ネットワークスペシャリストの難易度は?ほかの試験の合格率の比較など解説

最終更新日:2026年3月3日

ネットワークスペシャリスト試験は、情報処理技術者試験の中でも難易度が高い試験です。基本情報技術者試験応用情報技術者試験に合格した次のステップとして検討される場合が多いですが、難易度の高さから躊躇する方も少なくありません。この記事では、ネットワークスペシャリスト試験の難易度について詳しく解説します。

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この記事の監修者

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難しすぎ?ネットワークスペシャリスト試験の難易度

ネットワークスペシャリスト試験の難易度は高いです。ネットワークスペシャリスト試験はIPAの情報処理技術者試験における高度試験の1つで、ITSSレベルは最高レベルの4に位置づけられています。

難易度が高い理由は、IT全般の知識やネットワークの専門知識だけでなく、実務経験に基づく理解度、さらにそれらを適切に言語化する力が必要だからです。

ネットワークスペシャリスト試験の概要は以下の表のとおりです。

午前1 午前2 午後1 午後2
試験時間 9:30~10:20 10:50~11:30 12:30~14:00 14:30~16:30
出題形式 多肢選択式 多肢選択式 記述式 記述式
出題数・解答数 30問 25問 出題数:3問
解答数:2問
出題数:2問
解答数:1問
出題内容 IT全般の基礎的知識 ネットワークやセキュリティの専門知識 構成を読み取り、技術的判断を説明する問題 要件を踏まえ、NW全体の設計方針を記述する問題

特に、午後2では、システム設計の意図やトラブルの因果関係を読みとる思考力、それを制限文字数内で論理的に説明する文章力が求められます。

このような総合的なスキルが必要なことが、ネットワークスペシャリスト試験が「難しすぎ」といわれる要因となっているのです。

ネットワークスペシャリスト試験とCCNA/CCNPの難易度比較

ネットワークスペシャリスト試験とCCNACCNPの難易度を比較すると、CCNA、CCNP、ネットワークスペシャリスト試験の順に難易度が上がるといわれています。ただし、それぞれの資格は評価対象となる専門知識や試験方式が異なるため、受験者の経験や得意分野によって体感的な難易度は変わります。

それぞれの資格の特徴を比較した結果は、以下の表のとおりです。

資格名 難易度 主に問われる能力
CCNA ITSSレベル2 ネットワークの基礎知識
用語理解
CCNP ITSSレベル3 実装力
トラブルシューティング力
ネットワークスペシャリスト試験 ITSSレベル4 設計スキル、判断力、
論述力

CCNAは基礎的な内容が中心で、3つの資格の中では最も取り組みやすい資格といえます。一方、CCNPとネットワークスペシャリスト試験は、それぞれ異なる特徴と難しさを持ちます。

実機設定やコマンド操作が求められるCCNPの方が「手を動かす難しさ」がある一方、長文読解と論述が求められるネットワークスペシャリスト試験には「国語的な難しさ」があります。エンジニアのタイプによって、どちらを難しいと感じるかは分かれます。

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まずは情報収集する

ネットワークスペシャリストの合格率は例年15%前後

ネットワークスペシャリストの合格率は例年15%前後で推移しています。令和7年度は17.8%と比較的高かったものの、令和6年は15.4%、令和5年は14.3%と、安定して15%前後の水準を保っています。

難易度を測る参考として、令和7年度における情報処理技術者試験の種別ごとの合格率と合格者平均年齢を比較した結果は、以下の表のとおりです。

合格率 合格者
平均年齢
応用情報技術者試験 22.1%(春季)
24.5%(秋季)
29.0歳(春季)
28.6歳(秋季)
データベーススペシャリスト試験 18.4% 31.3歳
ネットワークスペシャリスト試験 17.8% 34.1歳
プロジェクトマネージャ試験 14.3% 37.7歳
エンベデッドシステムスペシャリスト試験 15.3% 36.0歳
システム監査技術者試験 16.1% 42.6歳
ITストラテジスト試験 15.0% 40.4歳
システムアーキテクト試験 15.5% 36.8歳
ITサービスマネージャ試験 14.7% 40.0歳

出典:
IPA「令和7年度春期情報処理技術者試験(応用情報技術者試験、高度試験)及び情報処理安全確保支援士試験の合格発表について」(2026年1月26日)
IPA「令和7年度秋期情報処理技術者試験(応用情報技術者試験、高度試験)及び情報処理安全確保支援士試験の合格発表について」(2026年1月26日)


ネットワークスペシャリスト試験の合格率はIPAのほかの高度試験と比較してそれほど大きな差はありません。そのため、高度試験の中で「難しすぎ」というわけではないといえます。

