アプリケーションエンジニアは「やめとけ」と言われる理由5選!魅力や向いている人の特徴も解説

最終更新日:2025年9月16日

「インターネット上で『アプリケーションエンジニアはやめとけ』という意見が多く、不安」
「アプリケーションエンジニアになりたいけれど、本当に自分に向いているのだろうか」
そのように感じたことはありませんか。

アプリケーションエンジニアは、業務の多忙さや技術の変化の激しさにより、厳しい側面があるのは事実です。しかし、その一方でやりがいや将来性を感じているエンジニアも多く、たくさんの魅力があります。

本記事では「やめとけ」と言われる5つの理由を解説しつつ、アプリケーションエンジニアの魅力や向いている人の特徴などを詳しく紹介します。この記事を読めば、アプリケーションエンジニアの実態を理解し、自分に適した仕事なのか判断しやすくなるでしょう。「アプリケーションエンジニアになりたい」と考えている人はぜひ最後まで読んでみてください。

関連記事:アプリケーションエンジニアとは?仕事内容や年収、将来性も解説

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この記事のまとめ

  • アプリケーションエンジニアはさまざまな理由で「やめとけ」と言われる
  • 成果が目に見えやすく高い成長を見込める点、多彩なキャリを実現できる点が魅力
  • 人材不足の状況が続いているため、アプリケーションエンジニアの将来性は高い

アプリケーションエンジニアは「やめとけ」と言われる理由5つ

アプリケーションエンジニアはやめとけと言われる理由

アプリケーションエンジニアは、システムやサービス開発の中核を担っています。しかし、ネット上や現場からは「やめとけ」という声が聞こえてくるのも事実です。ここでは、そうしたネガティブな声が上がる背景として、代表的な5つの理由を紹介します。

業務量が多く疲弊しやすいから

アプリケーションエンジニアは、次のように幅広い工程を担当するため、作業負荷が高く疲弊しやすいのが特徴です。

  • ・設計

    ・開発

    ・テスト

    ・保守

特に納期前になると残業や休日出勤が常態化し、肉体的にも精神的にも負担が大きくなります。また、クライアントの要望による仕様変更や、急なバグ対応などで進捗が遅れ、連日深夜残業に追われるケースも珍しくありません。

このように、働き方が過酷になりがちな点が、アプリケーションエンジニアの離職理由の1つとなっています。

新たな技術のキャッチアップが必要で技術習得が大変だから

アプリケーションエンジニアが属するIT業界は、プログラミング言語や開発手法など技術進化のスピードが速く、学び続ける必要があります。

習得したスキルがわずか数年で古くなる(使えなくなる)ことも多く、常に新しい知識や技術のキャッチアップが重要です。例えば、2010年頃に高い人気を集めていたApache Cordovaというモバイル開発用フレームワークは、2020年の開発終了以降、開発案件で採用されるケースは激減しています。現場で通用し続けるためには、就業後や週末の自己学習も含めた継続的な学習が不可欠です。

このように「勉強し続ける覚悟」が求められる点が、人によっては精神的負担になりやすいと言えるでしょう。

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給与が伸びにくいから

アプリケーションエンジニアという職種は、年収が上がりづらい構造を抱えています。特に下請け企業に属する場合、中間マージンの影響で年収がアップしにくい点は否めません。

また、ITコンサル、PM、アーキテクトなどのIT職種と比べて給与が頭打ちになりやすい傾向もあります。例えば、Javaで10年以上の開発経験を持つ年収400万円台の中堅エンジニアがITコンサルへの転職に成功し、初年度で年収700万円となるケースも存在します。

このようにどれだけ経験を積んでも、あるいはスキルを磨いても報酬に反映されず、嫌気が指して辞める人もいます

アプリ開発だけでは代替されやすく市場価値が低下するから

アプリ開発だけに依存すると、将来的に代替リスクが高くなり、市場価値が下がるおそれがあります。現在、生成AIやノーコードツールの普及により、簡易なアプリ開発の自動化・内製化が進みつつあります。

