SESエンジニアのデメリットやメリット、キャリアを安定させる方法

この記事のまとめ
SESには、給与上昇の困難さや案件選択の制限などのデメリットがある
未経験者の挑戦機会が多く幅広い経験を積めるというメリットも存在する
明確なキャリアプラン設定とスキル習得で安定したキャリア形成が可能
この記事の監修者
レバテックキャリア編集部
レバテックキャリアは、IT/Web業界のエンジニア・クリエイター向けに特化した転職エージェントです。当メディアでは、エンジニア・クリエイターの転職に役立つノウハウから、日々のスキルアップや業務に活かせる情報まで、幅広いコンテンツを発信しています。

SESエンジニアとして働く際には、次のようなデメリットがあります。
以下で、具体的な内容を確認していきましょう。
SESがやめとけと言われている理由が知りたい方は、「【体験談あり】SESはやめとけといわれる7つの理由とメリットを解説」をご覧ください。
SESエンジニアの主なデメリットの1つは、スキルアップしにくい案件にアサインされる可能性があることです。客先の要望や予算の都合により、技術力向上につながりにくい業務を担当することがあります。
たとえば、既存システムの保守・運用が中心の案件では、新しい技術に触れる機会が限られ、決められた手順に従って作業を進める可能性が高いです。また、プログラミングや設計よりも、テストや資料作成などの定型業務が中心となる案件も存在します。
こうした状況が続くと、エンジニアとしての市場価値の向上が難しくなり、将来のキャリア形成に影響を及ぼす可能性があります。
関連記事:SESから転職できないといわれる7つの理由と失敗しない対策を紹介
SESエンジニアのデメリットとして、給与が上がりにくいという問題があります。客先での評価が所属企業の給与に適切に反映されにくいケースがあるためです。
SESでは、実際の業務は客先で行いますが、給与の決定権は所属するSES企業にあります。SES契約の単価は市場相場によって決められており、同程度のスキルや経験の場合、単価の上限が決まっているケースがあります。そのため、客先で高い評価を受けても、その評価が直接的に給与アップにつながらない場合があるのです。さらに、SES企業は客先から受け取る契約金額の一部を手数料として差し引くため、エンジニアに支払われる給与の上昇幅が限定的になることもあります。
このような構造的な問題により、自社開発企業と比較して給与の伸び率が低くなりがちです。しかし、スキルアップや資格取得により単価交渉を有利に進めたり、より条件の良いSES企業への転職を検討したりすることで、給与向上の可能性を高めることができます。
SESエンジニアのデメリットとして、待機期間中の給与減額があります。参画する案件が決まらない「待機期間」が発生した場合、給与が減額されたり一部のみの支給となったりする企業があるためです。
待機期間とは、前の案件が終了してから次の案件が開始されるまでの空白期間を指します。この期間中は客先での業務がないため、SES企業によって支給される給与が異なり、収入が減少する可能性があります。
このような給与減額は、生活設計に大きな影響を与えるため、SESエンジニアにとってデメリットです。ただし、待機期間中の給与保証がある企業や、高い営業力を持つ企業を選ぶことで、このリスクを軽減できる可能性もあります。
還元率の高い求人を探す
就活生の方はこちら
SESエンジニアのデメリットとして、案件を選べない場合があることが挙げられます。必ずしも自分が希望する業界や技術の案件に携われるわけではないためです。
SES企業は、クライアントからの依頼に応じてエンジニアを派遣するビジネスモデルのため、個人の希望よりも依頼内容とのマッチ度が優先されることがあります。たとえば「ワンランク上のレベルのプロジェクトに参画したい」「キャリアプランに則した内容にアサインしたい」と思っても、希望内容と合わない案件に配属される可能性があります。
このような状況は、エンジニアのモチベーション低下やスキルのミスマッチにつながる可能性があるでしょう。
SESエンジニアのデメリットとして、帰属意識が薄れやすいという問題があります。客先常駐という働き方により、所属企業との結びつきが弱くなりやすいためです。
客先での業務が中心のため、所属企業の人間関係が希薄になり、同僚や上司との交流機会が限られます。
このような状況が続くと、帰属意識が薄れる傾向があります。さらに、キャリア相談や悩みを共有できる相手が見つけにくく、孤独感を抱えやすくなることも問題です。
関連記事:SES(客先常駐)はつらい?やめとけと言われる6つの理由や解決法を紹介
厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、IT業界(情報通信業)全体の離職率は12.8%です。
前項で紹介したデメリット、すなわちスキルアップ機会の限定性、給与の上がりにくさ、案件選択の自由度の低さなどが、この離職率につながっている可能性があります。
ただし、これらはあくまで業界全体の平均値です。企業規模や労働環境によって離職率は大きく異なり、優良なSES企業では業界平均を大幅に下回るケースも多いため、企業選びが重要になります。
以下の記事では、SESエンジニアの離職率が高い理由を詳しく紹介しています。
関連記事:SESエンジニアの平均離職率が高い企業と優良企業の違いや見分け方
SES業界は将来性があります。IT人材の需要拡大により、SESエンジニアの活躍の場は今後も拡大していく見通しです。
経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、IT人材の需要と供給の差は、2030年には最大で約79万人に拡大する可能性があると試算されています。人材不足を背景に、企業の外部IT人材に依存する傾向が強まると予測されます。また、DXの推進やクラウド技術の普及により、専門的なスキルを持つエンジニアへの需要は継続的に高まっているのです。

