- SESから転職しやすい経験年数に決まりはない
- SES含むエンジニアで3年以内に転職を検討した人は約44%
- SESの転職タイミングはスキル観点での判断も可能
- SESから転職するおすすめのタイミング
- 【重要】SESから転職するタイミングを逃さないためのポイント
- 経験年数に関わらずSESから転職を成功させるコツ
- SESからの転職に関するよくある質問
- まとめ
SESから転職しやすい経験年数に決まりはない
SESから転職しやすい経験年数に明確な基準はありません。転職のタイミングは個人のスキルレベルやキャリア目標によって大きく左右されるためです。
転職しやすいタイミングは、以下のケースによって異なります。
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・未経験からSESエンジニアになった人
・ある程度のエンジニア経験を積んでからSESエンジニアになった人
未経験の場合、基礎的なプログラミングスキルや開発プロセスの理解など、転職に活かせるスキルの習得に2〜3年程度かかることが多いです。一方、エンジニア経験がある人は、既存のスキルを活かしながら1年程度で転職を検討できるケースもあります。
また、持っている資格や業務経験の幅によっても転職のタイミングは変わります。たとえば、複数のプログラミング言語を使いこなせたり、上流工程の経験があったりする場合は、比較的早い段階での転職も可能でしょう。
このように、SESからの転職に最適な時期に決まりはありません。自身のスキルや経験を客観的に評価し、キャリアプランを考えることが重要です。
次の章でSES含むエンジニアが、実際に転職を考え始めたタイミングについて紹介します。
SES含むエンジニアで3年以内に転職を検討した人は約44%
レバテックキャリアによるエンジニア転職意識調査によると、SESを含むITエンジニアの約44%が入社から3年以内に転職を検討し始めたという結果が出ています。

引用:レバテックキャリアによるエンジニア転職意識調査|レバテック株式会社
この結果から、多くのエンジニアが比較的早い段階でキャリアチェンジを検討していることがわかります。
たとえば、経験1〜2年目の場合は、基本的な開発スキルが身につき、実務経験が積めたタイミングで転職を検討し始める人が多いと考えられます。
一方、経験3年目以降の転職は、これまでに培ったスキルと経験を活かしてキャリアアップを目指す人が多いようです。
このように、エンジニアの多くは入社3年以内を一つの節目として転職を検討し始めているようです。入社3年以内の転職では、自身のスキルや経験を客観的に評価することが、最適な転職時期を見極める上で重要になります。
経験年数別の転職タイミングについては「ITエンジニアの転職は何年目が多い?転職成功のポイントを社歴別に解説」で詳しく紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
SESの転職タイミングはスキル観点での判断も可能
SESからの転職タイミングは、経験年数だけでなくスキル観点での判断も重要です。転職タイミングを判断するポイントは以下のとおりです。
詳細を見ていきましょう。
実務経験を積んで現場感が身についた
SESエンジニアとして、要件定義といった上流工程につながる実務経験を積んで現場感が身についたタイミングは、転職を検討する良い機会です。
要件定義や設計などの上流工程に携わる上で、現場での経験は重要だからです。現場の視点を理解することで、実用的かつ効率的なシステム設計や開発手法を提案できるようになります。
たとえば、アプリケーション開発における要件定義からリリースまでの流れを把握できるようになることや、チームリーダーとしての経験を積むことが挙げられます。
現場での経験を通じて得たスキルや知識が、今後のキャリアプランに活かせると感じた時が、転職を検討する最適なタイミングと言えるでしょう。自分の経験が十分かどうかわからない場合は、キャリアアドバイザーに相談してみることをおすすめします。
キャリアに活かせる資格を取得した
実務経験に加えて、高度な資格を取得したタイミングは、転職を検討するのに適しています。資格は、個人のスキルや知識を客観的に評価できる指標になるからです。
たとえば、プロジェクトマネージャ試験といった上流工程に関連する資格は、技術力だけでなく、マネジメント能力の証明になります。
ただし、資格の取得だけで転職が成功するわけではありません。資格はスキルを証明する手段の一つであり、実務経験と組み合わせることで、転職市場での価値が高まります。
SESエンジニアにおすすめの資格は「【状況別】SESエンジニアにおすすめの資格18選!取得のメリットも紹介」で詳しく紹介しています。気になる方はご覧ください。
SESから転職するおすすめのタイミング
SESから転職するおすすめのタイミングは、以下の2つです。
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・契約更新の3~4ヶ月前
・スキルアップが見込めない案件が続くとき
現在の案件に迷惑をかけることなく、スムーズに転職活動を進めたい場合、契約更新の3~4ヶ月前から行動し始めるのがおすすめです。
また、スキルアップが見込めない案件が続く場合は、キャリアの停滞を避けるために転職を検討することがおすすめです。
SESの最適な転職タイミングについては「SESの最適な転職タイミングを解説!伝え方やトラブル回避の方法」で詳しく紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
【重要】SESから転職するタイミングを逃さないためのポイント
SESから適切なタイミングで転職するには、以下のポイントを意識することが大切です。
具体的な内容を確認していきましょう。
これまでの経験やスキルの棚卸し
転職タイミングを見極めるためには、これまでの経験やスキルをすべて洗い出し、自分の市場価値を客観的に把握することが重要になります。自己分析を行うことで、自分の強みや興味のある分野、そして不足しているスキルが明確になり、適性のある企業や職種が見えてくるからです。
たとえば、「新しい技術を学ぶときにやりがいを感じた」「チームをまとめる役割で達成感を得た」など、具体的な体験を振り返ることが効果的です。振り返りを通じて、自身のスキルや経験だけでなく、キャリアの方向性を再確認できます。
