SESエンジニアの単価相場は?還元率や収入の上げ方とは

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レバテックキャリア編集部
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SES契約において、クライアントが支払う単価とエンジニアの実際の給与額には差が生じるのが一般的です。SES契約では、クライアント企業はエンジニアの労働力提供に対して合意した単価を支払います。エンジニアへの給与支給額は、その単価から会社の利益や社会保険料、福利厚生費、営業経費などを控除した金額となります。
支払われる単価と比較して、どの程度の給料を得られるのか目安を知りたい方は、「【実態】ITエンジニアへの派遣料金の還元率は約61%」をご覧ください。
レバテックのデータをもとに、SESの月額単価相場を職種別にまとめました。
| システムエンジニア(SE) | 約50~80万円 |
| サーバーサイドエンジニア | 約46~73.6万円 |
| フロントエンドエンジニア | 約47.4~75.9万円 |
| インフラエンジニア | 約44~70.4万円 |
| ネットワークエンジニア | 約43.5~69.6万円 |
| QAエンジニア | 約47.5~76万円 |
※実際のSES市場における単価は、商流の深さや案件の需給バランスによって大きく変動するため、必ずしもこの通りではありません。
年収を上げる方法を知りたいという方は、以下の記事を参考にしてください。
SESの給料・年収が上がらない理由は6つ!昇給する方法なども紹介
SESの単価は、経験(レベル)によっても変わります。以下は、SEの経験レベル別の1ヶ月あたりの平均単価相場です。
| 未経験・初心者(簡単なシステムの設計・開発ができるレベル) | 80万~100万円 |
| 中級者(中規模システムの設計・開発ができるレベル) | 100万~120万円 |
| 上級者(大規模なシステムの設計・チームマネジメントできるレベル) | 120万~200万円 |
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以下は、言語・スキル別のSESの1ヶ月あたりの平均単価です。
| Java | 約70~80万円 |
| PHP(ソーシャルゲーム) | 約70~80万円 |
| C# | 約70~80万円 |
| クラウド(AWS,Azure) | 約80~90万円 |
| Python | 約70~80万円 |
| JavaScript | 約70~80万円 |
| C言語 | 約60~70万円 |
| Android | 約80~90万円 |
| Swift | 約80~90万円 |
SESエンジニアの給与還元率については、公式な統計データがありません。そこで、類似した業務形態である労働者派遣事業のデータを参考値として解説していきます。
厚生労働省が公開している「令和5年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」のデータをもとに算出した結果、ITエンジニア(情報処理・通信技術者)への派遣料金の還元率は約61%です。残りの約39%は、営業マージンや会社の運営コストなどに充てられています。
ただし、これはあくまで平均値であり、企業によって還元率は異なる点には注意しましょう。
以下では、還元率が約61%だった場合のひと月あたりの単価と給料をまとめました。
| SESのひと月あたりの単価 | 月給 |
| 約60万円 | 約36.6万円 |
| 約70万円 | 約42.7万円 |
| 約80万円 | 約48.8万円 |
| 約90万円 | 約54.9万円 |
| 約100万円 | 約61万円 |
| 約110万円 | 約67.1万円 |
| 約120万円 | 約73.2万円 |
| 約130万円 | 約79.3万円 |
| 約140万円 | 約85.4万円 |
| 約150万円 | 約91.5万円 |
SESエンジニアは、所属企業から自身の単価相場について教えてもらえないケースが多いです。これは、SESエンジニアが自分の単価を知ることで、転職リスクが高まることを企業が懸念しているからです。
たとえば、エンジニアが「自分の単価が相場より低い」と知った場合、より条件の良い企業への転職を検討する可能性が高くなります。また、SESエンジニアから給与アップの交渉をされる場合もあるからです。
一方で、SESエンジニアの心理を理解した透明性の高い企業も存在します。このような企業では、単価と還元率を公表することで、エンジニアとの信頼関係を築き、長期的な雇用を実現しています。単価の透明性は、企業選びの重要な指標の一つといえるでしょう。
SESで優良企業を見つけたい方は、以下の記事を参考にしてください。
SESがブラックといわれる理由を解説!やばい企業の特徴も紹介
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SESエンジニアの単価を決めるのは、主に以下の6つの要素です。
それぞれの要素について詳しく解説するので参考にしてください。
SESエンジニアは、上流工程を担当する一次請けの方が、下流工程の二次請け以降よりも高い単価を得られます。