引用元:IT人材需給に関する調査|経済産業省
企業選びやスキル形成によって、将来性のあるキャリアを築くことが可能です。成長分野の技術習得や、マネジメント能力の向上を通じて、市場価値の高いSESエンジニアへと成長することができます。日々の業務をこなすだけでなく、長期的な視点でキャリアプランを設定することが大切です。
以下の記事では、SESの将来性とキャリアプランについて紹介されているので、気になる方はぜひご覧ください。
関連記事:
SESは将来性がない?今後のキャリアプランや10年後の業界動向
SESのキャリアプランの描き方!理想のキャリアを実現する方法とは?
無料登録して相談する
就活生の方はこちら
年収700万円へのキャリアプランをつくる

希望年収や職種/業界に沿ったキャリアプランをいま作成すれば、明日から年収UPに向けて動き出せます!
SESエンジニアとしてキャリアを安定させる方法は、以下の3つです。
以下で、詳しい内容を見ていきましょう。
SESエンジニアがキャリアを安定させるための1つ目の方法は、明確なキャリアプランを設定することです。目標を設定することで、スキルアップの方向性や案件選択の基準を定めることができます。
まずは、5年後・10年後の具体的な目標を設定することから始めるのがおすすめです。たとえば、「プロジェクトマネージャーとして大規模案件を統括する」「特定の業界に特化したスペシャリストになる」といった具体的な将来像を描くことが重要です。また、目標を達成するために必要なスキルを身につけることで、計画的な成長が可能になります。
市場の動向や技術トレンドも考慮し、目標を設定することで、より安定したキャリアを築ける可能性があります。
以下の記事では、キャリアプランを考えるステップを紹介しているので、ぜひご覧ください。
関連記事:エンジニアとして10年後のキャリアプランを明確にする方法
SESエンジニアのキャリアを安定させるには、継続的なスキル習得が必要です。需要の高いプログラミング言語やクラウド技術など、市場価値の高いスキルを身につけることで、より良い条件の案件に参画できる可能性が高まります。
現在特に需要が高いのは、Java、PHP、JavaScriptなどのプログラミング言語や、AWSといったクラウドプラットフォーム技術です。資格取得はスキルや知識の証明になり、学習モチベーションの維持にも有効です。
スキル習得の際は、体系的かつ継続的に取り組むことが重要になります。実際のプロジェクトで活用できるレベルまで習得することで、市場価値向上につながります。
以下の記事では、おすすめの資格を状況別で紹介しています。
関連記事:【状況別】SESエンジニアにおすすめの資格18選!取得のメリットも紹介
SESエンジニアとしてキャリアを安定させるためには、優良なSES企業を見つけることが重要です。企業選びは、働く環境やキャリア形成の機会に大きな影響を与えます。
優良なSES企業の主な特徴は以下のとおりです。
・1つの案件に複数人アサインさせている
・研修制度と資格取得支援が整っている
・キャリアパスを考慮した案件にアサインさせている
これらの特徴を持つ企業では、社員のスキルアップやキャリアを重視し、成長機会が多く提供されています。また、長期的なキャリア形成をサポートしてくれる可能性があります。
上記の条件に該当するSES企業を自分で探すのが難しい場合は、レバテックキャリアなどの転職エージェントを活用するのもおすすめです。
以下の記事では、優良SES企業の特徴を詳しく紹介しています。
関連記事:SESがブラックといわれる理由を解説!やばい企業の特徴も紹介
SESエンジニアとして働くメリットは、以下のような特徴があります。
以下で、詳しい内容を見ていきましょう。
SESエンジニアとして働く主なメリットの1つは、未経験からIT業界に挑戦できることです。IT業界全体で人材不足が続いているため、多くのSES企業が未経験者を採用しており、実務経験がない状態から挑戦しやすい状況です。
たとえば、文系出身者や他業界からの転職でも、意欲があれば採用される可能性があります。こうした企業では、研修制度によりスキル習得をサポートしているケースが多いため、入社後に必要な技術の定着を図ることができます。
