【体験談】プロダクトマネージャーがつらい理由と対処法!やりがいも紹介

最終更新日:2025年7月3日

「プロダクトマネージャーがつらいと感じる理由は?」
「つらい現状を乗り越えるためにはどうしたらいいの?」
と気になっていませんか?

この記事では、プロダクトマネージャーがつらいと感じる理由を5つ解説します。つらいと感じたときの対処法や、楽しいと感じる瞬間も紹介しているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

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この記事のまとめ

  • プロダクトマネージャーは、意思決定の責任が重くつらいと感じることがある
  • ステークホルダーのあいだで板挟みになり、つらいと感じる人も
  • 対処法としては、上司への相談や条件の明確化などが挙げられる
  • メンバーの成長やプロジェクトを成功に導く達成感などやりがいもある

プロダクトマネージャーがつらいと感じる理由5選

プロダクトマネージャーがつらいと感じる理由は、主に以下の5つです。


それぞれの理由について解説します。

意思決定の責任が重いから

プロダクトマネージャーがつらいと感じる理由の一つが、意思決定の責任の重さです。プロダクトマネージャーは、プロダクトの方向性を決めるのが仕事です。成功や失敗に直接影響する判断を下さなければならず、その決断が会社の業績を左右すると言っても過言ではありません

たとえば、製品開発においては、機能の追加や削除、リリース時期の決定などのさまざまな局面で決断を迫られます。これらの判断は、市場分析やユーザーフィードバック、技術的な制約など、多くの要素を考慮して行う必要があります。

このように責任がかかる場面で判断をしなければならない重圧が、日々のストレスとなってつらさを感じる原因になっているのです。

優先順位を付けるのが難しいから

プロダクトマネージャーの仕事において、優先順位付けは重要な業務です。しかし、限られたリソースの中で何を優先すべきかを決めることは、人によってはつらいと感じる要因になります。

優先順位付けが難しいと感じる理由は、以下のようなものがあります。

  • ・開発チームの人数や時間に限りがあること

    ・市場の変化やユーザーニーズの変化を予測しなければならないこと

    ・複数のタスクを並行して行う場合があること

このような状況で優先順位を決定する必要があり、常に自身の判断が適切であるか向き合わなければならないことが、精神的な負担となるのです。

ステークホルダーの意見の調整が難しいから

ステークホルダーの意見を調整するという仕事は難しく、プロダクトマネージャーとして働く上でつらいと感じる要因になり得ます。プロダクトマネージャーは、さまざまなステークホルダーのあいだに立ち、異なる意見や要望を調整する役割を担っています。たとえば、営業部門はより多くの機能を求め、開発チームは技術的な実現可能性を重視するなど、各部門の視点や優先事項は大きく異なります

これらの異なる立場の意見をバランス良く取り入れ、最適な判断を下すことは簡単ではありません。ときには反対意見を押し切って決断を下さなければならないこともあり、人間関係に軋轢が生じないか不安になることもあります。

このように、調整役を果たさねばならないプロダクトマネージャーは、常に板挟みの状態に置かれるためつらいと感じるのです。

幅広い分野の深い知識が求められるから

プロダクトマネージャーに求められる知識やスキルの範囲は幅広く、学習に対する負担が大きいことも、つらいと感じる理由の一つです。たとえば、エンジニアとコミュニケーションを取る際、技術的な知識が不足していると、スムーズな意思疎通が難しくなります

デザイナーや営業、マーケターなどのステークホルダーと業務で関わる際も同様です。業務に関わるすべての分野で深い知識が求められ、常に学び続ける必要があるため、プロダクトマネージャーはつらいと感じやすいです。

メンバーのモチベーション維持と育成を求められるから

プロダクトマネージャーは自分の目の前のタスクだけでなく、チームメンバーのモチベーションを高く保ち、個々の成長を促すことも重要な仕事の一つです。このようにチームのパフォーマンスに対しても責任を負わなくてはならないため、つらいと感じることがあります。

チームメンバーはそれぞれ個性や能力、経験が異なるため、モチベーションを維持してチーム全体の目標達成に導くことは簡単ではありません

特に、困難なプロジェクトや、予期せぬ問題が発生した場合には、チーム全体の士気が下がることも想定されます。そのような状況でも、プロダクトマネージャーはポジティブな姿勢を保ち、チームを鼓舞し続けなければなりません。

そのため、チームリーダーとしてのマネジメントの経験がない場合、つらいと感じることがあるのです。

【体験談】先輩社員が語るPdMのつらさ

ここからは、プロダクトマネージャーとして実際に働いている方の体験談を紹介します。

また、育成が一定期間必要になるケースも多いと思います。自分の場合は、研修期間等はなくいきなり配属され働き始めましたが、長めに成長を待ってもらえた印象を持っています。配属当初は厳しい上司に業務の中でフィードバックをもらいながら、動きや考えを修正していく毎日でした。
引用:Qiita「ドメインの専門家がプロダクトマネージャーとして働く話

