【例文付き】エンジニアの自己評価の書き方や記載項目・書くべきことは?

この記事のまとめ
ITエンジニアの自己評価では「業績」「能力」「態度」の3つの評価基準を意識することが重要
自己評価には、数値を用いて成果や目標を具体的に記載する必要がある
自己評価は今の職場でのキャリアアップだけでなく、理想的なキャリアを実現するためにも有効
この記事の監修者
レバテックキャリア編集部
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社員の評価は、企業ごとに設定された評価基準に沿って貢献度や成長の度合いを判断することが一般的です。自己評価を行う際は、企業の評価基準を意識し、それに合致する内容を記載する必要があります。
評価基準の詳細は企業によって異なりますが、共通して用いられることが多いのが「業績」「能力」「態度」の3つです。
「業績」では、担当した業務を通じて、どのような成果を残したかを評価します。たとえば、下記のような取り組みや成果が評価対象です。
・スケジュール管理や進行の調整を行い、納期通りに完了させた
・業務を効率化して作業時間を○○時間短縮した
・新規機能を開発して月○○万円の売上向上に貢献した
・レビュー体制を強化し、成果物の不具合発生件数をリリース後1年間0件にした
「能力」では、ITエンジニアとしてどのような専門スキルを保有しているか、持っているスキルを業務でどう活かしてきたかを評価します。下記のようなスキルや知識、実績が評価対象となります。
| 評価対象 | 具体例 |
|---|---|
| プログラミング言語や フレームワークの習熟度 |
Java、Python、React、 Spring Bootを用いた実務経験など |
| インフラやクラウドに 関する知識 |
AWSでのEC2/S3構築、 GCP上でのシステム運用など |
| アーキテクチャ設計や 運用の経験 |
マイクロサービス構成の設計、 CI/CDパイプラインの構築など |
| 取得した資格 | CCNA、AWS認定、 基本情報技術者、 ネットワークスペシャリストなど |
「態度」では、業務に対する取り組み方や周囲との関係性、チーム貢献度などを評価します。たとえば、下記のような日常業務での行動が評価対象です。
・報・連・相(報告・連絡・相談)が適切にできているか
・チームメンバーや他部署の社員と円滑にコミュニケーションが取れているか
・協調性や主体性を持って行動しているか
・リーダーシップを発揮しているか
・後輩や新人への指導に関与しているか
「業績」「能力」「態度」の3つの基準を意識して自己評価を記載することで、自分の強みをバランスよくアピールできます。
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ITエンジニアの自己評価で記載すべき項目は企業によって異なりますが、これから紹介する5つの項目を網羅すれば、自身の長所を明確にアピールすることが可能です。
自己評価では、まず自身が関わったプロジェクトの全体像や担当業務を簡潔かつ具体的に記載することが重要です。下記の要素を盛り込むことで、第三者が業務内容や対応範囲を理解しやすくなります。
・プロジェクトの名称
・期間
・業界
・開発、運用フェーズ
・使用した技術など
【例文】
大手通信キャリア向け社内ネットワーク更改プロジェクト(期間:2024年4月〜2025年3月)に参画。NW構成見直しに伴うCiscoルーター・スイッチの設計および構築を担当。要件整理からパラメータ設計、機器設定、現地作業支援、運用引き継ぎまでを一貫して対応。使用技術はCisco Catalystシリーズ、L2/L3スイッチ、冗長構成(HSRP)など。
自己評価を書く際は、プロジェクト全体の中で「自分がどんな立ち位置で、どんな役割を担っていたか」を明確に記載することも欠かせません。
【例文】
プロジェクト内では5名のインフラチームに所属し、ネットワーク領域のサブリーダーとして設計・構築を主導。NW構成の標準化とドキュメント整備を進めるとともに、レビュー体制の構築を通じて設計品質の向上に貢献した。また、2名の若手メンバーの技術フォローを担当し、機器設定や検証手順の共有も実施した。
自己評価では「どれだけ頑張ったか」ではなく、「どんな成果を出したか」が重要視されます。たとえば下記のような成果が挙げられます。
・納期遵守
・コスト削減
・パフォーマンス向上
・障害件数削減 など
ITエンジニアの自己評価では、第三者がこれらの成果を理解できるように数字を用いて具体的に記載することが求められます。
【例文】
