3年以内に転職を検討するITエンジニアは約44%
レバテックキャリアによるエンジニア転職意識調査によると、入社から3年以内に転職を考え始めたITエンジニアは全体の約44%で、1年以内の場合は約15%となっています。内訳は以下のとおりです。

引用:レバテックキャリアによるエンジニア転職意識調査|レバテック株式会社
この数字から、短期間での転職検討は決して珍しいことではないことが分かります。
さらに、同調査において在籍期間で適切だと思う期間についての調査結果は、以下のとおりです。

引用:レバテックキャリアによるエンジニア転職意識調査|レバテック株式会社
調査によると、「いつでも良いと思う」という回答が約40%で、次に「入社から3年程度」が約21%となっています。
この結果から、個人の状況や目標に応じた転職タイミングが受け入れられているといえるでしょう。
ITエンジニアが転職を検討するタイミングについては以下の記事で紹介しています。詳しく知りたい方はご覧ください。
関連記事:ITエンジニアの転職は何年目が多い?転職成功のポイントを社歴別に解説
SESを1年で転職する場合の懸念点
SESを1年で転職する場合の主な懸念点は、以下のとおりです。
具体的な内容と対策を詳しく見ていきましょう。
短期離職を心配される可能性がある
SESを1年で転職する場合の懸念点は、採用担当者から短期離職を不安視されることです。「すぐに退職するのではないか」という疑念を持たれることで、選考過程で不利になる可能性があります。
この問題は、特に転職理由が不明確な場合やネガティブな内容の場合に不安視されやすいです。「なんとなく合わなかった」といった漠然とした理由や、「上司との人間関係に問題があった」と不満を述べるような説明では、採用担当者からの信頼を得ることは困難です。
ただし、明確な転職理由と長期的なキャリアビジョンを具体的に説明することで、採用担当者の不安を払拭できます。たとえば、「SESでの経験を通じて自社開発に関心を持ち、技術力を深めたいと考えるようになった」「特定の技術分野でエキスパートを目指したい」など、建設的な理由を用意することが効果的です。
SESを辞めたい場合の対処法について詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
関連記事:SESを辞めたい時の対処法と退職手順!1ヶ月前で辞められる?
アピールできる実績が少ない
SESを1年で転職する際のもう一つの懸念点は、アピールできる実績の少なさです。1年という短い期間では、実務経験やスキルが少ない傾向にあり、転職市場でアピールできる内容が限られます。
たとえば、職務経歴書や面接で具体的な成果を示すことが難しいと考えられます。
しかし、実績が少なくても、具体例を整理して成長意欲とポテンシャルをアピールすることは可能です。自己学習による技術の習得やチーム内での協力体制など、SESでの経験を通じて培った問題解決能力やコミュニケーション力も、重要なアピールポイントとなります。
SESからの転職が難しいと言われる理由と対策について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
関連記事:SESから転職できないといわれる7つの理由と失敗しない対策を紹介
SES1年の経験で転職を成功させる3つのポイント
SESで1年働いた経験で、転職を成功させるための主なポイントは以下の3つです。
以下で、詳しい内容を見ていきましょう。
これまでの業務経験とスキルを言語化する
SESでの1年間の経験を活かして転職を成功させるには、まず業務経験とスキルを具体的に言語化することが重要です。
実務経験が1年程度だとしても、その期間で積んだ経験をもとに何を得たかアピールすることは可能です。担当業務の内容や活用した技術、獲得した知見や成果を丁寧に整理することで、自身のレベル感を言語化できます。
具体的な実績は、「テスト工程を担当し、バグ検出率を20%向上」というように定量的に表現しましょう。技術面に加えて、顧客とのコミュニケーション能力やチーム協働の経験なども、明確に説明できるようにすることがおすすめです。
経験を活かせる現場や転職先について詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
関連記事:SESエンジニアが合わない現場を変えたい時の手順や案件を抜ける方法
経験を活かせる転職先を見つける
転職成功の2つ目のポイントは、経験を活かせる転職先を見つけることです。自分の持つ技術や将来のキャリア設計に合った企業を探すことで、1年という短期間の経験で評価を得られる可能性があります。
SESでの経験は、さまざまな現場での実務経験を積めます。実務経験のある技術分野や業界の企業で、業務経験があることを伝えれば、重宝されるかもしれません。たとえば、金融系のシステム開発に携わった経験があれば、金融業界のIT企業や金融系システムを手がけるシステム開発会社などが、有力な選択肢です。
さらに、SESで培った環境適応力やコミュニケーション能力は、多様な業務への対応力やチームでの協働を重視する企業で活かせます。転職先を選ぶ際は、募集要項を確認し、自身の経験と企業のニーズのマッチ度を重点的に検討することが重要です。
おすすめの転職先について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧下さい。
関連記事:SESからの転職におすすめのエンジニア職種4選!転職理由や選び方も紹介
ポジティブな転職理由を準備する
転職成功の3つ目のポイントは、建設的な転職理由を準備することです。前向きな動機を明確に伝えることで、早期退職への懸念を払拭し、採用担当者からの評価を高められます。
現職への不満ではなく、成長志向の理由を示すことが重要です。たとえば、「自社プロダクトの開発に挑戦したい」「特定の技術でスペシャリストを目指したい」といった説明は、採用側の共感を得やすい可能性があります。
また、転職理由と志望動機には一貫性をもたせ、志望企業を選んだ理由や入社後の貢献プランについて具体的な説明ができるよう準備しておきましょう。
転職活動を自分で進めるのが難しい場合は、レバテックキャリアといった転職エージェントを活用するのもおすすめです。
SESからの転職理由を知りたい方は以下の記事もご覧ください。
関連記事:SESからの転職理由を例文付きで解説!面接での伝え方や転職先も紹介
まとめ
本記事では、SESを1年で転職することについて、現状と対策について解説してきました。
調査によると、入社から3年以内で転職を考え始めるITエンジニアは約44%となっており、短期間での転職検討は珍しくありません。また、適切な在籍期間について「いつでも良い」と考える人が約40%と最も多く、個人の状況に応じた転職が受け入れられているということが分かります。
ただし、SESを1年で転職する場合には、短期離職を心配される可能性やアピールできる実績が少ないといった懸念点があります。これらの課題を克服するために、業務経験とスキルの言語化、経験を活かせる転職先の選定、ポジティブな転職理由の準備が重要です。
SESを1年で転職することに悩んでいる人は、この記事を参考に自分の経験を整理し、前向きな転職理由の準備や自分に合った企業選びなどの対策をしてみてください。
※本記事は2025年8月時点の情報を基に執筆しております