このように、未経験からIT業界に挑戦できる状況は、実務経験を積みながらスキルアップできる貴重な機会です。
未経験OKなSES
求人を紹介してもらう
就活生の方はこちら
SESエンジニアのメリットとして、幅広いプロジェクトで経験を積めることが挙げられます。基本的に3〜6ヶ月の単位で契約がされる事が多く、さまざまな人やシステムに業務で携わることができるためです。
このような短期間での多様な経験は、エンジニアとしての視野を広げ、問題解決能力や適応力の向上につながります。また、自分に適した業界や技術分野を見つける機会にもなるため、キャリア形成において有益です。
SESエンジニアのメリットは、大手企業の案件に関われる可能性があることです。大手企業ではプロジェクトの規模が大きく、開発業務をSESに依頼するケースがあるためです。
大手企業の案件では、大規模システムや最新技術に触れる機会が得られます。たとえば、金融機関の基幹システムや大手ECサイトのプラットフォーム開発など、数百万人が利用するシステムの構築に携わることも可能です。
このような多様で大規模なシステムに関わる経験は、エンジニアとしての市場価値を向上させ、将来的な転職活動においても強力なアピールポイントになります。
SESエンジニアとして働くメリットとして、対人スキルの向上が挙げられます。クライアント企業の人と仕事をする環境で、対人スキルやコミュニケーション能力が身につくためです。
客先常駐では、異なる企業文化や働き方のなかで業務を進める必要があるため、相手の立場を理解し、適切にコミュニケーションを取る能力が自然と鍛えられます。たとえば、クライアントやチームメンバーと短期間で信頼関係を築く力や、企業ごとに異なる文化やコミュニケーション方法に順応する力が求められます。
これらの対人スキルは、エンジニアとしてのキャリアを積む上で重要な要素です。技術力と対人スキルの両方を身につけることで、チームワークやリーダーシップを発揮でき、市場価値の高いエンジニアとして評価される可能性があります。
レバテックキャリアに相談してみる
就活生の方はこちら
SESエンジニアのデメリットは、給与の上がりにくさ、待機期間中の給与減額の可能性、案件選択の自由度の低さなどです。これらのデメリットが、SES業界の比較的高い離職率につながっている可能性があります。
一方で、SESエンジニアとして働くメリットも存在します。主なメリットは、未経験からIT業界に挑戦できる、幅広いプロジェクトで経験を積める、大手企業の案件に関われる、対人スキルが向上するなどです。
IT人材不足が深刻化する現代において、SES業界全体の将来性は高く、適切なキャリアプランを立てることで安定したキャリアを築くことが可能です。デメリットを理解した上で、適切な対策を講じることが重要になります。具体的には、明確なキャリアプランの設定、継続的なスキル習得、そして優良なSES企業を選択することが大切になります。
この記事の内容を参考に、SESエンジニアのデメリットとメリットを理解し、今後のキャリアパスを検討してください。
※本記事は2025年7月時点の情報を基に執筆しております

新SESとは?メリット/デメリットや新SESを選ぶ際のポイントを解説

スタートアップのITエンジニアの働き方を解説!未経験からの転職体験談も紹介

客先常駐はやめとけって本当?きついと言われる背景と働く魅力を解説

客先常駐とは?メリットやデメリット、やばい案件を避ける方法を解説

SESエンジニアが描けるキャリアパスは?キャリアアップの方法を解説

SESで案件が決まらないとどうなる?待機期間の給料や対処法

【年代別】SESエンジニアの平均年収!給料が上がらない理由とは?

SES面談でするべき逆質問7選!具体例やコツも詳しく解説

ゲーム業界への難しい転職を成功させる4つのポイント!未経験からでも可能

SES(客先常駐)の現場を退場したい場合の対処法

【状況別】SESエンジニアにおすすめの資格18選!取得のメリットも紹介

SESは将来性がない?今後のキャリアプランや10年後の業界動向
正社員をお探しの企業様へ