エンジニアが転職しすぎと言われる平均回数は?キャリアチェンジを不利にしない方法

最終更新日:2025年11月13日

ITエンジニアは一般的に転職が活発ですが、企業が懸念するのは「回数」ではなく「入社後すぐ辞める可能性」です。

この記事では、転職回数が多いエンジニアが企業からどう見られるか、市場が評価する転職回数とNGな転職回数の境界線、そして回数を不利にしないための具体的なアピール方法を解説します。

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この記事の監修者

レバテックキャリア編集部

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ITエンジニアの転職回数が多いかは「目的と一貫性」による

IT業界は技術革新が早いため、キャリアの成長やスキルアップを目的とした転職はむしろ前向きに評価される傾向があります。そのため、ある程度の回数の転職を経験しても、キャリアに影響はないと考える方も少なくないでしょう。

しかし、転職回数が多いことに対し、企業は「定着性への懸念」と「キャリアに一貫性はあるか」という2点を必ずチェックします。

たとえば、短期離職を繰り返している場合、「自社もすぐに辞めるのでは?」という懸念が生じます。この懸念に対し、面接では「短期離職をせざるを得なかった理由」と「次の転職先で長期間貢献する強い意思」を明確に示す必要があります。

この前提のもとで、ITエンジニアにとって最も重要なのは、「転職回数」という量よりも、「その転職が次のステップに繋がっているか」という質、つまりは一貫性です。一貫性のあるキャリアは、転職の理由が「逃げ」ではなく「成長」であることを証明します。

関連記事:30代で転職3回は多い?年齢別の平均回数と転職活動のコツ

入社後3年以内に約44%が転職を検討

レバテックキャリアによるエンジニア転職意識調査によると、入社から3年以内に転職を考え始めるエンジニアは全体の約44%を占めます。

エンジニアが転職を考え始めたタイミング

これは、ITエンジニアが技術の陳腐化を恐れ、常に市場価値を高める意識が高いことの裏付けです。この高い転職意識が、IT業界の人の流れの早さを生んでいます。したがって、転職回数が一般的な業界より多くなりがちなのは自然な傾向と言えます。

ITエンジニアの転職のタイミングは、以下の記事をご覧ください。

関連記事:ITエンジニアの転職は何年目が多い?転職成功のポイントを社歴別に解説

転職回数の多さが企業に与える印象

転職回数が多いと、企業から以下のように見られる可能性があります。


それぞれ解説します。

すぐに辞めてしまうと思われる

転職回数が多い人に対して企業が懸念しているのは、「採用してもすぐに辞めてしまうのではないか」という点です。企業が新しい人材を採用する際には、求人広告費や面接官の人件費などの採用コストがかかります。入社後には研修にかかる時間と費用などの教育コストもかかります

このような投資をした後に短期間で退職されてしまうと、企業にとっては大きな損失です。そのため、転職回数が多い求職者に対しては、良い印象を持たれにくいのです。

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技術習得とキャリアの一貫性に疑問を持たれる

エンジニアの転職回数が多い場合、企業は「技術を深く掘り下げて習得する前に、次の環境へ逃げているのではないか」という懸念を持ちます。

転職を重ねることで、確かに多くのプロジェクトや技術を経験することはできます。しかし、企業が求めるのは「広く浅い知識」ではなく、「特定の技術を使いこなし、複雑な問題を解決できる深いスキル」です。

早期離職が多いと、一つの技術領域で実績を出す前にキャリアを放棄したと見なされ、結果として「どの分野でも中途半端」という評価につながりかねません。これは、ITエンジニアの採用において「定着性」と並んで非常に重要視されるポイントです。

コミュニケーションスキルがないと思われる

転職回数が多い人に対する懸念として「コミュニケーションスキルに問題があるのではないか」という点も挙げられます。企業側は、頻繁な転職の背景に人間関係のトラブルや組織への適応力不足があるのではないかと考える場合があります

特に以下のような能力に疑問を持たれることが多いです。

  • ・チームワークを重視した協調性

    ・上司や同僚との円滑なコミュニケーション能力

    ・技術的な意見の対立における建設的な議論能力

    ・組織の文化や方針への適応力

    ・ストレス耐性や忍耐力

たとえば、プロジェクトで意見の相違が生じた際に、建設的な議論ではなく対立を生んでしまったり、組織の方針に適応できずに退職を繰り返したりしているのではないかと推測されることがあります。

実際に、中途エンジニア採用において採用側が重視しているのは、技術力に次いでコミュニケーション能力という結果も出ています。

特にアジャイルなどのモダンな開発手法では、チーム内での密な連携が不可欠であり、技術力が高くても協調性に欠けると判断されると採用は見送られる傾向があります。詳しくは以下の記事をご覧ください。

関連記事:【統計】エンジニアにコミュニケーション能力は必要!苦手な人の解消法も

転職回数が多い人はキャリアや転職の軸を明確にするのがポイント

転職回数が多い人は、次回の転職活動に向けてキャリアや転職の軸を明確にするのがポイントです。具体的には、以下の方法を実践してみてください。


上記の方法について、詳しく解説します。

なぜ転職を繰り返したのかを客観的に分析する

転職回数が多い人は、まずはこれまでの転職理由を客観的に分析しましょう。感情的な理由ではなく、具体的な事実に基づいて転職パターンを把握することで、今後の転職戦略を立てやすくなります