要件定義からネットワーク構築まで一貫して担当し、システム移行に伴うNW更改プロジェクトにて、予定より10日早く構築・検証を完了。NW構成の見直しにより、拠点間の通信遅延を平均20%改善。さらに、過去に発生していた週1件のNW障害を0件に抑え、運用負荷の軽減にも貢献した。
ITエンジニアの仕事は、常に順調に進むわけではありません。自己評価の際には、トラブルの要因や背景を簡潔に説明したうえで、自らの工夫・改善行動を記載することがポイントです。
課題やトラブルの内容だけでなく、下記の要素も記載することでエンジニアとしての主体性・課題解決力を評価してもらえるでしょう。
・どのような課題に直面し、どう対処したか
・プロジェクトを円滑に進めるために工夫した点
・トラブルが発生した際に自分がどう動き、何を改善したか
【例文】
<発生課題>
拠点間VPNの更改プロジェクトにおいて、一部の営業所で既設ルーターの設定仕様が不明確という課題が発生。
<課題に対して工夫した点>
拠点は様々な地域に存在するため、現地での作業対応だと移動時間がかかり、対応の遅れにつながるリスクがあった。そこで、対応を迅速に進めるために、各拠点にあるルーターの設定内容をネットワーク経由で自動的に取得できるツール(スクリプト)を自作し、現地に行かずに必要な情報を収集できるようにした。
さらに、設定差異の一覧を可視化する資料をまとめ、チーム全体で作業手順を標準化。作業効率と品質の両面で貢献し、予定より1週間早く切替作業を完了することができた。
自己評価では、取得した資格の内容や今後身につけたいスキルなども記載しましょう。たとえば下記の要素を記載することで、スキルアップへの取り組みや学習意欲などをアピールできます。
・取得した資格の名称と取得時期
・学習に至った背景(業務で必要になった/将来のキャリアを見据えて など)
・資格取得後にどのように業務で活かしているか
・今後挑戦したい資格や学習テーマ
【例文】
<取得資格>
CCNAを2022年取得。基礎的なネットワーク構築・設定の知識・スキルを体系的に習得。
<取得した背景>
社内拠点のLAN/WAN構成の最適化業務に携わることになり、ネットワークの構築・設定に関する基礎知識が必要になったため。
<資格取得後の業務への活用>
ネットワーク障害対応やVLAN設計の業務をリードできるようになった。
<今後のスキルアップへの取り組み>
より高度なネットワーク設計・運用スキルを身につけ、設計段階からプロジェクトに参画できるように、2026年3月末までにCCNP Enterpriseの取得を目指している。
自己評価の書き方を誤ると過大評価と受け取られたり、アピールが弱くなったりするリスクがあります。下記3つのポイントに注意することで、信頼性の高い内容に仕上げられます。
自己評価では「自分なりに頑張った」「努力した」という主観的なアピールだけでは説得力に欠けるため注意が必要です。第三者が見て納得できる客観的な事実や成果を記載しましょう。
主観に偏りすぎず、事実+成果+背景をセットで伝えることが、自己評価の質を高めるポイントです。
【記載例】
「障害対応のフローを整備し、メンバー全員が10分以内に対応を開始できる体制を構築した」
→取り組み内容と客観的な数値を使った改善効果を示しており、成果が明確に伝わる
自己評価では、抽象的な表現よりも、具体的な数値や実績を記載することが重要です。数値を使うことで、第三者が成果の大きさや改善効果を一目で分かるようになります。さらに、成果の達成度合いを正確に説明できるメリットもあります。
また、数値だけでなく「●●人」「●●件」「●●時間」といった単位を明記することで説得力が増し、評価者が判断しやすくなるでしょう。成果をより適切に伝えるためにも、できるだけ業務上の数値目標や達成実績を自己評価に落とし込むことがポイントです。
【記載例】
「問い合わせ内容のテンプレートを整備し、対応時間を平均30分から15分に短縮」
→ 具体的な数値を記載することで、改善の成果が明確に伝わる
自己評価では、マイナスの出来事をそのまま記載せず、どのような改善策を講じたのかをセットで記載することが重要です。これにより「自分の弱点に向き合い、成長に活かしている」という姿勢を評価者に伝えられます。
【記載例】
「障害発生時の初動対応が遅れたため、復旧までに1時間以上を要した。以後は監視アラートの閾値を見直し、対応フローをマニュアル化することで、平均15分以内での初動対応が可能となった」
→ 課題を冷静に分析し、前向きに改善したことが明確に伝わる
年収700万円へのキャリアプランをつくる

希望年収や職種/業界に沿ったキャリアプランをいま作成すれば、明日から年収UPに向けて動き出せます!
