SESの一次請けとは?プライム案件・二次請けとの違いやメリットを紹介

最終更新日:2025年10月9日

「SESにも一次請けってあるの?」
「一次請けだと単価が高いって本当?」
このような疑問を抱えていませんか?

SESの一次請けとは、エンド企業と直接SES契約を結ぶ企業のことです。一次請けの場合、中間マージンが発生しないため、単価が高くなる傾向にあります。

この記事では、SESの一次請けの概要や、プライム案件や二次請けと三次請けとの違い、メリットとデメリットを詳しく解説します。また、一次請け案件が多いSES企業の見分け方も紹介するので、キャリアアップを目指すSESエンジニアの方はぜひ参考にしてください。

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この記事のまとめ

  • SESの一次請けとは、エンド企業と直接SES契約を結ぶ企業のこと
  • 一次請けの案件のことをプライム案件と呼ぶ
  • SESの一次請けのメリットは、単価の高さや上流工程への参画機会の豊富さなど
  • SESの一次請けのデメリットは、責任の大きさや業務範囲の広さなど

この記事の監修者

レバテックキャリア編集部

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SESの一次請けとは

SESの一次請けとは、エンド企業(クライアント企業)と直接SES契約(準委任契約)を結ぶ企業のことを指します。

厳密には元請けの次に位置する下請け企業を指しますが、IT業界においては元請けと一次請けの境界が曖昧なケースもあり、「元請け=一次請け」として同義で扱われることが多いです。

SES(System Engineering Service)は準委任契約に基づくサービス提供形態であり、成果物ではなく「技術者の労働力」を提供するのが特徴です。一次請けのSES企業は、エンド企業から直接業務を受注し、自社のITエンジニアをクライアント企業に派遣します。

つまり、SESの一次請けとは、中間業者を介さずに、自社のITエンジニアの労働力をクライアントに直接提供するSES企業のことです。

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一次請けと「プライム案件」や「二次請け」の違い

SES業界で働いていると、「一次請け」「プライム案件」「二次請け」といった言葉を目にする機会があるでしょう。ここでは、一次請けとプライム案件、二次請け/三次請けの違いについて説明します。


それぞれの違いを詳しく解説していくので、参考にしてください。

一次請けとプライム案件

一次請けとは、エンド企業と直接契約を結んでいる会社のことです。つまり、特定の仕事や業務における契約関係を表す言葉です。

一方、プライム案件は、エンド企業と直接契約を結んでいる案件のことを指します。一次請けの企業が受注する案件そのものを指しています。
たとえば、A社がエンド企業と直接SES契約を結んだ場合、A社は「一次請け」の立場にあり、A社が持っているこの案件は「プライム案件」です。

このように、一次請けとプライム案件は、会社の立場を表すか、案件自体を表すかという点で異なっています。

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一次請けと二次請け/三次請け

SESにおける「一次請け」と「二次請け」「三次請け」の違いは、エンド企業と直接契約しているかの違いです。

二次請け/三次請けは、上流のSES企業と準委任契約(再委託)を結ぶ会社を指します。原則としてSES契約では再委託は禁止されていますが、委託者が許諾している場合は可能です。ただし、この際には偽装請負や多重派遣といった法的問題が生じないよう注意する必要があります。

一次請けと下請け(二次請けや三次請けなど)の特徴は以下のとおりです。

  SESの一次請け SESの下請け
主な業務
内容
開発の上流工程
リリース後の運用/保守
開発工程の一部
(プログラミングやテストなど)
指揮命令 自社(SESエンジニアが
所属する企業)
自社(SESエンジニアが
所属する企業)
給料 比較的良い 中間マージンが引かれる
ため比較的低い

労働力を提供するSES契約のため、法的な指揮命令権はSESエンジニアが所属する企業にありますが、実際にはクライアントと相談しながらプロジェクトを進めることが多いです。