一次請けは、クライアントから直接案件を受注するため中間マージンが発生せず、より多くの利益が発生し、エンジニアに還元されるからです。一方、二次請け以降では、中間マージンが発生するため利益が減少し、同じスキルレベルであっても単価が下がってしまいます。どれだけ高いスキルを持っていても、受託した費用の範囲内での単価設定となってしまうのが実情です。
そのため、単価アップを目指すなら、一次請けの会社への転職を検討するなど、上流工程のプロジェクトに参画できる環境に身を置くことが効果的です。
SES業界では、経験年数は単価に直結する重要な要素です。一般的に経験年数が長いほど単価は高くなる傾向にあります。これは、トラブル対応力やコミュニケーション能力、プロジェクト全体を見通す力など、経験から得られる価値が評価されるためです。
たとえば、同じ技術領域でも、1年目のエンジニアと7年目のエンジニアでは、7年目のエンジニアの単価のほうが高くなりやすいです。
このように、SES業界では経験年数が単価を左右する重要な指標となっているため、継続的なキャリアの積み重ねが単価アップにつながります。
スキルレベルは、単価を決定する上で、経験年数と並ぶ重要な要素です。同じ経験年数であっても、保有するスキルの高さや、実務での応用力によって単価に差が生じます。
たとえば、同じ5年目のエンジニアでも、基本的な開発業務しかこなせない場合と、設計から最適化まで一人で行える場合では、後者のほうが単価が高いことが一般的です。
また、スキルレベルを客観的に示すためには資格取得が有効です。情報処理技術者試験の高度区分や、AWS認定ソリューションアーキテクトといった資格は、単価交渉の際の強力な武器となり得ます。
このように、質の高いスキルの習得が単価アップにつながります。
技術の市場価値は、エンジニアの単価を左右する重要な要素です。市場で需要が高く、人材が不足している技術領域のスキルを持っていると、単価は高くなる傾向にあります。
特に市場価値が高い技術としては、クラウド関連技術(AWSやAzure、GCPなど)やAI・機械学習、ブロックチェーン、セキュリティなどが挙げられます。
ただし、技術の市場価値は時代とともに変化します。技術の市場価値を常に意識し、需要の高いスキルを計画的に習得していくことが、単価アップの有効な戦略といえます。
業務の難易度も単価が決定される上での重要な要素です。一般的に、複雑で責任の重い業務ほど単価は高くなります。これは、高度な判断力や問題解決能力が求められるためです。
業務難易度の評価ポイントとしては、主に以下の3つが挙げられます。
・技術的な複雑さ
・プロジェクトの重要度
・責任範囲の広さ
具体例として、単純なWebサイト保守業務のエンジニアと、金融機関の基幹システム開発を担当するエンジニアを比較します。この場合、同じ経験年数・スキルレベルであっても、後者のほうが単価が高くなりやすいです。また、大規模プロジェクトのリーダーポジションや、複数チームを横断する調整役など、難度の高い役割を担う場合も単価は上昇するのが一般的です。
このように、業務の難易度は単価に直結する要素であり、より複雑で責任の重い業務を経験することで、自身の市場価値を高められます。
働き方や稼働条件も単価に影響を与える重要な要素です。特に、稼働時間や勤務地、勤務形態などの条件によって、基本単価に上乗せされる場合があります。
たとえば、通常の9時〜18時の勤務と比較して、早朝や深夜の稼働が必要な案件では単価アップが見込める場合があります。また、土日祝日の対応が必要な場合や、オンコール(呼び出し待機)対応がある場合も、その分の手当として単価が高くなることも少なくありません。
さらに、地理的な条件も影響します。都心部の案件は地方に比べて単価が高い傾向にあるほか、頻繁な出張が必要な案件でも単価は上乗せされやすくなります。
このように、働き方や稼働条件は単価に直接影響するため、自身の働き方の希望と照らし合わせながら、適切な案件を選ぶことが重要です。
SESエンジニアが収入を増やすための主な方法は次の5つです。
・他職種にキャリアチェンジする
・上流工程を担当できるようスキルアップする
・昇格を狙う
・市場価値の高いスキルを身につける
・給料交渉をする
他職種への転職では、先述した単価相場の表をもとに、今より高単価を狙える職種へのキャリアチェンジを検討するのがおすすめです。
また、前述の通り、担当しているのが上流工程なのか下流工程なのかでも単価は異なります。上流工程に携われるよう、要件定義や設計といったスキルを磨きましょう。
さらに、リーダーやマネジメント職などへ昇格すれば収入は増えやすいです。技術力だけでなくリーダーシップも磨き、チームを牽引する存在となることが重要です。
なお、市場価値の高いスキルとしてはクラウド技術やAI関連技術が挙げられ、給料交渉では自身の成果や市場価値を具体的に示すことが効果的です。
単価が上がりにくいSESエンジニアには、次のような特徴があります。
・下流工程しか経験がない
・3次請け/4次請けなどで仕事をしている
下流工程のみの経験では、要件定義や設計といった上流工程のスキルが身につかないため、市場価値が限定的になってしまいます。
また、多重下請け構造の下位に位置する企業では、中間マージンが多く取られるため、エンジニア本人に支払われる単価が低く抑えられがちです。
これらの特徴に当てはまる場合、スキルアップや環境の見直しを検討することが重要でしょう。
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