未経験からインフラエンジニアの上流工程を目指す方法と必要なスキル

最終更新日:2025年11月27日

インフラエンジニアの上流工程は、未経験からでも挑戦できるポジションです。

この記事では、インフラエンジニアにおける上流工程の定義から下流との違い、未経験から目指す方法、向いている人の特徴まで解説します。上流工程に挑戦しやすい企業の傾向も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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この記事の監修者

レバテックキャリア編集部

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インフラエンジニアにおける「上流工程」とは?

まずは、インフラエンジニアの上流工程の定義や下流工程との違いを解説します。


それぞれみていきましょう。

上流工程の定義

インフラエンジニアの上流工程とは、ITシステムの企画から設計までを担当する工程のことです。具体的には、要件定義、基本設計、詳細設計の3つのフェーズで構成されています。

要件定義では、クライアントの要望やビジネス要件を整理し、システムに必要な機能や性能を明確化します。たとえば、「月間100万アクセスに対応できるWebサーバーが必要」「障害時の復旧対応手順」といった具体的な要求を文書化する作業です。

基本設計では、要件定義で決めた内容をもとに、システム全体のアーキテクチャを設計します。詳細設計では、基本設計をさらに具体化し、実際の構築作業で使用する詳細な設計書を作成するのです。

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下流工程(運用・保守)との違い

インフラエンジニアの下流工程とは、上流工程で設計されたシステムの構築・運用・保守を担当する工程です。上流工程が「何を作るかを決める」段階なら、下流工程は「実際に作り、維持する」段階といえます。

下流工程の業務内容は、サーバーの構築・設定、ネットワーク機器の設置・設定、システムの監視・運用などです。たとえば、設計書に基づいてサーバーにOSをインストールし、必要なソフトウェアを設定する作業や、システムが正常に動作しているかを24時間体制で監視する業務を行います。

また、障害が発生した際の原因調査や復旧作業、セキュリティパッチの適用なども下流工程の重要な業務です。

上流工程と下流工程の違いは、求められるスキルと業務の性質にあります。上流工程では企画力や設計力、コミュニケーション能力が重視される一方、下流工程では技術的な実装スキルや運用ノウハウが中心です。

また、上流工程は案件ごとに異なる課題に取り組むクリエイティブな側面がある一方、下流工程は決められた手順に従って確実に作業を進める正確性が求められます。

関連記事:
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未経験からインフラエンジニアの上流工程を目指す方法

未経験からでもインフラエンジニアの上流工程を目指すことは可能です。ただし、未経験からの挑戦は決して簡単ではなく、専門的な知識やスキルの習得が必要です。

ここでは、インフラエンジニアの上流工程を目指す方法を紹介します。


すでにインフラエンジニアとして活躍している人は、手順3からご確認ください。

手順1:基礎の知識と技術力を身につける

未経験からインフラエンジニアを目指す最初のステップは、基礎知識と技術力の習得です。「未経験可」や「研修あり」の求人であっても、まったくスキルが身についていない人は、「学習意欲がない」「ポテンシャルがわかりにくい」と評価される可能性があるからです。

インフラエンジニアを目指す上で最初に身に着ける基礎知識は、主に以下の4分野です。

  • ・サーバーの知識とスキル

    ・ネットワークの知識とスキル

    ・セキュリティの知識

    ・クラウドの知識とスキル

これ以外にも「設計スキル」「プログラミングスキル」「ソフトウェアに関する知識」など必要となるスキルはいくつもありますが、それらは実務経験を積みながら、次のステップで学んでいくと良いでしょう。まずは上記の基礎を身につけ、ITインフラの「共通言語」を理解することを目指しましょう。。詳しくは、以下の記事を参考にしてください。

関連記事:インフラエンジニアに必要なスキルは?知識、資格まで徹底解説

手順2:インフラエンジニアになって下流工程の実務の経験を積む

基礎知識を身につけた後は、インフラエンジニアとして就職し、下流工程の実務経験を積みます。

インフラエンジニアとして就職してすぐは、運用・監視業務といった下流工程から開始するのが一般的です。システムの監視業務やアラート対応、定期メンテナンス作業の実施などを担当します。

この際、先輩エンジニアの指導を受けながら、段階的に難易度の高い業務に挑戦していくのが基本です。たとえば、最初は監視画面の見方や基本的な作業手順を覚え、慣れてきたら小規模な構築作業を任されるようになります。