このように、SESにおける一次請けと二次請け/三次請けは、エンド企業との契約関係によって区別され、業務内容や給与面に違いがあります。

SESの一次請け企業のメリット

SESの一次請け企業の主な3つのメリットを紹介します。


それぞれのメリットについて詳しく解説していくので参考にしてください。

中間マージンが少ないため単価が高い

SESの一次請けの主なメリットは、中間企業を介さないため、取引単価が高くなりやすいことです。エンド企業との直接契約により中間マージンが発生しないため、その分を企業収益やエンジニアの給与に反映できます。

たとえば、エンド企業がエンジニア1人あたり月額100万円の予算を組んでいるとします。一次請けの場合、この100万円からSES企業のマージンを引いた金額がエンジニアの給与です。

一方、二次請けの場合は、一次請けのマージンが引かれた金額から、さらに二次請け企業のマージンが引かれるため、SESエンジニアに還元される金額が少なくなるのです。

このように、一次請けのSES企業では中間マージンの影響を受けないため、一次請けSES企業のエンジニアは相対的に高い収入を期待できます。

関連記事:
SESエンジニアの単価相場や還元率、平均収入アップの方法を解説
【年代別】SESエンジニアの平均年収!給料が上がらない理由とは?

上流工程に携われるチャンスが多い

SESの一次請けのメリットは、設計や要件定義といった上流工程に関わる機会が比較的多い点です。

一般的に、下請けのSESでは、開発やテストだけを担当するといった限定的な役割になりがちです。しかし、一次請けでは要件定義や基本設計のレビューに加わるケースが多くあります。こうした上流工程への参画は、技術者としてのスキルアップやキャリア形成において重要であるため、大きなメリットといえるでしょう。

関連記事:SESエンジニアは上流工程の経験が転職時に評価される!案件獲得の方法は?

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プロジェクトの裁量が大きい

SESの一次請けは、プロジェクトにおける裁量が比較的大きいという特徴があります。エンド企業と直接やり取りする立場にあるため、プロジェクトの意思決定に関わる機会が多く、自分の意見や提案が採用されやすい環境です。

たとえば、技術選定やスケジュール調整をクライアントと協議し、自分の提案がそのまま採用されることがあるでしょう。こうした経験は、技術者としての自信とスキル向上につながります。

また、プロジェクト全体の流れや課題を把握しやすい立場にあるため、より効果的な解決策を提案できる可能性も高まります。問題が発生した場合も、迅速に対応策を講じられるのです。

このように、SESの一次請けではプロジェクトの裁量が大きく、主体的に仕事に取り組める環境であることがメリットです。

関連記事:SESのキャリアプランの描き方!理想のキャリアを実現する方法とは?

SESの一次請け企業のデメリット

SESの一次請けには多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、SESの一次請けの主な3つのデメリットを紹介します。


それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。

責任やプレッシャーが大きい

SESの一次請けでは、エンド企業と直接契約を結ぶため責任やプレッシャーが大きくなりがちです。クライアントと直接やりとりする立場であり、影響範囲の大きい上流工程に関与する機会が多いため、より高い成果を求められます。

SES契約は、法的には準委任契約に該当し、「成果物の完成責任」は必ずしも発生しません。しかし、クライアントは相応の成果を求めて業務を依頼するため、一次請けのSESエンジニアは心理的な責任とプレッシャーを感じやすいです。

このように、SESの一次請けにおいては、責任の重さとプレッシャーは避けて通れない要素といえます。

高いコミュニケーション能力が必要

SESの一次請けでは、技術力だけでなく高いコミュニケーション能力が求められます。クライアントやベンダー、下請けのSESエンジニアとの調整や折衝を行う機会が多く、複雑な状況を適切に理解し対応する能力が必要です。

たとえば、二次請けのSESエンジニアがいる場合は、指揮命令系統を意識した対応が必要です。具体的には、直接自分が二次請けのSESエンジニアに作業指示を出すのではなく、所属企業を通じて適切な指示が行われるよう調整します。そのためには、業務の状況と必要な対処を把握し、自社に適切に報告することが重要です。

