメージを持たれやすい

厚生労働省発表の毎月勤労統計調査 令和7年5月分結果速報によると、SEを含む情報通信業の残業時間は9.9時間でした。

業界 所定外労働
時間(平均)
情報通信業 9.9時間
製造業 11.7時間
金融業・保険業 9.2時間
運輸業・郵便業 13.6時間
建設業 14.5時間

情報通信業(IT関連職種)は、製造業(11.7時間)や建設業(14.5時間)と比べるとむしろ短めの水準です。つまり「業界全体」としてみると、ITだけが極端に残業が多いわけではありません。

それでも「IT業界は残業が長い」というイメージが強いのは、プロジェクト単位での働き方に特徴があるからです。特にシステム開発では、要件定義やリリース前の繁忙期、急な仕様変更やトラブル対応などで一時的に長時間労働が発生しやすく、平均値以上の残業を経験する人が少なくありません。

このように、「業界平均」と「現場の実感」に差がある点が、SEをはじめとする「エンジニア職は残業が多い」とイメージされる背景といえます。

SEの業務で残業が発生する6つの原因

SEの残業が発生する原因

SEの残業は、単なる「忙しいから」だけではありません。実際の現場では、人手不足や急な仕様変更、突発的なトラブルなど、さまざまな要因が重なって発生しています。

ここでは、SEの残業を引き起こす代表的な原因を6つに分けて解説します。

人手不足

システムエンジニアは、設計や開発に加えて顧客との調整や進行管理まで担うことが多く、幅広いスキルが求められます。そのため十分な人数が確保できていない現場では、限られたメンバーが多岐にわたるタスクを抱えることになります。

結果、一人にかかる負担が大きくなり、定時内では処理しきれず残業が常態化しやすいです。特にSEはシステムの仕様を把握している人材が限られるため、業務が属人化して「代わりが効かない」ことも人手不足による残業を加速させる要因となっています。

急な仕様変更や機能追加

システム開発では、急な仕様変更や機能追加により追加作業が発生することがあります。納期に変更がない場合は、スケジュールに間に合わせるよう残業で対応するのが一般的です。

変更が起きる理由はさまざまで、アジャイル開発による仕様追加や、クライアントからの急な要望、国や業界のルール変更などがあります。修正が重なるとスケジュールが圧迫され、残業が増える要因になります。

また、SEは自身の作業だけでなく、プロジェクト全体を適切に管理・フォローすることも業務のうちです。開発工程での仕様変更が発生した場合、自分の担当作業が終わっていたとしても、プロジェクトメンバーのカバーのために一緒に残業となることもあるでしょう。

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タイトなスケジュール

システム開発は工程が複数に分かれているため、前工程の遅れが後続工程に影響しやすいです。特にSEは要件定義や設計など上流を担うことが多く、少しの遅延でも開発・テスト工程の期間が大幅に削られてしまいます。

また、納期や人員の制約から「残業込みで進めることを前提としたスケジュール」が組まれるケースもあります。余裕のない計画では欠員や追加作業に対応できず、結果として長時間労働が常態化しやすいのです。

トラブル対応

システム開発では、予期せぬトラブルへの対応が避けられません。特に、業務停止につながる障害やセキュリティインシデントのような緊急事態は迅速な復旧が求められるため、定時を過ぎても作業が続くことがあります。

システムの安定稼働や顧客データの安全は最優先事項であり、SEは状況が落ち着くまで対応にあたらざるを得ません。こうした突発的なトラブル処理は、残業が増える典型的な要因のひとつです。

マネジメント業務の多さ

システムエンジニアの中でもプロジェクトリーダーや中堅以上の立場では、実作業に加えてマネジメント業務を兼任することが多くなります。日中はクライアントやチームとの会議、進捗報告に時間を取られ、さらにトラブル対応やリソース調整など突発的な業務も発生します。

このような状況では自分の担当タスクは後回しになり、結局は残業時間で処理せざるを得なくなるケースが少なくありません。マネジメント負担の大きさが、SEの労働時間を押し上げる背景になっています。