転職理由の分析は、以下の手順で進めるのがおすすめです。

  • ・これまでの転職の具体的な理由を書き出し、転職理由を整理する

    ・複数の転職に共通する要因を見つける

    ・外的要因と内的要因を分類して、会社都合か自己都合かを明確にする

    ・転職以外の解決方法があったかを考える

たとえば、「給与への不満」が転職理由として多い場合、昇給や昇格に見合った活躍ができていたか見直す必要性があるかを分析しましょう。

また、「業務内容への不満」が理由の場合は、希望する業務に携わるための努力を十分に行ったかどうかも振り返る必要があります。

この分析を通じて、転職を繰り返す根本的な原因を特定し、次の転職では同じ失敗を避けるための対策を立てることが可能です。

キャリアのゴールを言語化する

転職を成功させるためには、将来のキャリアゴールを明確に言語化することが不可欠です。ゴールが曖昧なまま転職活動を行うと、また同じような理由で転職を繰り返すリスクが高くなります。

キャリアゴールを設定する際は、以下の観点から具体的に考えてみましょう。

  • ・どのような業界や事業領域で貢献したいか

    ・どのような技術領域で専門性を高めたいか

    ・5年後、10年後にどのようなポジションに就いていたいか

たとえば、「5年後にはAI・機械学習の領域で、チームを率いながら新規プロダクトの技術選定や設計を主導したい」といった具体的なゴールを設定します。このようにゴールを明確にすることで、そこに到達するために必要なスキルや経験、転職すべきタイミングが見えてきます

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自分の強み・得意分野を明確にする

転職回数が多い人が次の転職を成功させるためには、自分の強みや得意分野を明確にすることが欠かせません。これまでの経験を棚卸しして、志望企業や職種に求められるスキルセットや専門性をアピールすることで、転職回数の多さをポジティブな要素に変えることができます。

強みや得意分野を明確にする際は、以下の観点から整理してみましょう。

  • ・技術的なスキルや専門知識

    ・業界や業務領域での経験

    ・プロジェクト管理スキル

    ・問題解決能力

    ・コミュニケーション能力や協調性

    ・学習能力

    ・適応力

たとえば、複数の企業でWebアプリケーション開発に携わってきた場合、「さまざまな技術スタックでの開発経験があり、新しい環境に素早く適応できる」という強みとしてアピールできます。

重要なのは、転職を重ねた結果として得られた豊富な経験や多様なスキルを、企業にとってのメリットとして伝えることです。自分の強みを客観的に分析し、それを求めている企業とのマッチングを図ることで、転職回数の多さを武器に変えることができます。

転職を重ねたエンジニアの体験談

ここからは転職を重ねたエンジニアの体験談を紹介します。

まずは、転職活動を10年続けてきたエンジニアの方の体験談を紹介します。この方は、10年もの間、断続的に転職活動を続けた結果、以下のような状態になりました。

  • ・専門性が磨かれていない

    →転職の度に業種が変わっているため、ビジネス的な専門知識も身についていません。


    ・経験内容がメンバーレベル

    →メンバーレベルを数年経験することでその会社での深い業務に入っていけるわけですが、その前に退職しているため深い業務経験を積めていません。


    ・履歴書が激汚れ

    →短期転職を繰り返したことで、履歴書の職歴欄が入りきらないくらいの量になってしまいました。


    ・年齢による転職難易度激化

    →同程度のスキルを持っている若手の候補者がいればそちらを採用しますよねってなるのは自然な流れでしょう。


    ・付け焼刃スキルの賞味期限切れ

    →必要なことをピンポイントで学んでる。要はスキルが常に付け焼刃状態。

出典:Qiita「転職活動を10年続けてたら人生行き詰ってきた話」(2023年12月11日)

このように、目的や一貫性もない状態で短期離職を繰り返してしまうと、専門的なスキルが身につかず、経験も浅いため人材としての価値が高まりづらくなります。

エンジニアの転職回数に関してよくある質問

最後に、エンジニアの転職回数に関してよくある質問を紹介します。


それぞれ見ていきましょう。

Q1. 転職回数は何回目からネガティブな印象を与えますか?

転職回数があまりにも多くなると、転職活動で不利になる可能性が高まります。具体的には、短期離職のリスクが高いと判断されたり、スキルが身についていないのではと思われたりします。

年齢別の平均の転職回数や転職活動のコツは、以下の記事を参考にしてください。

関連記事:30代で転職3回は多い?年齢別の平均回数と転職活動のコツ

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Q2. エンジニアのジョブホッパーは人生が狂いますか?

結論として、エンジニアのジョブホップは必ずしも悪影響ではありません。短期間で転職を繰り返すと採用側に不安を与える場合がありますが、スキルを着実に伸ばし、キャリア戦略を意識した転職であれば、市場価値や経験値を高める有効な手段になることがあります。

Q3. 他のエンジニアの転職理由は何ですか?

レバレジーズ株式会社のITエンジニア転職白書 2024によると、ITエンジニアの転職理由として、主に以下の5つが挙げられます。

  • ・収入アップが見込めないため

    ・スキルアップが見込めないため

    ・希望する業務内容に携われないため

    ・残業時間が多いため

    ・企業や業界の将来性に不安を感じたため

出典:レバレジーズ株式会社「ITエンジニア転職白書 2024」(2024年1月30日)

このように、エンジニアの転職理由は待遇や業務内容、将来性などさまざまです。

まとめ

一般的に、転職の回数は20代で2~3回、30代で4回程度が限度であると言われていますが、多いかどうかはキャリアの一貫性や目的によります。具体的には、上司が気に入らなかったなどの個人的なネガティブ理由の場合、企業側からの印象は決して良くありません。

転職を検討している方は、この記事で解説したITエンジニアの転職回数の実態などを参考に、今後のステップを考えてみてください。

※本記事は2025年10月時点の情報を基に執筆しております

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