このように、SESの一次請けでは、正しい状況判断に基づいた、高いコミュニケーション能力が求められるのです。

業務範囲が広い

SESの一次請けは担当する業務の範囲が広くなりがちです。エンド企業と直接やり取りする立場にあるため、プロジェクト全体に関わることが多く、さまざまな役割や責任を担います。

たとえば、上流工程の業務やベンダーとの調整などプロジェクト全体への関わりが求められ、下流工程のテストだけを担当するといった限定的な役割は比較的少ないです。

裁量が大きいという点はメリットである一方で、対応する業務の範囲が広がることによる負荷の高さはデメリットといえるでしょう。

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一次請けが多いSES企業の探し方

一次請けの立場でSES業務に携わりたい場合、一次請け案件を多く持つ企業を見つける必要があります。ここでは、一次請けが多いSES企業の探し方を2つ紹介します。


それぞれの方法について詳しく解説するので、参考にしてください。

求人や採用ページを確認する

SES企業の一次請けの多さは、求人や採用ページで確認できます。多くのSES企業は、自社の強みとして一次請け案件の豊富さを積極的にアピールしているためです。

具体的には、求人情報や会社説明のページで、以下のようなキーワードの有無を確認するのがおすすめです。

  • ・一次請け案件多数

    ・プライム案件

    ・クライアント直請け

「一次請け」や「プライム案件」という言葉からは、SIer(請負契約)をイメージしやすいですが、実際はSESの直接契約も数多く含まれています。

説明会やカジュアル面接で質問する

SES企業の説明会やカジュアル面談で、一次請け案件の割合について質問するのも有効です。

具体的には、以下のような質問を通じて、その企業が一次請け案件をどの程度持っているのかを確認できるでしょう。

  • ・「営業はどのように案件を獲得していますか?」

    ・「エンジニアはエンド企業と直接打ち合わせをしますか?」

このように、営業の仕方やエンジニアのエンド企業とのかかわり方を質問することで、一次請け案件を豊富に扱うSES企業かどうかを見極めやすくなります。

ただし、求人情報や面接時の質問内容だけで、SES企業における一次請け案件の割合を判断するのは難しいです。入社後に実態が当初の想定と大きく異なることが判明した場合、再度の転職活動を余儀なくされ貴重な時間を無駄にしてしまう可能性があるからです。

入社前に企業の内情について詳しく知りたい方は、転職エージェントへの相談がおすすめです。IT特化型の転職エージェントであるレバテックキャリアは、企業の内情に精通しています。年間累計7,000回以上、企業に足を運んで現場のプロジェクトマネージャーやメンバーと頻繁にヒアリングを実施しているからです。また、レバテックキャリアでは転職支援以外にも業務委託や派遣事業も行っているため、企業に関する詳細な情報を得ています。そのため、入社前の段階から、求人票では知りえない企業の内情をお伝えできます。

入社後のミスマッチを防ぐためにも、一次請けの多いSES企業をお探しの方は、ぜひキャリアアドバイザーへの無料相談をご検討ください。

まとめ

この記事では、SESの一次請けの概要やプライム案件との違い、メリット・デメリットなどについて詳しく解説しました。

SESの一次請けとは、エンド企業と直接SES契約(準委任契約)を結んだ企業のことです。一次請けでは、中間マージンが少ないため単価が高い、上流工程に携われるチャンスが多い、プロジェクトの裁量が大きいといったメリットがあります。しかしその一方で、責任やプレッシャーが大きい、高いコミュニケーション能力が求められる、業務範囲が広いといったデメリットも存在します。

一次請けが多いSES企業を見分ける方法としては、求人や採用ページの内容を確認することや、説明会やカジュアル面接で直接質問することが効果的です。ただし、自分だけで判断するのは難しいため、専門のキャリアアドバイザーに相談するのも1つの選択肢です。

この記事の内容を参考に、あなたのキャリアに最適なSES企業を選び、より充実した働き方を実現してください。

※本記事は2025年9月時点の情報を基に執筆しております

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