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業務の属人化

システム開発の現場では、特定の人しか知らない手順やノウハウが多く残りがちです。こうした「属人化」が進むと、作業を引継ぎできる人が限られ業務が特定のSEに集中してしまいます。

その結果、自身のタスクに加え属人化された業務まで抱え込むことになり、残業で補うしかなくなります。さらに、急な休職や退職があればプロジェクト全体が停滞するリスクも高くなり、残業時間が一気に膨らむことも少なくありません。

SEの残業時間を減らすための方法

SEの残業を減らす方法

SEの残業は、プロジェクトの性質や環境によって避けられない部分もありますが、工夫次第で削減することは可能です。業務の進め方やチーム体制を見直すことで、無駄な残業を減らし、効率的に働けるようになります。

ここでは、SEが残業時間を抑えるために実践できる具体的な方法を紹介します。

業務を効率化する

業務効率を上げることは、残業時間を減らすための最も直接的な方法のひとつです。効率化によって同じ時間でより多くの作業をこなせれば、結果的に残業の削減につながります

具体的な方法を以下にまとめました。

  • ・繰り返し作業の自動化(スクリプトやツールで定型業務を処理する)

    ・効率化ツールの導入(プロジェクト管理・コミュニケーション・バージョン管理などを活用する)

    ・不要なミーティングの削減(目的や参加者を見直し、必要最小限にする)

これらを組み合わせることで業務を効率化し、残業時間の削減に直結します。ただし、効率化の仕組みを整えるには時間がかかる場合もあるため、長期的な視点で取り組むことが大切です。

障害対応マニュアルを作成する

トラブル対応はSEにとって避けられない業務ですが、その場しのぎの対応ばかりだと残業が増える一方です。そこで有効なのが、よくある障害や緊急時の手順をマニュアル化しておくことです。

たとえば以下のような内容をまとめておけば、いざトラブルが発生しても短時間で解決でき、担当者による対応の差も減らせます

まとめると良い項目 説明
頻出するトラブル
の対応手順
よくあるトラブルとその解決
方法を詳細に記載する
保守情報の収集方法 各製品の保守情報の取得方法やコマンド、
システムログの確認方法などを記載する
関連分野ごとの
緊急連絡先
トラブルの種類に応じて連絡すべき担当者や
部署のリストを作成する
ハードウェアやソフト
ウェアのサポート
デスクの連絡先
契約内容を確認し、サポート窓口の連絡先や
利用可能時間を明記する

マニュアルが整備されていると、障害発生時に「まず何をすべきか」で迷う時間がなくなります。また、担当者が不在でも引き継ぎやすくなり、チーム全体の対応力が底上げされます。結果的に、突発的な残業を抑えることにつながるのです。

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チーム内でノウハウを共有する

チーム内でノウハウを共有すると、特定の人に作業が集中する「属人化」を防げます。結果として、急なトラブルや不在時でも業務が滞りにくくなり、残業の発生を抑える効果があります。

定例会の実施:プロジェクト振り返りやスキル共有の場を設け、情報交換を習慣化する
ドキュメント共有:ノウハウを文書化し、共有フォルダや社内ツールで公開する

こうした仕組みを通じて知識をオープンにすれば、メンバー同士が助け合いやすくなり、結果的に残業時間の削減と生産性の向上につながります。

プロジェクト計画を見直す

プロジェクト計画が原因で残業が増えるケースは少なくありません。特に次のようなパターンは典型的です。

原因 考えられる
対策
人員やスキルが
不足している
必要なスキルを満たす人材を適切に配置し、
足りない場合は外部リソースを活用する
仕様変更や
要件の追加
変更管理のルールを明確化し、納期や
コストを見直す仕組みを整える
スケジュールや
見積もりが甘い
リスクを見込んだ余裕ある計画を立て、
定期的に進捗確認を行う