しかし、応用情報技術者試験と比べると、高度試験全体の合格率は低いです。平均年齢から見ると、応用情報の次のステップとしてネットワークスペシャリスト試験を選んでいる人が比較的多いと考えられます。そのため、高度試験に初めて挑戦するITエンジニアにとって、難易度の高さを実感しやすい状況といえるでしょう。

ネットワークスペシャリストの合格に必要な勉強時間

ネットワークスペシャリスト試験の合格に必要な勉強時間は、受験者の知識や実務経験の有無によって異なります。

状況別の学習時間の目安は、以下の表のとおりです。

午前1免除の場合
※条件は表下に記載
約200~
300時間程度
基本情報合格済みの場合 約400~
600時間程度
初学者・IT未経験の場合 約600~
800時間程度

※午前1試験の免除条件は以下のいずれかを満たす必要がある。
1. 応用情報技術者試験に合格している
2. 情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験のいずれかに合格している
3. 情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の午前1試験で基準点以上の成績をとっている


これらの時間は、集中して学習できる環境や個人の理解力によっても変動します。たとえば、ネットワーク関連の実務経験が豊富な方であれば、理論的な部分の理解が早く、必要時間が短くなる可能性があります。

逆に、ネットワークの基礎知識が不足している場合は、基本的な概念からの学習が必要となるため、より多くの時間を見積もる必要があるでしょう。

ネットワークスペシャリストの合格に必要な学習時間の詳細は「ネットワークスペシャリスト(ネスペ)合格に必要な勉強時間の目安や難易度」をご覧ください。

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ネットワークスペシャリストのおすすめの勉強方法

ネットワークスペシャリスト試験に合格するためには、効果的な勉強方法を採用することが重要です。ネットワークスペシャリスト試験の合格に向けた効果的な勉強法としては、以下の4つのステップがおすすめです。

  • 1. 出題範囲を把握し学習戦略を立てる

    2. 過去問演習と参考資料の読み込みを繰り返す

    3. 問題文の要点を意識して演習する

    4. 間違えた問題をノートにまとめて復習する

これらのステップを着実に実践することで、ネットワークスペシャリスト試験の合格に近づけるでしょう。

ネットワークスペシャリストの合格に向けたおすすめの勉強方法の詳細については「ネットワークスペシャリスト(ネスペ)合格の勉強法やおすすめ対策サイトも紹介」をご覧ください。

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ネットワークスペシャリストの難易度に関するよくある質問

ネットワークスペシャリスト試験の難易度についてよくある質問と回答を紹介します。


それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

Q1. ネットワークスペシャリスト試験の過去問はありますか?

ネットワークスペシャリスト試験の過去問は、IPAの公式サイトの「過去問題」のページで公開されています。過去問は試験対策の基本となる重要な学習材料です。出題傾向や難易度を把握するためにも、積極的に活用しましょう。

Q2. ネットワークスペシャリスト試験に合格しても意味ないですか?

ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークの設計やレビューに関わる人や、ネットワークの専門家としての裏付けが欲しい人には特に役立ちます。ただし、IT業界は資格より実績が評価される傾向があるため、取得したからといって仕事を専任できたりすぐ市場価値が跳ね上がるという資格ではないため注意が必要です。

Q3. ネットワークスペシャリスト試験とベンダー資格を比較したメリットはなんですか?

ネットワークスペシャリスト試験には有効期限がないというメリットがあります。一方、CCNAとCCNPは認定取得日から3年間で更新が必要です。更新には、既存の認定試験の再受験やCisco継続教育プログラムでのCEクレジット獲得が必要で、どちらにせよ費用がかかります。

まとめ

この記事では、ネットワークスペシャリスト試験の難易度について解説しました。

ネットワークスペシャリスト試験は、情報処理技術者試験の中でも難易度が高い資格として知られています。特に、午後試験では、知識だけでなく実務経験に基づく判断力や国語力が必要です。

CiscoのCCNAやCCNPと比較すると、試験の性質が異なります。CCNPが実践的なスキルを重視するのに対し、ネットワークスペシャリスト試験では、設計・構築・運用に関する総合的な知識と、それを言語化する能力が重要です。

合格率は例年15%前後で推移しており、ほかの高度試験と同程度の水準です。合格に必要な学習時間は、個人の経験や知識レベルによって200~800時間と大きな開きがあります。しかし、効率的な学習方法を取り入れることで、着実に実力を積み上げられます。

この記事の内容を参考に、ご自身のキャリアプランや現在の状況を踏まえて、受験を検討してください。

※本記事は2026年1月時点の情報を基に執筆しております

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