転職当時に期待していたとおり、自分で意思決定を行い製品開発を前に進められ続けています。期待していた以上に任せて頂ける幅が広く、大きなやりがいを感じています。
しかし同時に、自分で意思決定を行う怖さも感じています。
前職時代はファーム内の1チームの下っ端ジュニアとして、非常に限られた範囲の意思決定しか行ってきませんでした。
さらに、あくまでも最終決定はクライアントが行うもののため、自分が決めたものが世に出る感覚は一切ないまま過ごしていたように感じます。
引用:Qiita「未経験PdMの1年奮闘記

このように、プロダクトマネージャーの先輩社員のなかには、幅広い知識を身につけるための研修期間がつらかったり、意思決定の責任が負担になっていたりする方がいます

プロダクトマネージャーの仕事をしていて同様のことでつらいと感じている方は、自分だけではないことを知っておくだけでも、つらさが軽減されることがあるでしょう。

つらいと感じたときの6つの対処法

ここでは、プロダクトマネージャーとしてのつらさを乗り越える方法を要因別で6つ紹介します。紹介する内容は以下のとおりです。

つらい要因 対処法
意思決定の責任が重いから 上司に相談して段階的な意思決定の仕組みを作る
優先順位を付けるのが難しいから タスクを整理して管理する
ステークホルダーの意見の調整が
難しいから
プロジェクトの制約条件(時間や予算)を
明確に伝える
幅広い分野の深い知識が求められるから 必要な知識やスキルを常に学び続ける
メンバーのモチベーション維持と育成を
求められるから
メンバーとのコミュニケーションを密に取る
対処法を実践しても解消されない場合 転職して職種を変える

それぞれの対処法について解説します。

上司に相談して段階的な意思決定の仕組みを作る

意思決定の責任を軽減するためには、一人で背負わない仕組みづくりが効果的です。上司に相談し、重要度に応じた段階的な意思決定プロセスを確立することで、精神的な負担を軽減できます

具体的には、以下のような意思決定の段階を設けることがおすすめです。

  • ・日常的な小さな判断はプロダクトマネージャー自身が決定する

    ・チームで判断したほうが好ましい影響がある決断はチームミーティングで協議する

    ・製品の方向性に関わる重要な決断は上司や経営陣を交えて議論する

このような明確な段階があると、「自分一人で判断して良いのか」という迷いが減り、適切な意思決定が可能です。また、上司から定期的なフィードバックを受けて、判断の質を高めることができます。

タスクを整理して管理する

優先順位付けの悩みに対処するには、タスクを体系的に整理するフレームワークを活用することが効果的です。特に「重要度×緊急度」のマトリックスは、多くのプロダクトマネージャーに活用されている手法です。

このマトリックスでは、タスクを以下の4つの領域に分類します。

  • 第一領域:緊急かつ重要なタスク

    第二領域:緊急ではないが重要なタスク

    第三領域:緊急だが重要ではないタスク

    第四領域:緊急でも重要でもないタスク

この分類に基づいて行動することで、限られたリソースを価値のある活動に集中させることができます。また、マトリックスを視覚化してチームやステークホルダーと共有することで、なぜ特定のタスクが優先されるのかの理解を促進し、不要な議論や調整の手間を減らすことが可能です。

プロジェクトの制約条件(時間や予算)を明確に伝える

ステークホルダー間の意見調整で生じる摩擦を減らすためには、プロジェクトの制約条件を明確に共有することが重要です。時間や予算、人的リソースなどの制約を全員が理解していれば、非現実的な要望を事前に調整できます

具体的には、プロジェクト開始時に以下のような情報を明文化して共有しましょう。

  • ・プロジェクトの期間と主要なマイルストーン

    ・利用可能な開発リソース(人数や工数)

    ・予算の上限

    ・技術的な制約や前提条件

これらの情報をダッシュボードや計画書として可視化し、定期的に更新・共有することで、意見調整での衝突を防げます。

必要な知識やスキルを常に学び続ける

プロダクトマネージャーには幅広い分野の深い知識が求められます。学習の負担を軽減させるためには、必要な知識だけを効率的に学ぶことが重要です。具体的には、以下の知識やスキルを学習しましょう。

  • ・プロジェクトマネジメントスキル

    ・情報収集力

    ・分析力

    ・コミュニケーション能力

    ・発想力

    ・技術的知識

    ・ユーザー視点で考える力

スキル不足で仕事がつらい場合、まずは上記の知識やスキルを身に付けましょう。
それぞれの知識やスキルの詳細は「プロダクトマネージャーとは?業務内容や年収、必要なスキル解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

