システムエンジニアの転職は当たり前?転職回数の実情
システムエンジニアが転職するのはおかしなことではありません。むしろ、スキルアップや年収アップのために転職するのが一般的です。
レバテックが実施したITエンジニアの採用・転職に関する調査「レバテックIT人材白書2024」によると、転職経験者は50.6%と半数以上であることが分かります。(IT人材を採用する企業担当者1,000名とIT人材3,139名が対象)

また、年代別の転職回数は以下のとおりです。

この表からは、年代が上がるにつれて転職回数が増える傾向があることが分かります。特に注目すべきは、転職経験があると回答した20代でも既に「2回以上」転職を経験している人が4割近くいることです。つまり、ITエンジニアにとって転職は珍しいことではないといえるでしょう。
SEは転職するとキャリアアップするのか
システムエンジニアが転職によってキャリアアップできるかどうかは、何をキャリアアップと定義するかによって異なります。キャリアアップという言葉は、必ずしも「昇進」や「年収アップ」だけを意味するものではなく、技術力向上や業界知識の拡大などさまざまです。
年収アップをキャリアアップと定義する場合、転職により実現できる可能性はあります。いわゆる「年収バグ」と呼ばれる現象で、同じスキルレベルでも転職によって年収が上がるケースがあるのです。レバテックが公表した「IT人材白書2024」の調査では、直近で転職したITエンジニアの58.8%が年収アップを実現しています。

一方、業界を変えて経験の幅を広げることをキャリアアップとする場合、転職はキャリアアップのきっかけになりえます。業界や技術領域を変えることで、ビジネス理解を深める機会や、上流工程やマネジメントの経験を得られる場合もあるでしょう。
結論として、転職がキャリアアップにつながるかは、「自分は何をキャリアアップと定義するか」「転職先がそれを満たすか」が一致するかで決まります。明確な目標をもち、転職先の実情を十分に把握することで、より確実なキャリア形成が期待できます。
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転職回数が多いとダメ?転職し過ぎな人の印象
システムエンジニアの転職が当たり前でも、実際に転職者にもたれるイメージは転職活動や入社後の人間関係に関わってきます。ここでは、以下の2つの視点から転職回数が多い人の印象について説明します。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
採用側から見た転職回数が多い人の印象
採用側は確かに「転職回数」を確認しますが、実際の評価は転職理由の内容により左右されます。なぜなら、転職理由からその人の価値観や仕事に対する姿勢、キャリアの方向性を読み取れるからです。
ネガティブな印象を与えかねない転職理由の例としては、以下が挙げられます。
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・前職に関する不平や不満
・人間関係、上司との不和
これらの理由は、入社後も同様の問題を抱えるリスクがあると採用担当者に印象づけてしまうため、別の内容を伝えるほうが良いです。
一方、ネガティブな印象を与えづらい転職理由としては、以下が挙げられます。
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・スキルアップや新しい分野へのチャレンジ
・企業の倒産やM&A
・結婚や子育て、引っ越しなど
これらの理由は、自己成長への意欲や避けられない事情として理解されやすく、マイナスイメージになりにくいです。
つまり、転職回数が多いというだけではネガティブな印象をもたれることは少ないといえます。しかし、繰り返す転職の理由によっては悪い印象を与えかねないため、転職理由を選考書類に記載する際や面接で説明する際には注意が必要です。
転職理由をポジティブに伝える自信がない場合は、書類添削や面接対策サービスがある転職エージェントの利用がおすすめです。レバテックキャリアはIT特化型の転職エージェントで、専任のキャリアアドバイザーによる選考書類の添削や、模擬面接を行っています。転職回数に不安を感じている方は、ぜひレバテックキャリアのキャリアアドバイザーへの無料相談をご検討ください。
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ITエンジニアから見た転職回数が多い人の印象
レバテックキャリアの「エンジニア転職意識調査」によると、約7割以上のエンジニアが、転職にポジティブな印象をもっていることが分かりました。

また、この調査では、「生涯で妥当だと思う転職回数」に関する回答として最も多かったのは、「何回でも(35.3%)」という結果になっています。これは、ITエンジニア自身が転職に対して前向きであり、回数よりも個人の成長や状況に応じた選択を重視していることを示しています。

実際のところ、IT業界では、年収アップや待遇改善のために転職することは珍しくありません。むしろ、さまざまな環境で経験を積んだエンジニアは、幅広い知識や適応力をもつ人材として評価される場合もあります。
したがって、転職を通じて着実にスキルアップしていることが示せれば、同業者からもポジティブに受け止められる可能性が高いといえるでしょう。
まとめ
この記事では、システムエンジニアの転職の実情について解説しました。IT業界では転職が当たり前であり、実際に半数以上のIT人材が転職を経験していることが分かりました。年代が上がるにつれて転職回数も増える傾向にあり、20代・30代のうちから複数回の転職を経験している人も少なくありません。
また、転職がキャリアアップにつながるかどうかは、自分が何をキャリアアップと定義するかによって変わります。年収アップを目指す場合は、実際に6割近くのエンジニアが転職で年収アップを実現しており、新たな技術や業界の経験を積みたい場合も転職は有効な手段です。
転職回数が多いことに関しては、採用側も同業のエンジニアも、回数そのものよりも転職理由や経験の積み方を重視する傾向にあります。特にIT業界では、転職に対してポジティブな印象をもつエンジニアが多く、「何回でも」転職して良いと考える人が最も多いという調査結果もあります。
転職はマイナスなものではなく、キャリアを発展させるための選択肢の1つです。この記事を参考に、キャリア目標を明確にした上で最適な転職先を選択し、システムエンジニアとして更なる成長を遂げてください。
※本記事は2025年11月時点の情報を基に執筆しております