これらはプロジェクトリーダーやマネジメント層の判断に左右される部分が大きいですが、SE自身も「リソース不足の懸念」や「要件の曖昧さ」を早めに共有することで、無理な働き方を防ぐきっかけをつくれます。

上長や社内の関連部署に相談する

残業時間や負担が大きいときは、一人で抱え込まずに上長や社内の関連部署へ相談することが重要です。業務量の調整や体制の見直しといった、個人では解決できない対策を講じてもらえる可能性があります。

残業により心身に支障が出ている場合は、残業が少ないプロジェクトに異動できないか打診してみるのも良いでしょう。上長は全体の状況を把握しているため、適切な解決策を提案してくれる場合があります。

また、介護や子育てを理由に残業ができない場合は「所定外労働の制限(残業免除)」が活用できる可能性もあります。社内に申請用のフォーマットがある場合もあるので、人事や労務などに相談してみると良いでしょう。

タスクを見える化する

残業が増える原因の一つに、担当タスクの量や進捗が把握されていないことがあります。業務が見えにくいと、キャパオーバーに気づくのが遅れたり、上長へ相談しても根拠が示せず調整が難しくなったりするためです。

そのため、自分が抱えているタスクをリスト化し、進捗や優先度を「見える化」しておくことが大切です。タスク管理ツールやスプレッドシートを使えば、工数の見積もりや進捗状況を共有でき、チーム全体での業務調整がしやすくなります。

タスクの可視化のメリットを以下にまとめました。

  • ・業務の偏りを早期に発見できる

    ・キャパオーバーを根拠を持って相談できる

    ・優先度の高い作業に集中できる

この取り組みによって作業の無駄や重複、後回しを減らせるため、結果的に残業時間を短縮しやすくなります。

システムエンジニア(SE)の残業に関するよくある質問

SEの残業については、「何時間までならホワイト?」「40時間はきつい?」など、働き方に関する疑問を持つ人が多くいます。ここでは、SEの1日のスケジュール例や残業時間の目安を取り上げ、よくある質問に答えていきます。

システムエンジニア(SE)の働き方の実態

SEの働き方は、プロジェクト内容や勤務先によって大きく異なります。朝9時前後に出社して定時(18時頃)に退社するケースもあれば、顧客対応や障害対応で夜遅くまで働く日もあります。

一般的な1日の流れとしては、以下のようなパターンが見られます。

定時中心の勤務:9:00〜18:00勤務。残業は月10〜20時間程度に収まる。
繁忙期の勤務:9:00〜21:00勤務。リリース前や障害対応で残業が集中する。
フレックスタイム制勤務:11:00〜20:00勤務。時間の裁量はあるが、納期前は残業が発生しやすい。

詳しいスケジュール例は「システムエンジニア(SE)がきついと言われる6つの理由や働くメリット」でも紹介しています。

残業25〜30時間はホワイト?ホワイトの基準は何時間?

月25〜30時間の残業は、労働基準法の上限(原則45時間/月)以内であり、一般的には「ホワイト寄り」と考えられます。営業日20日換算で1日1〜1.5時間ほどなので、極端に多い水準ではありません。

ただし、残業代の有無や休暇の取りやすさ、社内の雰囲気などの「働きやすさ」は残業時間だけで判断できない点に注意が必要です。

残業40時間はきついですか?

月40時間の残業は、労働基準法の上限(45時間/月)に近く、ほぼ毎日2時間程度の残業がある計算です。短期的なら耐えられる人もいますが、継続すると心身に負担がかかりやすく「きつい」と感じる人が多い水準です。

まとめ

SEの残業時間は平均すると月21時間前後で、他業界と比べて特別に長いわけではありません。残業が多いとされる背景にはプロジェクト単位で働き方の差が大きいことがあり、実際の負担感は企業や担当工程によって大きく変わります。

SEとして働くことを考える際は、平均値やイメージにとらわれず、自分に合った職場環境やキャリアの方向性を見極めることが大切です。気になる企業の実態を調べたり、転職エージェントに相談して情報を集めることで、自分に合った働き方を具体的に描けるようになります。

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