メンバーとのコミュニケーションを密に取る

チームのモチベーション維持と育成の課題に対処するためには、コミュニケーションの質と頻度を高めることが効果的です。具体的には、報告・連絡・相談(報連相)の文化を確立し、チームメンバーとの信頼関係を構築しましょう

また、それ以外の効果的なコミュニケーション戦略としては、以下のような方法があります。

コミュニケーション方法 概要
1on1ミーティング 個人の課題や目標について月1〜2回の頻度で深く話し合う
朝会 短時間で進捗状況や課題の共有を行う
仕事外の対話の機会 信頼関係構築を目的に随時行う

特に1on1ミーティングは、メンバーの本音や課題を引き出し、適切なサポートを提供するために欠かせません。決まったフォーマットに従うよりも、メンバーの個性や状況に合わせた対話を心がけることが重要です。

また、チーム全体での情報共有を徹底し、プロジェクトの目的や進捗、各自の役割を常に明確にしておくことで、メンバーの自律性とモチベーションを高めることができます。

転職して職種を変える

上記の対処法をとっても改善が見られない場合や、責任やスキルに追われるのがつらい場合、職場や職種が合っていない可能性もあるため、転職を検討するのがおすすめです。

職種を変える転職を成功させるためには、プロダクトマネージャーとしての経験をどのように新しい職種で活かせるかを明確に説明できることが重要です。単に「プロダクトマネージャーが嫌になった」ではなく、業務で培ったスキルを、新しい職種でどのように活用したいのか伝えましょう。

また、プロダクトマネージャーの経験をとくに活かせる分野としては、マーケターが挙げられます。マーケターは市場動向や顧客ニーズなどの情報収集を行い、施策を立案します。

プロダクトマネージャーも、マーケターと同様にプロダクトの開発を担う過程においてマーケティングの視点が培われていくため、その経験はマーケターとなったあとも存分に活かせます。

マーケターの求人・転職情報>

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つらい中でも感じるプロダクトマネージャーのやりがい

ここまでプロダクトマネージャーのつらさを中心に解説してきました。しかし、プロダクトマネージャーの仕事は、つらい中でも以下のようなケースで楽しさを感じられます。


それぞれについて解説します。

関連記事:プロダクトマネージャーのキャリアパスとは?キャリア戦略を解説

メンバーの成長を実感するとき

チームメンバーの成長を目の当たりにすることは、プロダクトマネージャーにとって喜ばしい瞬間の一つです。プロダクトマネージャーは、メンバーの教育やモチベーション管理も仕事のうちであるため、メンバーが自立して動けるようになって活躍する姿を見るとやりがいを感じられるでしょう。

また、チームメンバーが成長を実感し、さらなる高みを目指す姿勢は、チーム全体に好影響を与えます。こうしたポジティブな変化の触媒となれることは、プロダクトマネージャーとしての醍醐味です。

ステークホルダー間の合意が取れてプロジェクトを成功させられたとき

さまざまな利害関係や優先事項の異なるステークホルダー間で合意し、全員が納得してプロジェクトを進められたときは、大きな達成感を味わえます。特に、当初は意見の対立があった場面で、粘り強い調整を重ねて納得する解決策にたどり着いたときは、過程自体が価値ある経験と言えるでしょう

なおかつ、プロジェクトが成功し、各ステークホルダーからの信頼を獲得できると、次のプロジェクトではより円滑な協力体制を築くことができます。このような好循環を生み出せることは、プロダクトマネージャーの重要な役割であり、大きなやりがいや楽しさにつながります。

身に付けた新しい知識やスキルが業務に活かせたとき

常に学び続けることが求められるプロダクトマネージャーですが、新たに身に付けた知識やスキルを業務で活用できたときは、喜びや仕事への楽しさを感じられます。

たとえば、UXデザインの知識を深めてユーザビリティの向上につながった場合、自己成長が具体的な成果として現れることに達成感を感じます

また、一つの分野で習得したスキルや考え方を、別の領域の課題解決に役立てることも可能です。このような知識の転用や応用ができたときは、自分の視野が広がり、プロダクトマネージャーとしての総合力が高まったと実感できます。

まとめ

本記事ではプロダクトマネージャーがつらいと感じる要因と対処法、実際の体験談などについて解説しました。

プロダクトマネージャーは、意思決定の責任が重く、優先順位を付けるのが難しいことから、つらいと感じることがあります。ただし、必要な知識やスキルを学び続けて自己成長を実感したり、報連相やミーティングでメンバーとのコミュニケーションを密に取ることで、対処が可能です。

また、メンバーの成長を実感したり、ステークホルダー間の合意が取れてプロジェクトが成功したときには、大きな達成感と楽しさを感じられます。プロダクトマネージャーとしての仕事がつらい方は、本記事で紹介した対処法を実践してみてください。

※本記事は2025年6月時点の情報を基に執筆しております

この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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