以前は外注していた業務支援アプリを、ノーコードツールを使って現場担当者自身が開発するケースが増加しているのです。コーディングスキルだけでは差別化が難しくなっており、上流工程や業務理解を含む幅広いスキルが求められています

女性エンジニアにとっての障壁があるから

女性エンジニアが働きにくさを感じる環境がある点も「アプリケーションエンジニアはやめとけ」と言われる理由の1つです。アプリケーションエンジニアという職種は「結婚・出産・育児」といったライフイベントと「長時間労働が前提となる働き方」が両立しづらいという課題を抱えています。

前述した通り、アプリケーションエンジニアは納期前の残業や休日対応が発生する場合があり、定時退社が難しいこともあります。子育て中、保育園の送迎や急な発熱対応のためにフル稼働できないと周囲に気を遣うことになり、結果的に働きにくさを感じるケースも少なくありません。

柔軟な勤務制度が整っていない職場ではワークライフバランスを保つことが難しく、過去に苦い経験をしたアプリケーションエンジニアが「やめとけ」という主張をするケースも見受けられます。

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未経験からアプリケーションエンジニアはやめておくべき?

未経験からでもアプリケーションエンジニアを目指すことは可能です。

現在のIT業界は人材不足が深刻化しており、未経験者を受け入れて育成する企業も増加しています。また、最近ではスクールやオンライン教材を活用することで、基礎的なスキルを効率的に習得できる環境が整いつつあります。

実際に、異業種からエンジニアへ転職した事例は多数存在します。営業職や事務職からキャリアチェンジし、数ヶ月の学習を経て開発現場で活躍している人も珍しくありません。モチベーションと継続的な学習があれば、未経験からでもアプリケーションエンジニアになる道は確実に存在します。

「やめとけ」という意見に悩まされる人も多いと思いますが、まずは「一歩」を踏み出してみることが重要です。

関連記事:未経験からアプリケーションエンジニアになるには?転職方法を紹介

アプリケーションエンジニアの魅力・やりがいとは

アプリケーションエンジニアには、仕事の大変さや学習の継続が求められるなど、厳しい側面があるのは事実です。しかし、それ以上に「やっていてよかった」と感じるやりがいや魅力も数多く存在します。

成果が目に見えやすい

アプリケーションエンジニアにとって、自分の仕事の成果が「見える」ことは大きなやりがいの1つです。

アプリケーション開発は、設計・実装したものがすぐに形になり、ユーザーの手元で動くため、自分の貢献を肌で感じられます。例えば、社内向け業務アプリのリリース後に「大幅に作業時間が削減された」あるいは「使いやすくて助かっている」といった声をもらえると、自分の開発したアプリケーションが役に立っている実感を得られます。

また、成果が明確な分、評価にもつながりやすく、実績を積めば年収アップを期待できる点も魅力です。若手でもスキル次第で年収500万円以上を目指せる環境が整っているだけでなく、フリーランスでは年収1,000万円以上を実現している人もいます。

このように、成果が目に見えるだけでなく、評価や報酬に直結する点は、アプリケーションエンジニアにとってやりがいの1つです。

関連記事:アプリケーションエンジニアの平均年収・給料の統計

常に新しい知識とスキルを学ぶことにより成長できる

アプリケーションエンジニアは、学びを通じて継続的な成長が可能です。

技術の進化が速い業界であるため、新しい開発言語やツールに加えてフレームワークなどを学ぶ機会が日常的にあります。例えば、フロントエンドからバックエンドを習得し、さらにクラウドインフラやセキュリティへと専門領域を広げるケースも見られます。そのほか、資格取得やOSSへの貢献など、自分次第で学びの幅を自由に拡大できます。

このように、常に学ぶ環境があるからこそ成長を実感しやすく、キャリアの幅も広がり続けるのがアプリケーションエンジニアの魅力です。

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Web系やPMなど多様なキャリアパスがある

アプリケーションエンジニアは、スキルや経験を活かして多彩なキャリアパスに進むことができます。開発経験を積めば、次のようなキャリアプランを選択可能です。

  • ・技術

    ・マネジメント

    ・ビジネスサイド(セールス・企画など)