下流工程の業務を2〜3年程度積むことで、次のステップへ進む準備が整います。

手順3:上流工程の知識・スキルを身につける

下流工程の実務経験を十分に積んだ後は、上流工程に必要な知識とスキルを習得する段階に入ります。上流工程では技術的な知識に加えて、一般的なビジネススキルも求められるため、これまでとは異なるアプローチでの学習が必要です。

上流工程で必要となる知識・スキルは以下のとおりです。

  • ・クラウドの構成や設計のスキル・経験

    ・資料作成やプレゼンなどのビジネススキル

    ・マネジメントスキルやチームリーダー経験

これらのスキルを習得するには、職場で上流工程の業務に参加する機会を積極的に求めることが重要です。たとえば、設計レビューへの参加や要件定義会議への同席、設計書の作成補助などから始めて、徐々に責任のある業務を担当していきます。

なお、個人差はありますが上流工程への移行には通常1〜2年程度の準備期間が必要で、合計すると未経験で入社してから上流工程に携われるまで3〜5年程度かかります。

上流工程に向いている人・向いていない人

インフラエンジニアとして上流工程に向いているのは、課題を整理し「なぜそうなるのか」を論理的に考えることが得意な人です。トラブルの原因を図やデータで整理したり、改善策をチームに提案できたりする人は、要件定義や設計業務で力を発揮できます。

一方で、「サーバー構築やスクリプト作成など、手を動かして成果を出すのが好き」という人は、下流工程(構築・運用)での活躍に向いています。実践を重ねながら技術を磨くことで、専門性を高めることが可能です。

このように、得意・不得意を理解しておくと、自分に合ったキャリアの方向性を明確にできます

未経験から上流工程を目指す際の注意点

未経験からインフラエンジニアの上流工程を目指す場合は、技術知識を「現場の実態」と結びつけて理解しているかどうかが重要です。特に上流工程を目指すにあたって資格の取得を考える方が多くいますが、「資格だけに頼らない姿勢」も大切です。

資格は知識の証明にはなりますが、設計工程では理論やベストプラクティスだけでなく、運用現場で発生し得るリスクや制約を想定できる力が求められます。そのため、サーバー構築や運用を経験し、インフラの仕組みを理解しておくことが欠かせません。

下流工程から上流工程に挑戦しやすい企業の特徴

下流工程から上流工程に挑戦しやすい企業の特徴として、以下が挙げられます。


一つずつ解説します。

教育制度やOJTが整っている企業

教育制度やOJT(On-the-Job Training)が充実している企業は、上流工程に求められるスキルの習得や経験が積みやすく、上流工程を目指しやすい環境です。

教育制度が整った企業の特徴は以下のとおりです。

  • ・入社時の基礎研修がある

    ・技術分野別の専門研修を受けられる

    ・資格取得支援制度が整っている

    ・メンター制度がある

このような企業では、下流工程から着実に上流工程に向けて挑戦できます。

プライム案件を扱うSIerや大手グループ系企業

上流工程へのキャリアアップを目指すなら、プライム案件を扱うSIerや大手グループ系企業へ入社するのもおすすめです。これらの企業は、要件定義や基本設計といった初期フェーズから参画できる機会が多く、下流工程で培った現場知識を活かしながら、顧客折衝や提案力を磨くことができます。

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自社サービス/インフラ基盤を持つ企業

自社サービスやインフラ基盤を持つ企業は、サービスの企画段階から運用まで一貫して関わることができるため、上流工程のスキルを実践的に習得できる環境です。長期的な視点でシステムの成長を支えることで、より深いレベルでの設計・運用経験を積むことができます。

また、新機能のリリースに合わせてインフラ要件を検討し、技術選定から設計まで主体的に関わることで、上流工程の実践的なスキルが身につくのです。

まとめ

インフラエンジニアの上流工程は、システム全体の構想や設計を担う重要なポジションです。技術力だけでなく、論理的思考力や提案力、ビジネス理解が求められます。

ただし、未経験からでも基礎を積み重ね、現場経験を通じて成長していけば上流工程を目指すことは十分に可能です。本記事では上流工程を目指す方法を解説したので、参考にしつつキャリアの方向性を明確にし、自分に合った環境でステップアップしていきましょう。

※本記事は2025年10月時点の情報を基に執筆しております

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