自己評価のシートは、将来のキャリア設計にも活かせます。下記のような形で自己評価のシートを活用すれば、自身のキャリアアップにつなげられるでしょう。
自己評価を通じて整理した経験や成果をポートフォリオにまとめることで、自分のスキルや強みを見える化できます。特に転職活動の際は、客観的かつ具体的な実績を示す資料として大きな武器となるでしょう。
なお、業務経歴を整理する際は、転職エージェントへの無料相談がおすすめです。「どの経験を強調すべきか」「実績をどう見せるべきか」など、採用担当者の視点を踏まえたアドバイスを受けることが可能です。
自己評価で整理した実績や成果は、評価面談でのアピール材料として非常に有効です。具体的な成果を数値や実例をもとに説明することで、上司に自分のスキルや強みを明確に伝えられます。
さらに、これまでの実績や経験を踏まえ、関心のある分野やプロジェクトについても自己評価と併せて面談で伝えることが重要です。自分の意向を理解してもらうことができ、希望する案件や役割へのアサインにつながりやすくなります。
自己評価は、自分の強みだけでなく現時点で足りていないスキルや知識を把握するきっかけにもなります。今後習得すべき技術や身につけるべき業務経験が明確になり、今後の学習計画につなげることが可能です。
関連記事:IT技術者(ITエンジニア)に必要なスキルとは?
自己評価は今の職場でのキャリアアップだけでなく、理想的なキャリアを実現するためにも極めて効果的です。自己評価を通じて、自身の実績・スキル・志向性を客観的に整理できていれば、自分に合った企業や職種を選ぶ基準が明確になります。一貫性のある転職活動が可能になるでしょう。
また、転職活動の際は、自己評価のシートだけでなく履歴書や職務経歴書、ポートフォリオなどの書類も必要です。それぞれの記載内容、役割は下記の通りです。
| 名称 | 記載内容 | 役割 |
|---|---|---|
| 履歴書 | 学歴や経歴、 保有する資格など |
応募者の基本情報を 簡潔に示す |
| 職務経歴書 | これまでに関わった 業務経験やポジション の詳細など |
過去の職務経験を 詳細に示す |
| ポートフォリオ | 自己紹介や保有スキル、 実際に開発した成果物への リンクなど |
実力を証明する |
これらの書類を作成する際に自己評価で整理した内容を活用すれば、説得力のある応募資料を作成できます。
関連記事:Webエンジニアの職務経歴書の書き方を解説!フォーマットも紹介
ITエンジニアが自己評価を行う際は「業績」「能力」「態度」の3つの評価基準を意識し、具体的な数字を交えて記載することが重要です。自己評価は評価面談だけでなく、キャリアアップや転職活動にも活用できます。
自己評価によって自分に合った企業や職種を選ぶ基準が明確になり、一貫性のある転職活動が可能になります。より多くの選択肢の中から自分に合った求人を見つけたい方は、IT業界に特化した転職エージェント、レバテックキャリアに相談してみてください。

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