このように、定期的にスキルの棚卸しを行うことで、自身の現状を把握し、最適な転職タイミングを判断することができるでしょう。
今後のキャリアプランの設定
転職の適切なタイミングを見極めるためには、5年後や10年後の具体的な目標設定が不可欠です。将来のビジョンが明確でないと、実現のためにどのような経験を積みスキルを身につけるべきかプランを立てるのが難しくなるからです。目標から逆算して必要な経験やスキルを洗い出すことで、転職の必要性や最適な時期が明らかになります。
たとえば、5年後にプロジェクトマネージャーを目指す場合、以下のような具体的な行動計画が立てられます。
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・3年目までに技術スキルを習得する
・4年目からはチームリーダー経験を積む
・マネジメント関連資格を取得する
これにより、キャリアプラン実現のために現在の職場で経験を積めるのか、転職が必要かどうかのタイミングを見極めることが可能です。
このように、明確なキャリア目標を設定することで、現在の状況を客観的に評価し、計画的にキャリアを築いていくことができます。
キャリアプランの立て方については「SESのキャリアプランの描き方!理想のキャリアを実現する方法とは?」で詳しく紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
どういうスキルを身につけたいのか具体化
適切な転職タイミングを見極めるためには、目標達成に必要なスキルを明確にすることが大切です。目標に対して適切なスキルがなければ、理想のキャリアを築くことは困難になるためです。
たとえば、Webエンジニアを目指すならJavaScriptやReact、データサイエンティストを目指すならPythonや統計学といった具体的なスキルを特定する必要があります。必要なスキルが明確になれば、現在の職場で習得可能か判断でき、もし難しければ転職を検討するタイミングです。
このように、目指すキャリアに必要なスキルを具体的に整理することで、現在の立ち位置と次のステップが明確になり、より戦略的なキャリア形成が可能になります。
SESでは、スキルを活かしてさまざまな案件に参画することが可能です。SESで働くメリットデメリットについては「SESエンジニアのデメリットやメリット、キャリアを安定させる方法」で詳しく紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
経験年数に関わらずSESから転職を成功させるコツ
転職を成功させるためには、入念な準備と戦略的なアプローチが重要です。経験が浅い場合でも、転職成功の可能性を高めることができるポイントは以下のとおりです。
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・転職したい理由を明確にする
・転職先に求める条件を決める
・自己分析/企業分析をする
・ポートフォリオを充実させる
・転職エージェントを活用する
はじめに転職理由を明確化することで、キャリアの方向性を定められます。さらに、面接で説得力のある説明が可能になります。また、転職先への希望条件を事前に整理し、自己分析と企業研究を行っておくと、自分に合った企業を効率的に探すことが可能です。さらに、転職エージェントを活用することで、企業情報や選考対策のアドバイスを得られます。
これらの準備を進めることで、経験年数に関係なく理想の転職を実現しやすくなるでしょう。
SESから転職を成功させるコツについては「SESから転職できないといわれる7つの理由と失敗しない対策を紹介」で詳しく紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
SESからの転職に関するよくある質問
ここでは、SESからの転職に関する質問に回答しています。
類似の疑問を持つ方は参考にしてみてください。
Q1. SESのプロジェクト途中でも退職できますか?
SESのプロジェクト途中での退職は法的に可能です。民法第627条1項では、正社員の場合は2週間前に退職の意思を伝えれば退職できると定められています。
ただし、就業規則に則って上司や人事担当者に相談し、責任を持った対応を心がけることが重要です。
関連記事:SESの案件を抜けたい時の対処法!穏便なのは更新タイミングでの離脱?
Q2. SESからの転職におすすめの転職先はありますか?
SESからの転職先として、以下の選択肢がおすすめです。
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・他のSES企業
・SIer
・フリーランス
これまでの経験を活かしながら、より良い労働条件や案件を求める際の参考にしてください。それぞれの転職先にはメリットとデメリットがあるため、自分のキャリアプランや価値観に合わせて選択することが重要です。
SESからの転職におすすめの職種については「SESからの転職におすすめのエンジニア職種4選!転職理由や選び方も紹介」で詳しく紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
SESから転職するタイミングは、経験年数だけでなく個人のスキルレベルやキャリアプランによって異なります。調査によると、SES含むITエンジニアの約44%が3年以内に転職を検討しており、実務経験が積めたタイミングで転職を検討し始める人が多いと考えられます。
転職を検討すべきタイミングとしては、実務経験を積んで現場感覚が身についた時や、キャリアに活かせる資格を取得した時です。また、契約更新の時期やスキルアップが見込めない案件が続く場合も転職のタイミングといえるでしょう。
転職タイミングを逃さないためには、これまでの経験やスキルの棚卸し、明確なキャリアプランの設定、必要なスキルの具体化が重要です。そして、転職理由の明確化や希望条件の整理、自己分析および企業分析、応募書類の準備、転職エージェントの活用といった準備を進めます。そうすることで、経験年数に関わらず転職成功の可能性を高められます。
この記事の内容を参考に、自分の現在の状況と将来の目標を照らし合わせて、転職タイミングを判断してください。
※本記事は2025年9月時点の情報を基に執筆しております