実際、技術を突き詰めてフルスタックエンジニアになる人、Web系企業に転職して自社サービスを手がける人、さらにはスタートアップで企画に携わる人などさまざまです。

このように1つの職種にとどまらず、自分の強みを活かして多方面にキャリアを展開できる点も、アプリケーションエンジニアの大きな魅力と言えます

アプリケーションエンジニアに向いている人の特徴4つ

アプリケーションエンジニアに向いている人は、長く活躍できる可能性が高まります。ここでは、アプリケーションエンジニアに向いている人の代表的な特徴を4つ解説します。

ロジカルシンキング(論理的思考)が得意

プログラムを書いたりバグの原因を調査したりするには、筋道を立てて考える力が必要です。機能が想定通り動かない場合に「エラーの原因は何か」あるいは「どの処理で止まっているか」を論理的に切り分けて考えられる人は問題解決が早く、現場でも早期に信頼を獲得できます。

このようにロジカルシンキングが得意な人は、日々のさまざまな業務で力を発揮することができるでしょう。

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先端技術に興味がある

IT業界は技術の変化が激しく、流行のフレームワークやツールが数年で変わることも珍しくありません。生成AIやノーコードをはじめ、クラウドインフラなど新しい分野に自発的に取り組む姿勢があれば、社内外から一目置かれる存在になることが可能です。

興味を持って自ら学び続けられる人ほど、アプリケーションエンジニアとして大きな成長を目指せます。

地道な作業が得意

アプリ開発では、コードの検証・修正・レビューといった地道な作業が大半を占めます。地味に思える作業でも、丁寧に対応できる人は質の高いアプリケーションを開発することが可能です。例えば、画面上の見えないバグを見つけて修正したり、テストケースを一つひとつ検証したりする作業は根気が必要です。

一見地味でも「やり抜く力」がある人は、開発現場で高評価を受けやすいと言えます。

仲間と力を合わせて何かを作り上げるのが好き

開発は基本的にチームで行うため、コミュニケーション力や協調性が求められます。周囲と連携してプロダクトを完成させることにやりがいを感じられる人は、アプリケーションエンジニアとしてストレスなく働くことが可能です。

アプリケーションエンジニアの需要と将来性とは

アプリケーションエンジニアは、今後のIT社会においてますます需要が高まる職種の1つです。テクノロジーの進化や業界の変化に合わせて、キャリアパスも広がりを見せています。

アプリケーションエンジニアの需要は高まる

今後もアプリケーションエンジニアの需要は継続的に高まると予想されています。

日本国内では慢性的なIT人材不足が続いており、経済産業省の調査でも2030年には最大79万人の人材ギャップが生じると予想されています。特にアプリケーションエンジニアは、企業の業務効率化を担う業務システムや、BtoC向けのスマホアプリ、さらにはクラウドサービス(SaaS)などの開発で中心的な役割を果たしています。

このように、業種を問わず多くの分野でアプリケーション開発のニーズがあるため、エンジニアの需要は今後も衰えることはないと言えます。

スキルアップで広がる将来性

アプリケーションエンジニアは、スキルアップすることでさらに活躍の場を広げることができます。

アプリケーション開発のスキルは、業界・業種を問わず活用できます。例えば設計や要件定義まで担えるようになれば、PM(プロジェクトマネージャー)としてチームをリードすることができるでしょう。また、開発経験をもとに、ITコンサルタントや自社サービスのプロダクトマネージャーへの転向も実現可能です。

このように、スキルを磨けば磨くほど選べるキャリアの選択肢が広がるため、アプリケーションエンジニアとその先のキャリアに関する将来性は高いと言えます。

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まとめ

アプリケーションエンジニアは業務量が多く、常に自己研鑽を求められることは事実です。しかし、成果が見えやすく、成長できる環境が整っています。さらにアプリケーションエンジニアとして経験を積めば、Web系やPMなどキャリアの幅を広げることが可能です。今後もIT業界における人材不足は続くため、アプリケーションエンジニアの将来性や需要は高いと言えます。

ただし、アプリケーションエンジニアとして市場価値を高めるには、アプリケーション開発スキルだけではなく、先端技術や業界知識など「+α」を身に付けることが重要です。

この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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